平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1372)一鉄、二麺、三陸 の旅。(1)

旅(国内)

気が付くと、旅のブログばかり書いているなと思う。

日常の、あーだ、こーだを書きたいなと思っているのですが、何しろ、最近、出かけることが多かったのと、そのお出かけについて書くのが遅いので、書き終わったなと言う頃に、また旅行に出かけるということが続いてるのが原因か。

ということを書いているのですが、またまた、旅のブログを書こうとしております。

今回は、半年ぐらい前に申請していた有給が2日あって、それに2日普通の休みをつなげて、合計4連休という休みがあったのです。

いや、これ1月の話なんですけどね。

有給のうち、何日間かは、前もって申請して計画的に休むという会社のルールのようなものがあって、実は、もし、みゆきさんがラストツアーの続きをするなら、このころかなと、半年前に申請していたのだ。

でも、結局、まだ、そんな幸せな知らせは無いわけで、まあ、折角、休みがあるので、旅にでも出かけようという考えなのであります。

さて、いつも悩む行き先である。

昨年の終わりに日豊本線を走破した。

詰まり、九州だ。

なので、今度は、北の方に行ってみたいと思っていた。

となると、北海道か、東北。

北海道は、行けば必ず楽しい。

しかも、行き先によっては、みゆきさんの残像というか、みゆきさんの香りを、そこここに探してしまう。

みゆきさんロスの為せる業だけれど、その本当は存在しない残像や香りを探す作業が、少しばかりロスを癒してくれるものでもあったりする。

そして、東北もまた、行けば楽しい地域なのであります。

思案の隅っこに、2回ほど行った八戸のピザの美味しい喫茶店のピーマンさんへも再訪してみたいなという気持ちもある。

ということで、飛行機などのアクセスを考えていると、どこも飛行機代が、想像以上に高い。

というか、神戸発の札幌行きだったか、1週間前に何気なく見ていた時は、6000円台であったのだけれど、前々日ぐらいに見たら、倍の12000円以上になっていた。

それでも安いのかもしれないが、倍の値段に足踏みをしてしまう。

それに、天気予報で、凡の行こうと思う日から、強烈な寒波が来るという。

北の空港は、雪には強いだろうとは思うけれども、帰れなくなったら、それは困る。

ということで、雪の心配の少ない表日本側にしようと思う。

となると、前から三陸鉄道リアス線が気になっていたのだけれど、今回は、そこに乗ってみようかと思いついた。

伊丹から、仙台へは、やっぱり飛行機代が高かったので、仕方なく、マイルを使った特典旅行で、とりあえず予約を入れた。

と言う事で、仙台から八戸へ向かって、とりあえず、八戸のピザの美味しい喫茶店のピーマンさんに行ってみようと思う。

その後は、また、後で決めればいい。

毎回、前置きが長いのですが、いよいよ、旅のブログであります。

休みは、1月21日(土曜日)から24日(火曜日)の4日間だ。

それをフルに使おうと思う。

ということで、21日(土曜日)の当日。

朝イチに家を出て、大阪モノレールで伊丹空港へ移動。

前日に特典旅行を予約した時は、ほぼ満席で選べる席が無かったが、チェックインの時に、席を確認したら、隣が空席の席がある。

ということで、席を変更。

変更した席は、23Cということで、幸先のいいスタートとなったのであります。

因みに、23が、幸先良いの意味が分からない人に解説を。

23は、みゆきさんの誕生日なんですね。

ただ、それだけ。

まずは、焼き鮭の定食の朝食を済ませて、搭乗ゲートへ。

乗り込むときに、外を見たら、ハラリと数えられるほどの粉雪の生き残りが舞い降りて来た。

そういえば、搭乗を待っている時に、札幌行きは、雪で仙台に引き返すこともあるというアナウンスが流れていたな。

ということは、仙台には降りられそうだ。

0800時、伊丹空港発。

仙台空港、0910着。ANA731便。

座席は、23C。

3-3のシート配列で、凡の隣は、空席のままだった。

結構、ゆれたので、凡までは希望を言えたけれども、凡より後はドリンクのサービスは中止で、リンゴジュースを手配りしていた。

んでもって、無事、仙台空港に着。

仙台空港鉄道で、仙台駅まで移動。

車内はギュウギュウ詰めだ。

それにしても、この路線を考えた人は、どうして、こうもコンパクトな筐体の車両を造ったのかなあ。

これから空港が発達していくには、やっぱり多くの旅客を運ばなきゃいけなくなるだろうに。

おそらく予算の関係だろうけれどさ。

さて、仙台駅についたら、これからが問題だ。

今日1日のルートを考えなきゃいけません。

乗ろうと予定している三陸鉄道リアス線は、岩手県の久慈市の久慈駅から、岩手県の大船渡市の盛駅まで走る路線である。

これに乗って、八戸で泊まるという事を考えたら、一ノ関まで新幹線で移動して、気仙沼から盛駅に向かうという手もある。

でも、出来るだけ在来線を使いたい。

本当なら、仙谷線にも乗って見たかったが、そこは時間を考えて、小牟田経由にした。。

なので、仙台からは、仙台 ⇒ 小牟田 ⇒ 前谷地 ⇒ 気仙沼 ⇒ 陸前高田 ⇒盛 ⇒ 釜石というルートで移動しようと思う。

ホテルは、気仙沼と釜石を迷って、翌日の移動が楽な釜石にとった。

となると、釜石に到着する時間から逆算すると、仙台を出発する時間まで、10分ちょっとしかない。

急がなきゃ。

みどりの券売機で、きっぷを買おうと思うのだけれど、JRの目的の駅の盛駅の「盛」の文字が入力できない。

「もり?」いや、これじゃ検索で出てこない。

時間がなく焦っているので、思いだせないのだ。

仕方なく、隣のオッチャンに、これ何て読むんですかと聞いたら、「さかり」だと教えてくれた。

んでもって、無事、きっぷを購入。

でも、きっぷを買ってから、落ち着いてみると、急に恥ずかしくて堪らなくなった。

どう見たって、「さかり」としか読めないじゃないか。

そして、これからの道中では、お昼ご飯を食べる時間も、またお店もないかもしれないので、牡蠣のおにぎりを買った。

さて、いよいよ出発だと、ホームに行ったら、7、8分遅れているという。

次の駅での乗り継ぎは、大丈夫なのだろうか。

と思いつつ、ホームを見ると、結構な人数が待っている。

しかも、その95%ぐらいが10代から20代前半の女の子。

どうしたんだ。

遅れて到着した電車に乗り込んで、偶然に座れた腰掛けから彼女たちを観察していると、バッグに缶バッチをびっしりと付けている子が多い。

んでもって、その缶バッチを見てみると、男の子のイラストが描いてあって、「るぅとくん」と書かれていてる。

「るぅとくん?」

何かのアニメの主人公なのだろうか。

後で調べてみたら、歌も歌うアニメのキャラクターみたいですね。

彼女らは、岩切駅で降りて行った。

それにしても、アニメのキャラが歌うコンサートなのだろうか。

不可思議である。

でもさ、考えてみたら、イラストにしてしまえば、年齢なんて関係なくなるよね。

それなら、「るぅとくん」みたいに「凡くん」っていうキャラクターに、この凡がなってしまうっていうのも悪くはないね。

イラストだから、設定は自由だ。

そうだなあ、凡くんはね、25才なんだな。

んでもって、サラサラヘアーの金髪で、休日にはバスケなんてしちゃうんだな。

そんな缶バッチ作ろうかな。

まあ、売れないだろうね。

でも、架空のアニメの主人公が、このブログを書いているっていう設定は、面白いよね。

平 凡蔵。っていう架空のキャラ。

まあ、そんなことをしても誰も喜んでくれはしないんだけれどね。

寂しいね。

みゆきさんロスなもんで、そんな妄想もお許しくださいませ。

さて、まずは、東北本線で、小牟田(こごた)に移動。

そして、石巻線に乗り替えて、前谷地(まえやち)に移動。

ここまでは、鉄道の旅。

さて、ここからは、BRTというバスで移動する。

先の東北地方を襲った震災で鉄道路線がダメになってしまったところを、代替の交通手段として、バスで運行をしているんですよね。

まだまだ、傷跡が残っているのが実感できるというか、早く復興できることを願っています。

ここ前谷地で45分ちょっと乗り替えの時間があるので、仙台で買っておいた牡蠣おにぎりを頂くことにしようかと思うのだけれど、少し物足りない気もするので、10分ぐらい歩いたところにあるコンビニで買い足しをしよう。

歩いていると、先方に同じ電車に乗っていた男の子がスマホを手に歩いている。

この駅で何かを食べようかと思ったら、とりあえず、ちょっと離れたコンビニしかないようである。

駅舎に戻って、牡蠣おにぎりとサンドイッチを食べる。

食べ過ぎか。

BRTの駅は、列車の駅の前にバス停としてある。

代替バスは、想像では団体旅行とかで乗る2-2のシート配列のバスかと思っていたのだけれど、実際は、普通の路線バスだった。

JR気仙沼線BTR。

前谷地発、気仙沼行き。

前谷地のバス停というか駅から乗り込んだのは、凡以外に3人。

この路線は、もともと鉄道だったところを専用レーンとして整備した区間と、一般道路とを、行ったり来たりして走る。

この専用レーンを走る時が、これがまた面白い。

バス専用に引かれた細い舗装された道を走るのだけれど、その細さが専用だよっていう感じを主張していて、どうにも楽しいのである。

トンネルを走る時は、もう壁とバスの間が狭いので、トンネルの中でカーブしてたりするのですが、よくぶつからずに運転できるなと、その運転技術の素晴らしさも味わえる。

専用レーン
トンネルの中

それにしても、気仙沼線は、結構、左右が山のところを走ったりするのだけれど、この山の中までも津波の影響はあったのだろうか。

だって、線路が無くなってしまってるんだもんね。

どうなんだろう。

そして、横山トンネルという長いトンネルを抜けて、志津川あたりにさしかかると、津波の被害も目立つようになってくる。

こうやって、津波の被害を見ていると、そこでまだ苦しんでいる人がいることを思うんだけれど、そして、少しでも早い復興を願うんだけれど、その感覚を広げてみると、まだ、神戸にも震災の影響で苦労している人もいるんだよね。

そして、その他の地域でも、いろんな災害があって、それで今も、なを苦しんでいる人がいる。

でも、みんな忘れてるんだよね。

こう書いている凡も、東北と、神戸しか名前が出てこないもんね。

もう、みんなからは、注目されなくなって、そんな災害があったことも忘れられてる場所がある。

でも、そこには、まだ苦しんでいる人がいる。

ため息がでるよね。

気仙沼駅

そして、気仙沼着。

すぐに、JR大船渡線BTRに乗り替えて、陸前高田に向かう。

陸前高田の前に、道の駅高田松原があって、その手前に、テレビでよく見た奇跡の1本松が見えた。

かつては、ここで、みんなが暮らしていたんだよね。一本松が遠くに見える。
一本松にズーム。

道の駅には、訪れる人もチラホラいたかな。

そして次の駅、陸前高田駅に着。

ここで乗り替えなのだけれど、この辺りも、テレビで中継されていたところだろう。

何も無い土地に、急に建てたオシャレなお店の建物。

この駅から、さっきの道の駅が見える。

先入観無しでみると気持ちの良いところである。

ここで乗り替えに6分ほどあったので、バス停から道の駅の方を眺めていた。

何も無い。

遠くに防波堤が造られていて、それ以外は、何も無い。

ただ、何も無い広い土地に、新しい商業施設が建っている。

この広い土地に、沢山の人が生活をしていて、それが津波によって一瞬にして持って行かれた。

ものすごい、不幸な出来事であり、ものすごい、悲惨な出来事だと思う。

耳を澄ませば、沢山の被害者の苦痛の叫びが聞こえてくるかもしれない。

愛する人を残して死ななければいけない運命を呪ったに違いない。

どれほど、心残りだったことだろう。

でも、凡の感想は、意外なものだった。

これから書くことを、被害に遭われた方が読んだら、どんなに口惜しい気持ちになるのかを想像できない訳じゃない。

きっと、怒りに震えて、凡を恨むに違いないと思う。

でも、誤解をして欲しくないのは、被害に遭われた方を冒とくしている気持ちは全くないということであります。

ということで、この場所を見て、思ったことを正直に書くと。

清々しい気持ちになったということです。

そこで、悲惨なことが起きたというイメージを持つことができなかったんです。

何故かと言うと、あまりにも何も無かったからです。

普通の被害なら、そこに被害の残骸があると思うのです。

そして、それを見て、その時の被害者の苦しみを想像する。

でも、ここには、何も無かった。

ただ、広い何も無い土地が広がっている。

当時は、残骸があったのだろうけれど、今は、全部、取っ払われてしまって、全く何も無くなってしまっている。

人間というものは、ひょっとしたら、ここまで何も無くなってしまうと、というか、あまりにも被害が大きすぎると、脳が自ら思考を停止させてしまうものなのかもしれない。

そして、感じたのは、その何も無いところに新しい商業施設などが建っていて、そこに人がいたことで、逆に、大きな可能性を見た気がしました。

やり方次第では、東北観光の大きな拠点になると感じたんです。

この凡でさえ、もう1度、訪れて、この土地に泊まって、この土地で過ごしてみたいと思ったくらいですから。

ここを中心に、発展していく可能性を見た気がしました。

ただ、ここに、人が住んで普通の生活を営んでいる姿は、悲しいかな、想像できなかった。

それは、被害に遭われた方で、生き延びられた方は、新しい生活を、どこかで始めてられるからかもしれない。

ただ、何十年か先には、きっと、ここにも沢山の人が住むようになると思う。

その日が、早く来るといいですね。

さて、バスは、今日の目的地の盛駅に向けて出発です。

JR大船渡線BTR、盛駅行き。

そして、JR盛駅に着。

ここからは、三陸鉄道リアス線に乗り替えて、今日の目的地の釜石駅に向かう。

詰まり、鉄道に変わる。

ただ、このあたりになると、日も暮れかけて、車窓の景色も見えなくなってくる。

50分ほど乗って、釜石駅に着。

三陸鉄道の釜石駅。
JR側の釜石駅。

17時36分だった。

さて、今日のホテルは、駅の横にあるホテルホルクローロ三陸釜石さんだ。

朝食付きで、6270円。

まだ新しいホテルのようで、とても快適でありました。

さて、ホテルのフロントで教えて頂いたお店でも行ってみましょうか。

地図を貰ってホテルを出た。

今回は、説明チックな文章になりましたが、お付き合いくださいまして、ありがとう。

ホテルの窓からの風景。

コメント

  1. yukemuri より:

    おっ、今度は東北ですか?
    それにしても今年もアクティブですね
    ところで往路はマイルで飛んだようですが、凡蔵さんはなぜそんなにマイルが貯まるんでしょうか?
    自分もせっせと貯めていますがそんなには貯まりません
    話は変わりますが、自分は震災の傷跡がまだまだ残っている時に宮城とちょこっと岩手に行きましたが、ひどかったですよ
    瓦礫が残っていたり、壊れたホテルがそのまま残っていたり
    テレビで何度も放映された防災センターの骨組みも残っていたりと、物見遊山ではないけれど来てしまって良いものだったのだろうかと考えさせられました
    陸前高田駅前の何もない風景、これも復興途上の景色なんでしょうかね
    自分の兄貴のような先輩は多賀城にいるんですが、完全に人生の歯車が狂った感じです
    でも前向きに頑張っておられます
    非常に複雑な気持ちになりますよね

  2. tairabonzou より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    私も、マイルについては、そんな何もしてないんですよ。
    電気やガス、携帯とかの引き落としをANAのカードにしたり。
    昨年は、電気をANA電気に変えたり、楽天のポイントを、マイルに変えたりと、そんなところなんです。
    それに、今回も、使ったのは往路だけ。
    最近、片道だけ使うというのも、よくやっています。
    yukemuriさんが、宮城や岩手に行かれたときは、瓦礫とか残ってたんですよね。
    それは悲惨な光景だったでしょうね。
    見てられないものだったのではないのかなと想像します。
    私が、今回行った時は、瓦礫とか、全部無くなってしまって、ただの空き地が広がっているという感じでした。
    そこに、新しい商業施設のカフェみたいなのが建っていて、楽しそうに時間を過ごしているのが印象的でした。
    どちらにしても、当事者にとっては、いつまでも、大変な事の続く、出来事だったんですよね。

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