そうだ、ソウルへ行こう!(112)

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カーテンの向こうからカチャカチャという心地よい音が聞こえる。
いつもはカーテンの向こうから聞こえてくる羨ましい音だ。
噂に聞くウエルカム・シャンパンだ。
それを今日は凡がまさに今味わおうとしている。
淡い黄金色のフランスのエッセンスがグラスに注がれる。
小さな真珠の気泡が緩やかに消えては立ち上り消えては立ち上がり。
それをアシアナのビジネクラスで味わう。
まさに至高の1杯に違いない。
考えてみると、凡は今までシャンパンという飲み物をじっくり味わったことがないかもしれない。
勿論、結婚式で始めに乾杯するのはたぶんシャンパンだと思うので、飲むには飲んでいるのだろう。
でも、ゆっくり味わってはいない。
凡は発泡性の飲み物が好きだ。
その代表がビールです。というか、発泡酒。というか、第三のビール。というか、最近はリキュール。ビールだと思って飲んでいるものがリキュールだなんて、今の技術はすごいですね。
そして、これは毎日飲んでいる。
たまに贅沢したくなって、発泡性のワインを買って飲むことがあります。
でも、これはスパークリングワイン。
シャンパンではない。
シャンパンとはフランスのシャンパーニュ地方で醸造されたもののみに使うことが許された名称だ。
しかし今、凡はまさにそのシャンパンをアシアナのデラックスのシートにゆったりと座りながら綺麗なお姉さんにサーブされようとしているのだ。
「待ってました。」と言わずにいられましょうか。
しばらくすると、カーテンが開き、スチュワーデスさんがお盆にグラスを乗せて出てきた。
「オレンジジュースと水。どちらになさいますか。」
「えっ。」
ちょっと待ってください。
シャンパンじゃないのですか。
水、、、。
タダの水なんて、そんなんあかん。
タダの水なんて、そんなんあかん。
タダの水なんて、そんなんあかん。
3回も言わなくていいのですが、凡にとっては3回はいいたいぐらいショックな出来事である。
オレンジジュースとタダの水だったら、オレンジジュースを選択するしかないじゃないですか。
相手はタダの水なんですから。
なんでビジネスクラスに乗って、タダの水でウエルカムされなければいけないのでしょうか。
「ウエルカム・ウォーター」なんて聞いたことがない。
かなり損をした気分になってオレンジジュースを飲み干した。
ふと、横を見ると「本物のビジネス」が、さりげなく水を受け取って、さらっと飲み干した。
そこにはタダの水による悔しさの表情はない。
むしろ水の方が良かったぐらいのクールさだ。
凡は完敗だ。
やはり本物のビジネスは違う。
ウエルカム・ドリンクなんて何でもいいのだ。
何故なら、いつもビジネスに乗っているから。
凡のように一世一代のイベントではないのだ。
これは反省しなきゃいけませんね。
もっと、余裕のソウルでなきゃね。

コメント

  1. masa-taka より:

    シャンパンなかったのですか、残念ですね。
    航空会社は経費削減をかなり行っているようです。
    昨年の12月にANAビジネスクラスに乗ったのですが、ウエルカム・ドリンクそのものが無くなっていました。
    参考までに私の記事
    https://masa-taka.at.webry.info/200912_article_2_html
    https://masa-taka.at.webry.info/200912_article_27_html

  2. 凡蔵。 より:

    masa-takaさん。
    ブログ拝見させていただきました。
    ビジネスでウエルカムドリンクがないこともあるのですね。
    でも、香港ぐらいになるとビジネスの値打ちがあ

  3. とっちゃん より:

    う~ん、おれんじじゅ~す又はみずですか・・・
    まるっきり予想外の展開にビックリしました
    でも紙コップではなく、赤ワインかブランデーを飲むようなグラスですね・・・
    わずか12名のデラックスの乗客なんですから、経費削減というのも、なにか釈然としませんね・・・

  4. 凡蔵。 より:

    とっちゃんさん。
    そうなんですよ。私もシャンパンだと疑わなかったのでショックです。
    でも、今回はマイレージの特典で行っているので、シャンパンでなくても仕方がないかと諦めましたが、これが自費で行ってたら泣いていたでしょう。
    グラスは良かったですよ。
    って、グラスを褒めて虚しい、、、。
    飲み口が少しすぼまっていて、たぶん飛行機の中でこぼれないような形になっているんでしょうね。少しの飲みにくかったです。

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