平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(195)台湾慕情。台北の二日酔いの薬、その2。

台北で二日酔いの薬を、とりあえずは買った。
とはいうものの、ソウルほどの感激はない。
というのは、今、凡は二日酔いではないのでありまして、買っただけで、まだ飲んでいないから効果が実感として湧かないからなのだろうか。
そんな気持ちで、六合夜市に向かっていると、果たして、もう1軒の薬屋を発見。
凡の気持ちを察してか、ミニボンが言った。
「こんどは、私が行こうか。」
そうだ、ミニボンの方が演技が上手いかもしれないことは、ソウルでの出来事からも想像できる。今回は、凡は外にいて、ミニボンだけ中に入って薬を買うことにした。
凡も一緒に入ると、「マイ、ハズバンド、アルコール、ドリンク、ドリンク、オエー、オエー。」という夫が二日酔いという設定にならないからです。
外で暫く待っていると、ミニボンが小さな薬屋のビニール袋を持って出てきた。
ミニボン曰く。
中に入って演技をすると、「葛とウコン コラボの力」を薦められたそうです。
またもや、日本製。
でも、これではないということを伝えると、出てきたのがこれだと見せてくれた薬を見て、凡は嬉しくなった。
これや。
欲しかったものは、これなんです。
「うぇー。気持ち悪い。昨日は飲みすぎたな。松ちゃんが、もう1軒行こって言うたんが、あかんかったんや。うぇー、吐きそう。兎に角、薬飲も。(ドアを開けて)あ、お姉ちゃん、いつものやつ、頂戴、うぇー。」
「いつものやつって、何やの。」
「いつものやつって、あれやんか。もう、あかん吐きそうや。」
「ちょっとー、ここで吐かんといてや。」
「そやから、早よう欲しいねん。」
「いつも言うてるやろ。お酒はほどほどにしやなあかんで。」
「ちゃうがな、昨日は松ちゃんがな、松ちゃんがやな、、、。」
「松ちゃんって知らんがな。気ぃ付けんと肝臓いわすで。」
「もう、堪忍やから、早よ売って。」
なんて、風景が目に浮かぶような薬なのです。
それは、箱入りではなく、1回分で売っています。
しかも、あらかじめ買って用意しておくような体裁ではなくて、いかにも今、二日酔いで苦しいから、今、薬が欲しいという人に売っているだろう体裁なのであります。

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(ウコン100元、 特別な薬100元)
薬は1回分がビニール袋に入っています。
中には、漢方薬のような袋と、昔お医者さんでもらったような硫酸紙のような袋が入っています。更に、硫酸紙のような袋の中には錠剤が2個入っていて、その中の1個は頭痛薬だそうです。もう1個は何かは不明。

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これは凡も気に入りました。
「もう2、3個欲しい。」
それをミニボンに言うと、今は二日酔いじゃないから、そんなに沢山買う気になれなかったそうです。
とはいうものの、二日酔いの夫が、また薬屋に入って行けないので、1個だけで諦めることにした。
二日酔いの薬を探して歩いているうちに、無事「六合夜市」に到着。

コメント

  1. とっちゃん より:

    凡蔵さん、早く効果を試したいですね~
    そのためにはいつもの焼肉屋なんてどうですか?
    生をガンガン飲んで、焼き肉もバンバン食べる!
    そうすればこの秘薬の出番になりますよ~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    早く効果を試したいような、いざという時の為にとっておきたいような。
    何となく効きそうな見かけをしてるので、期待大です。

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