平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(896)2日連続、温泉とバイキングの旅。(1)

「ゴーツーキャンペーン」
旅行業界のキャンペーンで、こんな政策が打ち出されるとは、思ってもいなかった。
旅行代金の半額(8月中は、35パーセント)が、割引されるという。
8月3日(月)から5日(水)まで、凡とミニボンは、お休みを取っていた。
出来ることなら、このキャンペーンに乗っかろうと考えていたからだ。
ということで、そのキャンペーンにも間に合ったので、2泊3日の旅行に行って来たのであります。
さて、どこに行こうかと考えた時に、やっぱり県外からの旅行者を歓迎してくれている県にしようと思った。
それなら、長崎に行こうと、ある程度、決めていたのだ。
確か、長崎は、知事も自治体としても、歓迎していたと記憶していた。
でも、探している間に、福島にしようと変えた。
まだ、行ったことが無いという理由だ。
んでもって、今回、思ったことは、ゴーツーキャンペーンという政府がやっている政策がある。
ということは、旅行をしても良いというお墨付きをもらったようなものだ。
でも、テレビなどで見ると、期待していますというホテルや旅館もあるし、うちの県には来てくれるなという人もいる。
これから旅行をしようと考えている人は、迷うところだ。
それなら、政府でも、民間の旅行会社でも良いから、知事の発言をまとめて、歓迎している県、来てくれるなという県を、一覧表にして欲しいと思う。
凡だって、来てくれるなという県には、無理して行きたくは無いし、行かないだろう。
でも、歓迎している県なら、どんどん行って、応援もしたい。
ということで、今回の福島は、どうなのか解らないが、取り敢えずは、ホテルの人は歓迎してくれるだろうから、そこだけは、心強い。
んでもって、今回の予定を決めた。
1日目は、福島の飯坂温泉で、温泉とバイキングの夕食を楽しむ。
2日目は、仙台の秋保温泉で、温泉とバイキングの夕食を楽しむ。
3日目に、大阪に帰ってくるというものだ。
まあ、温泉とバイキングの旅と言う事になる。
ということで、キャンペーンの値引き表示が、ネットに反映されたのを見て、30日に、ホテルと飛行機を手配した。
大阪、仙台間の飛行機は、ANAの貯まっているマイレージを使った特典旅行にした。
というのは、このキャンペーンでは、ツアーで申し込むと、往復の交通費も値引きの対象となる。
でも、直前だったので、ネットでツアーを申し込むのは、日数的にダメだったからだ。
ホテルは、yahooトラベルで予約。
さて、いよいよ出発の日である。
8月3日(月曜日)。
0600前に、自宅を出発。
大阪モノレールで、門真市から、伊丹空港まで、移動する。
チェックインをしてから、玉子サンドの朝食を頂く。
お店の前の看板を見て、入ったら、「ん?」何やら、品数が少ないような。
とはいうものの、それを、美味しく頂いて、店を出る時に看板を見ると、看板の写真は、オプションを全部付けた時の写真だった。
何か、軽く騙された感じがしたが、それでも、お腹いっぱいになって、手荷物検査に向かう。
空港のレイアウトが、改装のため、まったく変わっていて、戸惑う。
IMG_2375.JPG(スープは追加で頼んだけれど、見本のプレートの上に乗っているソーセージは、始めから付いていると勘違いしていた。)
IMG_2377.JPG
往路。
ANA731便。
0755 伊丹空港発。
機体は、B737-800 シートは、3-3で、乗客は、ガラガラだった。
急にトイレ(ビッグの方)に行きたくなって、席を立って、後方を見ると、CAさんが、「あ、トイレだな。」と気が付いてくれて、こっちですと、スゴイ優しそうな笑顔で、手招きをしてくれた。
凡は、ニコリと笑顔で返して、紳士を気取ってトイレに行った。
んでもって、トイレに行くと、そこはCAさんが座って待機する場所。
トイレのドアを開けて入ったものの、ほんの50センチドアを隔てたところに、綺麗なCAさんが2人いると思うと、どうにも緊張する。
凡は、ズボンを下して、便座に座っている。
狭い空間に、何とも間抜けな状態で座っているのだ。
その薄いドアの向こうに、、、「ああ、そこにCAさんが、いる、いる、いる、、、。」と気になって仕方がない。
ここは、なるべく、音をさせずに用を足すしかない。
と思ったのだが、飛行中に、わざわざ、窮屈なトイレに行こうというぐらいだから、凡は、お腹が痛いのであります。
どうしようかと思っていたら、「ブリブリ」と、結構な音をさせてしまったのである。
「ああ、聞かれてしまった。あの綺麗なCAさんに聞かれてしまったのだ。」
「きゃー。」
CAさんの無言の悲鳴が聞こえる。
「さっきの人、涼しそうな顔してトイレ入ったけど、ホントは、必死やったんや。それに、あんな音させて、恥ずかしー。」なんて、思われているに違いない。
仕方がない。
どうせ、CAさんは、もともと、凡なんかには、興味が無かったんだ。
だから、「いいもんねー。」なんて、鼻歌でも歌いたい気分で、ドアを開けた。
ちょっと、CAさんを見たら、2人から笑顔が消えていた。
「仕方ないもんね。」と呟きながら、凡はうな垂れて席に戻る。
戻って、メモに「トイレの前、CAさん2人」と書いたら、ミニボンが、それを見ていて、「どうしたん。」と聞くので説明すると、「もっと、エエコト書いたらどうなん。楽しいこととか。」と言って、もう興味が無くなって、前を向いた。
それは、そうだけれど、凡に、そうそうエエコトは起こらないのであります。
しかし、人間の排便の時の音って、どうして、あんなに情けなくて、不愉快な音なんだろうね。
もし、ダーウィンの言うことが本当なら、もうとっくの昔に、排便の音が進化していても良いはずだ。
たとえば、排便するときに、もうウットリするような音が出るんだ。
いつまでも聞いていたいような音がね。
そんなことになったら、楽しいじゃないか。
トイレに行って、排便をしようとしたら、ヴァイオリンの音がするとかね。
ある人は、フルートだ。
んでもって、ある人は、クラリネット。
で、ある人は、ラッパとかね。
いや、ラッパは、ちょっと恥ずかしいか。
あの人トイレに入ったなと思ったら、個室から、「パッパラ、パッパッパー。」とか高らかに鳴るんだな。
みゆきさんだって、排便の時に、如何にも美しい音を出すよ。
そうだな、イメージとしては、ピアノだな。
みゆきさんが、トイレに入って、「ポンポロローン。」なんて、音を出すよ。
そうなったら、もう排便も、1つの音楽表現になるね。
みゆきさんは、音楽の女神だからね。
その音で、どんな表現が出来るか追及するだろう。
みゆきさんのコンサートだって、その排便の音を取り入れちゃう。
幕が上がると、ステージの真ん中に、個室があるんだな。
ドアを開けると、便器がある。
みゆきさんは、いつものとびっきりの笑顔でもって、個室に入るね。
んでもって、トイレの中で、ゴソゴソ。
パンツを下してるんだ。
そして、演奏が始まる。
みゆきさんの新しい音楽の試みを聴こうと、場内は水を打ったように静まり返る。
やがて、みゆきさんの排便が始まった。
ピアノのような旋律が流れてくる。
「ポロン、ポロン、ポンポ、ポンポ、ポンロローン。」
場内から、ため息が漏れる。
素敵な音色だ。
そして、みゆきさんの声が聞こえる。
♪♪ 何故、知り合ったのかをー。♪♪
みゆきさんの「糸」だ。
ギターを弾きながら歌う、弾き語りというのはあるが、今回、みゆきさんがチャレンジしたのは、排便語りである。
1曲が終わって、ウォシュレットの音が聞こえてくる。
それを、じっと待つ会場のファン。
そして、個室のドアが開く。
みゆきさんは、満足そうな、そして、ちょっとハイテンションで、みんなにガッツポーズを見せるよ。
開場一同、スタンディングオベーションである。
もし、ダーウィンの進化論が正しいのであれば、排便の音も、そんな風に進化している筈なんだ。
と、みゆきさんの排便の話を、そんなに膨らませなくても良いのであるが、あの排便の音は、どうにかならないものかと思うね。
素敵な音じゃなくても良いから、他人に不快な気持ちを起こさせない音であって欲しいよ。
あ、そうだ、これを言っておかなくちゃ。
みゆきさん、そして、みゆきさんのファンのみなさま。
みゆきさんの大切な歌を、排便の音で、ジョークにしちゃって、ゴメンナサイ。
ということがありまして、でも無事に、0910に、仙台空港に到着。
IMG_2378.JPG(仙台空港)
IMG_2391.JPG(仙台駅)
JR仙台空港アクセス線で、空港から、仙台駅まで移動する。
みどりの窓口で、新幹線Wきっぷなるものを教えて頂いて、それを購入。
普通席の2枚セットで、往復でも、片道2人で使用しても良い。
仙台、福島間、2枚で、4700円。
IMG_2395.JPG
1015 仙台発 やまびこ134号。東京行き。
嬉しいね。
もう、新幹線に乗るだけでテンションが上がる。
車内は、ガラガラだった。
すると、どうも、トイレ臭い空気が車内に充満している。
結構クサイ。
誰かが、強烈なスカシッ屁でもしたのだろうか。
とはいうものの、ずっと臭いのだ。
ミニボンとも、「なんか、クサイね。」と話していた。
でも、仕方なく座っているしかない。
ぼんやりと車両の先頭を見ていたら、ドアの上の電光表示板に、「6~8分で、車内の空気が入れかわります」という文章が流れて行った。
コロナ対策としての、電光表示だったのだろうけれど、思わず、入れかわってないやん、と言いたくなった。
楽しい東北新幹線の旅も21分で終わり、1036に、福島に到着。
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福島駅から、今度は、福島交通飯坂線で、飯坂温泉駅まで移動する。
列車に乗ると、イラストが描いてあったり、車両間の連結のところに、温泉の暖簾が掛けてあったり、楽しい列車だ。
車窓を楽しんでいると、飯坂温泉駅に到着。
駅前の観光案内所で、見どころや、ランチの店を聞く。
12時ごろなので、まだチェックインには時間がある。
でも、荷物があるので、緩やかな坂道を歩いて上って、今日のホテルに、キャリーを預かってもらった。
そこで、ホテルのドア近くにいた人に、オススメの飯坂ラーメンのお店を聞いたら、ちょうどホテルの近くにあるという。
なので、そのお店に入ってみた。
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IMG_2422.JPG
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「保原屋食堂」さん。
ミニボンは、普通のラーメン。(550円)
凡は、「飯坂ラーメン(けんか祭り)」(700円)というのを注文。
それと、餃子(400円)。
どちらのラーメンも、麺は柔らかく凡好みだ。
スープは、優しい味で、ほっと安心する。
このスープは、飯坂ラーメンも普通のラーメンも同じだという。
飯坂ラーメンは、ワンタンなどの具が、普通のラーメンに比べて、沢山盛りつけられている。
行列が出来るということはないが、ポツリポツリと、お客が入ってくる。
地元の人に愛される店なのだろう。
ラーメン以外の料理も、美味しそうだ。
夏なので、中華ざるを注文している人も多かったな。
注文するときに、迷ったのは、カレーだ。
凡は、カレーは大好きだ。
特に、手の込んだカレーじゃなきゃダメだとかいうのは、凡にはない。
でも、手作りのカレーを食べたいのである。
しかし、これが難しいんだなあ。
こんな地方の食堂に行くと、そして、昔からやっていそうなお店なんだけれど、そのカレーには、2種類あるんだな。
1つは、手作りのカレー。
もう1つは、業務用のカレーで、しかも、レトルトになったもの。
自宅で食べるのなら、レトルトでも美味しく頂くし、大好きだ。
でも、こんな昔からやっている食堂で、レトルトが出て来た時のガッカリ感は、半端ない。
たとえ、不味くても、いや、そんな言い方は変だけれど、手作りであって欲しいのである。
なので、ガッカリするのは嫌なので、ラーメンを選択したのだ。
それに、飯坂ラーメンというのが、名物でもあるらしいのでね。
んでもって、餃子は、キャベツのざく切りの食感が楽しく、あっさりしていて、美味しかったです。
さて、美味しいランチを頂いたら、散策と行きましょう。
食堂から、ぶらぶら歩いて、「旧堀切邸」という江戸時代から続いていた豪農で豪商の邸宅を、整備して一般公開しているので、そこを見学。
受付をして、ビデオを拝見。
んでもって、綺麗な敷地と建物の中を見て回る。
こんなことを書いて、本来の旧堀切邸公開の目的からは外れてしまうので、大変申し訳ないのだけれど、トイレが綺麗なので、飯坂温泉の散策でトイレに困ったら、ここに来ると、大変助かるということを、みなさんにアドバイスしておきます。
凡も、2回利用させていただきました。
往路の飛行機でも、トイレに駆け込んだぐらいのお腹具合だったので、助かりました。
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それから、鯖湖神社や、お湯かけ薬師如来というのがあったので、柄杓で、普段なら別のところにお湯をかけるのですが、今回ばかりは、調子の悪いお腹にお湯をかけた。
その横に、鯖湖湯というのがあって、飯坂温泉で1番古いそうなのですが、定休日だった。
外観は、なかなか雰囲気が良かったです。
そうだ、外湯に入ってみようと思う。
この飯坂温泉には、9つの共同浴場がある。
観光案内所で、そのパンフレットを頂くと、共同浴場のところに星印があった。
何かと聞くと、お湯の温度の目安だそうだ。
この飯坂温泉は、熱いお湯が名物というか、熱いお湯が普通なんだそう。
でも、初心者は、熱いお湯と普通のお湯の両方がある浴場の方がオススメだそうです。
凡が行った共同浴場は、駅の近くにある「波来湯(はこゆ)」さんだ。
初心者も大丈夫な、両方のお湯がある温泉である。
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それほど大きくない施設で、受付をして中に入ると、想像したより小ぢんまりしている。
浴場に入ると、洗い場が、確か4カ所。
んでもって、広くはない湯船が2つあった。
そう、1つは熱い温泉。
んでもって、もう1つは、普通の温度のお湯。
ここは折角だから、熱いお湯に入ろう。
熱すぎて無理なのかなと思ったが、思い切って入ったら、まあ熱いけれども、大丈夫だ。
身体を湯船の中で動かしても耐えられる。
ただ、やっぱり熱い。
というか、皮膚が、ヒリヒリする感じだ。
参考までに、普通の温度のお湯に、この後入ったら、「ヌルイ。」と感じたね。
お湯の温度は、熱い方は45度、普通のは、42度だそうです。
お湯から出て、脱衣所で身体を見たら、真っ赤になっていた。
やっぱり熱かったんだね。
汗が止まらないので、喫茶店で冷たいソーダ―でも飲みたい。
観光案内所で、喫茶店を聞いたら、橋を渡ったところにある「まつぼっくり」さんを紹介してくれた。
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まだ開店して新しそうなカフェで、ミルクの氷のかき氷を頂く。
冷たくて、甘くて、これは生き返った。
さて、そろそろホテルにチェックインをしよう。
店を出て、あ、そうだ、薬を買っておこうと思った。
症状を話すと、お腹の下部が痛くて、調子が悪いので、てっきり正露丸とか、そんなものを呉れるのかと思ったら、「五苓黄解」というドリンク剤が良いという。
凡にとっては、どちらかというと、そのドリンクは二日酔いの時のドリンクだ。
まあ、どうせ飲み過ぎ食べ過ぎになるだろうから、貰っておいて不都合はない。
それに、五苓とつくからには、多分、水分代謝を調整してくれるのだろう。
薬剤師さんは、熱中症にも良いから、すぐにでも飲んだ方が良いというので、その場で1本飲んだ。
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さて、これでお腹の調子も良くなるだろう。
ということで、ゆっくりとした坂道を歩いて上りながら、ホテルに戻って来たのであります。
ちょっと、長い文章になってしまいましたが、お付き合いくださいまして、ありがとう!
IMG_2379.JPG(仙台空港の駅にこんなのがあったので記念撮影。)
IMG_2388.JPG(ただのパネルかと思ったら、裏側も凝っていた。これは素晴らしいね)

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