平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(156)

「えっ、嘘やん。」
桑田佳祐さんがガンで全国ツアー中止の速報をミニボンにメールすると、泣きそうな短いメールが返ってきた。
ミニボンはデビューした頃からの桑田さんのファンである。
3年前はミニボンが小脳で出血してツアーの1週間前に入院して福岡のツアーに参加できなかった。
横浜のツアーは参加で出来てのですが、今回も松山の初日のチケットが当たって喜んでいたのですが、残念です。
初期の食道ガンということで、治療すれば必ず治ると聞いています。
ミニボンの為にも、早く良くなって元気に音楽活動に復帰できる事を、本当に祈っております。

さて、そんな事が起こるとは思ってもいなかった数日前のことです。
お休みが一緒になったので、どうしようかとなったのであります。
最近ちょっと疲れているので家でゴロゴロというのも一案なのですが、折角のお休みなのでどこかに行こうかということになりました。
前の晩にインターネットでどこか面白いところがあるかなと思い調べてはみたものの、これといってありません。
今、奈良では「平城遷都1300年」というイベントをやっています。
すっかり有名になった「せんとくん」に会いにいこうかなというのが有力な案であります。
でも、今は連日もの凄い暑さです。
平城絵巻を体験しに行くつもりが、暑さで地獄絵巻に変わるような予感もよぎります。
どこに行くとも決まらずに次の朝になると、ミニボンが「須磨浦山上遊園」はどうと聞いてきました。
もとより予定は未定であったので、即、須磨浦山上公園に決定。
早速、出かけました。
須磨へは阪急や阪神で行くことも出来ます。
そして、両方共梅田の始点から乗車できるので座って行くことができます。
でも、今回はJRで垂水まで行って、そこから山陽電鉄に乗り換えていく事を選択。
JRの駅の中に入ると、何となく旅情を感じるのは凡だけでしょうか。
駅のポスターやチラシを見ていると、無性にこのまま何処かへ行きたくなってきました。
それにしても、JRを今でも国鉄に戻すべきだと思っている人は凡以外にも沢山おられるのではないだろうかと推測する。
効率化を推進する為には民営化が不可欠なのかもしれないのだけれど、凡の好きな鉄道の楽しい部分がどんどん無くなって行くことが寂しい。
採算が合わないという理由で利用客の少ない区間が廃線になるなんて寂しすぎる。
駅のホームに立って、目の前にある鉛色に鈍く光る、ずっしりと重量感のある2本の鉄の棒が、どこまでもどこまでも、そしてどこまでも、全国の隅の隅まで大きな木の枝葉のように伸びていってるんだなって想像するだけで楽しくなるのは何も鉄道ファンだけではないはずである。
「この2本の鉄の棒をどこまでも行ったらね、鹿児島だって行けるし、稚内だって行けるんだよ。」って子供に説明するのってロマンじゃないですか。
凡には子供はいないので、そんなロマンはないのですが、大人だって考えると楽しい。
日本全国、どんな辺鄙なところにも公共の交通手段があって国民が利用できる。
その為だったら税金を使ってもいいと凡は思うのであります。
そして、もう一つ無くなって寂しいのが、食堂車だ。
そういう凡もそんなに利用した回数は多くないのですが、利用するしないに関係なく、そこに存在するのと存在しないのでは大きな違いがある。
今のJRになってから「旅」というものの豊かさの部分がどんどん無くなっていっているようだ。
それって、鉄道文化の廃退ではないのだろうか。
そんなことを考えながら、JR京橋駅の改札を通った。

コメント

  1. とっちゃん より:

    ところで凡蔵さんたちはどこへ遊びに行ったのでしょうか???
    何か美味しい物、あるいは変わった物と出会えたのでしょうか?

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    須磨浦山上公園というところに行ってきましたよ。
    関東の人には須磨というとあまり馴染みがないかもしれませんが、神戸から少し西に行ったところです。
    海水浴場とかがあるんですが、私もあまり駅に降りた事がありませんでした。
    もう少し西に行くと、明石があります。
    行ってみて、のんびりとした雰囲気が良かったです。

  3. oriver より:

    凡蔵。さんご夫婦は仲が良いですネ
    電車も今は快適になりましたけど、逆に旅情は無くなってきているのかもしれませんね
    子どもの頃、電車の旅は時間もかかるし窮屈な思いもあったけれど、今思い返せば楽しい思い出になっています
    青森の海岸線を走るストーブ列車が人気にがあるのは、そういったところからかもしれませんね♪

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    本当に今は早く、そして快適に移動は出来るんだけど、つまらない部分もありますよね。
    たまに不便な、そして旅情を感じたくて、今でも青春18きっぷで遠出をすることがありますよ。
    無性にディーゼルの匂いをかぎたくなったりすることがあるんですよね。

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