平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(832)何となく、青春18きっぷで、天橋立。(2)

9月8日(金曜日)の天橋立の旅。
13時15分に天橋立駅に到着。
まずは、駅の観光案内所のお姉さんに、地図を貰って、観光の仕方や、名物を食べさせるお店などを聞いておく。
天橋立を観光なんて行っても、帰りの事を考えると、それほどゆっくりともしていられない。
なので、行き先を1か所に決める。
元伊勢と呼ばれる「籠神社(このじんじゃ)」だ。
この神社は、昔に来たこともあるのだけれど、ムー民であり、不思議大好き凡にしたら、天橋立に来て、ここに寄らずしては帰れないだろう。

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まずは、駅から歩いて観光船の乗り場に移動。
ここから天橋立に囲まれた小さな湾の対岸の一の宮桟橋まで、小さな観光船で行くことが出来る。
約12分の船旅だ。
船に乗り込むと、カゴメのエサのかっぱえびせんがあったので1袋購入。
船の座席には座らずに、後部のデッキに出た。
若くはない兄ちゃんの3人組がいた。
船が出ると、カゴメが追いかけてくる。
早速、かっぱえびせんをやる。
ここのカモメは頭が良いのか、ちゃんと、かっぱえびせんだけをくわえて持って行く。
その光景を見て、お兄ちゃん3人組が、思いのほか喜んでいるようだったので、凡のかっぱえびせんを分けてあげたら、これまた喜んでエサをやっていた。

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(嬉しそうに写真を撮る兄ちゃん3人組)
しかし、青春18きっぷの凡の一人旅。
ミニボンの意味不明な「何となく」に乗っかって、天橋立まで来てみたけれど、もしミニボンに霊感があっての「何となく」なら、このあたりで、可愛い女の子との出会いがあっても不思議じゃない筈である。
天橋立の遊覧船のデッキに出ると、17歳ぐらいの女の子の3人組。
みんなベリーショートのミニスカートに、サラサラロングヘア―が潮風に揺れる。
どこかまだ地方出身の素朴さが残っている笑顔が新鮮だ。
凡は、甘い歌声が好きな南沙織さんを思い出していた。
3人とも、すごく楽しそうなんだけれど、今の都会の女の子のように、キャピキャピなんて、はしゃいでいない。
少し遠出をした開放感に、3人が見つめ合ってクスリと笑った。
えくぼに、幼さを感じて凡は、ドキリと焦ってしまう。
凡が、買ったかっぱえびせんを上げると、子供だと思っていた3人の、かもめにエサをあげる仕草に、聖母の優しさを見た気がした。
「お兄さん、かっぱえびせん、ありがとう。」
「いや、1人じゃ、余っちゃうからね。今日は、遊びで来てるの?」
「ええ、でも、何処へ行ったら良いか、迷ってるんです。」
「ああ、それなら、籠神社がいいよ。すごいパワースポットだから、きっと神様が素敵な出会いをプレゼントしてくれるよ。」
「それなら、もう神様にプレゼントしてもらったかもです。お兄さんみたいな素敵な人に出会えたから。」
すると、他の2人が急に割って入る。
「そんなの、ずるい。私もお兄さんに出会えたもんね。」
「私も、お兄さんが好き。」
「あはははははは、、、、。」3人の女の子と凡は、楽しそうに笑った。
気が付くと、船のデッキで、4人手を繋いで、マイムマイムを踊っていた。
なんてさ、そんな出会いがあっても不思議じゃない。
起こりうることだろう。
もし、ミニボンに霊感があるのならね。
でも、目の前でカモメにエサをやって喜んでいるのは、兄ちゃんだ。
凡は、その後姿を見ながら、思いっきり目を細くして、女の子にみえる想像をしてみたが、目に映るのは兄ちゃんで、女の子だというイメージを描くことはできなかった。
いっそのこと、妄想でもしてみようと、目をつぶってみたら、少しウトウトしてしまった。
目の前にいるのが兄ちゃんで、残念ではあるけれども、エサをもらって喜んでくれたので、可愛い兄ちゃんではある。

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対岸の一の宮桟橋に着くと、籠神社は目の前にある。
なかなか立派な神社で、気持ちを正してお参りをした。
んでもって、何かムー的なものはないかと、探してみたが、見つけることは出来なかった。
「かーごめ、かごめ。籠の中の鳥は、、、。。」
と、カゴメの歌は、この神社と関係があるという説もある。
確かムーチューブか何かでやっていたような記憶がある。
竜宮城の伝説が、この地方にあったり、何かと神話に関係する部分があるのだけれど、凡の知識では、読み取ることも出来ずに、ウロウロとしてみるだけではある。

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(籠神社の裏の道には、栗やイチジクの若い実がなっていた。)
さて、折角だから、籠神社の奥宮である真名井神社に参拝しよう。
籠神社の裏の道を歩いて上がる。
この参道が、どうにも気持ちが落ち着くのである。
普通に、人が生活をしている土地なのですが、何とも言えない穏やかな、どこか懐かしい景色なのです。
そんな気持ちの良い道を上がっていくと、真名井神社がある。
ただ、凡の行った時は、ちょうど改修工事をやっていて、本来そこに祀られている豊受大御神様は、籠神社の方に移られていた。
とはいうものの、参拝は出来ないけれど、近くまで行って、その気を感じてみたい。

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(真名井神社へ続く道)

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(霊水を頂く)

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(真名井神社の本殿は改修工事中。奥の白いシートの裏に、磐座がある。)
神社がある階段の下に、まさに真名井神社の名前の由来になった霊水の湧き出るところがある。
有り難く、頂いて、階段を上がると、工事の幕で神社は見ることが出来ない。
ほんの僅かの隙から、本来神社の奥にある磐座(いわくら)を見ることが出来た。
この磐座にはとてつもないパワーがあるようなのだけれど、その1部しか見えなかったのが残念だった。
この磐座には、イザナギ、イザナミと、天照大神、豊受大御神を祀っているという。
すごいね。
霊感のない凡でも、何か畏れ多い、ただならぬものを感じた。
或いは、凡の最近興味のある縄文時代から、みんなに信仰の対象として祀られていたのかもしれないと想像したら、その場に腰かけて、気持ちを遥かな昔に向けて見たくなったが、何しろ工事の幕で、どうも落ち着かない。
磐座に向かって手を合わせて、階段を下りる。
さて、14時も回って、お昼をだいぶん過ぎている。
お昼ご飯でも食べようと、観光案内所のお姉さんに、教えて貰った場所を歩いていると、ちょうど教えて貰った、「つるや食堂」さんがあった。
入口には、お土産物などが並べられ、奥には食事の席があった。
名物は、「白イカとアカモクとバイ貝の丹後お宝丼・特別版!」(1650円)のようなので、それを注文。
それと、ビール。
お宝丼には、赤米うどんが付いている。
メニューのアカモクとは何かとお姉さんに聞いたら、この辺りで採れる海藻とのことだった。
お店は時間も外れていたので、凡の他に2組ぐらい。

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やや待って運ばれてきたお宝丼は、写真と同じように盛り付けられていた。
ただ、味オンチの凡がいうのもなんだけれど、美味しいけれど、何か力がない感じがした。
あまりにも期待し過ぎたせいだろうか。
お宝と聞くと、金や銀がザックザクというイメージだ。
それを手に入れたなら、万歳しながら、踊っちゃうだろう。
ワクワク、ドキドキな高揚感。
そんなイメージだ。
なのだけれど、お宝丼には、そんな踊っちゃうようなワクワクはなかった。
そもそも、「お宝丼」なんて名前を付けるからイケナイのである。
これが、「天橋立海鮮丼」とか「名産丼」ぐらいにしておけば、期待もしないから、丼が運ばれたときに、「うわー。」と喜びがくるのになあと思うのではあります。
とはいうものの、美味しい丼であることには間違いないだろう。
さて、これからどうしようかと考えた結果、食堂から歩いて行くことのできる府立丹後郷土資料館へ行ってみることにする。
思ったより距離のあった資料館に着くと、なかなか立派な施設で、ここからの街越しに見える海の眺めが、のどかで美しい。
中に入ると、狭い展示スペースに、丹後地方の古代から今に続く歴史が、ごくごく簡単に紹介されていた。
2階は資料の入れ替えをしているのか閉鎖されていて、1階のみの展示は、拍子抜けするぐらい少ない。
凡が訪ねた時は、関係者らしき人か何組も来ていたので、資料館として、地元の機関や、他の博物館との連携などには力を入れているみたいだけれど、肝心の丹後という地方をみんなに知ってもらおうという試みは、いささか弱い気がした。

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さて、もうそろそろ引き返そう。
史料館からバスで天橋立駅までもどる。
次の電車まで、すこし時間があったので、駅近くにある日本三文殊のひとつである智恩寺にお参り。
参道で、このあたりの名物の知恵餅でも買おうかと思ったが、もうどこのお店も店じまいをしようとしていたので、諦める。
そんな参道で、ちょっと大きめのお土産物屋があったので、入ってみると、焼きへしこ寿司というものを発見。
先日、鯖のへしこを頂いて、その美味しさが忘れられない。
なので、思わず購入。
いそいそと駅に戻って、駅前のベンチで寿司の包みを開けた。
そんでもって、いざ食さんと箸で寿司を摘まもうとしたら、凍っている。
ガックリと肩を落とした。
あんなにいそいそとベンチまで戻ってきたのに、食べることができないなんて。
寂しく包みなおして、カバンに入れる。
冷凍なら冷凍って書いといてくれれば買わなかったのにと恨めしく思った。
そんでもって、このあと、大阪に着くころに、電車の中で、そろそろ解凍したかなと思って、食べてみたら、解凍の仕方が悪かったのか、寿司の米が、発泡スチロールのようなポクポクの食感で、米ではないものになっていた。
仕方なく、上に乗ったへしこをペロンとはがして食べたけれど、これは、凡が悪かったのだろうか。

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(開封すると凍っていた。)

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17時08分、天橋立駅発。京都丹後鉄道・宮豊線。
17時51分、西舞鶴駅着。
17時55分、西舞鶴駅発。JR舞鶴線。
18時15分、綾部駅着。
18時17分、綾部駅発。JR山陰本線。
19時11分、園部駅着。
19時13分、園部駅発。JR嵯峨野線。
19時59分、京都駅着。
京都駅から自宅まで戻る。
さて、今日の1日、何か良いことがあっただろうか。
もちろん、無事帰って来たのであるから、それは良かったのではあるけれども、「わーい、やったー。」と叫ぶようなことは、なにひとつ起きていない。
ミニボンの「天橋立に行ってきたら。」という言葉を信じて、行ってはみたけれど、やっぱりミニボンには、霊感もなにもないことを再確認しただけとなった。
とはいうものの、今日も又、楽しい旅ではあったのであります。
女の子との出会いはなかったけれどね。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    凡蔵さんのブログを見ていると、やはり観光案内所にて情報を仕入れるのも有効ですね
    白イカとアカモクとバイ貝の丹後お宝丼、しかも特別版ですか?
    これは相当期待しちゃいますよね
    だって物凄いネーミングですもんね
    凡蔵さんが何か力が無いとありますが、良く考えると白イカとバイ貝だけですもんね
    アカモクは海藻ですもんね、あっ、何かハマチのような白身も乗っていますね
    いずれにしろもっと海鮮が入っていてほしいですね
    焼きへしこ寿司は凍っていたんですか?
    それはガッカリですよね
    食べようと楽しみに開けたら凍っていた、想像しただけで凡蔵さんのガッカリする姿が目に浮かびますよ
    それはそうと、素敵なサラサラヘアーのレディーとの出会いは、次回の旅に持ち越しですね

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    観光案内所は、あれば覗いてみることが多いです。
    駅周辺の無料の地図がおいてあったり、最近は、そんなパンフレットにも力を入れいている地域が多いですよ。
    ただ、どこの案内所も親切ですが、美味しいお店を尋ねて、どこのお店が良いと答えられない案内所や、(どこだと1か所を言えない気持ちは解りますけれど)、私は、このお店が好きと1か所を押してくれる人など、対応は様々ですが、それもまた、楽しいです。
    お宝丼は、そうそう、特別版ですもんね。そうとう待っている間に期待しちゃいますよね。
    それに、値段も980円ぐらいなら、期待もしないけれど、1650円だと、これはやっぱり特別だと思っちゃいます。
    美味しかったですけれど、何か力ない感じ。刺身の切り方なのかな。
    焼きへしこ寿司は、そのまま袋を開けずに解凍していたら、美味しかったのだろうかと、いまだに疑問に思っています。
    何しろ、お米が、発泡スチロールみたいだったんですもん。
    んえもって、サラサラロングヘア―のお姉さんには、なあなか出会えないですね。

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