平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(287)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(53)

オリックス劇場に着くと、前にある小さな公園に、お客さんが入場するために並んでいた。
入り口の前には、細い道路があって、そこには並べないので、公園に列を作っている。

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入場すると、まだ時間があるので1階を覗いてみる。
これはいいね。
これだと、みゆきさんを近くに感じることが出来そうだ。
とはいうものの、凡は3階席。
どうなんだろう。
その前に、要らないと思ったんだけど、ご当地ブックマーカーを購入。
そして、歌姫パスポートにもスタンプを押す。

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そして、階段を上って3階に行く。
扉を入って、3階の上下の真ん中にある通路に出た。
やはり高いな。
凡の席は、この3階の中央部分の前から3列目だ。
さて、席に着こうと、通路から階段を1段降りようとしたのだけれど、足が動かない。
この1段が怖い。
高い。
高すぎる。
席に着くどころか、階段を下りることが出来ないのであります。
なんとか1段下りたが、2段目に行けない。
また、通路に戻る。
もう、ダメだ。
席に着けないよ。
凡の高所恐怖症も半端じゃないね。
「もう、ダメだ。誰かに席を替わってもらおう。」
後ろの席の人だったら、前に変わるのは嬉しいはずだ。
そう思って、周りをキョロキョロ見て回る。
そうしている間に、でも、みゆきさんに少しでも近くにいたいと思い直した。
「凡よ。お前のみゆきさんに対する気持ちはそんなものだったのか。」
そう自分を鼓舞して、やっぱり前から3列目に座る決心をした。
それからが問題だ。
1段下りては、頭を抱え、ダメだ、ダメだとばかりに首を振って通路で、行ったり来たりする。
また、1段下りては、通路に戻って、行ったり来たり。
それも、怖すぎて、そして自分でも可笑しくなって、半笑で行ったり来たりするので、変な人がいるなんて思われていただろうな。
それでもって、階段を1段ずつ下りて行って、また通路に戻ってを、10回ぐらいくりかえして、ほとんど四つん這い状態で、階段を下りて行って席に座ることが出来た。
3階に来てから席に座るのに15分ぐらい掛かってしまった。
オリックス劇場の3階の前の席は、本当に怖いよ。
だって、1番前の席の手すりは、お尻か腰ぐらいの高さしかないんだよ。
もし、何か事があって、その手すりに当たったりしてみなさい。
人間と言うのはね、腰で上下を分割した場合、上半身の方が重いのですよ。
だったら、どうなりますか。
もし、手すりに接触したら、腰が支点となって、重い上半身がクルリンと回転するように、3階の席から放り出されてしまうのですよ。
その辺のところを、設計者はどう考えているんだろうね。
まったく、無謀な設計である。
それにね、通路と席の間の階段に立つと、自分の足の裏の高さが、手すりよりも高いところに位置するのですよ。
つまり、手すりより高いところに自分はいる。
そう思うと、高い空中に浮かんでいる凡がいた。
着席してからも、足の裏が涼しくなる感覚を必死で知らんぷりしながら、背中を丸めて開演を待った。
ただ、この席で良かったと思ったのは、左には20代だと思われる女性2人組が座っている。
凡の右隣も、女性の親子が座った。
オリックス劇場の席は、かなり巾が狭い。
なので、こんな席の時に両隣が中年の男性だったら、苦痛だったろうね。
ただ、若い女性は、みゆきさんのファンというのではなさそうだ。
コンサートに昨年も2回来たけれど、ファンばかりが来るとは限らないようで、コンサートが好きだから見に来るという人も多いようですね。
凡の後ろでも、大阪のおばちゃんが、「それにしてもな。エグザイルは良かったな。エグザイルは良かったでー。」とエグザイルを絶賛していた。
大阪のおばちゃんがエグザイルか。
何か、すごいな。
さて、肝心のコンサート。
内容は、東京、広島と、ほぼ同じです。
ただ、今回はアンケート紹介のコーナーで、さだまさしさんの話が出て、それを結構引っ張ったかな。
トークも、大阪では乗っているようだ。
化粧を歌う前に、みゆきさんが白いジャケットの袖を肘まで上げた。
うーん。
いいなあ。
やっぱり、かっこいい。
オリックス劇場の3階の前から3列目は、みゆきさんがいるということを実感できる距離ではありますが、表情までは見ることができない。
でも、双眼鏡を買ったからね。
ただ、双眼鏡で覗くと、テレビで見ているような、ちょっと離れた感じがするので、使ったり、そのまま肉眼で見たりした。
そして、「縁」の前だったかな、ジャケットを脱いだ。
きゃー。
可愛い。
またも、二の腕を見せてくれるサービス。
これも双眼鏡で拝見。
そして、コンサートも終盤になったころ。
突然、みゆきさんからお年玉を貰った。
凡は、「恩知らず」を歌うみゆきさんを双眼鏡で見ていたのです。
その瞬間、「、、、、、。」みゆきさんの歌が詰まった。
一瞬、歌詞が飛んだようです。
そして、ほんの2秒か3秒か、歌えなかったその後に、マイクから顔を外して、何かを呟いた。
何かを、みゆきさんは、喋ったのです。
あれは、何を言ったのだろう。
内田百閒さんの書かれたもので、「サラサーテの盤」という文章がある。
映画「ツィゴイネルワイゼン」の題材にもなった小説だ。
その中で、バイオリン奏者のサラサーテが、レコードの収録中に、何かを喋っている、その声が一緒に録音されているという話が出てくる。
何をしゃべっているかと、何度も聴くのだけれど、わからないと文章の中で登場人物が話す。
それを、思い出した。
それにしても、みゆきさんは、この時、何を喋ったんだろう。
気になるなあ。
もし、今回のコンサートがDVDになるんだったら、この回をDVDにしてほしいな。
そしたら、何度も見返して、何を言っているのか見れるのになあ。
でも、みゆきさんが歌詞を間違うところに出会えて、ちょっと嬉しかった。
凡にとっては、素敵なプレゼントです。
すっかり、みゆきさんの魅力に満足して、席を立ったが、やっぱり名残惜しい。
どうも、コンサートの後は、人恋しくなるものであります。
さて、何か美味い物でも食べて帰りますか。

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(コンサートが終わったあとは、何故かさびしくて、そこに留まってしまう。)

コメント

  1. うかれぶた より:

    わかるぅ~るんるん
    私も、そんなみゆきさまに、ぐっと距離感が縮まるもんね猫なんてかわいい、みゆきさまぴかぴか(新しい)
    自分でつくったって、抜けちゃうことなんてあるある♪それが、人間だもの~
    今、生きてるって証!!
    あ~他人の歌じゃなくてよかった…みゆき猫
    そして、ぬけっぱなしの私も、生きる気力が甦るのであったるんるん
    しかし…
    先週、社長と、珍しく、みゆきさまの話題で盛上がったのを 最後に…
    自宅で、倒れて 帰らぬ人に…
    その日、倒れ話をした矢先に…
    社長は、桑田さんがすきだったるんるん
    一緒に 歌を入れてくれるようおねがいした。
    最後 みゆきさまでしめた人生?何故か、悲しみが少ない。
    苦しんだ気配がなく、楽だったと聞こえた気がした。
    しあわせだったと祈りたい。
    私こそ、次のステージに
    行ってしまいたいと、
    思う日々だけど。
    運命は
    何処へ猫

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    先週は、大変だったんですね。
    うかれぶたさん、次のステージに行きたいなんて、言ってるけど、
    それじゃ、みゆきさんの歌も聴けなくなっちゃいますよ。
    ぼくは、両親が亡くなって、寂しくて堪らなかったんだけど、またそのうちに、ぼくも死んだら、そっちの世界にいって会えるだろうなんて思っていたんです。

    も、今になって思うことは、あの世では意味がないんです。
    次のステージじゃだめなんです。
    今、この世で、もう1度会いたい。
    それで、愛してることを伝えたい。
    ありがとうと、ちゃんと言いたいんです。
    今じゃなきゃ、ダメなんだと思う。
    うかれぶたさんも、今のステージで、イケメンをゲットしなきゃですよ。

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