平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(4)

北京のほん近くにまで行って、そのままUターンして帰ってくるとは思わなかった。
うん、今回は面白い経験をした。
なんていうのは余程こころに余裕のある人なんだろうなって思います。
愚で凡な私にはそんな余裕はまったくないのです。
諦めが悪い私は、悔しい思いで恨んでも仕方がない天候を恨みながら飛行機で関空まで帰ってきました。
ふと、隣の座席の妻を見ると以外にも喜んでいるようだ。
よほど余裕と言う意味では妻の方が上なのかもしれない。
さて、関空についてからが問題です。
旅行会社の人が来て、ツアーの説明がはじまりました。
その1、旅行代金を全額返金します。
その2、今日はもう再出発は無理なので、明日出発で1泊2日でツアーを続ける。
さあ、この説明でどのぐらいの人が、その2を選ぶでしょうか。
凡は迷わず2を選びました。
何故なら、北京に行きたいから行きたいというのが旅行の目的です。
なので、北京にデンと手をついて帰ってきてもいいんです。
北京の雑踏の中でその空気を吸うだけでもいいんです。
でも、妻は1を選びました。
今回は諦めて、明日から1泊2日で近場の温泉でも行ったらどうかというのです。
うんそうでしょう。
余裕のある賢明な人であればそうするでしょう。
今考えると、そうかもしれない。たぶんそうでしょう。
しかし、凡はそうは考えなかったのです。
愚と凡を通り越して、愚愚であり凡凡なのである。
今、行きたい、、、。
結局、凡凡と妻は残りの2日間を喧嘩をしたまま家でじっとしていることになったのでした。
つらい2日間であった。
つらい2日間であった。
この喧嘩以来、妻は北京嫌いになってしまった。
ああ、もう北京には行けないのだろうか。
でも、今回はソウルである。
楽しい仲良しの旅にしなければならない。
ソウルに行くなら、何か目的がいるだろう。
ソウルに行きたいからソウルに行くということになると、
何か予定が狂った時にまた北京の二の舞になってしまう。
そうだ、ソウルに行く目的を考えよう。

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