平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(130)

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ホテルを出た凡は明洞のロッテ百貨店に向かった。
さっきのロッテマートで生食を買えなかったので、百貨店だったらあるだろうと考えたからです。
百貨店の地下の食品売り場に行って、「生食はどこですか。」と聞いた。
案内されたのはまたもや「禅食」だった。
禅食ならきな粉を舐めてればいい。
ほとんどきな粉とはったい粉を混ぜたような味だからだ。
「生食が欲しいんだ。」っていうと、「今は、禅食の方が流行っている。生食も禅食もほとんど同じ。」っていう返事が帰って来た。
やっぱりここでも生食は買えなかった。
でも、明日もあるし、明日は健康食品のお店なんかを廻ってみよう。
今日はここで生食探しは打ち切ろう。
明日があるんだし。
少し疲れたので百貨店の地下のミニフードコートのようなところでフレッシュジュースを飲む。フルーツと氷をミキサーにかけて作ってくれる。
凡はフルーツにトマトを選択。
ソウルではトマトはフルーツ感覚だそうで、ケーキなんかにも乗っているらしい。
残念ながらトマトの乗っているケーキは発見できなかった。
トマトをミキサーに入れ、更にシロップを入れて、甘いトマトのジュースを作ってくれた。
少し不思議だがこれはこれで飲める。
この後、明洞の周辺をブラブラ歩く。

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途中にディンタイフォンを発見。
少し惹かれたが、ここはソウルだ。台北じゃない。
明洞の繁華街に戻り、化粧品のお店などを見て廻る。
とはいうものの、化粧品にそれほど興味はない。
でも、可愛い小物や化粧品が沢山あるし、お店も可愛いので見ていて楽しい。
ミニボンも見ていたが、凡がいると気が散るらしくゆっくり見ていられないのと、それほど化粧品についても欲がないのとで、ほとんど買わなかった。
そうこうしているうちに時間も時間だ
夕食を食べなきゃ。
どこにしようかと思っていると、四辻になったところに昔の衣装を着た宣伝のおじいさんが立っていた。
サンドイッチマンなのだろう。
看板でサンドイッチにはなっていないが、お店の宣伝に立ってるのだ。

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おじいさんは、お店の宣伝をするでもなく、通りの人に声を掛けるでもなく、ただ黙って四辻に立っているだけだ。
今からお店を選ぶのも大変だし、ミニボンが疲れても困る。
それに今まで牛を食べていない。
そうだ、ここはこのおじいさんのお店に行ってみよう。
おじいさんにお店を聞くと、気のない素振りで教えてくれた。
お店の前に行くと、通りに面したところでガラス越しにカルビを焼いているのが見える。
とりあえず入ってみよう。
お店の名前は「長寿カルビ本家」だ。
食べると元気が出そうで気に入った。
店内の印象はすごく綺麗に掃除などがされているということだ。
メニューのメインはカルビだ。
ここは焼肉のように自分で焼くのではなくて、ステーキのように焼いた肉を鉄板に乗せて持ってきてくれる。
既に味付けがされていて美味しい。
付け合せは焼肉と同じでチシャやにんにくのスライスなどだ。
もちろんビールを1本。
しかし、ここは敢えて1本だ。
この後、昨日行けなかった屋台へも行きたいからだ。
途中トイレにも行ったが、トイレも綺麗で、厨房の横の食器棚も綺麗に食器が重ねられていて、ちゃんと整理や掃除が出来ているなと思った。
ここは安心して食べられる。
周りを見ると小さいお店だけれど上にも部屋があるようで凡の後に来たサラリーマン風がエレベーターで上に上がっていく。
このお店は地元の人のお店だろうか。それとも観光客相手のお店だろうか。
明洞という繁華街にあって、しかも四辻でおじいさんの宣伝マンが立っている。
どうみても観光客相手のようだが、凡が行った時は全員地元の人だった。
さあ、少しお腹も落ち着いたので、次の屋台に行ってみよう。
でも、あんなことになるとはこの時は夢にも思っていなかったのである。

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コメント

  1. とっちゃん より:

    長寿カルビ本家ですか
    なかなか美味しそうですが、ステーキのように鉄板にのってくるってのが面白いですね~
    些細な事でも日本との違う事を経験するのも海外旅行の楽しみですよね~
    自分はこんなちょっとした違いに遭遇すると、「なるほど」って感心したり笑ったりしたりと嬉しくなります
    次のハプニングは屋台で起きたのでしょうか?
    非常に気になるところですが、今から2時間後に成田へ向け出発します!
    仕事が遅くなってしまい、全く寝る時間がありませんので、少し早めに行ってウトウトしようかと思っています。
    そんな訳でこの続きを見るのは少し先になってしまいます
    では行ってきま~す

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    いいですね。
    成田へ向かうときが一番わくわくしているんじゃないでしょうか。
    今度はとっちゃんが私をうらやましがらせる番ですね。
    レポート楽しみにしています。

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