平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(852)。アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(303)東京その2。

1月22日(月曜日)。中島みゆきさんの夜会工場vol.2に行く道中で、ちょこっと途中下車であります。
ということで、静岡駅に降り立った凡なのであります。
まずは、駅のコインロッカーに荷物を預けて、観光案内所に行く。
今から、久能山の東照宮に行きたいと相談すると、予め用意されている資料を呉れて、バスの乗り方や、ロープウェイの時間などを教えてくれた。
ちょうど、雨が降りかけて来ているので、傘を買いたいからコンビニはどこにあるかと聞いたら、駅の反対側にあるもう1つの案内所に貸し出し用の傘があるから、今から電話入れとくので取りに行ってくださいという。
どうにも、親切な女性だった。
そんでもって、反対側の案内所に行くと、果たして、男性の係員がいらっしゃって、既に傘を用意して待っていてくれていた。
そして、帰りの時間が遅くなったら、返さなくても、そのまま使ってくれてよいという。
なんと、親切であることか、
或いは、駅の落とし物などを利用しているのかもしれないけれど、それなら、なかなかグッドアイデアですね。
バスの時間があるので、また急いでバス停に引き返す。
凡が、行った時間が、バスなどを利用して行くことのできる最終のタイミングだったようだ。
東海軒という駅弁屋があったので、サンドイッチを買って、バスの中で食べる。
見た目は、大好きな感じだけれど、味は普通ではある。

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13時11分、静岡駅発。路線バスで移動。
13時52分、日本平着。
日本平で、ロープウェイに乗り換えて、東照宮の入口まで移動した。

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昔には、かなりの規模だったようだけれど、1225年の火災で焼失して、今はひっそりと残されているという感じだ。
とはいうものの、東照宮の煌びやかさは、今も引き継がれている。

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楼門をくぐり、唐門ではなく、日枝神社のある横側から拝殿の前に入る。
酔っぱらった、年配の団体さんが、大きな声でうるさいので、しばし拝殿前に留まって、団体をやり過ごす。
拝殿でお参りをした後、その横の道から神廟へ階段を上っていく。
本殿のちょうど裏ぐらいに、その神廟はあって、そこが、徳川家康が亡くなってすぐに埋葬されたポイントだ。
誰もいない、神廟の周りを歩きながら、家康公のパワーをもらおうと両手を天高く伸ばしてみる。
霊感のない凡も、少しはパワーを頂けただろうか。

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(家康公の神廟)
神廟をお参りして、入口にある、博物館に入る。
家康の使用した日常品などが展示されていて、なかなか面白かった。
そんでもって、ロープウェイで日本平まで戻る。
ロープウェイの乗り場の近くに、「愛の聖地」という場所があって、ひっそりと、こぢんまりと、凡が行った時は雨で、まったく景色が見えなかったが、天気なら、景色の良さそうな見晴らし台のフェンスの網に、愛のメッセージが書かれた「愛むすび/愛鍵」なるものが、いくつも留められていた。
何となく、うらやましいような。
でも、これからの2人の行く末を想像して、どうにも切ないような。
少しばかり力なく笑いながら、見ていた。

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それにしても、お互いに相手を縛る鍵なんて、考えてみれば悲しい鍵じゃないか。
いくら縛ろうとしても、縛れないのが人のこころだ。
それを縛ろうとするところに、悲しい物語が生まれてしまう。
「仕方がないよ。」と、この鍵をかけた2人の未来に、声を掛けてあげたくなった。
そして、どうぞ、お幸せにね。
と、これは、皮肉でもなんでもなくて、素直な応援。
恋人だか、結婚相手だかを、縛りたいと思う人と、或いは、相手に縛られたいと思う人がいるのかもしれない。
凡は、若い時は、縛りたいと思う人間だったような気がする。
相手の気持ちなんて、縛ることが出来ないのに、今日は、どうしてたか、明日は、どうするのかって、すごく気になったものだ。
それだけ、凡に自信がなかったんだね。
でも、今は、違う。
ミニボンを縛りたいとは思わない。
凡は、時々、ミニボンの寝顔を見て思う。
と言っても、別に寝顔を見たい訳じゃない。
ミニボンは、どんなところでも、すぐに寝ることが出来る性格だ。
反対に、凡は寝ることが苦手で、なかなか寝付けないし、寝ても夜中に何度も目を覚ます。
なので、自然と、ミニボンの寝顔をみる機会が多くなる。
そんな時に、「ああ、凡以外の人と結婚していたら、もっと幸せになれただろうにな。可哀想にな。」と思うのである。
だから、縛ろうなんて考えていない。
なんでも、好きにしてくれればと思う。
それに、凡は人に縛られることが大嫌いだから、ミニボンも同じ気持ちだろうと勝手に考えている。
これは、少し話が外れてしまうけれども、凡の父親が生きていた時に、携帯に電話が掛かって来た。
病院の看護婦さんで、父親が寝ている間に酸素吸入とかを外してしまうので、夜中だけ身体を拘束しても良いかというのだ。
身体を拘束といっても、身体をグルグル巻きにするわけじゃなくて、手にミトンのようなものを装着するそうだ。
そんな問い合わせに、判断を出来るのは、家族では凡しかいない。
しかたなく、オッケーを出したけれども、帰り道、父親が拘束されているところを想像したら、涙が流れて、気が付いたら、顔をくちゃくちゃにして泣いていた。
情けないね、凡は。
それで思ったことは、兎に角ね、人を縛るということは、それが精神的であっても、肉体的であっても、相手にも、自分にも、苦痛でしかないということだ。
出来ることなら、やるべきでない。
と、少しばかり脱線してしまいましたが、じゃ、縛られるのはどうかというと、凡はミニボンに縛られたくないし、ミニボンも凡に縛られたいとは思っていない。
相手に縛られたいと思う女性って、これは存在するようで、そんなの、ちょっと悲しい女に感じてしまうよね。
とはいうものの、少しだけれど、惹かれてしまうところでもあったりするのかもしれない。
束縛されたい悲しい女。
そして、そんな人を選んでしまう男。
これは、そこいらぢゅうに、あるかもではあります。
凡も気持ちは解る。
でも、凡は、ミニボンにでさえ、そして他の人にも、縛られたくはない。
とはいうものの、今、考えてみたけれども、或いは、みゆきさんなら、縛られるのも悪くはないだろう。
みゆきさん、「ねえ、凡ちゃん、今日は、何処に行ってきたの?」
凡、「今日は、職場の仲間と帰りに飲みに行ってきたんだよ。」
みゆきさん、「仲間って、男の人?女の人?」
凡、「男が2んで、女が3人かな。」
みゆきさん、「エーッ。女の人って、そんなの、みゆき聞いてないよ。誰?誰?誰なの?あたしの知ってる人?」
凡、「いや、、、知らないと思うけど。別に仕事の仲間だし。」
みゆきさん、「でも、あたし嫌だ。なんか嫌だ。」
凡、「嫌だって言ってもさ、何も無い訳だし。」
みゆきさん、「何も無くても、嫌だもん。もう、女の人とは行って欲しくないもん。」
凡、「でもさ、、、。仕事の流れだよ。」
みゆきさん、「嫌だもん。でも、仕方ないなら、行く前に電話してよ、、、。いや、でも行っちゃ嫌だ。もう行かないで。絶対に行かないで。」
なんてね、みゆきさんに駄々こねられて、束縛されるのは、ちょっと、されてみたい気がするな。
と、絶対に起こりえないだろうことで、悩まなくてもよいのではありますが。
でも、みゆきさん以外の人には、縛られたくはない。
愛鍵を売っているプライスカードに、英語と中国語が添えられていた。
英語は、「Love Lock」。
中国語は、「愛情鎖」。
どちらも、重いね。

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日本平のバス停のお土産屋さんで、バスの時間まで、時間を潰す。
なかなか、面白い商品もあって、凡は、「鰻コーラ」を購入。
「うなぎエキス入り」というのが良い。
バスの中で飲んでみたが、普通のコーラ味だった。

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16時17分発の最終の路線バスで静岡駅まで戻る。
そして、閉店間近の先ほどの観光案内所に行って、これから夜に食べるお店をお聞きした。
お姉さんが、時間がないのなら、駅にあるお店が良いということだったが、凡は時間があるので、ホテルの近くのお店を教えて貰う。
静岡市の名物は、やっぱり、静岡おでんとのことだった。
そんでもって、オススメは、市内にある「青葉おでん街」や「青葉横丁」だそうだ。
他にもお店は沢山あるらしいけれど、こんなことを言って良いのかどうか、でも親切で言っていただけた事だし、このブログを読まれた方の参考にもなるので書くと、お姉さんは、この2つのエリアにあるお店の方が、「計算の間違いもないし」オススメだという。
おでんの計算の間違いもない、、、なるほど、微妙な言い回しが気に入った。
そして、お店に行かれたら、案内所で紹介されたといってくれという。
これもまた、凡の事を考えてくれた言葉でもあり、地域のお店と案内所の連携に役に立つ言葉なのだろう。
それと、おでん以外も食べたいのなら、ホテルの近くには、「二六丸」というお店もあるという。
そこまで教えて頂いたら、そのどこかにしようと思う。
案内所を出て、ホテルに向かう。
静岡の繁華街は駅から近いのがうれしい。
そして、今日のホテルは、駅の近くに、ということは、繁華街の中にある。
チェックインをして、部屋に入る。

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コメント

  1. ゆけむり より:

    酔っ払った年配の団体がうるさい
    困ったもんですね
    最近は年配の無作法と言うかマナー違反が目立ちますよね
    うなぎコーラですか?
    やはり凡蔵さんらしい買い物ですね(笑)
    計算間違いのないおでん屋ですか?
    これまた微妙ですね
    だったら他の店は間違いが多い=明朗会計で無い店が多々あるって事でしょうかね???

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そうなんですよね、年配の人に限らず、マナーの悪い人をよく見かけますよね。
    海外の人から、日本はマナーの良い人ばかりと思われている間に、みんな気を付けて直すべきだなと思います。
    特に、年配の人とか、若い夫婦などは、よく見かけます。
    その内に、日本は、マナーの悪い国に思われちゃう。
    そんでもって、おでん屋の計算間違い。
    微妙な言い方で教えてくれたんですよね。
    あえて、計算の苦手なおでん屋に行ってみるのも楽しいかなと思ったのですが、横丁の雰囲気も楽しそうだったので、計算の間違いがないお店に行きました。
    私の行ったお店は、食べた串を、ワンカップの空き瓶に差すシステムでした。

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