2月21日(水)。
中島みゆきさんの歌会Vol.1に参加するために、東京へ来ております。
その2日目。
昨夜の、みゆきさんの姿を、ぼんやりと凡の記憶の中で温めながら、購入したグッズなどを眺めている。
今回のコンサートは、東京国際フォーラムの昨夜の20日と、明日の22日の2日間を確保できた。
もともと、今日は、コンサートの無い日。
なので、前もって、東京に住んでいる弟に連絡をして、今日の夜は、一緒にビールを飲む予定だ。
それまでは、まあ、ゆっくりとしましょうか。
まずは、朝食でも食べに行こう。
ホテル周辺を散歩がてら、歩き回る。
んでもって、「松のや」さんがあったので、朝食メニューを頂くことにした。
何故、松のやさんかというと、出発する前に、ゆけむりさんというブログをされている方の食べ歩きの記事を見て、朝食メニューがお値打ちだと言う事を聞いていたからだ。
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玉子丼のセットを、豚汁に変更。
これで、税込み390円は、実にお値打ちだ。
玉子丼は、朝食には、ぴったりの優しい味。
ちょうど良い感じの朝食を頂きました。
そうそう、このお店は、食券を前もって買うシステムなのだけれど、みゆきさんのコンサート歌会が終わって気が抜けていたのか、1000円札を入れて、お釣りを取るのを忘れていたのだ。
店内に入って席に着いたら、後の人が、お釣りを持って来てくれた。
390円のお値打ちセットを、1000円で食べることになってしまうところだったね。
それにしても、東京にも、親切な人がいるんだね。
お陰で、感謝の1日の始まりになりました。
んでもって、ホテルに戻って、お昼ぐらいまで、ゆっくりしようかと思っていたら、10時ごろだろうか、ドアをノックされた。
清掃のスタッフが、掃除は、何時にしらいいかと言う。
連泊だから、聞きに来たのかもしれない。
もっと、ゆっくりしていたかったが、スタッフの方の予定もあるだろうから、服も着替えていたので、あと30分ぐらいと答えて、部屋を出ることにした。
とはいうものの、いつもなら、折角の東京なので、いろいろ観光もしたりと、そんなことをやったのでありますが、今回は、何も考えていない。
なので、スマホで、検索をして、ある資料館を見つけたので、そこに行ってみることにした。
早稲田大学の中にある會津八一記念博物館だ。
凡は、書については、解らない。
解らないけれど、見るのは好きだ。
會津八一も、そんな好きな人のひとりなのです。
なので、どの線で、どう行ったかは覚えていないけれども、早稲田大学まで、移動。
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校舎が近くなるにしたがって、一抹の不安が沸き起こる。
丁度、入学試験をやっているのだ。
案の定、門のところまで来たら、休館中だ。
仕方が無いので、どうしようかと、これまたスマホの情報で、東京大学の健康と医学の博物館というのを見つけた。
なので、交通手段は忘れたが、東大まで、移動。
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んでもって、博物館の前に行くと、今回は、入試とは関係なかったが、定休日だった。
あらま。
今日は、ダメだね。
この辺で、観光は諦めた。
今日は、夜、弟とあう約束なので、今の時間にお昼ご飯でも食べておきたい。
東大のあたりを探したが、安いステーキの店で、ここにしようかと思っていたら、先に、後から来た学生っぽいグループが入って行ったので、やめた。
お店を探すも、これというお店が見つけられないでいると、秋葉原行の路線バスが来たので、まあ、秋葉原なら、何かあるだろうと乗り込む。
秋葉原も、これと言った店を見つけられないでいたら、カレー屋さんがあったので、とりあえず、ここで良いかと入ることにした。
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「白洋亭」さん。
とんかつカレーのルー大盛りだったかな。
最近、流行りの甘辛のカレーで、提供時間が早いのがいいですね。
白洋亭さん、、、はくようてい、、、はくよう、、、柏葉高校か。
えーっ。
そんなところに無理やり結びつける?
帯広の柏葉高校、、、帯広に行った時に、2回見に行ったことがある。
みゆきさんが、通っていた高校だ。
中から、高校生の男女が、談笑しながら帰って行く姿を見て、羨ましく思った記憶がよみがえってくる。
君たちは、いいよね。
みゆきさんが、学んだ教室で、君たちも学ぶことができるんだよ。
ひょっとしたらさ、みゆきさんが、座った椅子とか、机が、そのまま使われていて、今も、誰かが使っている。
そんなことを想像したら、凡も、高校生に戻って、その教室の、その椅子に座って、その机で、、、居眠りをしてみたくなるよ。
グーッ、グーッ。
すると、凡の首の後ろを、誰かが突いている。
振り返ると、「えっ。みゆきさーん。」
しかも、セーラー服って、あれ?ひょっとして、凡は、みゆきさんのいる柏葉高校にタイムスリップしてしまったのか。
「居眠りしてたでしょ。先生に、怒られるよ。」と、小声でささやいた。
「う、うん。」
凡は、状況が飲み込めていないが、みゆきさんが、後ろにいるのは、事実だ。
近くで見る若いみゆきさんも、可愛いな。
それにしても、背中が生暖かい。
それに、首のところに激痛が走る。
痛いところを手で触ってみると、掌が真っ赤に染まった。
血でてるじゃん。
っていうか、背中が生温かいのは、血だったんだね。
振り返ると、みゆきさんが、悪戯っぽい笑みを浮かべて、シャーペンで、凡の首を突こうとしていた。
「や、やめてよ。シャーペンで首突くのは。」
「だって、入れ墨を入れてたの。」
「入れ墨って、、、何?」
「あたしたち、付き合ってるでしょ。だから、浮気しないように、凡ちゃんの首の後ろに、『みゆき命』って彫ってるの。」
え、タイムスリップした世界では、凡とみゆきさんは、付き合ってるのか。
何と言う、幸せな世界に来てしまったのか。
「、、、そういうことなら、彫って良いよ。」
凡は、ずっと、首の後ろの激痛に耐えていた。
ああ、もうダメだ、痛くて耐えられない。
意識を失いそうになりながら、教室を見渡すと、クラスの男の子の全員の首の後ろに「みゆき命」の入れ墨がしてあった。
振り向くと、みゆきさんが、マリア様のような笑顔で、♪♪ 野うさぎのように~ ♪♪、と、小声で歌を歌いながら、可愛い振り付けを踊ってみせた。
「あんた、、、、悪魔の野うさぎや、、、。」。
ガクッ。
凡、気絶。
って、どんな妄想や。
今回もまた、みゆきさんを変な女性として妄想してしまい、ごめんなさい。
許してね、みゆきさーん。
ということで、帯広のみゆきさんの通った柏葉高校の名前に似た、白洋亭さんのカレーは、美味しく頂きました。
さて、まだ、時間がある。
弟とは、4時に池袋で待ち合わせしている。
そうだ、昨夜のみゆきさんのコンサート歌会の、お便りコーナーで、誰かが、新宿の飛び出す猫の看板の話が採用されて読まれていたな。
それを見に行こう。
ということで、新宿に移動。
んでもって、飛び出す猫の街頭の電光看板を見る。
面白いねとは思ったが、そうそう、何十分も見ている訳にはいかない。
雨も降っているしね。
なのだけれど、もう、どこへいくか思いつかないよ。
なので、待ち合わせの池袋まで、行ってみることにした。
池袋と言えば、40年ぐらい前かな、詩人の山之口貘さんの行きつけの喫茶店というのを探して行ったことがある。
もう、その喫茶店は無い。
というよりも、凡の記憶の中の池袋とは全然違う風景に見える。
そりゃ、40年も経ちゃあね。
とはいうものの、雨も降っているし、歩き回る体力も無かったので、弟との待ち合わせ場所に30分ぐらいあるけれども、そこで待つことにした。
んでもって、時間丁度に弟が現れる。
どこに行くかは、弟に任せている。
しゃぶしゃぶで良いかというので、勿論、それで良い。
どこだっていいんだ、弟の思う店なら、どこだって。
何しろ、一緒にビールを飲みたいだけなのだから。
兎に角ね、前に会ったのは、ミニボンのお母さんの葬式の時だったから、もう、4年ぐらい前だろう。
東京と大阪と言う距離もあるけれど、そんな頻繁に連絡もとってないし、というか、日々のお互いの生活を、きゅうきゅうとして送るだけで、気が付いたら、こんな年になっていたということなのだろう。
もう、凡も、あと何十年も生きられるわけじゃないし、今日は、ゆっくり飲みたいと思う。
案内されたのは、ビルの何階かにある「しゃぶ葉」さん。
大阪にもチェーン店があって、1度は行ったことがあるが、ちょっとゴチャゴチャした感じだなという印象があったが、渋谷の案内されたお店は、もっと、ゆったりとした間取りである。
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席に座ると、弟が、タブレットで、コースと飲み放題を注文してくれた。
んでもって、乾杯!
いやあ、楽しいね。
若い時は、凡も、弟と飲むなんて、考えなられなかったんだよね。
気恥ずかしいでしょ。
それに、凡なんて、お兄さんと言っても、ただ、先に生まれて来ただけで、お兄さんらしいところは、全く以って、何も無いし。
というかね、凡がお兄さんであることが、申し訳ない気持ちが、どこかにあったのだろうと思う。
凡も、弟も、思ったことを、胸に仕舞いこむ方だから、一緒に飲みに行こうなんてことも、言いだしたことがない。
でも、この年になると、どうも、弟が恋しいというか、まだ、お互いに命のある間に、会っておきたい気持ちが大きくなっていくんですよね。
それに、気恥ずかしさも、この年になると、いささか鈍感になってくるし、アルコールが、会話を助けてくれる。
ということで、しゃぶしゃぶの食べ放題の開始。
何枚も、何枚も、肉のサラを積み上げて、何杯も、何杯も、ビールを飲み干しました。
んでもって、凡が、トイレに立った時に、席に戻ると、弟が会計を済ませていた。
奢ってくれたのだ。
こんなことがあるだろうか。
というか、弟に奢ってもらうなんて、最高に幸せじゃないの。
勿論、凡が払うつもりだったけれど、ここは気持ち良く奢られておきたいのであります。
店を出ると、まだ、帰りたくない。
無理矢理、2軒目に行く。
今度は、駅の反対側にある居酒屋さん。
ここも弟に案内してもらった店だ。
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「大衆スタンド 神田屋」さん。
満員状態だったけれど、奥の小さなテーブルに座ることが出来た。
若い女の子も多く、なかなか、良い感じのお店だ。
メニューを見ると、値段も手ごろなものが多い。
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まず、目についたのが、コーヒー焼酎。
珍しいので、それを最初の1杯にした。
変わってて、凡は、気に入りました。
アテは、さっき、食べ放題で、一杯食べたので、アンチョビポテトフライと、ガリしめさば。
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アルコールは、ホッピーに変えた。
というか、弟が変えてくれた。
んでもって、中の追加、んでもって、中の追加、中の追加、中多めの追加、んでもって、締めのウーロンハイ。
なんて感じで、割とハイペースで飲んだ。
これまた、楽しいですね。
凡は、父親とも、こんな感じで飲みに行ったことがない。
もし、凡の父親と母親が、あの世から見ていたら、どう思うだろうね。
今思えば、凡から誘えば良かったな。
それにしても、人間、死んだらどうなるのかね。
何にも無くなっちゃうのかな。
それなら気が楽だ。
もしも、あの世があるのなら、そこでは、この現世の記憶があるのだろうか。
もしあるのなら、あの世でも会えることになるものね。
でも、記憶が無かったら、あの世であっても、知らん振り。
って事になって、ちょっと寂しいよね。
或いは、この狭いテーブルの端っこに、凡の両親が見えない身体で座っているのかもしれないね。
父親もお酒が好きだったからさ、テーブルの上のホッピーを、必死に飲もうとしているかもだね。
でも、身体が無いから、飲めないんだ。
身体が無いって、ちょっと、悲しいね。
ということで、そろそろ、もう飲めなくなってきた。
そろそろ、お開きにしましょうか。
このお店は、料理も安いし、好きなお店になりました。
また、東京へ来た時には、来たいなと思う。
店を出て、駅に向かう。
後で、スマホの写メを見ると、店の写真を撮ってたので、一応、潰れてはいないけれども、記憶が、ボンヤリとしているので、飲み過ぎたのでありましょう。
弟が、凡の乗る電車の改札口まで送ってくれた、、、朧げな記憶がある。
ホテルに戻ると、バタンQ。
気絶しました。
夜中に目が覚めて、携帯を見ると、相当、酔っぱらっていたのだろう、心配して、電話を掛けて来てくれていた。
夜中なので、ラインで返事を返した。
飲み過ぎで、二日酔いだと。
その後、持って来た二日酔い対策の薬を飲みまくるが、効果は無い。
何度も、トイレでもどして、朝を迎える。
んでもって、ベッドで寝ていた。
弟は、朝早くから、仕事に出たようだ。
悪いね、凡だけ、寝てて。
んでもって、お昼ぐらいまで寝てたら、少し楽になって来た。
ふと、電話機を見ると、ランプが点灯している。
何だろうと、フロントに電話を入れたら、掃除の時間は、どうしたらよいかと言う。
時間も遅いので、タオル交換と、ゴミ捨てだけお願いしますと答えて、1時間後に部屋を出ることにした。
ああ、飲み過ぎましたよ。
今日は、みゆきさんのコンサート歌会があるのに、それまでに、体調を整えなくっちゃ。
コメント
弟さんとの飲み会、なかなか良いもんですね
自分には兄弟がいないので羨ましいです
それに父も38年前に他界しているので一緒に飲んだ事は一度もありませんでした
松のやで朝ごはん食べられたんですね
この玉子丼はメチャクチャ嬉しいですよね
朝とんかつも良いですが、玉子丼もなかなかだと思います
早稲田や東大の博物館が休館だったのは残念でしたね
でもその後の飲み会がメインでしたもんね
それにしてもホテルの清掃係の方は、真面目過ぎる感じですね(笑)
ありがとう、ゆけむりさん。
松のやの朝ごはんは、街でお店を見つけて、ああ、ゆけむりさんの書いてられた朝ごはん食べようかなと、思いつきましたよ。
かなりお値打ちですよね。
喫茶店のモーニングなんかより、ちゃんとした朝ごはんを食べたって感じがして良かったです。
とんかつと迷ったんですけどね、朝なんで、優しめの玉子丼にしました。
ホテルの掃除の人は、きちんとしてると言えば、してますよね。
でも、そのお陰で、チェックインの時は、お昼頃に荷物を預かってもらおうと思ったのですが、そのまま、部屋に入れてくれました。
早く掃除をすれば、そういうお客に対してのメリットもあるんですね。