平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(907)青春18きっぷ、UFOに出会う北陸旅。(5)

12月20日(木曜日)。
青春18きっぷの旅の2日目も、残すところ半日であります。
そろそろ、帰路の事も考えなきゃいけませんが、まずは、遅めのランチといきましょう。
総曲輪あたりまで歩いて来ると、昨夜、夕食を求めて歩き回った場所は、昼間は人も多くて賑わっていた。
そんな中心部に、特設の樹脂を氷替わりにしたスケートリンクがあって、若い子が楽しそうに滑っている。
その横に、喫茶店を見つけた。
富山で喫茶店というのも、地元の人みたいで面白そうだと思って、入ることにする。
喫茶チェリオさん。

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創業、昭和10年というから、富山では有名なお店なのかもしれない。
ホットサンドとコーヒーを注文。
周りを見ると、年配の御婦人や、品の良さそうなご夫婦が、スイーツを食べていたりする。
赤い柄のビロードの椅子が、昭和っぽい。
凡も、ゆっくりコーヒーを飲みながら、帰路の時刻などを調べる。
富山から金沢までは、第3セクターなので、青春18きっぷは使用できない。
ただ、その路線を通らなければ、金沢には行けない。
なのだけれども、第3セクターを使うのは、少しばかり癪である。
そこで、富山から金沢へ、バスで行けはしないかと思う。
ただ、今からでは、時間が合わない。
それじゃ、どうするかと思案の末、新幹線に乗ることにした。
1番の理由は、まだ北陸新幹線に乗ったことがないということだ。
それに、早い。
予定では、16時17分の、つるぎ721号に乗ることにしよう。
これで行くと、大阪へは、22時過ぎには着けそうだ。
ということを決めて、喫茶店を出る。
ぶらぶらお城の横辺りを歩いて、富山駅まで散歩気分で戻った。
しかし、まだ新幹線の時間には、少しだけ時間がある。
お土産屋さんでも物色するかと思っていたら、駅前に大きなテントの特設屋台があった。
牡蠣奉行という名前らしい。

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そういえば、昨夜に富山駅に着いた時にもやっていて、その時は、すごく混んでいるようだった。
でも、今は、時間も早いので空席がある。
ちょっと入口を覗いたら、牡蠣が1盛り540円とある。
これなら、ちょっとだけ牡蠣を焼いて食べて帰るのも一興だろう。
ということで、中に入る。
牡蠣以外にも焼く具材は並んでいるが、ここは勿論、牡蠣だ。
3盛とって会計をする。
席料が380円で、牡蠣が540円を3盛、そしてビールが確か500円ぐらいだったか、合計で2600円。
お兄さんに説明を聞いて牡蠣を炭火の上に乗せて蓋をする。
パチパチと音がするのを聞きながら待つのは、なかなか楽しいものだ。

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横を見ると、中国から来たと思われる女の子2人組が座っている。
その内の1人が、具材を追加で取りに行くときに、凡のテーブルに、ちょっと当たって焼き方の説明の紙を落としていった。
それを見て、もう1人の女の子が、済まなさそうに、凡に頭を下げる。
凡と同じ側に座っていたので気が付かなかったが、かなり可愛い。
女の子っぽい可愛さじゃなくて、ボーイッシュでサバサバとしたような感じだ。
凡も、爽やかな笑顔を作って、会釈で返す。
いや、あの場合、何か声を掛ければ良かったのか。
いや、それじゃ、下心が見え見えじゃないか。
いや、「大丈夫だよ。」ぐらいは、言っても不自然じゃない。
いや、大体において年齢が違いすぎるから、凡の事なんて気にも留めてはいないだろう。
いや、旅先では女性は案外と大胆な行動をとるものだろう。
などと、牡蠣を焼きながらも、さっきの会釈の仕方を反省していた。
もう、そろそろかなと思って、蓋を取って牡蠣を見たら、もう食べごろに違いない。
ナイフで牡蠣を取り出して、食べる。
美味しいけれど、思ったよりもジューシーじゃない。
焼きすぎて、汁がこぼれてしまったのかもしれない。
或いは、これは、後で思ったのだけれど、ゆけむりさんという方が、ブログに書いてらっしゃったが、予め軽く蒸して、それを冷凍したものかもしれない。
(参考)ゆけむりさんのブログ⇒
https://yukemuri-manpuku.seesaa.net/201812_article_15_html
とはいうものの、小市民には牡蠣は贅沢なものでありますから、凡は、その時は、そんな牡蠣事情も知る由もなく、熱心に牡蠣の殻と格闘をしながら、牡蠣を口に放り込み、そしてビールを流し込むという作業を嬉々としてやっていたのではあります。
ただ、凡は、せっかちなのか、牡蠣の殻から、身を取り出すときに、牡蠣の殻の端っこの薄いところも引っかけてしまって、小さな牡蠣の殻の粉が入ってしまうこともある。
なので、牡蠣がジャリジャリとした食感になってしまう。
それに第1、面倒くさい。
蟹を食べる時もそうだけれど、誰か、牡蠣の身だけを綺麗に取り出して、凡のお口に「あーん。」なんて、運んでくれはしないだろうか。
隣のボーイッシュな女の子に頼んでみるかね。
なんて、馬鹿な考えで隣を見たら、凡の事を見ていた。
また、会釈で返す。
さて、もっと焼いて食べたいところだけれど、新幹線の時間が迫っている。
なので、小屋を出た。
そんでもって、みどりの窓口に行ってみると、長蛇の列だ。
これじゃ、時間に間に合わない。
なので、自動販売機の列に並ぶ。
こっちの方が、少しは早いだろう。
順番が回って来て、きっぷを買おうと思ったが、普段、特急券を自動販売機で買ったことが無いので、操作に戸惑ってしまう。
ようやく買えて、駆け足でコインロッカーからキャリーケースを取り出して、ホームに上がったら、もう発車の30秒前ぐらいだったか。

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初めての北陸新幹線。
やっぱり快適この上ない。
16時17分、富山駅発。
16時39分、金沢駅着。
短い時間の贅沢旅でありました。
それから、金沢駅で、青春18きっぷで、再度JR線に入る。
金沢駅、17時17分発。北陸本線、福井行き。
福井駅、18時53分着の予定が、濃い霧で速度を落として運転しているとのことで、18分遅れで到着。
その後、福井駅を出発して敦賀駅まで移動するのだけれど、またもや、神戸線の事故のせいで遅れているとか、北陸線で鹿と接触して点検中だとかで、かなり時間が遅れてしまった。
結局、敦賀では、予定の電車には接続できずに、次の電車の乗るしかなくなった。
少しだけ、時間が出来たので、それならと、敦賀駅から出る。
そうだ、これで帰ると、もう24時ぐらいになりそうだから、また何か食べてやれと思い、駅前の喫茶店に入る。
すぐに出来そうなカレーを注文。
それと、ビール。
ハイネケンを注文したが、間違って女の子がバドワイザーを持って来た。
でも、凡は、鼻の下を伸ばしながら「いいよー。」と返す。
やっぱり可愛い女の子は、失敗しても得だよね。
というか、凡がイヤラシイだけなのではあります。

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さて、急いで戻らなきゃいけません。
敦賀駅を出た電車は、米原駅で乗り換えて、今度は、姫路行きの新快速に乗り換える。
車内放送では、大阪までには、時間を調節できそうだという。
とはいうものの、だいぶん、遅れてしまった。
大阪駅に着くと、もう23時を、かなり回っている。
アイフォンでヤフーの時刻検索をしたら、門真市着は、24時20分。
何とか、帰れそうである。
こんな時は、時刻表じゃなくて、スマホで検索するのが便利だ。
んでもって、急いで、環状線に乗って、JRの京橋駅を出たのが24時00分だった。
素晴らしい。
ぴったりだね。
青春18きっぷは、その日の、00時00分から、24時00分まで使用できる。
凡が京橋駅を出たのが、24時ちょうど。
偶然とは言え、何か最後にオマケを貰った気になった。
そして、門真市まで戻って来たのであります。

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今回の、北陸の旅は、雪も降らずに、順調に移動することが出来たし、初めての羽咋でUFO的なものにも触れることが出来たし、富山では、キリストや釈迦も修行した皇祖皇大神宮にも参拝して、凡の大好きな薬も買うことが出来た。
すべて、凡の好きな事づくしの旅になりました。
とはいうものの、かなり散財をしてしまった。
後は、クレジットカードの請求が来るのを、おびえながら待つのみであります。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    牡蠣の焼き上がりを見てないから何とも言えませんが、ジューシーさが足りなければ軽く蒸してある可能性もありますよね
    でも自分で焼くとなると、蒸してあれば分かっちゃうので生と言う可能性も捨てきれませんよね
    それに緑のカゴに乗せてあるのが並んでいる画像を見ると、生の殻付牡蠣の様な気がしますしね
    と言いつつ凡蔵さんのテーブルに乗っている牡蠣を見ると、少し殻に隙間が空いているようにも見えますよね
    この場合は軽く蒸した可能性も高いですね
    でもまぁ美味しければどっちでも良いですよね!
    しかし新幹線がギリギリでしたね
    その後の接続も若干ずれが生じ、ちょっとドキドキされたのではないでしょうか?
    凡蔵さん、もしまた富山に行くチャンスがありましたら、是非新湊のきっときと市場も行ってほしいと思います
    絶対気に入ってもらえる自信がありますからね~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    牡蠣も、後から、ゆけむりさんのブログを参考に思い出してみると、どうも蒸してあるような気がします。
    その時に、もっと観察しておけばよかったです。
    でも、おっしゃるように、これは牡蠣を楽しむというより、炭火で焼くのが楽しいんですよね。
    まあ、それだけで楽しかったです。
    んでもって、ゆけむりさんオススメのきっときと市場も、行ってみたいですね。富山は、また行きたい街になりましたよ。

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