ホテル広島文化交流会館とコンサート会場広島文化学園HBGホールは、隣同士で入り口も同じだ。
入り口を入ると、既にコンサートを待つ人が並んでいた。
客層は、やっぱり年齢層が高いけれど、みんなみゆきさんが好きなんだなって思うと、知らない人なんだけれど、いい人たちばかりのような気がした。
チェックインをして、部屋に入る。
部屋からは、コンサート会場の裏が見えた。
今、あの建物の中には、もうみゆきさんがいるだよね。
はやる気持ちを抑えて、ソファに座る。
そして、チェックインの前に、会場で取ってきたメッセージ用紙に向かった。
(ド近眼のというところが、可愛い。)
このメッセージ用紙は、コンサートでみゆきさんが読み上げるのです。
これは気合を入れて書かなくちゃということで、東京ではその場で書いたのですが、広島ではホテルの部屋に持ち帰って書こうという算段である。
何しろ、みゆきさんに読んでもらえるかもしれないメッセージでありますからね。
とはいうものの、これもみゆきさん本人が選ぶのか、スタッフが選ぶのか、どうなのか、なんてことを悩みながら、とりあえずはミニボンに貰ったスケルトンの万年筆で書いた。
凡はスケルトンというものが好きだ。
中の構造が見えるからだ。
その内部の構造の美しさが、そのまま外観の美しさになる。
機能美の象徴。
そこまで気合を入れて書いたのだけれど、コンサートで読まれることはなかった。
このホテルは、広さも十分にあり、ソファもあるので、部屋の空間でゆっくりと過ごすこともできる。
早く会場に行きたいのだけれど、早く行ってもドアの前でただ立って待っているだけだ。
とはいうものの、シビレを切らして部屋を出た。
会場の前には、グッズの先行販売をしている。
これは東京で購入したので買わない。
ただ、ご当地ブックマーカーは、広島限定版なので、これは買おうかな。
まあ、終わってからゆっくり買えばいい。
じっくりと待つ時間を味わったら、開場になった。
会場に入ってまず1階の席を見に行く。
近い。
特に1階の最前列は、みゆきさんを本当に近くに見ることが可能だ。
羨ましくて、羨ましくて、でも、凡は1階のドアを出て2階へと上がって行った。
凡の席は、2階の9列めの13番。
東京よりは、出世したね。
座席数も東京の半分だから、それだけでも近いはずだ。
席に座ると、「うわ、狭い。」
席の幅が狭いのです。
最近作られた劇場の席の幅じゃない。
凡の右側は、夫婦で見に来られていた。
左側は、50才代だろうか、ちょっと小太りなので、肘掛を取られてしまって、更に狭いのです。
なのだけれど、事ここに至っては仕方がない。
取り敢えずは、今回の為に買った双眼鏡の焦点を合わせて開演に備える。
さて、これからコンサートが始まるよというワクワクするような気持ちが会場を包んでいた。
そして、待ちに待ちに待ったコンサート縁会が始まった。
登場したみゆきさんは、東京では米粒のように小さかったけれど、広島では確かにみゆきさんとして認識できるぐらいの見え方ではある。
ではあるが、顔の表情などは分らない。
距離と言うものが、こんなにもコンサートでは重要なファクターだったって、今回のツアーで思い知らされた。
そして、今回の新兵器を取り出した。
期待を込めて双眼鏡を覗いてみると、確かにみゆきさんの表情が見える。
やっとみゆきさんに会えた気がした。
ただ、ずっと双眼鏡を覗いていると、手の微妙な動きのせいか、頭が不安定なせいなのか、少し小刻みにブレる。
その点はちょっと疲れるけれど、みゆきさんが見えるのだから、仕方がない。
膝の上に、両肘を乗せて、前かがみでコンサートを見た。
見終わったら、体中が前かがみの同じ姿勢だったので強張ってしまった。
コンサートの内容は、東京と全く同じです。
トークの内容も、ほぼ同じ。
それにしても、みゆきさんは、やっぱり可愛いですね。
まずは、白いドレスのような衣装で登場。
途中で、上に羽織っているものを脱いだ。
あらわれる白い二の腕。
素敵です。
あの白い二の腕に、ほっぺたをスリスリしたい。
そして、思いっきり抱きしめたい。
出来ることなら、二の腕をコートの胸のポケットに入れて持ち歩きたい。
ずっと、みゆきさんの二の腕と一緒。
寝る時もみゆきさんの二の腕を枕にしてね。
足が疲れたら、青竹ふみにもできる。
いや、それは可哀想だ。
机の上に置いて眺めてもいい。
あるいは、デッサンをしてみるか。
いや、デッサンではみゆきさんの二の腕の白を描ききれない。
じゃあ、何で描けばいい。
そもそも絵を描かなきゃいけないという訳でもない。
みゆきさんの二の腕は、その存在自体が素敵なのである。
とはいうものの、切り離した二の腕は、果たしてみゆきさんだろうか。
二の腕の無くなったみゆきさんというのも、申し訳がない。
凡の我儘で二の腕がないなんて、みゆきさんにしてみれば「ちょっと、ええ加減にしてよ。勝手に人の二の腕取らんといてーな。」ということだろう。
だいいち、二の腕がなくなったら、生活するにも不便だ。
みゆきさんの二の腕を諦めるのも、やむを得ないに違いない。
人生、仕方がないということばかりで構成されているものであります。
休憩後も、ノースリーブのサービスショットもあり、すっかりみゆきさんの虜になってしまう。
とはいうものの、双眼鏡で覗いても、やっぱり遠いね。
見えるには見えるのだけれど、臨場感が無い。
ちょっと薄っぺらいというか、何かを隔てて見ている感じ。
そして、最後は凡の大好きな白いシャツにジーンズだ。
みゆきさんは、このスタイルが一番カッコイイと思う。
それに、ヒールの高いロングブーツが、どんなモデルよりも似合っていた。
そんな夢のような時間もあっという間に終わって終演となった。
会場を出る時に、ご当地ブックマーカーを買おうと思ったら、本日分売り切れとだという。
会場の外では、まだコンサートの余韻を楽しんでいる人たちが、みゆきさんのポスターと記念撮影したりしていた。
凡も去りがたい会場であったけれど、部屋に戻ることにしよう。
(部屋はゆったりとしている)
(デスクまわり)
(バスは一般的)
コメント