平 凡蔵。の 創作劇場

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どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(83)贅沢な旅行。鹿児島の仙巌園。

鹿児島市内には、シティ・ビューという観光名所を回るルートバスがある。
白熊を食べた後、天文館から一旦鹿児島中央まで出て、そこからシティ・ビューで仙巌園まで行くことにしよう。
天文館からは、チンチン電車が走っています。
凡は何故か、どこの土地に行ってもチンチン電車に乗るのが好きです。
凡が子供の頃、大きくなったら何になりたい?って聞かれたら、チンチン電車の運転手と坊ちゃん刈りの美少年は答えていたそうです。
その当時は、大阪市内にも走っていたんですね。

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さて、鹿児島のチンチン電車で鹿児島中央に出てから、シティ・ビューで仙巌園に向かうのですが、途中、西郷隆盛の銅像や城山などを経由していくので、車窓ではありますが、鹿児島市内を観光している気分を味わうことができます。
道が混んでいたせいか、思ったより時間が掛かりました。
ホテルの夕食を5時に予約しています。
ということは、4時過ぎにはホテルに戻って、温泉に入りたいのでありまして。
これは、急いで見て回らなきゃいけません。
庭園だけを見ることができるコース(1000円)と、庭園と磯御殿を見ることが出来るコース(1500円)があります。折角だから庭園と御殿のコースを選択。

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この仙巌園と言うのは、島津家がものすごい財力で建てた別邸で、その広さは5万平米と半端ではありません。
桜島を借景として、物凄い迫力で広がる庭園は、鹿児島へ来たなら必見であります。
特に、磯御殿から見る庭園は、その眼前に広がる広々とした空間が、それ自体が大自然の一部となって見るものを包み込んでしまう迫力がある。
凡は京都によく行きます。
京都にも沢山の寺院があって、沢山の庭園があります。
でも、京都の庭園は、すごく狭い空間に、如何に大宇宙を表現するかというテーマで持って作庭されているのです。
それに対して、この仙巌園は、すべての荷物を放り出して大の字になって寝ころびたくなるような自由さがある。
大宇宙を表現することさえ無意味に思える無垢な力を、無造作に与えてくれるのである。
凡が行った日は、珍しく晴れていて、桜島もはっきりと見えて迫力があった。
普通は、噴火などでくすんでいたりするそうです。
御殿がセットになっているコースでは、最後に抹茶の接待がついている。
なので、どうせ入るのなら、庭園と御殿のコースがオススメであります。
さて、まだまだ仙巌園には見どころがあるのですが、もうそろそろホテルに戻らなければなりません。
何しろ、今日の一大イベントである夕食が5時なのでありますから。
また、シティ・ビューでドルフィン・ポートまで行き、そこからタクシーでホテルまで戻ろう。
そう思って、出口を出てから、「しもた。」と叫んでしまった。
仙巌園の入り口に看板が掛かっていて、「夏季特別企画 島津の秘宝 かっぱの手」と書かれているではありませんか。
凡はこんな不思議なものが大好きです。
かっぱの手のミイラがあるんなら、それを一番先に見ておくんだった。
でも、今から見るべきか。
しかし、見ると夕食に遅れてしまう。
見るべきか、食うべきか。
ザット・イズ・ザ・クエスチョン。
凡はその場で、足をかけっこのようにバタバタとさせて考えたが、結局夕食を優先させた。
「凡のアホ。」
好奇心より食欲を優先させるなんて、バスに乗り込んでから、自分を責めた。
バスではホテルまでいけないので、先にバスでホテルに近いところまで行って、そこからタクシーでホテルに戻る。
ホテルに帰ると、綺麗なお姉さんが、爽やかな笑顔で出迎えてくれた。
またまた、鼻の下を伸ばしてしまったが、こころの隅にかっぱの手が残っていた。

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コメント

  1. とっちゃん より:

    凡蔵さん、かっぱの手は見ておきたかったですね・・・
    ホテルの電話し、夕食を30分遅らせてもらえなかったのでしょうかね???
    しかし5万平米ってのは凄いですね!
    桜島を見ながらのんびり散策したら気持ち良いんでしょうね~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    そうですよね、ホテルに電話したら良かったかな。
    その時は、バイキング会場が5時開場なので、まっさらの料理を、ざっくざっく取り放題だ、なんて思っていたので、そこまで気が回りませんでした。
    ここは広いし見どころもあるので、ゆっくり行くといいですよ。

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