12月13日(水曜日)。
青春18きっぷで、鳥取へ、日帰り旅の途中であります。
城崎温泉で、外湯に入り、蟹のすしと蕎麦のセットを頂きまして、城崎温泉駅、11時56分発の、鳥取行きに乗り込んだ。



この路線も、今回の旅の目的である、ディーゼルで運行されている。
というか、非電化路線だもんね。
2両編成で、車内は、空いている。

トンネルが多いのだけれど、トンネルを抜けると、ちらりと海が見える。
んでまた、トンネルを抜けると、チラリと海が見えるのである。
運動神経の悪い凡も、その瞬間の写メを撮ろうと試みるのだが、だいたい、失敗する。
とはいうものの、ただ、エンジン音を感じながら、ただただ、気動車の揺れに身を任せているのが楽しいのである。
ここらあたりで、帰路の予定を考えておかなきゃいけないだろう。
なんせ、今日は、日帰りだ。
鳥取には、日帰りでも、何度か来たことがあるのだが、いつも悩むことがある。
智頭急行を使うかどうかだ。
智頭急行と言うのは、JRの特急も乗り入れてはいるが、もともとが、第3セクターの路線である。
即ち、青春18きっぷでは、乗車出来ないのである。
じゃ、別のルートで帰ればいいじゃんとなるのですが、少しばかり、時間を多く使うのだ。
本当の鉄道ファンなら、そして、青春18きっぷマニアなら、青春18きっぷを使うことに徹するのだろう。
鳥取から、因美線で、津山まで移動して、そこから、岡山に移動、んでもって、姫路から大阪と帰ってくれば、青春18きっぷだけで帰って来れる。
今日の場合で言うと、鳥取を、15時22分に乗れば、自宅のある門真市には、23時17分に帰って来れる。
このルートも、楽しいに違いはないのである。
電車に乗っていられるからね。
なのだけれど、ここで智頭急行を使うと、姫路に、18時42分に着くことが出来るのだ。さっきの青春18きっぷだけで津山経由にすると、姫路に、21時21分に着くことになるのだが、智頭急行なら、ここで、2時間39分の余裕が出来る。
詰まり、どういうことかというと、姫路で、一杯やって帰れるということなのであります。
或いは、鳥取で、一杯やって帰れるのだ。
智頭急行を、フルに使えば、鳥取に、19時ぐらいまでいられる。
ということで、ディーゼルの中で、悩んで、鳥取からの帰路を考えた。
やっぱり、鳥取まで来たんだから、鳥取で、昼飲みでもして、そんでもって、16時59分の列車に乗ろう。
智頭から、上郡までは、智頭急行を使っちゃおう。
今乗っているディーゼルは、鳥取に、13時57分に着くから、鳥取で、3時間の時間がある。
3時間あれば、ゆっくり、鳥取という旅先で、美味しいものを頂きながら、ビールをきゅーっとね、楽しむこともできるだろう。
鉄道の旅と、ビールをきゅーっ、とを天秤にかけて、ビールを選んだ凡なのでありました。

ということで、13時57分に鳥取駅に到着。
まずは、駅前を、ぐるりと歩き回る。
のだけれど、人のいない鳥取で、昼飲みの出来るお店は、無かった。
なので、飲食店が集まるところまで歩いて行ってみても、まだ、準備中のお店ばかりだ。
勿論、飲もうと思えば飲める。
駅前には、タコ焼きのお店があって、そこでは、ビールも提供されている。
なのだけれど、鳥取でたこ焼きというのも、気が乗らないのである。
駅のビルにも、居酒屋みたいなのがあったけれども、どうも、観光客相手的な感じがしたので、なんか、やっぱり気が乗らない。
ぐるぐると、あっちこっち、歩き回って、やっぱり、早めに鳥取を出て、姫路で一杯やってかえろうと計画を変えた。
姫路からだと、本数も多いから、安心だしね。
ということで、15時22分の因美線に乗ることにした。
その前に、駅弁を買っておこうと思う。
鳥取と言えば、かに寿司とかだろうけれど、ふと見ると、「素晴ら椎茸 しいたけ弁当」なるものがあるじゃない。

凡は、椎茸とか、キノコ類が大好きなんです。
でも、ミニボンは、キノコは全部、見るのも嫌い、近寄るのも嫌いという、キノコ嫌いなんです。
なので、普段は、椎茸とかが、食卓に上ることはありません。
こういう独りのときしか、思いっきり食べることが出来ないんです。
なので、迷わず、しいたけ弁当にした。
んでもって、缶ビールも1本。
駅のホームに着いたら、既に、離れたところに、智頭行きのディーゼルが停まっている。
よし、クロスシートだ。
もし、ロングシートなら、駅のホームのベンチで食べようかと思っていたのだ。
15時22分発。因美線、智頭行き。

乗り込んで、発車と同時に、缶ビールを開ける。
ああ、美味い。
♪♪ 走る列車のリズムにあわせ 缶ビールがゆれている~ ♪♪
なんてね、六角精児バンドの「ディーゼル」を口ずさみたくなっちゃいますね。

そして、しいたけ弁当。
肉厚のしいたけを、スライスして乗せてあるのだけれど、風味も良くて、大満足のお弁当でございました。
久しぶりの椎茸なり。
んでもって、智頭駅に、16時19分に着。

一旦、外に出て、智頭駅前を、どんなんかな~(ここは、笑福亭仁鶴さん風に)と見た後、横にある智頭急行線の改札で作用までのきっぷを購入。
950円。



智頭急行線も、ディーゼルだ。
ここでもまた、今回の旅の目的であるディーゼルに乗るを達成中となるのであります。
17時31分、佐用駅に到着。

17時34分、佐用駅発、播磨新宮行きの姫新線に乗り込む。
このあたりになると、日も暮れて、車窓の風景も、ほとんど見ることが出来ない。
18時03分、播磨新宮駅に到着。
そのまま、18時11分発の姫路行きに乗り込む。
んでもって、18時42分に、姫路駅に到着。
ここで、途中下車。
今宵の一杯を求めて、姫路の駅前を、彷徨いましょうか。
とはいうものの、お店を探して歩き回るのも楽しいのだけれど、今日は、早めにお店に入りたいと思ったので、実は、姫新線の列車に揺られている時に、ケータイで、「姫路駅前 居酒屋」とかのキーワードで、お店を探してたんだよね。
駅前のビルの地下にある「鶴亀八番」さん。

店の前まで来たら、うん、ちょっと入りにくいというか、凡は、苦手なお店かもしれない。
サラリーマンや、若い子がいくような、ガチャガチャした感じなのだ。
とはいうものの、これもまた何かの縁だろう。
と、中に入ると、簡易なグループ用のテーブルが並んでいて、真ん中にU字のカウンターがあって、そこに座る。
両側に、それぞれ男性の先客がひとりで飲んでいる。
さて、どうしたら良いのかなと思っていると、お姉ちゃんが、タブレットを持って来てくれた。
これで、注文をするシステムだ。
まずは、生ビール。260円というのが、ありがたい。

んでもって、料理なのだが、何が人気なのかと、お兄ちゃんに聞いたら、タブレットの画面のオススメのページを教えてくれた。

ひねポン、イカのチーズソーズ和え、明石焼き風だし巻き、そして、切り落としマグロを注文。
こうやって、一つひとつメニューを見ていくと、なかなか、美味しそうなメニュウも多い。
価格帯は、500円ぐらいが多いだろうか。
んでもって、料理がサーブされる。

ひねポンと、イカのチーズソース和えは、まあ、普通のアテという感じだろうか。
切り落としマグロは、たっぷりと盛られているし、赤身が好きな凡には、大好きな一品である。

そして、すこし時間があって来たのは、明石焼き風だし巻きだ。
実は、注文するときに、この「明石焼き風」というのを見落としていて、普通のだし巻きだと思って注文したんですね。
そして、来た料理を見ると、だしが張ってあって、レンゲが添えられている。
珍しいなと思って、レンゲで掬って、ひと口食べてみると、うん、美味い。
まさしく、明石焼きであって、まさしく、だし巻きだ。
明石焼きに、もう少し玉子感を出した感じかな。
そえられている三つ葉も、凡は大好きだ。
一気に食べてしまった。
お皿を下げに来たお姉ちゃんに、「だし巻きは、美味しかった。」と言うと、「だしは、美味しいですよね。」と返してくれた。
タブレットで注文なので、お店の人との会話も無いのかなと思ったら、話しかけたら、返してくれるのね。
生ビールを3杯ほど頂いたら、こんどは、焼酎に変えよう。
ラインナップも、いろいろあって、でも、値段を見ると420円とか、普通の値段だ。
これなら、生中260円で通すかと思っていたら、普通の芋焼酎というのが280円であるじゃない。
そうだよ、そうなんだよ。
世の中ね、普通が1番だ。
酒なんてものはね、美味しい酒を飲もうなんて考えること自体が、不純だと思わないかい。
何のために酒を飲むのかを、もう1度振り返ってみるべきだろう。
酔っぱらうために飲むのである。
日本酒でもそうだ。
やれ、大吟醸だ、やれ、限定品だとか、
そんな高い酒の値段を気にしながら飲んで、気持ち良く酔っぱらえますかって話なんだ。
まあ、お金を持っているなら、それは、気にしないで酔っぱらえるのかもしれないけれど、まあ、そうしたい人は、そうしてくださいということだ。
でも、そんな金持ちも、アルコールがゼロの大吟醸を、飲む気はしないんじゃないだろうか。
それにしてもさ、お酒って、どうして飲んじゃうんだろうね。
♪♪ ああ なんで~ なんで~ なんで~
人は酒を飲むのでしょう ♪♪
(六角精児バンド 「人は何で酒を飲むのでしょう」)

んでもって、普通の芋焼酎。
注文をすると、ロックだとか、ソーダ割だとか、そういうのも指定できる。
凡は、お湯割りにした。
追加で、おでん大根の揚げ出し、それと、ポテサラチーズグラタンを注文。


おでん大根の揚げ出し、これ、美味しかったです。
味の沁みた大根を、衣をつけて揚げてあって、そこに出汁を張って、とろろ昆布を乗せている。
揚げることによって、油がプラスされて、これが美味いんだな。
やっぱり、凡は、油が好きなのかもしれないな。
んでもって、ポテサラのチーズグラタン。
これもまた、美味しかったです。
ポテサラなので、キュウリなどの食感も合わさって、これお酒のアテになりますね。
普通の芋焼酎のお茶割と、最後に生中を追加して、今日は、これにて終了。
お会計をしたら、4270円だった。
このお店は、ガチャガチャしているので、敬遠しそうになりましたが、ビールなどの提供も早いし、アテも、出汁巻きや、大根の揚げ出しなど、また食べたいなと思うものもあって、今度また、姫路に来ることがあったら、寄ってみたい気もするお店でありました。
さて、大阪に帰りましょうか。
と、思ったのですが、折角だから、地上に出て、どんなお店があるのかも見てから帰りましょうか。
と、駅前を、ぶらぶらと歩いてみる。


実は、今までは、どうも、姫路で一杯と思っても、店先に立って、いいなと思うお店を見つけることが出来ずに、結局、回転すしに入ったりしたりと、そんな街だったんですよね。でも、今回、ぶらぶらとしてみても、ちょっと入って見たいなと思うお店がいくつかあったけれど、お店自体が増えてきているのかな。
でもまあ、今日のところは、帰らなきゃね。
姫路駅のホームで、吉例に従って、まねきの駅そばを食べる。

んでもって、大阪行きの新快速に乗り込んだのであります。
何時頃乗ったのかは、覚えておりません。
ということで、無事、自宅までたどり着き、今回の目的である、ディーゼルにも乗りまして、大満足の凡なのでありました。
今回も、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
コメント
せっかく鳥取まで行ったのにたこ焼きは嫌ですよね
どうせなら鳥取らしい物が食べられそうな居酒屋や小料理屋がいいところですが、なんせ昼飲みだと難しいでしょうね
鳥取は諦めて姫路で飲む事にしたのはある意味正解ですよね
道中の椎茸弁当も美味しそうだし、これはここでしか食べれれないような弁当ですしね
そうそう、城崎温泉駅発の鳥取行きの車窓から見える海岸線も素敵ですね
トンネルを出るとちらりと見える、丸見えじゃないところがまた良いですね
スカートが風でなびいてチラッと白いものが見えるのは嬉しいですが、丸出しで歩かれたら興ざめですもんね(笑)
姫路城が見える通りのイルミネーションもキレイですね~
実は姫路城も見た事無いので、いつか見てみたいと思っています
ありがとう、yukemuriさん。
横浜ならね、いくらでも昼飲みできるお店はあるのでしょうけれど、
鳥取は、なんせ、人がいない。
というか、昼飲みするような人がいないのでしょうかね。
スカートが風でなびいて、白いものがチラリは、ね、ドキリとしますよね。
っていうか、見えない方が、なんか、イヤラシイ気持ちになっちゃう。
って、あたしは、変態?
でも、ちょっと見えるぐらいなら、スッポンポンが良い。
って、また変態の発言が。
っていうか、yukemuriさん、そっちに話を振らないで―、ついつい、乗っちゃいますよー。
姫路は、今回、寄って見て、意外とお店もあるなあと思いました。
でも、観光地となると、姫路城ぐらいかな。
でも、確か、世界遺産になったのかな?行ってみる価値はあるかもです。