平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(37)オンリーワンは気持ち悪い。

ミスタードーナツの1号店の発見は、ちょっと得をした気分だ。
やっぱり1番というのは楽しい響きがある。
凡は1番と言えるものが何もありません。
でも、たとえ1番じゃなくても、1番という言葉は好きだ。
他人から「あなたは、1番じゃない。」って言われても何も傷つかない。
だって、1番じゃないから。
それは、正確であり、なんらの矛盾も含んでいない。
だから気持ちがいい。
でも、最近よく聞く言葉に「オンリー・ワン」という言葉がある。
あれはどうも、凡にとって気持ちが悪い言葉だ。
流行の歌の歌詞にも出てくるが、「ナンバー・ワンにならなくてもいい、オンリー・ワンになればいい。」というような感じで使われる。
気持ちが悪い。
このオンリー・ワンという言葉には、何か自分が特別な存在にならなければいけないという命令のような教訓が含まれている。
何かの目的のようなものに向かって突き進まなければいけない。
でなきゃ、それはダメな人間なんだという価値観の押し付けを感じるのであります。
努力は善。
そんな価値観を押し付けないで欲しい。
そう感じるのは凡だけだろうか。
老化現象のせいで、少し精神が捻くれ過ぎてしまったのだろうか。
オンリー・ワンなんて言われなくても、凡はただ一人しかいないので、自然にオンリー・ワンです。
それも特別なオンリー・ワンなんかじゃなくて、凡人すぎるほど凡人のオンリー・ワンなのです。
それどころか、凡人以下の凡人。
悪人であり、どうしようもなくダメであり、これっぽっちのいいところのないオンリー・ワンであるのであります。
でも、それでいいのです。
人間なんて、ただそこに存在していれば、それでいいのであります。
どんな形容詞もいらない。
ただ、生きていればそれでいい。
そんなことを考えながら、阪急電車に揺られていた。
車窓を流れる住宅街の風景を見ていると、何故かほっとする。
凡は自然も好きだけど、やっぱり人間のゴチャゴチャしている空間に安らぎを感じる。
阪急の石橋駅に到着すると「和風中華そば」という垂れ幕の看板が目に入った。
それほどお腹が空いているわけではないけれど、これは食べなきゃいけないでしょう。
姫路駅の「駅そば」が大好きな凡は思わずお店に入った。
軟らかい中華そばを期待して入いったので、この麺は少し固めでラーメンを意識しているところが少し残念だが、掻き揚げと汁が美味しい。
最近、中華そばに和風の出汁を掛けて食べさせるお店が増えてきたのは嬉しい。
でも、麺はもっと軟らかくなくちゃね。

画像
画像

阪急そばは、阪急電車の色んな駅のホームにあるのですが、その前を通り過ぎるときに鰹節の香りに誘われて、ついつい入りたくなるのであります。
阪急の十三の駅に至っては、電車に乗っていても、停車してドアが開くと、鰹節の香りが車内にまで漂ってきます。
そのたびに、目的の駅じゃないけど、降りて食べようかなと思ってしまいます。

コメント

  1. とっちゃん より:

    凡蔵さん、自分はかなり変わったタイプなので、十分オンリーワンかな?と思っています!
    凡蔵さんも別の意味、上手く表現はできませんがオンリーワンですよ~
    何が一般的で、何が一般的ではないとかは良く判りませんが、魅力の無い一般的ではなく、何かひきつけられるものを持っている方のように感じます
    自分は時々野生の動物は何の為に生まれ、生きる為に食っているのか、食う為に生きているのか?法事の時にとても良い話をする和尚が言っていた「無常」のくだりを時々思い出し、自分はおかしい事を考えているのかと多少不安になったりもしつつ、老後のために我慢我慢の生活を送るのではなく、元気で生きている今を充実させたい!
    などと自分をごまかしているのか?あるいは現実を見ていないのかと自問しつつ結果ダラダラ生きているような気もしないでもないんです・・・
    人に言うとうつ病、あるいはおかしな病気かと間違われそうですが、時々なんの為にこの世に生を受けたのか?と考えてしまいます・・・
    やっぱり変ですかね???
    話はコロッと変わりますが、電車の中まで匂ってくるカツオ出汁の良い匂いってたまらなく食欲をそそりますよね~

  2. とっちゃん より:

    自分は特定の宗教や考えは無いのですが、最近変な事を考える時があります・・・
    その和尚なんですが、本当に良い話をしてくれるんですよね~
    一度講和を聞きに行ってみようかと思いつつ、結局一回も行っていませんけどね~
    でも法事のたびに良い話だなぁ~って感心してしまいます!
    あまり難しい事は考えず、時々旅行へ行ける程度頑張ればいいですかね?

  3. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    コメント、感謝です。
    とっちゃんは、とっちゃんにとっても、奥さんにとってもオンリーワンだと思いますよ。
    何かいつも旅行や食事を楽しんでいる姿勢が、今やりたいことをやっているという感じで、いつも羨ましく拝見しています。
    老後を待って楽しもうというのは、私も無意味とはいわないですけれど、そこまで元気でいるとは限らないので、やっぱり今を楽しみたいと思っています。
    野生の動物も人間も、この世に生を受けたのは、そこに意味はないというのが最近の私の考えです。
    なので、それについては考えません。
    お坊さんというのは、いろいろな人生を見て来られているので、話す内容が面白いですよね。
    たまにお坊さんってすごいなと思うことがありますね。
    あ、それから、阪急電車の神戸線のホームの駅そばは、味は普通の立ち食いそばですが、香りは超一品です。
    これは褒めているのか、褒めていないのか、でも、香りはものすごく食べたくなる香りなんですよ。

  4. oriver より:

    お2人のお話し、残業中に読んだら遊びに行きたい!とは思わず今日の仕事は今日頑張ろうって思いました♪
    私も相当変かもしれません(笑)
    ミスタードーナッツの一号店が箕面とは知りませんでした。最近は華々しく一号店は繁華街って傾向がありますが、当時は「パイロットショップ的」にそういう所を選んでいたのかもしれませんね。

  5. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    ミスタードーナツの1号店は、それにしても何で箕面なんでしょうね。
    いくらパイロットでも、箕面って。
    私は今日の仕事は明日しようといつも考えています。
    それでも、いつも仕事におわれて時間がありません。
    それに、足りない時間に、また飲みすぎで、更に時間がなくなっています。
    ブログ更新も遅れがちですね。
    そして、更にまた明日から遊びに行こうとしています。
    帰って来たらブログアップする時間があるかな。

タイトルとURLをコピーしました