平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。
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そうだ、ソウルへ行こう!(145)

ミニボンが1泊2日の別府旅行に出かけた。
旅行にはミニボンの高校時代の友達と一緒に行く。
その友達は広島に住んでいるので、ミニボンは大阪から新幹線に乗り、広島で合流するという予定である。
そして、小倉で別府行きの在来線の特急に乗り換える。
JRできっぷを買うのにミニボンが凡に言った。
「小倉の乗り換えが12分やけど乗り換え間に合うかな、次の特急やったら40分以上待ち時間あるねんけど、どっちがいいと思う。」
凡は即答した。
「絶対、次の電車。」
でも、ミニボンが買って帰ったのは12分の乗り換えのきっぷだ。
聞くとJRの緑の窓口の駅員さんが「12分あれば充分。小さい子供を連れた人でも充分間に合います。」と言ったそうです。
これはミニボンの旅行だ。
凡はどちらでもいい。
でも、旅の案内人である駅員さんなのに、もっと若い頃の「旅ごころ」を思い出してほしいな。
きっと駅員さんだから鉄道が好きで、旅が好きで入社したはずです。
その好きだったときの気持ちで旅をコーディネートしてほしい。
どうして、40分以上待つほうを凡は選ぶのか。
それは一つは安心のためです。
いくら大丈夫だといっても、通勤時間帯などでは案外時間が掛かったりするものです。
でも、それはほんの数パーセントの理由だ。
凡が40分以上を推す理由は「旅行というのは、最終目的地に行く事だけが目的ではない。」からです。
旅行に出発する前のわくわくした気持ち。
そして、列車に乗っているときの揺れや音に体を任せて、車窓の景色を楽しみたいのです。
少し音の外れた鉄道唱歌のメロディーを聴きながら缶ビールを飲みたいのです。
車内販売の綺麗なお姉さんからアイスクリームを買いたいのです。
そんな旅の行程のすべてが旅の楽しみなのです。
なので、せっかく小倉に着いたんだったら、そんなに急いで乗り換えなくてもいいんじゃないかな。
別府までの長距離の旅行です。
その途中の小倉で「小倉にいることを楽しみたい。」じゃないですか。
小倉なんてそうめったに行けるわけではありません。
小倉のキオスクを覗いて、小倉のゆで卵やサンドイッチは大阪と違うのかなとか。
駅弁の見本を見ながら、どれが美味しいのかなとか。
そんなことをするのは楽しいじゃないですか。
お腹が減っていたら小倉の「駅そば」を食べてもいい。
小倉の駅そばは小倉でしか食べれない。
もう少し時間があるんだったら小倉で途中下車してもいい。
ゆっくり歩いていると面白いものに出会うこともある。
青春18きっぷで山陰本線の城崎に降りたときだ。
駅の改札の前で駅弁を売っていた。
その横にあったお茶。

画像

今では大きな駅では見かけることがなくなったプラスチック入りのお茶だ。
子供の頃、みんなこれを絵の具の筆洗いに使っていたな。
凡は列車に乗ると、このビニールの香りのするお茶が大好きだった。
今でも地方の駅では現役なんだなと思うと嬉しくなって自宅に持って帰りました。
そんな楽しみは12分の乗換えでは楽しめない。
「急ぐんだったら12分で乗り換えできますよ。でも、急ぎじゃなかったら、次の列車でも楽しいかもしれませんよ。」って案内はできないものなのでしょうか。
JRにはJRのマニュアルがあるのかもしれませんね。
とはいうものの、ミニボンの旅行なんだから、いくら力説しても空しいだけだ。
「なんで40分以上待つ方を選ぶか凡の理由を説明しよか。」とミニボンに聞いてもらおうとしたが、
「いや、いらない。」とまったく興味がないようだ。
この空しい気持ちはまたもや空振りに終わったのであります。
それにしても、別府温泉か。
いいな、いいなー。
凡もどこかへ行きたいよー。
そうだ、ソウルもいいな。

コメント

  1. とっちゃん より:

    全くその通り!
    自分も待ち時間からして旅が始まっていると思いますし、待っている間のワクワク感も楽しいですよね~
    特に空港で搭乗を待っている間のひと時や、列車を待っている間にお弁当を選んだりなど、やはり自分が住んでいるところとは違う地域の特性を楽しまなきゃね~
    その地域の人たちの言葉や売っている物も違いますし、やっぱり旅は国内外問わず楽しいですよね~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    また何処かへ行きたいなって思います。
    奥さんだけ旅行なんて悔しいですね。
    遠くへいきたいけど、近くでもいい。
    永六輔さんが「知らない横丁を曲がれば、それはもう旅」と言ってられましたが、それはそう思います。ちょとした気のもちかえで新しい発見がありますよね。
    でも、もう少し遠くへいきたいな。

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