平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1355)長崎のふらふら街歩き旅。(1)

旅(国内)

またまた、休みがミニボンと一緒だ。

なので、これまた、旅行に出かけたのだけれども、その時のレポートを書こうとしております。

なんか、最近、ブログで書くことが、ほとんど、旅行ばかりになっておりますが、これまた書くのが遅いので、他に何か書こうと思っても、前のレポートが、まだ書けてないので、まずは、旅のレポートということになってしまっているのであります。

もし、ウンザリしていなければ、お付き合いいただければ、幸甚であります。

ということで、9月12日(月曜日)。

今回もまた、ミニボンが、ネットで安いパッケージを見つけたので、それで出かけようと思う。

伊丹からの飛行機の往復が付いて、長崎のホテルが付いてのツアーだ。

ひとり28200円×2人。

ANAの飛行機の往復が付いているからね、それを考えるとお得なツアーだろうと思う。

まずは、大阪モノレールで、門真市から伊丹空港まで移動。

ツアーを申し込んだときは、満席で、席を指定できなかったので、窓口でチェックインしたら、横並びの席を取ってくれた。

さて、朝食は、モーニングのセット。

美味しく頂いて、元気も出たので、保安検査場を通過。

ANA781便。08時50分、伊丹空港発。

機内の半分は、修学旅行の中学生。

凡の席は、3席の内、窓際と真ん中の席。

予約の時は、満席だったが、凡の隣が空席だったので、楽だったけれど、あのネットの画面と違う事がたまにあるけれども、どうなっているんでしょうね。

ということで、10時05分に、長崎空港着。

そのまま、リムジンバスで、長崎新地バスターミナルまで移動。

始め凡は、長崎駅まで行く予定だったが、ミニボンが、こっちの方がホテルに近いと言うので、ミニボンの意見に任せた。

でも、結果、それが正解だったかも。

長崎駅は、改装中で、バス停から、考えていた観光案内所までの距離が、半端なく遠い。

しかも、在来線の風景を見たいと思っていたが、それも工事中で見ることも出来なかったからだ。

ということで、バスターミナルから、歩いてホテルに向かう。

今日のホテルは、ホテルモントレ長崎さんだ。

ホテル正面
ホテル入口。左がフロント。右が中庭。
ホテル中庭
ホテルの前の道路。

ホテルは、スペインかどこかの欧風のデザインで統一されていてえオシャレな感じである。

荷物を預かってもらう。

さて、ちょうどお昼前なので、ミニボンが食べたいと言っていたトルコライスを食べに行こう。

ホテルのフロントの女の子に聞いたオススメのお店に歩いて向かう。

「レッケル」さん。

見た目は、喫茶店みたいな感じで、大きなトルコライスのタペストリーが掛かっていて、観光客も目当てにしている感じだ。

ホテルの女の子曰く、サッカーの有名な選手も来るそうだが、凡はサッカを見ないので、誰か名前を言ったけれども、誰かは、解らない。

店に入ると、まだ12時前なので、女の子が、ひとりスイーツを食べていた。

凡とミニボンは、トルコライスの定番を注文。

トルコライスとは、長崎の名物で、ピラフとスパゲティとトンカツが、1皿に乗った料理である。

また、最近は、色んなバリエーションもあって、長崎の定番として観光のおすすめにもなっている。

大好きな小瓶のビールとトルコライス。

美味しく頂きました。

さて、近くに大浦天主堂がある。

その通り道には、お土産物屋さんも多いだろうから、それを冷やかしに行こうかと思う。

ただ、かなりの坂道なので、結構、きつい。

ふと、横道の看板を見ると、「聖コルベ館」という資料館のような建物があり、そこに「ルルドの水、届いております。」と書かれているじゃないですか。

ルルドの水とは、フランスにある湧き水の事です。

そこには、ストーリーがあって、フランスの田舎に、ベルナデッタという貧しい少女がいたのですが、その少女の前にマリア様が出現されたそうです。

そのマリア様から、泉の水を飲むように言われたそうです。

そして、他の人も、その水を飲んだら、難病が治ったそうなんですね。

詰まり、ルルドの水は、奇跡の水なのです。

そして、そのベルナデッタは、死んだ後も、腐ることなく、そのままの姿で眠っているそうです。

そんな不思議なストーリーのある水が届いているのなら、是非とも、欲しいじゃありませんか。

ミニボンも、興味があるみたいなので、入って見ることにした。

ただ、階段のところに、「ご自由におはいり下さい。」とあるのだけれど、その「ご自由」のところに、テープを貼って隠してあった形跡がある。

でも、まずは、どういう資料館なのだろうかと入ってみた。

中は、お土産物屋のような、でも、カトリック関係のものばかり置いてあるので、教会の関係する施設にも見える。

中には、お店のお姉さんが、ひとりいて、店番をしているようだ。

まずは、いろいろ見て回ると、ルルドの水も置いてある。

これは、買って帰らなきゃね。

んでもって、お姉さんに、このコルベ神父のことを聞いたみた。

すると、日本に聖母の騎士信心会というの開設されて、布教をされた方で、その後、アウシュビッツで、他の人の代わりに死の拷問に処されることを願い出た人で、それは愛の身代わりと呼ばれています。

そんな話を熱心にしてくれるのだが、説明した後に、「私は、信者じゃないですけど。」と付け足される。

それでまた、コルベ神父のことは、ネットで調べれば、もっと詳しく知ることが出来ると教えてくれるのだが、その後に、「私は、信者じゃないですけど。」と付け足される。

この「私は、信者じゃないですけど。」を、3、4回聞いたかな。

そう言われると、お姉さんの信仰している宗教を聞きたくなったが、それは聞けなかった。

ただ、コルベ神父のことを尊敬されていることだけは伝わってくる。

尊敬もされて、勉強もされて、でも、信者じゃないですけどね。

よほど、信者じゃないことを言いたかったのね。

でも、親切にしていただいて、また、いろいろお話をしていただいて、楽しかったです。

入ったところにあるスペースは、お土産売り場のようなところで、その奥に資料館があるので見学させていただいた。

普段は、そこまで入る人が少ないのか、電気は消してあったが、凡が入ると電気も付けて、扇風機もつけてくれた。

小さな資料館だが、コルベ神父の生涯を知るには、初心者には分かりやすかった。

ルルドの水とメダイ、それに、ルルドの水を使用したパスティーユキャンディーのセットになったものを2つと、凡が欲しかったロザリオと、折角だからと題名の気になった「無原罪の聖母」(聖母文庫)という文庫本を購入。

ルルドの水のセット。
ルルドの水のセットを開けると、いろいろ入っている。
ロザリオ
文庫本

思いもよらなかった資料館に行くことが出来て、ルルドの水も買うことが出来て、また、お姉さんからコルベ神父さんのことを聞いて、何か、長崎に来て、何かをしたような気がした。

コルベ館を出たら、そのまま、大浦天主堂まで坂道を上って行く。

ここは、以前にも来たことがあるのですが、横にある資料館は、入った記憶がなく、これまたカトリックのことなど、知ることが出来て良かった。

さて、これから、凡の行きたかった場所に行きましょうか。

路面電車で、長崎駅に移動。

やっぱり、JRの駅を見ておきたいよね。

工事中の長崎駅前。

と思って行ったのですが、ちょうど駅前の広い敷地が工事中で駅にたどり着くのに、だいぶ歩いて、やっとのことで駅にたどり着いたら、駅もまた中途半端な状態で完成を待っている感じだ。

もうすぐ新幹線が開通するようで、その電光表示板をパチリ。

後は、案内所を訪ねたが、仮設のせいであまりにも狭く、あまり相談することも出来ない。

かまぼこの自動販売機

ミニボンは、カマボコの自動販売機が珍しいと1個買っていた。

さて、ホテルにチェックインをしに帰ろう。

路面電車で、ホテルに移動。

ホテルは、全体的に、スペインなのか、そんな雰囲気に仕上げてあって、オシャレな感じである。

窓からの風景。マンションは、kの3倍ぐらいに大きい。

部屋も、綺麗に掃除されていて、床がタイルなので、それも良い。

窓の外は、中庭が下にあって、真正面にマンションのベランダが、こっちを向いて面している。

詰まり、目の前に、多少の空間はあるが、ベランダに洗濯ものが干してあるのが丸見えで、見ていると、女の人が、それを取り込んでいたりする。

オシャレなホテルという非日常の向こうに、洗濯ものを取り入れる日常があるのである。

こんな時に、ピーピング凡が、別の世界から飛んでくるようで、向かいのマンションのベランダに、シミーズ姿の若い女の子が出てきて、アンニュイな感じで、向かいの凡のホテルを見たりしないかなと考えてしまう。

手にはウイスキーのグラスを持っててさ、ベランダの柵に両腕をひっかけてさ、凡を見るわけ。

女の子は、凡を見つけて、ちょっと悪戯っぽい目で、何かを凡に言うように、口だけを動かす。

「あ・そ・ば・な・い?」

こんなことになったら、焦っちゃうだろうね。

絶対そうだよね、絶対、あの口は、遊ばないって動いたよねと、女の子の口の動きを必死で思いだすさ。

「な・に・し・て・あ・そ・ぶ?」

って、凡も口だけで答えるだろう。

ちょっとエッチな気持ちでね。

すると、女の子は、右手にツボ、左手の指にサイコロを挟むような恰好をして、左手のサイコロをツボに入れて振って、ポンと畳の上に伏せるジェスチャーをした。

えっ、博打なの?

あんた、ひょっとして女壺振りだったのね。

いや、そっちなのね。

でも、凡は、全く以って、博才がない。

なので、首を横に振って、人差し指でダメダメの合図を送る。

すると、女の子は、それを見て、楽しそうに「あははは。」と笑いながら、部屋に入って行った。

部屋にはいる時に、凡の方を見て、帰れとか、あっちいけみたいな感じで、笑いながら、手を振った。

その白き腕が、どうにも美しく思える。

儚きものが壊れていく時の、最後の美しさとも言えるような白だ。

彼女が部屋に入った後に、白いレースのカーテンが、ふわりと揺れた。

凡は、誰もいないベランダを見つめながら、あの女の子のジェスチャーは、あれは本当だったのだろうかと考える。

あの最後の笑顔を思い出すと、凡への悪戯だったのかもしれないな。

ああ、長崎での、女の子とのドリームが消えてしまった。

と、また馬鹿な妄想を始めてしまった。

ただ、今回は、ひとり旅では無いので、そんな妄想はするだけ損というものではある。

さて、夕食を兼ねて、中華街とかに散歩に出てみますか。

コメント

  1. yukemuri より:

    まず、今回の雰囲気は全体的に大正ロマンっぽいと言うか、良き時代の洋館チックと言うかいつもの凡蔵さんのブログとは違った感じで新鮮です
    長崎ですか、良いですね~
    羨ましいですよ
    本場長崎でのトルコライス、これまた良いですね
    自分は思案橋のつる茶んで食べました
    美味しかったなぁ~
    「聖コルベ館」も「ルルドの水」も全く知りません
    なるほど聖母の騎士信心会の神父さんだったんですね
    それにしても、こちらの係の方が「私は信者じゃないけど」ってのを何度も言うのは微妙ですね
    そもそも信者じゃない人が係ってのもどうかですよね(笑)

  2. tairabonzou tairabonzou より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    今回は、旅行会社の飛行機とホテルがセットになったパッケージを利用したんです。
    んでもって、ホテルの候補から選んだのですが、泊まってみると、なかなか雰囲気が、ヨーロッパ風。
    いつもの、私だけの旅の安いビジネスホテルとは、ちょっと違いますよね。
    yukemuriさんの行かれたツル茶んさんは、覚えてないぐらいに昔に行って、トルコライスを初めて食べたんですが、
    今回も行きましたよ。
    トルコライスじゃなくて、ミルクセーキを食べにね。
    いつだったか、テレビでやってたんです。
    県民ショウだったかな。
    なので、行ってみようかと。
    聖コルベ館のお姉さんは、面白いですよね。
    お陰で、印象に残りましたよ。

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