平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1529)タダのきっぷで、お伊勢さん。

旅(国内)

近鉄のタダの全線フリーのきっぷを頂いた。

今月中に乗らないと無効になるというので、凡が、鉄道が好きだからと、2枚呉れたのだ。

2枚あるので、行って、そして、帰ってくることができる。

ということで、4月21日(月曜日)、それを使って出かけてきました。

タダで、しかも、フリーのきっぷというと、どうしても、遠くへ行きたくなってしまう。

なので、前に貰ったときは、名古屋に行った。

でも、今回は、もう少し近くにして、伊勢に行こうと思う。

当日、まあ、普通に仕事に行くぐらいの時間に家を出て、鶴橋駅から急行に乗り込んだ。

んでもって、伊勢中川で乗り替え。

同じ番号のホームが2カ所ある。

しかし、この駅なんだけど、ややこしいね。

普通、ホームに振られた番号は、ホームの列車に接している面の分だけ番号が振られているだろう。

詰まり、端っこから、1番ホーム、2番ホーム、3番ホームとね。

電車に乗りこむ場所(面)の数だけ、ホームの番号がある。

なので、3番ホームというと、もうプラットホームの、その乗り降りする1面しか指さない。

誰だって、ここから列車に乗り込むんだなと分かるのである。

ところが、伊勢中川のホームは、例えば、3番ホームが2カ所あるのだ。

どういうことかというと、1本の線路があって、その両脇にホームが存在する場合、普通なら、片っ方に2番ホームとして、反対側のホームを3番ホームとするだろう。

でも、伊勢中川駅は、1本の線路に面している両面を、3番ホームとしているのだ。

となると、次のどこどこ行きは、3番線ホームからお乗りくださいとアナウンスで言われても、線路のこっち側なのか、向こう側なのか、迷ってしまう。

今回も、3番ホームと言われて待っていて、ふと、対岸のホームを見たら、そこにも3番ホームの札が付いている。

どっちなんだと迷ってしまった。

ただ、実際には、列車の扉は、両方とも開いたので、まあ、問題は無かったんだけどね。

でも、知らない人は、迷うよね。

そんなことが不思議だなと思いながら、乗り継いで伊勢市駅に到着。

ここから外宮に向かうのだが、まずは、お昼ご飯にしましょう。

お参り前に食べるとか飲むとか、それは神様に対して、どうなんだと言う人がいるかもしれませんが、凡は、それは気にしない。

伊勢といえば、伊勢うどん。

伊勢以外では、ほぼ、食べることが出来ないから、お昼は、伊勢うどんにしようと思う。

観光案内所で聞いたお店に行ってみた。

山口屋さん。

最近、リニュアルされたようで、お洒落なお店である。

メニューも多い。

しかし、せっかくだから、シンプルに伊勢うどんを頂く。

独特の食感がいい。

出汁は、濃い醤油味なんだけど、凡は、濃い汁が好きなんで、全部飲み干した。

さて、参道を歩いて、外宮の前に来たら、やっぱり、食べてしまう。

赤福餅。

おかげ横丁の方は、混んでいるけど、外宮前は、だいたい空いている。

さて、甘いものも頂いたので、ここからが、お参り。

今回は、どちらかというと、外宮にお参りをするのが目的だった。

伊勢神宮は、外宮と内宮があって、外宮(豊受大神宮)は、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしていて、内宮(皇大神宮)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしている。

天照大御神は、皇室の御先祖ということもあって、一般の人には、こっちの方が人気があるというか、上に見ている風潮があるように思う。

それに、豊受大御神は、食事をつかさどる神ということも、下に見られる要因だろう。

でも、本当に、そうなんだろうかと、最近は思うようになって、凡の関心は、専ら、外宮の方に向いているのであります。

お伊勢さんにお参りをするときは、まずは、外宮に参拝をして、そのあとに、内宮に参拝をするのが一般的だ。

ここも、面白いのだけど、普通、神社にお参りに行ったら、まずは、本殿の主祭神にお参りをしてから、その後に、摂社・末社とお参りをする。

詰まりは、メインの神様に、最初にお参りをするのだ。

ということは、お伊勢さんの場合、外宮が先ということは、外宮がメインと言うことになりはしないだろうか。

と、ここでお断りしておきたいのは、凡は、神道や、古代史について、素人であり、無知であり、そんな人間が、勝手な理屈でもって妄想しておりますゆえ、詳しい人から見たら、全く的外れな、トンチンカンな事を書いているのかもしれません。

その場合は、どうぞ、お許しくださいましね。

んでもって、外宮の話にもどると、大本教の出口王仁三郎は、外宮について、祀られているのは、実は、国常立尊(くにのとこたちのみこと)だとおっしゃってられたそうです。

そして、国常立尊イコール豊受大御神だと。

おお、興味深いお話である。

国常立尊は、天照大御神よりも、ずっと、前に存在した神様です。

詰まり、天照大御神よりも、エライサン。

その理屈で言うと、先に、メインの外宮にお参りするというのも納得なのではあります。

そんな考えで外宮にお参りをすると、何ともパワーを感じるような気がしてきたぞ。

多賀宮(たがのみや)にお参りしたときは、さすが、豊受大御神の荒魂だろうか、頭がくらくらした気がした。

、、、と、何でも影響されやすい凡であります。

外宮をお参りをして、さて、どうしようかと思ったときに、伊勢に面白い神社があることを発見。

出雲神社だ。

伊勢に出雲神社って、何か気になるじゃない。

外宮から25分ほど歩いて、出雲神社に行ってみる。

公民館の裏側に、そして、一般の方の家の前に、小さな祠があった。

ネットの情報によると、出雲神社の出雲というのは、出雲大夫つまり、人形浄瑠璃の語り手に関係しているらしく、出雲大社とは関係ないみたいなのですが、やっぱり気になりますよね。

だって、この辺りは、渡会氏という人たちが住んでいる土地で、渡会氏は、外宮で代々お世話をされている人たちなんですよね。近くには、渡会橋もあって、その外宮のお世話をしている渡会の土地に、出雲神社があるって、やっぱり、何か、ありそうな予感。

素人の凡では妄想に終るのだけれど、木下清隆産と言う方は、「古代ヤマトの遠景」というブログの中で、13世紀に出された『伊勢二所皇太神宮神名秘書』という書物に、渡会氏の遠祖が出雲系ではないかという推測もされている。

駅前にあった観光案内の看板。

んでもって、この話とは別に、式年遷宮での「初穂曳」というお祭りでは、(稲以外にも木材なども曳くそうです)奉曳車と呼ばれる荷台に、稲を乗せて引っ張るらしいのですが、その車には、「太一」と掛かれた木札を掲げるそうです。

「太一」って、何なん?

「世界万物の根源、中心と言えるもっとも尊いもの」という意味らしいのですが、日本語っぽくないよね。

一般的には、太一は、天照大御神の内宮の印だとされています。

ただ、ネットでは、太一イコール大国主命だとする説も紹介されていて、これに関しては、凡も、本当かな?とは思いますが、さっきの出雲神社のことと結びつけたい気持も湧いてきちゃいます。

それに、豊受大御神が、食事の神様だとすると、稲荷(イナリ)とも関係がありそうで、妄想は、広がるばかりです。

まあ、なんだかんだ言って、お伊勢さんに関しては、内宮も興味がありますが、意外と外宮の方が面白いですね。

さて、また、伊勢市駅の方に歩いてもどりましょうか。

伊勢市駅にもどる途中に商店街があった。
シャッター街なのが、寂しい。

途中、月夜見宮に、参拝して、伊勢市駅に着。

さて、まだ時間が有るので、バスで内宮まで移動して、内宮を参拝。

そして、おかげ横丁で、お土産屋さんや、飲食店を、ぶらぶら見て回ろうかと思ったら、もう、どこも閉店のお時間。

なので、バスで、宇治山田駅まで帰って来た。

折角のお伊勢さんだから、ちょっと、ビールでも頂いて帰りましょうか。

駅前に有名なお店もあったけれど、グーグルマップに載っていた「おふくろの味」と書かれた居酒屋に入ってみようと思う。

最近、お店を探すのに、グーグルマップを使ってるんですよね。

口コミには、ママ大好きとか、お店のおかみさんに対するコメントが、高評価だ。

入ると、7、8席あるカウンターと、テーブル2卓の小上がりがある。

店内には、先客が1人。

まずは、生ビール。

そして、今日のお薦めと書かれたボードから、酢イワシとあったので、それを注文。

このあたりでは、よく食べられているアテだそうだ。

これ、家庭じゃできないねというと、ママは、イワシに塩をして、酢につけただけだから、誰でもできると言った。

料理とか、ママが1人でやっているので、そんなにすぐには提供はされない。

まあ、でも、そんな時間も悪くは無い。

そうしている間に、常連の男性が一人入ってきて、カウンターに座った。

どうやら、昨日、名古屋の竹内まりあのコンサートに行ってきたようで、その話を、ママと、先客とでしている。

口コミには、地元の人が中心だけど、観光客も、温かく迎えてくれると書かれていた。

温かくかどうかは知らないが、邪険にはされてはいないだろう。

そして、ビールを何杯か追加して、四日市風だったか、伊勢風だったかの焼き鳥を注文。

三重県で焼き肉と言えば、他の県の人は、松坂牛を想像するかもしれないが、地元では鶏の焼き肉が有名らしい。

これは、味も濃くて、美味しかったです。

そうしている間に、地元のおっちゃんの3人組が入ってきた。

すると、ママは、小上がりに案内したのだけれど、その対応が、びっくりするほど、冷たいというか、ぞんざいだ。

3人組の先に来たおっちゃんが、このお店に他の2人を案内してきたようなのだが、実に、お店に対して好意的で、このお店は、これが美味しいだとか、ごく、普通の気の良いサラリーマンなのである。

何ら、悪いところの無いおっちゃん3人組。

それなのに、おっちゃんが注文をした時も、ママは、ぶっきらぼうに対応していたから、見ているこっちの方が、ひやひやしてしまう。

いやいやいや、何も、その態度は、接客業として、どうなのよと思ってしまうのだ。

しかも、帰って来たと思ったら、カウンターの常連に向かって、小声ではあるが、「3人も来るなら、先に電話しろよな。」と言ったのである。

この一言で、一瞬にして興覚めをした。

あのママ大好きみたいな口コミは、何だったんだろう。

凡は、店主が、他の客の悪口を言うお店ほど、嫌いなものは無い。

(本当に、癖の悪い客を除いてね。)

もう、店を出ようと思う。

ただ、まだ、お腹が空いていたので、ミンチカツを頼んでしまったのは、凡の失敗。

まあ、それを頂いて、お会計をした。

ひとりで切り盛りしていると言っても、客は、常連が2人。

それに、新規の客が3人じゃないか。

しかも、人の良さそうな新規の客だから、料理も、時間が掛かっても待ってくれるだろうし、何の不都合があるというのだろうか。

また、宇治山田にくることがあっても、この店には入らないだろうな。

ということで、帰路は、ちと、疲れたので、特急で帰ることにして、電車の中で、甘いものを頂いた。

んでもって、鶴橋まで帰ってきて、近鉄電車の旅は終了。

そのまま、門真市まで戻ろうかと思ったが、守口市で降りて、やよい軒で、メガ生ビールと、味噌カツ煮定食、玉子焼きを、食べる。

どんだけ食べるのかと思われるだろうが、宇治山田の居酒屋が中途半端だったもので、ご飯系で締めたかったんだよね。

まあ、食べ過ぎになりましたが、良い旅の終りになりました。

そのまま歩いて自宅に着。

ということで、今回は、近鉄電車のお伊勢さんの旅でありました。素人の妄想にもお付き合いくださいまして、ありがとうございます。

コメント

  1. ゆけむり より:

    近鉄の全線フリー切符をくれるなんて、実に良い人がお知り合いにいらっしゃるんですね
    実にうらやましいです
    フラッと列車に乗って伊勢に行き、名物の伊勢うどん、本場で食べる赤福
    そして三重の名物料理で一杯飲る
    これもまた楽しそうですね
    だいぶ昔に伊勢神宮は行った事あるのですが、その時はおかげ横丁なんてなかった気がするんです
    いつか行ってみたいと思っているんですが、なんか他を優先しちゃうんですよね・・・

    • tairabonzou より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      そうなんですよ、スタッフの息子さんが、近鉄電車に就職されていて、その関係で、貰ったんです。
      近鉄は、長い路線があるので、実に嬉しいです。
      んでもって、おかげ横丁は、昔は、あったのかもしれませんが、こんなに観光地として整備されてませんでしたね。
      お伊勢さんとか、その周辺は、何度も行ってるのですが、兎に角、神社が、あちこちにあって、
      そういうのが好きな人は、何度でも行きたくなる場所でしょうね。

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