平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(854)。アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(305)東京その4。

1月23日(火曜日)。
中島みゆきさんの夜会工場vol.2に向けて、途中下車した静岡から、東京へ移動する。
12時20分発のこだま646号に乗り込む。
富士山を左に見て、美しいなと思う。
新幹線は、品川駅で降りて、山手線で巣鴨に向かった。
今日から26日まで、巣鴨のアパホテルに泊る。
以前に、東京に来た時に泊ったことがあるので、便利なのは知っているし、まだ新しいので、たぶん今回も快適な宿泊が出来るだろう。
ただ、アパにしては、1泊税込み10000円とは、やや高い。
そこは、やっぱり東京だものね。
普通の旅なら、当日に探せば東京だって、5000円ぐらいのホテルがあるものだけれど、今回は、みゆきさんがメインで、しかも連泊をしたい。
巣鴨のアパホテルのロビーで思うことは、ここには、香港や台湾のビルなどの施設に漂っている芳香剤なのか、独特の匂いがする。
凡は鼻が悪いので、何の匂いだということができないけれど、ジャスミン系の匂い。
あの匂いが凡は、どうにも好きなんだ。
ここは東京だけれど、ロビーには海外のお客さんもいて、そんなジャスミン系の匂いもして、何となく海外に来たようでうれしい。
まだチェックインの時間には30分ほどあるので、荷物を預けて、巣鴨の商店街でも歩いて見よう。
前日の積雪は、まだそこいら中に残っていて、巣鴨の商店街でも、みんなで雪かきをやっていた。

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巣鴨名物の赤いパンツを買おうと思ったが、もうすでに何枚も持っているので、ここは見るだけにした。
今回の、みゆきさんの夜会工場vol.2にも、もちろん、勝負パンツの赤いパンツをはいてきている。
とはいうものの、その勝負をする機会があるのか、ないのか、というか、無いに決まっているのだけれど、念には念を入れての準備であります。
さて、再びアパホテルに戻って、チェックイン
部屋は、アパにしては広めで、バスルームも快適そうだ。
さて、凡は、何度かアパに泊ったことがあるのですが、ひょっとしたら、まだやっていないことがあって、今日は、時間も早いので、やってみようと思う。
アパホテルの大浴場へ入ることだ。
最上階には、温泉ではないけれども、大浴場があって、宿泊者なら利用できる。
なので、部屋のタオルを持って行ってみると、果たして、3、4人の先客がいた。
大浴場とは言っても、銭湯ぐらいの大きさだろうか。
露天風呂もあるが、空はほんの少ししか見えないので、まあ気持ち程度。
それでも、足を伸ばしてお湯に浸かったのは、疲れが取れた。

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(アパにしては、ベッドもデスクも広め)
さて、そろそろ、みゆきさんの準備である。
渋谷に出て、少し早めだけれど、今回の会場であるBunkamuraオーチャードホールに向かう。
久しぶりの渋谷は、テンションが上がるね。
まずは、渋谷では、吉野家で軽めの中間食。
♪♪ 夜会工場前の~、吉野家では~、♪♪

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確かこっちの方かなと思う方向に向かって歩いていると、どうも違うみたいだ。
なので、通りを歩く、ちょっとばかり可愛い女の子に、道を尋ねると、行き方を教えてくれる。
東京の女性と話をしたことで、更にテンションもアップだ。
それでも、また道が解らず、こんどはセンター街のおまわりさんに聞いて、やっとたどり着く。
田舎者か。

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すでに、入場待ちの列が出来ていて、そこに大阪のフェスティバルホールでお会いしたツイッターをされてる女性に再開した。
こんな時は、ツイッターをやっていて良かったと思う瞬間だね。
今までは、ツイッターの事を馬鹿にしていたけれども、こうして知っている人がいると、なんとも楽しいものであります。
そして、入場。
オーチャードホールは、なかなか良い劇場ですね。
特に、クロークがあるのが良い。
今回も、分厚いダウンのコートを着ていたので、これは助かった。
そして、席を確認。
今日のチケットは、と言うか、東京公演は、すべてネットで手配したものだけれど、12列なので、まあ良席だとはいえる。
開演まではロビーで時間を潰して、少し前に、席に着く。
凡の左横は、御夫婦なのかな、始まる前までは、じっとしてたのですが、舞台が始まると、困った。
始めに、二隻の舟がインストで流れる。
すると、2人は、揃って左右に揺れ始めた。
楽しみにしていた、みゆきさんの夜会工場で、自然と体が揺れちゃうんだなと思っていた。
でも、ステージが進むにつれて、前のめりになったり、双眼鏡を持って身体を上に伸ばしたり、揺れも大きくなって、いくらなんでも自由過ぎるかなと気になった。
凡は、横だから良かったけれども、これが前の席の人だったら、辛いだろうなと思うと、この2人の後ろの人が、可哀想になった。
さて、いよいよ、みゆきさんの登場である。
もう、美しいこと極まりなし。
12列というと、かなり近い席だ。
でも、今の凡には、遠いのである。
1曲目の、「泣きたい夜に」の時だ。
凡が、フェスティバルで1列目に当たった時は、みゆきさんが歩くハイヒールの音が聞こえた。
「コツ、コツ、コツ、、。」
一気に頭に血が上る。
凡自身の心臓の音さえ止めてしまいたいぐらいに、みゆきさんのハイヒールの音に耳を澄ませていた。
今回、凡はまた、みゆきさんのハイヒールの音に耳を澄ませた。
すると、小さな音で「コツ、コツ、コツ、、、。」と、かすかに聞こえはしたが、でもドキリとはしなかった。
それが、距離ということだ。
1列目の距離の魔力は絶大だということを、悲しいほど感じさせられた。
12列目は、近いけれど、やはり遠く、遠く。
凡は、今、すごく欲に憑りつかれているのは間違いがない。
これじゃ、成仏できないやね。
でも、それなら、どこまで近ければ、凡は満足するのだろうか。
5メートルだろうか。いや、それは遠すぎる。
なら、1メーターだろか。
いや、50センチ?
10センチ?
1センチ?
0センチ?
みゆきさんを抱きしめたら、満足できるのだろうか。
みゆきさんの身体が、みゆきさんの実体なのだろうか。
それでも満足できないなら、マイナス1センチ?
マイナス10センチ?
マイナス50センチ?
マイナス1メーター?
もう、みゆきさんをすり抜けてしまっているよ。
しかも、背中合わせだ。
このまま、どんどん進んでも、その距離は離れて行く。
しかも、へそ曲がりな凡なら、そこで45度方向転換をしてしまうかもだ。
背中合わせなら、そのまま進めば、地球1周して、また巡り合えるかもだが、45度なら、1周しても、またすれ違うだけだ。
悲しいへそ曲がりであることか。
それにしても、「泣きたい夜に」の、みゆきさんは、素敵だったなあ。
というか、全部素敵なだけれどね。
今回は、12列なので、「みゆきさん拝見号」で、みゆきさんを拝見する。
歌い方が可愛いんだなあ。
口の開きからが美しいから、見とれてしまうのだ。
あの口の開き方の美しさは、或いは、アゴのラインが美しいからなのだろう。
そして、アゴのラインが美しいから、アゴから胸に流れるラインも美しいし、胸から足許に流れるラインも美しい。
もう、どこをとってみても、美しいほかないじゃなか。
凡は、もうウットリ状態で、みゆきさんの姿だけを見ていた。

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コメント

  1. ゆけむり より:

    アパは1万円でしたか
    ちょっとお高い気がしますが、東京だものと言えるところに凡蔵さんの寛容さが垣間見れますね
    大浴場があるのは嬉しいですよね
    自分も最近は大浴場があるホテルを選ぶようにしています
    温泉でなくても温泉気分が味わえますし、やっぱり狭いユニットバスよりもはるかに気持ち良いですもんね!
    それに露天風呂があるってのは大きなポイントですよね
    空がわずかしか見えないと言っても、そこはやはり自然の空気を、しかも今の時期は冷たい風を感じる事ができるから最高ですよね!
    あると無いのとでは大違いだと思います

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    ゆけむりさんの方も、何かと大変そうだけれど、それなのに、コメント頂いて、ありがとうございます。
    アパは、地域や部屋の広さによって、値段もまちまちですね。
    それにしても、最近のアパの進出ぶりはスゴイですね。
    東京だけでも、メチャホテルの数がある。
    それと、大浴場があるのも良いし、部屋の風呂も、今回の巣鴨のホテルは、ビジネスホテルにしては、広い方でしたよ。
    それにしても、1万円は、少し高めかな。
    でも、東京だしね。

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