朝の爽やかな光が、白いレースのカーテン越しに凡に降り注ぐ。
しかし、何となく朝の爽やかさに不釣り合いな気分である。
頭の芯に痛みがあり、少しばかり吐き気がする。
「ラッキー。」
気分が悪いのにラッキーとは、これいかに。
これは間違いなく、昨夜の飲みすぎの結果である。
そうだ、台北の二日酔いの薬を試してみよう。
二日酔いと言っても、今日はそれほど酷い状態ではない。
取りあえずは、一番効き目が緩そうなものを試してみよう。
台北の二日酔いの入っている紙袋を覗いて、その中の1箱を取り出した。
「應復神」
まずは、箱に書いてある説明を読む。
凡は薬が大好きなのですが、その薬の効能書きを読むのがまた大好きなのであります。
さて、原材料のトップには、大豆米胚芽発酵抽出液とあります。
大豆や米胚芽なんて、少々心もとないですね。
ここは、英語か何かの、専門的な文字が並んでいてほしいところだ。
でも、今日はそれほど酷い二日酔いではない。
これぐらいが、丁度いい加減だろう。
キャップを外して、常温のドリンクを一気に胃に流し込んだ。
少し甘めのその液体は、これと言った刺激もなく、飲んだ後口も弱い風味が残るだけである。
その効果を観察するべく、また凡は布団に横たわって時計を見ていた。
10分経過、20分経過、、、。
少しずつ症状が変化してくる。
「うっ、気持ち悪い。」
急いでトイレに行って、戻してしまった。
それほど酷い状態ではなかったのに、薬を飲んだのが刺激になって、ものすごい吐き気に変化してしまった。
「可減軽你的負担」とパッケージにあるのに、これでは「可増幅你的負担」ではないですか。
もう駄目だ。
二日酔いの薬で、本格的な二日酔いになってしまった。
「吐きそう。」
そう言いながら、二日酔いの薬の入った紙袋の中をまた開ける。
もう、この状態だったら、ウコンも効かないに違いない。
小分けされた二日酔いの薬も、日本製だから、ここは違うものを飲もう。
そうだ、もうこれはミニボンが手に入れてくれた「最終兵器」しかない。
袋に入った錠剤を2粒と、漢方のような粉薬を一服飲んだ。
10分経過、20分経過、、、。
錠剤の1つは痛み止めなので、頭痛は楽になった。
でも、吐き気は、少しましにはなったのかもしれないが、依然苦しい。
幸い休日だったので、そのまま布団の上に横たわっていることが出来たのだが、吐き気には昼ごろまで、じっと耐えるしかなかった。
このぐらいの二日酔いで、ソウルで買った最後に残してあるお守り代わりの1本の二日酔いのドリンクを飲むわけにもいかない。
横になって苦しみながら、結論を出した。
「お酒をあまり飲まない台湾で売られている二日酔いの薬は、効かない。」
コメント
病は気からと言うように、薬の効果も気分次第では?
台湾の薬は凄く効く、台湾の薬は凄く効くって心で念じて飲まなかったのではありませんか?
大豆や米胚芽なんて少々心もとないなんて、飲む前から思っちゃったからいけないんだと思いますよ!
でも大した二日酔いでは無かったのに、飲んだ後酷くなったって事は、もしかしたら本当は夜のお薬だったのでは・・・
あははは!
二日酔いの薬で二日酔いって、どうしてぇ~(笑)
ぷっぷっぷ・・・また声を出して笑ってしまったぁ。会社じゃなくて良かったぁ~。
とっちゃんの推理・・・あるかもよ~!?
(^^ゞ
いやあ、まさに実体験レポートですね。
結論には妙に納得してしまいました(笑)
ありがとう、とっちゃん。
これは効かないだろうなって思ってのんだのが、いけなかったのでしょうか。
でも、実験ですから、冷静に効き目を判定しなくちゃね。
箱のデザインは、どうみても夜のお薬ですよね。
日本でこんな薬が製造されていて、それが台湾で売られているということが、また面白いですよね。
ありがとう、oriverさん。
飲んだ瞬間、これは効かないなっていう感じでしたよ。
ひょっとしたら、飲む前に飲むのかな。
台湾の人は、これを飲んで効くのでしょうか。
その辺のところも、調べてみたいです。
ありがとう、kojiさん。
錠剤の薬は期待しのですが、効きませんでした。
やっぱり、台湾の人みたいに、お酒を飲まないことが一番いいのかもしれませんね。
それとも、探せばまだまだあるのかも。
凡蔵さん、今度は本当の夜のお薬も試していただきたいです!
そもそも台湾や韓国にもあるのでしょうかね???
ありがとう、とっちゃん。
台湾も韓国も、怪しそうな薬がありそうですよね。
こんどは、そっちも探してみようかな。
、、、。
でも、試す相手を先に探さなきゃ。
サラサラヘアーのね。