三越のあたりまで歩くと、そこここに胡子(えびす)大祭ののぼりが立っている。
道路に面した歩道やアーケードには露天が並んでいて、どうも何かのお祭りのようです。
三越でトイレを借りて裏から出ると、びっくりした。
三越のビルの壁の中に、すっぽり神社が入っているのである。
そこでお祭りが行われていた。
三越なのか、神社なのか、こんな神社は初めて見る。
そこで、その構造に何の疑問も持たずに、みんな真剣にお参りをしていた。
御祭神は蛭子(ひるこ)神・事代主神・大江広元公(毛利家の始祖)の三柱が三位一体となったえびす神としてお祀りされ、福の神として親しまれているそうです。
所謂、えべっさんであります。
そして、11月20日が胡子大祭の最終日。
ちょうどいい日に広島に来た。
折角だから、お参りをさせていただこう。
順番を待って、正面までくると神職の方が大ぬさで参拝者の頭をチョンチョンと触ってくれます。
多分これはお払いをしてくれているのだろうと推測。
「えー、えびす様。私は門真市から来ましたムニャムニャムニャ、、、、。どうか、凡とみゆきさんとの縁を結んでやってくださいまし。そんでもって、金運如意の方もどうかよろしく、、、、。」ちょっと欲張り過ぎでしょうか。
みゆきさんと恋仲になるというお願いに、お賽銭100円は少なかったか。
とはいうものの、1万円は今の凡にはないだろう。
勿論、本当に成就するなら100万円だって喜んで出すよ。
でも、神様へのお願いだからね、どうも成就するかどうかが不安だ。
不安だって思いながらお願いするのもなんだけど、1000円ぐらいは出した方が良かったかもしれない。
なんて、信じているのか信じてないのか、あやふやなお願いではあります。
これは神様も怒っちゃうな。
さて、お願いの成就は神様にお願いしおいて、散歩を続けましょうか。
するとすぐ近くに、丸善を発見。
広島にも丸善があるのか。
素晴らしい。
それは広島のポテンシャルの高さを示していると思う。
本屋にもいろいろあるけれど、丸善は、ちょっとアカデミックな香りがする。
学生時代に、丸善でブラブラと本や文房具を探すのが楽しかった。
なのだけれど、学生の多い京都でさえ、丸善は無くなってしまった。
あの、梶井基次郎の檸檬の舞台にもなった書店である。
どうも、京都の文化的書店が消えたことが寂しかった。
神戸もそうである。
元町商店街にあった丸善は小さな建物で、本の数は少なかった。
本の棚を探検するなら他の書店に行った方がいい。
なのだけれど、丸善に入ってしまう。
当時は、若くてまだお金もなかったんだけれど、そんな雰囲気に憧れて、ちょっと奮発して丸善のオリジナルの靴を買った。
ペッカリーの柔らかい革で、ビブラムソールの貼られたマナスルのビジネスシューズは、どこか文系の男の子のこころをくすぐるもので、穿いているだけで作家にでもなった気分だった。
その神戸店も消えてしまった。
大阪の本町にあった丸善も消えた。
大阪の梅田には新しく出来たんだけど、あれはMARUZEN&ジュンク堂である。
文房具も扱っているけれど、丸善じゃない。他の文具屋さんだ。
もう、京都も大阪も神戸も、そんな文化的な香りを愛する人がいなくなったんだと思うと、少しく寂しいですね。
(関空や、八尾などに丸善はあるらしいのですが、やっぱり中心部にないとね。)
そんな、丸善が広島には健在だ。
天満屋の7階8階にある広島の丸善は広くて、すごく見やすくて、素晴らしい書店でした。
ミニボンが最近、股関節が痛いと言っていたので、貧乏ゆすりが効くという本を購入。
広島に来て、何をしているのか。
さてさて、そろそろコンサート会場に向かうことにしよう。
その前に、腹ごしらえ。
「むさし」さんで、活地海老てんぷらうどん定食750円を食べる。
このむさしさんは、おむすびで有名なようで、新幹線の構内でおむすびの駅弁が売られていて、みんなが買っていた。
おむすびにうどん、どうも優しい気持ちにさせてくれる味でありました。
こんど来たら弁当も買ってみたいな。
さてさて、ホテルに戻るとしましょう。
いよいよ、みゆきさんのコンサートに突撃であります。
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