平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(316)鎌倉アンド東京。

東京の銀座と言えば、夜な夜な高級なバーで有名人が豪遊する場所。
♪銀座の恋の物語♪
なんてね。
そして、昼間なら、上品なご婦人がちょっとお洒落をしてお買いものをする、そんなイメージだ。
どちらにしても、高級な場所。
そんな銀座の喫茶店。
「あーら、奥様。そのバッグ素敵。」
「あーら、奥様こそ、その毛皮ミンクじゃござ~いませんこと。」
「和光さんで、たまたま見つけましたのよ。でも、限定品っていうから買っちゃったわ。おほほ。奥様こそ、ミンクが
お似合いでござ~いますわ~。」
「あら、嫌でございますわ~。これも限定品でございますの。おーっ、ほほほ。」
なんてね。
大阪の喫茶店とは、大きな違いだ。
そんな銀座の喫茶店に行ってみることにした。
ミニボンがガイドブックを見て行きたいという。

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洋菓子舗「ウエスト」銀座本店さん。
お店の前に来ると、小さなケーキ屋さんという感じで、凡が着いた時も店頭にお客さまがケーキのテイクアウトを頼んでいた。
普通の小さな喫茶店だなと思って、ドアを開けると、驚いた。
中は、想像も出来なかったような上品な空間が広がっていた。
シックな調度品と落ち着いた雰囲気。
昭和を感じさせるテイストなのだけれど、決して古くはない。
少し気取って入りたい気分だ。
席はほぼ満席で。
これは想像したような上品なマダムが午後のティータイムを楽しんでいた。
奥の方にある席に座る。
ウインナー珈琲とケーキのセットを注文。

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ケーキは、基本のイチゴのショートケーキ。
とはいうものの、凡はこのショートケーキの上に乗っかっているイチゴがどうも苦手だ。
中に挟んであるイチゴはいいんです。
スライスしてあったり、クリームと混ざっているのでね。
でも、上に乗っかっているのはね、そのまま1個でしょ。
あのイチゴがすっぱくて嫌なのです。
なので、いつもミニボンに食べてもらう。
なのだけれど、生クリームが好きだからね、ショートケーキを注文した。
それにね、最近は生クリームと言ったって、本当に牛乳から作った乳脂肪の生クリームは、案外少ない。
植物性の油を生クリーム状に固めたものを使用しているのが多い。
コンビニのケーキなんかは、ほとんどそうだ。
表示をみたら「ホイップクリーム」なんて書いてある。
原材料が、ホイップクリームって何やねん。
本当の生クリームじゃないっていうことだ。
なので、こんな真面目そうな喫茶店だと、本物の生クリームのショートケーキが食べられるんじゃないかとい期待を込めて注文してしまうのである。
珈琲のフレッシュなんかもそうです。
小さなプラスティックの1回使い切りの容器に入ったものは、植物性の油をしようしている。
ファミレスとか最近の喫茶店でも大概がこれを出してくる。
何やねん、コーヒーに植物性の油って。
オマケに生クリームみたいに白い色を付けてさ、如何にも偽物だ。
それやったら、コーヒーに天ぷら乗せとけいうねん。
そっちのほうが、変わっててええわ。
だから、喫茶店でもステンレスの小さなポットに入ったクリームをコーヒーと一緒に提供されただけで、その喫茶店がお気に入りになってしまうのであります。
さて、銀座の喫茶店のウエストさん。
イチゴのショートケーキを注文して、「しもたっ。」と思った。
古くからやっているケーキのお店だ。
バタークリームのケーキを頼めば良かった。
凡は生クリームが大好きなのですが、バタークリームも大好きだ。
それは、子供の頃はバタークリームが主流だったので、そのノスタルジーも大いに影響しているのだと思う。
たまに無性に食べたくなるのだけれど、最近はケーキ屋さんでも売っているお店が少ない。
でも、あの濃厚なクリームは、体にはどうかしらないが、凡の精神には元気の出る脂肪であります。
銀座でティータイム。
上品な時間を愉しみましょう。
「あの人のケーキ美味しそうやわ。」
「そやけど、何ぼするんやろ。」
「高いわ。そら高いで。」
「そら、銀座やもんなあ。高いやろ。」
大阪人は、上品な銀座の喫茶店でも、お金の話になってしまう。
とはいうものの、凡もミニボンも少し上品になったような気持ちでお店を出た。

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(テーブルには、可愛いスイートピーが活けられていた。)

コメント

  1. うかれぶた より:

    牛の乳。
    自体が 牛乳に なっちゃうと 全然 味が 違っちゃう。
    みたいな…
    そこにいる牛さんから、
    今 搾って、まだ 牛肌に 温かい。
    のを 沸かして飲んで 育った私は、給食のビンのものが、なんか うすぅ~いボケーっとした顔ナ何者かに 感じられたし。
    後の ペットの山羊さんのは、また 別物!!
    人間、自然動物と 同居してみると、味の原点が わかる気がする猫

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    わたしも1度だけ、牛の乳をとって、そのままわかしたものを飲んだことがあるのですが、子供のころだったけれど、どうも苦手でした。
    昔から弱っちいので、牛の乳そのままと聞いて、怖くなったのでしょうか。
    想像すると生々しい感じが、いやだったのかな。
    なので、私は給食のビン派であります。
    だって、飲みやすいんだもん。

  3. うかれぶた より:

    確かに冷や汗
    きょうだいは、うけつけなかった。
    あたしは、原人に近いのかもね冷や汗

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    原人にちかい方が、長生きできそうで、いいじゃないですか。
    何でも食べられて、何を食べても当たらない?

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