平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(893)青春18きっぷ・北九州の旅。(4)

7月21日(火曜日)。
青春18きっぷの旅の2日目である。
昨夜は、「みゆき」さんで、結構、お酒を頂いた。
そのせいで、夜中に目が覚めると、軽い頭痛と、胃腸の不調を感じる。
持って来た薬を、数種類服用して、ベッドに横になっていた。
二日酔いの一歩手前で、何とか朝を迎える。
ホテルをチェックアウトして、8時過ぎぐらいに、小倉駅のパン屋でモーニング。
さて、ここで2日目のスタンプを押してもらう。
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小倉駅 → 東郷駅。
バスの時間を確認したが、かなり待たなければならないので、タクシーで向かった。
宗像大社 辺津宮(へつぐう)。
宗像大社とは、、、、
「宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つです。御祭神は、天照大神の三女神で、沖津宮、中津宮、辺津宮にそれぞれ祀られ、この三宮を総称して、宗像大社といいます。
・田心姫神 たごりひめのかみ
・湍津姫神 たぎつひめのかみ
・市杵島姫神 いちきしまひめのかみ
『日本書紀(720年)』には、天照大神から宗像三女神へ「歴代天皇をお助けすれば、歴代天皇が祀るでしょう」という言葉が残されています。これは宗像が日本における最初の国際港であったため、海外との外交、貿易、国防的な機能を果たせば、天皇が祀るとされ、それは沖ノ島から出土した約八万点の国宝からも国家祭祀の痕跡が裏付けています。」
(宗像大社のホームページより抜粋)
、、、とのことであります。
説明が難しいので、公式のホームページより、まるまる引っ張ってきました。
ということで、宗像大社の辺津宮に到着。
まずは、参拝。
以前に来た時の記憶が、まだ鮮明に残っている。
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参拝を終えて、次は、高宮祭場へ歩いて行く。
ゆるやかな上り坂だが、この参道がまた、気持ちが良い。
往復で出会ったのは、3組程度の参拝客で、ゆっくり、静かに参拝が出来る。
IMG_2202.JPG(高宮祭場)
ここの特徴は、社殿がなく、ただ整備された土地に、木があるだけで、他には何もない。
古代の自然崇拝の形が残っているのだろう。
凡は、霊感を持ち合わせてはいないが、何事かありそうな場所であることは、想像できる。
パワーを貰おうと、手を合わせるが、凡自身は、何も感じなかった。
でも、何か、スゴイものを貰っているはずである。
また、参道を引き返して、第二宮、第三宮をお参りする。
ここは、、、、
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第二宮 第三宮(ていにぐう ていさんぐう)
「伊勢神宮の古い社殿を頂戴したもので、第二宮には田心姫神、第三宮には湍津姫神が祀られています。」(宗像大社のホームページより)
、、、とのことであります。
ということで、神妙にお参りをした後は、神宝館を見学だ。
実は、この宗像大社に来たかった理由は、この神宝館を、もう1度見たかったからなんだ。
展示されている殆どのものが国宝だ。
ずらっと並んだ国宝は、展示されていない物を含めると8万点あるという。
これって、何かあるよね。
何か知らない力が働いて、国宝になっている。
その理由を考えながら見て回ったが、何も発見できなかった。
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さて、そろそろ大島に向かおう。
フェリー乗り場に向かうバスでは間に合わないことが分かったので、タクシーを呼んだ。
電話に出たタクシー会社の人も、ギリギリだという。
で、本当にギリギリでフェリー乗り場に到着。
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1115発の旅客船で、15分程度で、大島に到着。
フェリー乗り場にある観光案内所で、行きたい場所の回り方を尋ねる。
それなら、島を回っている観光バスがあると言う。
その時間配分を聞いて、それで回ることにしよう。
大島は、ゆっくり見て回ると、1日楽しめる島だ。
でも、凡の目的は、2つ。
1つは、遥か沖ノ島に鎮座する立ち入り禁止の沖津宮に向かってお参りすることのできる、沖津宮遙拝所に行くことと、もう1つは、中津宮だ。
まずは、バスに乗って、沖津宮遙拝所に向かう。
小型のバスで乗客は、凡だけだ。
7分程度で、到着。
運転手さんに、どっちの方向にあるのかと聞いたら、わざわざバスを降りて、遙拝所が見える場所まで案内してくれた。
親切な運転手さんだ。
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んでもって、遥か沖津宮に向かって参拝をする。
遙拝所は、小高い崖のようなところに建っており、そこから沖ノ島があるであろう海を見ると、古代の神々に近い人たちが、この海を渡って、遥か遠い離島で、神事を行って来たんだなあと、ロマンを感じるのであった。
何故、その島だったのか。
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それに、その向こうには、韓国、中国と、大陸に繋がっている。
その昔、この海を行き交った人がいるのだろうかと、それは勇気が必要だったに違いないと、しばらく海を見ていた。
だって、海は怖いものね。
下の海岸に降りると、美しい海である。
もう少しゆっくりしていたかったが、さっき乗ったバスが、14分後にバス停に戻ってくる。
仕方なく、バス停に戻る。
んでもって、最初バスに乗ったフェリー乗り場にもどる。
その途中で、このバスは観光客に向けたサービスなので、都度都度、運転手が、見どころなどを説明してくれる。
そろそろ、フェリー乗り場に着こうかという時に、運転手さんが、ちょうどお昼時分なので、オススメのお店を2つ紹介しますという。
その1つは、その日獲れた魚を使った海鮮を食べさせるお店だ。
まあ、それは美味しいだろう。
で、凡が気になったお店は2つ目に紹介したお店だ。
普通なら、こんな料理を食べさせてくれますとか、とっても美味しいですとか、そんな理由を、案内するだろう。
でも、ぼんやり聞いていたら、運転手が言った。
「1500円程度になりますが、お腹いっぱい食べさせてくれます。大将も、とっても良い人です。」と言った。
凡は、吹き出しそうになった。
お店を薦める理由が、「お腹いっぱいたべさせてくれる。」と「大将も、とっても良い人。」だという。
ボリュームと人柄。
料理の内容は、一切解らない。
しかし、この案内は、ある意味、正解かもしれない。
たとえば、旅行で、地方に行った時に、いくら美味しいお店だと言われても、それほど期待はしないだろう。
東京の一流のお店で食べる料理には、きっとかなわないに違いない。
まあまあ、どのお店に入ったところで、どこも、そこそこの味ということになるし、それで満足するだろう。
なので、畢竟、どこで食べても同じということになるのである。
それなら、味以外のことを売り込むのも手に違いない。
「このお店の女将さんは、若くして夫を亡くして、まだ40代で未亡人です。エクボが可愛くて、童顔なので、どうみても30代にしか見えません。」
なんて、案内があったら、すぐにでも食べに行くだろう。
或いは、
「このお店の大将の娘さんは、女子高生なのですが、ちょうど今、反抗期を迎えています。でも、根が優しいので、今頃は、ちょうどお店を手伝っている時間です。でも、親に反抗して、いつも超ミニをはいています。」なんて案内だったら、どうだ。
行きたくなっても仕方がないということになるだろう。
今回の運転手さんの案内は、「大将がとっても良い人」で「お腹いっぱいたべさせてくれる」という案内だった。
それでも、非常に気になる。
実に、行ってみたかったが、凡には、ある計画があった。
早めに、博多に行って、居酒屋で一杯やろうというものだ。
その場で、天秤ばかりに掛けて、博多の居酒屋に軍配を上げた。
さて、当初の計画通りに行きましょう。
その足で、中津宮に向かう。
ちょうど七夕で、飾り付けが楽しい。
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先ずは、中津宮に参拝した。
そして、その横を下りて行ったところにある天の川の天ノ真名井で、パワーのありそうな水を頂く。
んでもって、また中津宮の入口まで戻って、そこにある織女神社と天の川を挟んだ崖の上にある牽牛神社にお参りをした。
いつもは、凡の我儘なお願いを、あれも、これも、そうだ、これもお願いと、欲まみれでお参りをするのだけれども、今回ばかりは、織姫さまと彦星様が、1年に1度だけじゃなく、毎日会って、楽しく過ごせる時がやってきますようにとお願いをした。
だって、可哀想じゃないか。
愛し合っている男女が、離れ離れにされるなんてさ。
あまりにも神様が非情に見えてくる。
IMG_2258.JPG(天の川のほとりにある織女神社)
IMG_2260.JPG(道路を越えて、崖の上にある牽牛神社)
凡が、もし彦星で、みゆきさんが織姫なら、たとえ神様に離れ離れにされても、死を覚悟で天の川を泳いで渡るね。
まあ、一応、浮き輪は付けるかもしれないけれど。
そして、みゆきさんと抱き合って、駆け落ちでもするさ。
それが、恋ってもんだよ。
そう思うと、よく街中で、竹を立てて、短冊に願い事を書いたりして結び付けてるけれどもさ、あれは余程、慎重に書かないといけないと、エライコトになるよ。
ヘタなこと書いて、神様の御機嫌を損ねたりしたら、これホントに、エライコトになる。
怖い話である。
中津宮を参拝したら、フェリー乗り場に戻る。
1300発のフェリーで、25分ほどで、神湊の乗り場に着く。
そこから、バスで、東郷駅まで移動。
1413 東郷駅発 → 博多駅 1443着。
さて、ここで当初の予定を遂行しよう。
居酒屋で、ビールでもやりながら、飛行機までの時間を楽しもうと言うことだ。
でも、そこで或る考えが浮かび出た。
博多だから、折角だから、うどんを食べたい。
凡は、麺類は柔らかいのが好きだ。
博多のうどんは、大阪と同じく、柔らかいのである。
そこで駅の地下にある「ニュー因幡」さんに、入ってしまった。
そんでもって、肉ごぼう天うどんとかやくのおにぎりを注文。
やっぱり、博多のうどんは美味い。
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ただ、シンプルにごぼう天うどんにするべきだった。
肉は余分だったと後悔した。
始め、ちょっと汁を飲んだら、美味いと感じたんだけれど、しばらく食べていると、肉の味が沁み出て、せっかくの出汁の味が、変わってしまう。
メニューの写真に惑わされず、自分の食べたかったものを注文すべきだったね。
朝のモーニングから、何も食べてなかったので、胃腸に染み渡った。
でも、染み渡ったのは良いけれども、これが意外にもお腹いっぱいになってしまったのだ。
もう、これ以上、食べられないと思う。
いや、無理をすれば、ちょっとは食べれるかもしれないが、そこまでする気力がなかった。
博多駅で、ちょっとお土産などを物色して、そのまま空港へ向かう。
とはいうものの、時間があるので、空港のフードコートのようなところで、めんたいフライドポテトとビールを飲む。
後で気が付いたが、そこは「ビーフバター焼き」が有名なお店だった。
他の人のを見ていると、実に美味そうだ。
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と、ポテトフライにしたことが、少しばかり残念だった。
というか、いっそ、これなら、大島で「とっても良い大将の作った料理」を、「お腹いっぱい」食べた方が良かったと、まだ昼間の大島の観光バスの運転手の案内を引きずって、こころ惹かれている凡なのでありました。
んでもって、福岡空港 1750発 MM158便にて出発。
関西空港 1900着。
JRにて、京橋まで移動。
京阪電車で、自宅に帰ってきました。
今回は、宗像大社に行くと言う目的のある旅でしたが、夜には、「みゆき」さんで美味しいお酒と肴を頂いて、楽しい旅となりました。
7月20日。
京橋 → 尼崎 → 姫路 → 岡山 → 糸崎 → 岩国
388.2キロ 6600円
岩国 → 下関 → 小倉
172.1キロ 3120円
合計 560.3キロ 9720円
7月21日。
小倉 → 東郷
39.7キロ 760円
東郷 → 博多
27.5キロ 570円
関西国際空港 → 大阪 → 京橋
52.5キロ 1210円
合計 119.7キロ 2540円
2日間合計

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