1月22日(日曜日)。
三陸鉄道リアス線に乗ろうと、昨日からやってきまして、釜石で朝を迎えたところです。
止まっているホテル・フォルクローロ三陸釜石さんには、大浴場がある。
折角だからと、朝起きてから、行ってみることにした。
ビジネスホテルに付いているお風呂は、やっぱり大浴場と言いながらも、狭かったりするのですが、思ったよりも広めで圧迫感もないし、ちょっとした露天風呂もある。
丁度、朝食時間が始まったところなので、入った時は2人ぐらいいたが、やがて誰もいなくなって、露天の下から感じる釜石駅の気配を楽しみながらの入浴は、どうにも気持ちが良かった。

朝食は、どれも美味しかったですが、ここでお腹いっぱいになる訳にはいかないのであります。
というのも、凡には、朝食を頂いてから、この釜石で、もう1品、あるものを食べようと考えていたからです。
急に思いついたものなのですが、面白そうなので食べてみようと思う。
釜石ラーメン。
何故、そんなことを思いついたかと言うと、昨日の夜の事である。
何となく、ベッドに横になりながら、今日の予定を考えていた時に、そういえば、BS放送の旅番組で、確か「麺鉄」という番組のタイトルだったかな、鉄道で旅をしながら、その土地、その土地で、駅そばを食べるという企画があったのを思い出した。
その時に、モデルの市川紗椰さんが、今日行く予定の久慈駅で駅そばを食べていたのを思い出したのであります。
んでもって、それを調べていたら、ここ釜石でも駅そばを食べているんですね。
それなら、同じそば、実際は、ラーメンなんだけれど、それを食べてみようと思ったのです。
だって、市川紗椰さんって可愛いもんね。
同じお店で、同じラーメン食べてみたいよね。
勿論、ここで断言しておくけど、市川紗椰ちゃんは、可愛いよ。
でも、いくら可愛いいと言っても、凡は、みゆきさんが好きなことは、これはもう次元が違うのでありまして、これは言っておきたい。
なのだけれど、みゆきさんが、このお店でラーメンを食べたとか、このお店のケーキが好きだとか、そんなのを聞かないものだから、どうしても、その寂しい気持ちを埋めるためにも、紗椰ちゃんみたいな可愛い子の行った店とかに、行ってみたくなっちゃう訳なのだ。
これも、みゆきさんロスの為せる業なのである。
それにしても、紗椰ちゃんは、可愛いよね。
ただ、可愛いと言っても、付き合いたいとは思わないんだよね。
それに、結婚したいとも思わない。
これは、ただテレビで見ただけの印象だけれども、紗椰ちゃんって、誰かを受け入れるという感じにみえないんだ。
というか、自分の好きなことをして、自分の考えで生きているというか。
兎に角、彼女にするには、少々、厄介な女であることは、間違いがないだろう。
男は、紗椰ちゃんの気を惹こうと必死になるけれども、紗椰ちゃんの他の人に染まらない行動に振り回されて、ヘトヘトになってしまう。
そんな感じだろう。
女というものはね、男が見て、「バカだな。」と一瞬でも思える部分が必要なんだよね。
そのバカな部分が、可愛くて、愛しくて、そんな感情が生まれる。
ただ、もう全体が、本当にバカな女はだめだ。
「うちー、エルメスのバッグ欲しいなー。ケイコちゃんも、彼氏に貰ってんてー。うちも欲しいなあ。えー?エルメスって、どこの国のバッグって?そんなん知らへん、うち知らへんもん。そうや、お腹減ったなー。なんか食べたい、うち食べたいわー。たこ焼きでもええから、食べたいわー、うちー。」みたいなことを、鼻水を垂らしながら言う本当のバカは、嫌だ。
でも、ちょっとしたバカは、愛おしく感じるものなのである。
これは、女も男も同じじゃないだろうかと思うのだが、女性から見た男のバカは、どうなんだろう。
女性も、バカな男をカッコイイと思うのだろうか。
それと、男と言うものは、こんな自分でも、受け入れてくれるんじゃないかと思えることに癒しを感じるのも、これは間違いがないだろう。
ふと、目が合って、目尻を下げて、屈託の無い笑顔を見せてくれるだけで、好きになっちゃうものである。
その象徴が、みゆきさんの笑顔なのかもしれない。
紗椰ちゃんには、そんな雰囲気が感じられないと思うのは、凡だけかな。
と、勝手に市川紗椰ちゃんのことを、付き合いたいと思わないとか、結婚したくないとか、誰かも知らない人に、そんな風に言われるのは、心外だろうけれど、そこは、ゴメンナサイであります。
とはいうものの、実際に、市川紗椰ちゃんを目の前にしたら、凡の鼻の下は、最大限に伸びきっちゃうんだろうなあ。
そんでもって、紗椰ちゃんのパシリみたいになって、振り回されちゃうんだろうな。
だって、可愛いもんね。
ああ、紗椰ちゃんに振り回されたいなあ。
と、こんなことを書いてしまうのも、みゆきさんロスのせいだろう。
みゆきさんが、あーした、こーした、っていう話が聞こえて来たなら、もう、紗椰ちゃんになんて、見向きもしないんだけれどね。
なんて、これまた失礼な発言をしてしまいました。
これは、ストーリー上のジョークな言葉であります。
ゴメンナサイのゴメンナサイ。
ということで、これから朝食を頂いたら、釜石駅の駅そばを食べようと思っているので、ホテルの朝食は、ほどほどにしておかなくちゃいけません。
なのだけれど、カレーも食べてしまった。
カレーって、食べちゃうよね。
ということで、朝食を頂きまして、ホテルをチェックアウト。


お目当ての駅そばは、JRの釜石駅の待合所の中にある。
そば処釜石さん。
うどんや、そばもあるけれども、そして、ラーメンも、色々種類があるけれども、ここはシンプルに釜石ラーメンを注文。
後で、テレビの映像を確認したら、紗椰ちゃんも釜石ラーメンを食べていた。


さて、釜石ラーメン(500円)は、あっさりとしたスープに、細麺で、チャーシューも普通で、凝った物ではない。
ただ、飲み過ぎた次の日に食べたくなるような味わいでありました。
ということで、これからの今日の予定は、ただただ、三陸鉄道リアス線に乗りまくって、久慈で駅そばを食べて、それから八戸に行くというものである。

ということで、三陸鉄道リアス線の旅の始まりです。
釜石を出発して、久慈駅に向かう。
テーブル付きの対面クロスシートは、ちょっと嬉しい。


凡は、進行方向の右側に座って、ただ、車窓を楽しんでいた。
民家が見えるかと思えば、畑が広がったり、海が見えたなと喜んでいたら、震災の防波堤が見えたりと、眺めていて楽しい路線である。
ただただ、車両の揺れと車窓を楽しむ。


んでもって、久慈駅に到着。
これで、三陸鉄道リアス線の盛駅から久慈駅まで、詰まり、端から端まで乗ったことになる。
とりあえず、今回の旅のメイン目的は達成。
さて、ここで、例の駅そばを食べなければいけません。
久慈駅には、三陸鉄道リアス線の改札を出た待合所にある。
前回に行った時は、うに弁当を頂いた。
さて、ここで、紗椰ちゃんが頼んだのと同じそばを頂きましょうか。



めかぶそば。430円。
そして、うに弁当。1671円。
横にあるテーブルで食べていいよと教えてくれたので、そこに座っていただくことにする。あとでテレビの映像を確認したら、紗椰ちゃんとテーブルで食べていたようだ。


めかぶそばは、めかぶのトロみが出汁をまろやかにして美味しかった。
始めは、鉢が持てないぐらいに熱々だったけれども、そばを食べ終わる頃には、出汁もぬるくなっていて、思いのほか気温が低くかったんだと気が付いた。
うに弁当は、まろやかで、うにの風味もあり、これまた美味しかったです。
んでもって、これもまた、あとでテレビの映像を確認して、これは気になりますよと思った紗椰ちゃんの発言があった。

テレビの中で、この駅そばのお店に着いた時に、うに弁当が売られているのを見て、「こんないっぱいあるの始めて見た。いつも売り切れてるから。今日、朝、早いから。」とつぶやいたのだ。
ん?ちょっと待って。
「いつも」って言ったよね。
前に、1回来たことがあるっていうのじゃ、いつもとは言わないよね。
この前来た時は、って言うよね。
いつもっていうからには、定期的に来ているのではないだろうか。
半年に1回とかさ。
ひょっとしたら、東北が好きなのかもね。
となると、仙台、八戸、青森、そのあたりをウロウロしていると紗椰ちゃんに会える可能性もあるんじゃなかと、会ってもいないのに、鼻の下を伸ばしてしまった。
これから八戸に行くわけだけれども、果たして、紗椰ちゃんに会えるのだろうか。
八戸の喫茶店で、偶然に紗椰ちゃんに出会うんだ。
「良かったら、凡もあと1泊あるので、ご一緒に旅をしませんか。」なんてね、声を掛けちゃう。
んでもって、意外と気が合って、付き合うことになっちゃったりして。
いや、さっき、付き合えないとか、何とか、そんなことを書いたけれどもさ、実際に、可愛い子が目の前にいて、付き合えるとなったら、そりゃ、付き合っちゃっても仕方がないでしょうよ。
んでもって、紗椰ちゃんと、手を繋いで、青森とかに行ってデートしちゃうんだ。
いやもうね、鼻の下ビローンだよね。
青森の喫茶店で、コーヒーを飲むね。
恋人同士だから、隣に座る訳だ。
すると、紗椰ちゃんがホットケーキを一切れフォークに差して、凡の口に入れようとする。
「はい。凡ちゃん。あーんして。」
凡は、満面の笑みで、お口を、あーんってしちゃうだろう。
そんな時に、神様の悪戯か何か知らないけれど、青森を題材にした歌を作るために、その素材を集めようとして旅をしているみゆきさんが目の前に現れてしまう。
偶然とは、そんな困ったことばかり起こる。
ど、どうしたらいいんだ。
「み、み、みゆきさーん。」
と叫んでしまうだろう。
でも、目の前に、可愛い紗椰ちゃんがいる。
そんでもって、凡と紗椰ちゃんは、付き合い始めたばかりだ。
でも、凡にとって、みゆきさんは、別格なんだ。
「みゆきさん、だ、だ、すき、、、。」
ふとみると、ポカンと凡を見る紗椰ちゃんがいる。
シマッタ。
「あ、ごめん。紗椰ちゃん。ちょっとね、ちょっとだけ、ほら、両手で耳をふさいでいてくれる?そうそう、そんな感じで、凡が良いっていうまで、その手を離さないでね。」
って、紗椰ちゃんに耳をふさいでもらって。みゆきさんに告白するだろう。
付き合っている女の子の目の前で、他の女に愛を告白するなんて、男として、というか凡は最低であるけれども、みゆきさんに出会える奇蹟なんて、そうあるもんじゃない。
最低だけれど、仕方が無いんだ。
「み、みゆきさーん。大好きです。世界で1番、愛していまーす。凡と付き合ってください。」
みゆきさんは、ビックリしたような顔になって、ジッと凡を見ていたかと思うと、「あんた、誰?」と言うだろう。
そりゃそうだ。
「だから、好きなんです。」
それを聞いて言うだろう。
「ありがとう。でも、あたし、ファンの人には、平等に接したいの。ごめんなさい。」
「、、、ファンじゃないんだけど。ただただ、あなたが好きなひとりの人間なんだけど。」そんな言葉も言い出せない。
悲しい現実だ。
ふと、紗椰ちゃんを見ると、両手を離して凡のみゆきさんへの告白を聞いている。
そして、怒った表情も見せないで静かに立って喫茶店を出て行った。
紗椰ちゃんも、好きなんだよ。
それは、本当なんだよ、、、、。
何故か、額に温かいものを感じる。
手を頭にやってみたら、フォークが頭に突き刺さっていた。
それを見て、喫茶店の真っすぐな脚のウエイトレスが言った。
「南無阿弥陀仏。」
南無阿弥陀仏なんて、もう凡、死んじゃうの?そんな突き刺さってるの?
みゆきさんを見ると、凡の頭に突き刺さったフォークを見て、「お大事に。」と、そう言い残して、喫茶店を出て行った。
ああ、出血のせいか意識が遠のいていく。
凡の最悪な人間性のせいで、紗椰ちゃんも、みゆきさんも失ってしまった。
ああ、もう身体の感覚が消えていく。
ふと、カウンターを見ると、真っすぐな脚のウエイトレスさんがいる。
気が付かなかったけど、結構、可愛い子だよね。
「あの、君。良かったら、凡と、付き合って、、、、。」
、、、、ガクッ。(ご臨終)
いや待ってよ。
何か、妄想が始まったと思ったら、やっぱり、最後は最悪な結末になってしまってるじゃないか。
どうして、凡には、ハッピーエンドな妄想が出来ないんだろうね。
っていうか、何を書いていたんだっけ。
そうそう、久慈駅の駅そばを食べていたんだっけ。
久慈駅の駅そばと、うに弁当を美味しく頂きまして、さて、これから八戸に向けて移動しましょうか。
三陸鉄道リアス線は、久慈駅で終わった。
ここから八戸には、JR線が走っている。

ということで、隣にあるJRの八戸の駅に行って、きっぷを買おうと思って、時刻表を見て、やられたと思った。
久慈駅から八戸駅に向かう列車の本数が、思ったより少なかったのだ。
八戸線も、八戸駅から、鮫駅あたりまでは、本数があるけれども、それより久慈側は、想像以上に本数が少なかったのである。
地方の鉄道のあるあるを甘く見ていましたね。
13時台は、3分発があるのだけれど、それを過ぎたら、17時まで列車がない。
詰まり、次の列車まで4時間あるのだ。
ここで、余裕のある旅慣れた人なら、久慈駅で観光でもするのだろう。
久慈の海岸線は、美しいそうだ。
でも、それでいくと、八戸に着くのが遅くなる。
八戸では、ピザを食べて、そして、釜石の居酒屋で教えて貰ったイカ刺しの美味しい店に、ハシゴをする予定だ。
なので、早めに八戸に着きたい気持ちがある。
さて、どうしようかと時刻表と、ネットの検索で、どうするかを考え始める凡なのでありました。
駅そばだけ、さっと食って、そのままJRに走れば、間に合ったのかもね。

コメント
ホテルの朝ごはん、なかなか良い感じですね
これだとセーブするどころかお腹いっぱい食べちゃいそうになりますね(笑)
それとカレーがあったら食べちゃいますよ
アノ匂いを嗅いだら我慢できませんよね
釜石ラーメンってのは初耳ですが、シンプルで美味しそうですね
最近シンプルなラーメンて無いから是非食べたいです
それとウニ弁当とめかぶ蕎麦、これは間違いなく美味しいでしょうね
ローカル線の旅もどこか哀愁漂っていますね
一人旅の雰囲気をいっそう感じさせ、見ていると自分もローカル線の旅をしたくなります
ありがとう、yukemuriさん。
ホテルの朝食は、ビジネスホテルの朝食の典型みたいな品揃えでしたよ。
でも、最近は、ビジネスホテルといえども、地元の料理を1品入れたりと、全部は無理だろうけれど、出来る範囲で工夫しているホテルもあるので、楽しいですよね。
釜石ラーメンは、かなりアッサリしてましたよ、記憶では。
今回は、時間があったので、ローカル線を満喫しました。