平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(836)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(287)

12月5日(火曜日)。
凡は、みゆきさんの夜会vol.2を見るために、福岡に来ている。
それで、今から時間もあるので、蒙古襲来の舞台となったところと、福岡市博物館に行ってみようと思っているところだ。
廻る順番としては、福岡市博物館の方を先に回った方が、時間配分が良さそうだ。
バスで移動して、12時30分ごろ、博物館に着いた。

画像
画像

(博物館外観)

画像

(もちろん、傘を預けるのは、233)
まず、企画展示室を覗いてみる。
凡が行った時は、木簡という古代の文字を書くための木の板のようなものの展示や、黒田如水関係の展示、南北朝時代の展示をやっていて、なかなか面白いなと思った。
黒田節の歌の元となった母里太兵衛の日本一の鎗「日本号」は、その大きさと存在感に感心した。

画像
画像

企画展示室を出て、常設展に入ると、これが来る前に想像していたよりも、かなり立派な博物館で、内容も素晴らしいものだった。
エントリーには、大きな液晶画面が設置されていて、日本と朝鮮半島、中国大陸の地図を映し出している。
それが日本を中心にして回転する仕掛けなのですが、日本を外から見ると、こんなにも見たことのない表情というか、位置関係になるのだなあと、ただエントリーに立っただけなのに、いたく感心して、しばらくその液晶画面を眺めていた。

画像

さて、展示はどうかと、部屋に入ると、まず最初の部屋は金印の部屋がある。
少しばかり大袈裟な感じもしたが、部屋にガラス張りのケースがあって、うやうやしく金印が展示されていた。
有名な「漢委奴国王」の印面も、鏡で反射させて見ることが出来るのだけれど、想像以上にハッキリと彫られていた。
教科書にも登場する有名な金印を見ることが出来て、これは素直に嬉しかったのであります。
この金印については、これまた色々諸説もあって、そんなことに思いを馳せるのも、大いに楽しいことだろうけれど、そこまで馳せるには凡の知識が不足し過ぎている。
なので、次の間に移動。

画像

ここからは、福岡の古代から現代にいたるまで、時系列で紹介してあるのですが、その内容が素晴らしい。
特に、旧石器時代から戦国時代あたりの展示に興味を魅かれた。
それを見ると、いかに昔から、この地域が海外の窓口としての役割を果たしながら発展してきたかが理解できる。
そういえば、古代の遺跡も、この地域には多いのである。
東京大学の邪馬台国北九州説も、ある意味、納得させられるだけのものがあるなと思った。
とはいうものの、現在は、京都大学の邪馬台国畿内説の方が有力だそうですが。
それにしても、この福岡市博物館は、展示内容も、テーマの一貫性も、本当に良かったです。
そして、お金もかかってる感じでありました。
そんな展示を見ていると、小学生の団体が、どっと押し寄せてくる。
そして、あっちこっち、走り回るのである。
これはマイッタと思うと、自然と足が速くなる。
後半は、さっと歩いて回る。
ただ、感謝すべきは、この小学生だ。
もし、この子供たちが来なければ、のんびりと展示を見て回って、かなりの時間を使ってしまって、みゆきさんの夜会工場もギリギリの時間になっていただろう。
展示を見終わったら、3時前。
おやつの時間だ。
という訳でもないのでありますが、館内に福岡市博物館喫茶室というのがあったので入ってみる。
「ヘルシー牛サラダ丼」850円、というものを注文。
サラダ丼なんてものは、普段なら注文しないだろう。
ご飯の上にサラダが乗っかっているなんて、馬鹿げている。
ご飯はご飯、サラダはサラダじゃないか。
それをご飯の上にサラダを乗っけるなんて、どうかしてるよ。
とはいうものの、今日の凡は、みゆきさんに会えるという興奮で、やや浮かれ調子だ。
そんな馬鹿げた食べ物を注文した。
ところが、それがどうにも美味しい。
牛肉が乗っかっているということもあるだろう。
それよりタレの味が濃いので、そして酸味のある味付けが、食欲をそそって、意外にも美味しいのである。
ただ、食べた後の感想はと言えば、酸味で刺激されて、「お腹減った。」と思ったのであります。
まあ、兎に角、食べて良かったと思った。

画像

さて、博物館も見学をしたので、蒙古襲来の跡地を見て回ろう。
大帝国を築いたモンゴルの大軍が、1274年(文永の役)と1281年(弘安の役)に、日本に責めてきたそうだ。
そういえば、そんなことを習ったような気がするけれど、今まで忘れていたし、この福岡が舞台だってことを知らなかった。
その第1回目に責めて来た文永の役の後に、次の襲来に備えて博多沿岸に防塁を築いたのですが、その防塁の1部が今も残っていて、街中に点在している。
防塁は博多湾に沿うように築かれていたのですが、近いところでは、福岡市博物館から歩いても簡単に回ることが出来る。
さっそく、百道の元寇防塁(げんこうぼうるい)や、西新の元寇防塁、遺跡元寇防塁などを見て回る。
防塁の跡と、今すぐそこにある海を合わせてみると、凡でもロマンに胸躍るものがあった。

画像

ただ、全てを見て回ることも出来ないので、途中で地下鉄の駅の方に向かうことにする。
途中、修猷館高等学校があった。
地下鉄に向かうところに門があって、セーラー服の女子高生が3人、竹ぼうきで落ち葉を掃いていた。
その雰囲気は、若くて、可愛くて、それでいて、知性的で、かつ穏やかだ。
楽しそうに静かに話をしながら掃除をしていた。
「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!」
思わず凡は、万歳三唱をしていた。
ここで説明するなら、凡は、ただ単に女子高生を見て嬉しくなって万歳三唱をしたのではない。
勿論、凡は女子高生に鼻の下を伸ばしていたかもしれない。
それは、今は敢えて否定はしない。
男とは、可愛い女の子を見ると、鼻の下は必ず伸びる。
そういう生き物だ。
切ないけれども、それは仕方がない。
凡が、言いたいのは、彼女たちの周りの風景が、どうにも穏やかな空気に包まれていたから万歳三唱をしたのであるということだ。
今時、こんな品の良い女子高生がいるのかと思った。
と、女子高生について語っていては前に進まない。
そのまま、地下鉄の駅に出て、博多駅まで戻った。
さて、ホテルにチェックインしよう。
駅ナカの「シロヤ」さんで、サニーパンという練乳のたっぷり入ったパンを購入。
ホテルで、夜会工場前の腹ごしらえをする。

画像

ホテルは、ドアを開けるとすぐにベッドがあったので、狭いかなと思ったが、バスとトイレが独立しているので、なかなか快適である。
それに、値段も安いし、このホテルで良かったと思った。
さて、そろそろ会場に向かおうと思う。
みゆきさんも、そろそろ支度を始めているのだろうかね。

画像
画像
画像
画像

=========================================
平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
=========================================

コメント

  1. ゆけむり より:

    なるほど、同じ福岡でも見る所が違うのが興味深いですね
    自分なんか食べる事ばっかりで、福岡市博物館なんて全然気が付きませんでした
    途中で小学生の団体ですか?
    嫌だなぁ、うるさそうですね
    うるさいのは大の苦手なんで、そそくさと退散しちゃいますよ・・・
    サラダ丼は野菜だけですか?
    と思ったら肉も乗っているんですね
    ローストビーフ的な肉なのでしょうか?
    それならサラダ丼もアリかもしれませんね!
    ホテルは若干狭いようですね
    場所は駅の近くなんですか?
    新幹線が見えるから近くなんでしょうね

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    福岡も何回目かなので、今回は、ちょっと余裕で回りました。私も、いつもは食べること中心ですが、何しろ夜にコンサートのようなものがあるので、あまりお腹いっぱいになってしまうと、集中できなくなるので、ちょっと食べることはセーブです。
    それで、サラダ丼は、牛肉のステーキのようなものが、野菜の下に隠れてます。やっぱり、それがないと頼りないですよね。味付けが濃いので気に入りました。
    ホテルは、ドアを開けた瞬間、もうベッド?と言う感じでしたけれど、私には十分。
    横が線路なのですが、口コミでは、電車の音がうるさいなどと書かれていたのですが、電車好きの人には、これ以上の景色と音はありません。私も心地良く新幹線の音を楽しみましたよ。

タイトルとURLをコピーしました