平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(278)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(44)

翌朝、目が覚めると、そこは東京の渋谷だった。
当然である。
昨日、ここへやって来たのだから。
分ってはいるが、やっぱり嬉しい。
さて、シャワーを浴びて、朝食を食べに行きましょう。
今回は、ホテルのバイキングがついているプランで申し込んだ。
みゆきさんは、朝食はどこへ食べに行ったんだろうね。
ひょっとしたら、このホテルのバイキングかもしれないと妄想しながら、1階のロビーへ下りた。
レストランは、ホテルの入り口の隣にある。
凡は、奥にあるガラス張りの壁のテーブルに座った。
ここから、ホテルの前の道を歩く人が見える。
みゆきさんも、北海道から出てきて、こんな風景を見ていたのだろうか。
そして、東京へやってきたんだなという感慨に浸っていたのだろうか。
まあ、そんなことを想像するのは食べてからだ。

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料理は、どこにでもある朝食バイキングで、どちらかというと品数は少ない。
なかでも感動したのは、オムレツだ。
工場で大量生産された、液卵を使って出来た冷凍のオムレツをチンしたものだ。
これをホテルのレストランで食べられるとは思わなかった。
玉子本来の滋味をまったく感じないフカフカの生地に、頼りなげな具の入ったオムレツに、ケチャップをたっぷり掛けて食べる。
ウマイ。
学生の食堂を思い出して、楽しかった。
最近は、本物志向が流行っているようであるけれども、大量生産されたものも、凡の時代の人間には、安心できる味でもある。
凡は、こんな大衆的な料理が大好きなのであります。
お腹もいっぱいになったところで、先ほどのみゆきさんの東京へ出てきたときの気持ちを想像しようと思ったのですが、少し面倒くさくなった。
部屋に戻って、今日の予定でも考えますか。
1つ候補として考えていたのは、岡本太郎記念館。
昨年の11月に行ったけれど、その時の感動が忘れられない。
それに、入り口にあるカフェの雰囲気が良かった。
もう一度、あのカフェで、岡本太郎さんの庭を見ながら、フレッシュミントソーダを飲みたい。
とはいうものの、折角の東京だから、前回に行っていないところへも行ってみたい。
ミニボンにモーニングコールを掛けると、「みゆきさんの家見にいかへんの?」と聞いた。
「見に行きたいけど、そんなことしたらみゆきさんに嫌われるかもしれへんし、アカンと思うし、今回は止めとこうと思うねん。」
「ふーん。そやけど、みゆきさんの近所の人は、普通にみゆきさんの家の前を通ってるんやろ。通るぐらいええんちゃうの。」
「そうやね。ただ素通りするだけやもんね。何も悪いことするわけやない。」
やっぱり行ってみることにした。
どうも、凡は都合のいい方を選択してしまう弱さを持っているのでございます。
ホテルをチェックアウトして、みゆきさんの家に向かう。
家の近くに来ると、どうも警備会社の人が、車でも、そして歩いて、その地域を巡回している。
やっぱり高級住宅が多いから、地域で警備を依頼しているのだろうか。
その警備の人に挨拶をされた。
「おはようございます。」
そして、みゆきさんの家に到着。
とはいうものの、立ち止まることはなく、ただ素通り。
それも、1往復だけ。
本当は、監視カメラに手を振って、大好きですって、叫びたかったんだけれど、止めた。
前回もそうだったけれど、みゆきさんの家の前には、小さな子供が遊べる場所があって、近所の若い主婦が子供をそこで遊ばせている。
なので、どうもその視線が気になるのであります。
「あ、あの人、みゆきさんのファンやで。」なんて思われているだろうな。
そこまでは悪いことをしてないのですが、逃げるように帰って来た。
どうも、本当にみゆきさんに出会ってたら、心臓がストップしていただろうな。
でも、どうしても会いたいんだよね。
心臓がストップしてもいいから、会いたい。
そして、気持ちを伝えたい。
ただ、伝えるだけでもいい。
ただ、凡と言う人間の存在を知ってほしい。
どうしようもない人間だけれど、みゆきさんと同じ今、生きているんですって。
そして、好きなんですって。
さて、今回も1大イベントが終わったので、どこかに東京見物でも出かけましょう。
おのぼりさんの旅へ出発!

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(NHKホールが近いせいか、ロビーでこんなものも売られていた。)

コメント

  1. うかれぶた より:

    凡さん、こんばんにゃ猫
    なんで~♪ みんな みゆきさまのおうちを知っているの!!
    私なんか(前も言ったけど)化粧品の営業やってた時のお客さんが、みゆきさまんちの 隣 だったとゆー、
    完璧なまでの 私の情念が 導きだした 奇跡的な縁ひらめき
    又は、超能力とでも、あたくしは 自負しておりましたのにウッシッシ
    凡さん、簡単に訪問してましたのね!!いや、通行か…
    私も、当時は 訪問販売でしたから。故に!
    お仕事として、ウッシッシ
    ぴんぽ~ん!
    お母さまが、「娘はまだ帰ってないんですょ~」って
    優しい声だったぴかぴか(新しい)
    山形美人なんだぴかぴか(新しい)と思いつつ…
    もし?みゆきさまが
    「あらぴかぴか(新しい)ちょうどナチュラルな化粧品を試してみたかったの♪お手入れして下さる?猫
    なんつって、招かれてたら あたしゃ… マッサージの手が震えっぱなしの しどろもどろの会話だったろうなぁ~ブタ
    そんな、あなたに来てほしい♪と言ってくれる人に出逢うのが 楽しい時代だった…

  2. うかれぶた より:

    桜の満開になる頃、
    桜の樹の下で カメラを撮るのも いいですねぴかぴか(新しい)
    みゆきさんちの 美しい雪のような白い壁を 背景にしてぴかぴか(新しい)
    それは… 桜ビール桜花見見物者ですからウッシッシ
    写真といえば、
    カップラーメンと 然り気無く…「ジャ~スミン♪」茶が置いてあり…
    あり得ない部屋の番号の…「ミラージュホテル♪」
    かと、見紛うほどでしたょひよこダッシュ(走り出すさま)
    凡さんって、私なんかよりかなり みゆきナイズされてますねわーい(嬉しい顔)
    アルバム「しんぐるず」英語だけど冷や汗
    はじめの三枚組の方。
    みゆきファンならば 熟知なんだろうけど…
    私、かなり聴いてから 気付いた。
    「シーサイドコーボラス」この歌声もかわいいんだけど、
    この曲あとの
    「こ~んなもんで、ど~かなっ?猫」って。
    レコーディングスタジオの響き…
    小さいけど、みゆきさまの日常的会話猫
    すごく かわいい声だからお気に入りブタ
    「こんばんわ」の
    ずっと忘れているつもりだったのに…猫
    も、かわいい♪

  3. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    営業で、近所に行ったって話は、コメントで知ってたけれど、みゆきさんの家のチャイムを、ひょっとしてピンポンしたんですか?
    これは、すごいです。
    しかも、お母様との会話。
    これは、うらやましいのマックスのチョイ下ですよ。
    まあ、マックスは、みゆきさん本人が出た場合なのでね。
    それにしても、普段あの周辺で生活している人は、どうも羨ましくて仕方がないですよね。
    そんでもって、仲良くなってね。
    「肉じゃが、作り過ぎちゃったから、食べてくれる。」なんてね。
    みゆきさんが持って来てくれる。
    よだれ、ダラーーーン。
    と、また妄想。

  4. 凡蔵。 より:

    みゆきさんの家の前の、桜の木は、花が咲くころには綺麗なんだろうなと思いますね。
    それで、これは何だったかな、どこで見たのか不明なのですが、
    みゆきさんが、綺麗に咲いた桜と、みゆきさんの家を一緒に写真を撮っているのを、
    みゆきさんが家の窓から、なみふくの会員さんかなというふうに見ているという記事なのか、何なのかで見た記憶がある。
    家の前に来られるのを拒否している訳ではないんじゃないかな。
    でも、あの大きな監視カメラは、拒否している気もするけれど。
    他の人を拒否しても、ぼくだけは、拒否されていない、、、つもり。
    ジャスミンは、そんなつながりがあったんですね。
    ぼくは、みゆきさんの歌について、じっくりと、その歌詞を見つめたことがないんです。
    どうも、理由もなくみゆきさんに一目惚れをしたわけでありまして、歌はその後に、通勤時間に聞いている。
    それも、漠然と。
    でも、それも知らないのに、偶然ジャスミン茶とは、ぼくも無意識のうちに繋がっているのでしょうか。
    うん、きっと繋がっている。
    またも、妄想。
    あの、シーサイドコーポラスの、最後の一言は、可愛いよね。
    声も可愛いし、言い方も可愛い。
    ぼくも聴いていて、あれって思ったです。
    それにしても、みゆきさんは色んな声や歌い方ができるから、何時間でも聴いていられる。
    うっとりとね。

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