平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(259)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(27)

広島はいい街ですね。
歩いていても気分がいいのです。
今、広島にみゆきさんがいるんだって思っているせいなのかな。
平和大橋を渡ると、大きな銀杏の木があって、すっかり黄色に変わった葉が青い空に綺麗だ。
コンクリートの道路にカラカラと音を立てて枯葉が回って、風の在りかを教えてくれる。
もう冬の入り口なんだと思うと、この旅も切なくなってくる。
会えないと、何となく解っているんだけど、追いかけてしまう。
こんな気持ちの時は、繁華街にでも出かけて、サラサラロングヘアーのミニスカートの女の子でもナンパでもしてみますか。
なんて、出来もしないことを呟いてみる。
自分でも可笑しいなと思ったら、急に空が明るくなったように感じた。
紙屋町まで来たときにYAMAHAのお店を発見。

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中を覗いてみる。
みゆきさんは、ヤマハミュージックコミュニケーションの取締役であります。
エライさんなんであります。
お金持ってるんです。
ヤマハつながりで何か情報があるかなと思ったのですが、なし。
お店には、ロングヘアーでベージュ色のコートを着た女の子が譜面の書かれた本を見ていた。
すごいなあ。
音楽を作ったり演奏する人と、音楽を聴く人。
その2つは、音楽を愛しているという点では同じかもしれないけれど、凡には全然違う気がする。
どうも、音楽を作ったり演奏する人の方が、エライ。
だから、みゆきさんもエライのです。
そして、凡はそれを聴きに来た凡人。
とはいうものの、正確に言うと、凡はみゆきさんの歌を聴きに来た訳じゃない。
凡はみゆきさんの歌を知らない。
なので、見に来たと言った方が正解だ。
ただ一目惚れをした人を追って広島までやってきた。
まあ、その辺はどうでもいいとして、みゆきさんはエライのであります。
そして、このお店にいるロングヘアーの女の子もエライよねえ。
きっとエエシの御嬢さんかな。
エエシとは、大阪弁で立派で金持ちの家柄と言う意味だ。
広島の郊外にある洋館の窓の大きな部屋。
白いレースのカーテンが揺れる。
スタンドピアノに向かう彼女が、誰の曲かは知らないけれど、何やらモーツァルトやらショパンやらの洒落た曲をポロポローンって弾いて、後ろを振り返って言う。
「ねえ、凡ちゃん。今のどうだった?」
「うん、まあ。何となくカッコ良かったよ。」なんてね。
音楽を知らないもんだから、カッコイイしか言えない。
そんな、凡を見て、ケラケラと白い歯を見せて笑った。
そんなイメージがぴったりだ。
いや、あるいはロック系か。
エレキギターをかき鳴らして、大きく右手を振り上げる。
こころから発する魂の叫びをビートに乗せて。
汗ばんだ額に絡みつく髪を掻き揚げて、凡を挑発するように最後のさびを
歌う。
♪おまえ~うぉ~、あいして~る~る~る~♪
♪テケテケテケテケ♪
エレキこそが青春だ。
とはいうものの、テケテケって、今の時代にベンチャーズ?
まあ、凡の音楽の知識もそんなものでございます。
とはいうものの、ベンチャーズのサウンドって好きですけどね。
凡はエレキの音でも、なんとなく湿った音が好きなんです。
さて、広島のヤマハのお店の可愛い女の子を見て、妄想に耽っている場合ではない。
それは、凡をさらに切なくしてしまう。
さて、繁華街にでも行ってみよう。
広島には何かいいことがありますか。

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(広島のちんちん電車は、風情もあるし、便利でもある)

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