7月26日(水曜日)。
青春18きっぷの高知への旅の2日目でございます。
ホテルタウン駅前さんで目覚める。
6時30分、朝食を頂きにフロント前に行く。
既に、4人ぐらいがテーブルについていた。
朝食のセットは、何種類かあるのですが、凡の選んだのは100円のおにぎりセット。
口コミでも評判だったけれども、カレー味のコロッケや玉子焼きも付いて、これで100円とは、大満足の味だ。
ごちそうさまでした。
(100円のおにぎりセット)
部屋に戻ってテレビをつけてみると、土讃線が昨夜の雨で運転を見合わせているという。
これは困った。
迂回路を探してみるけれども、青春18きっぷを使っては、今日中には家までたどり着けないかもしれない。
でも、バスという手段もあるかと、取り敢えず、チェックアウトをして駅まで行ってみる。
駅員に話を聞くと、動き出してはいるけれども、かなり遅れているという。
でも、動いているなら、なんとかなるかと、今日の観光地へ行ってみることにした。
何となく決めていた高知での観光の目的地は、高知県立牧野植物園だ。
昨日駅の観光案内所で買ったMY遊バスのチケットで8時発のバスに乗り込む。
バスは山の方に向かって登って行って、牧野植物園正門前に8時27分に着いた。
まだ、植物園は開いてないので、隣の竹林寺へ行ってみることにする。
植物園と竹林寺の間にある駐車場には、中国から来た団体のバスが常時8台ぐらい停まっていて、次から次へと来ては、また出ていく。
聞くと、高知の港に中国からの豪華客船が来て停泊しているという。
そのお客さんが、今日、
高知観光をしているそうだ。
(みんなゾロゾロと歩いて行く)
(高知市内の商店街に貼ってあった)
竹林寺の山門を大勢の中国人とくぐって、石の階段を登っていく。
雨上がりの参道の横には、苔が緑も美しくみずみずしい。
気持ちの良い朝だなあと思う。
(本堂)
(中国語の案内)
本堂には、僧行基の彫った文殊菩薩の本尊が祀られているそうだ。
ここは一応、頭が良くなるようにお参りをした。
そして、みゆきさんとの縁が結ばれますように、、、むにゃむにゃむにゃ。
ただ、よく見ると正面に仏像は安置されているけれども、どうも本尊の文殊菩薩じゃないように見える。
あとで、宝物殿を見学したときに受付のお姉さんに聞いたら、本尊は、秘仏になっているので正面のお厨子の中に安置されているという。
50年に1回だけ御開帳があって、3年前にやったので、このあとご本尊を拝めるのは47年後なのだそうだ。
ここで、ミニボンの持論を思い出した。
凡とミニボンは、まったく考え方は違うけれども、この持論だけは凡もうなずけるのである。
「本尊を隠して、どうするの?」
ということである。
苦しんでいる人を救ってくれるはずの仏様である。
その仏さまを、わざわざ、苦しんでいる人がお願いできないように隠して意味があるのだろうか。
どんどん、表に出して、なんなら仏様を担ぎ上げて街を練り歩くぐらいしても良いはずだ。
それで人が救われるならね。
とはいうものの、あの仏像と言うものは、ただのオブジェだと考えている凡にとっては、まあ隠しても隠さなくても、どっちでも良い話ではある。
さて、そろそろ植物園の開園時間なので、そっちへ向かう。
高知県立 牧野植物園
正面の入口は、ここが入口なのかなと思うほど狭い。
ただ、入って受付へ向かう途中の細い道が、なかなか興味深い。
高知で自生している植物が道の傍に植えられているのだけれども、普段、その辺の道端や畑や、そんなところで何気なく生えている植物ばかりなのです。
普段の生活では、雑草と呼ばれてしまっている植物が、この植物園では、大切な植物として紹介されている。
実に楽しい。
実に気持ちが良い。
今の夏の時期になると、道端の雑草と呼ばれている植物を、市の行政だったり、近所の人だったりが、除草しているところを見かけるが、あれを見ると、少し寂しくなる。
雨上がりの道端の名も知らない草に、イキイキとした美しさを感じることもあるんだよね。
「ああ、美しいな。」と思うことがある。
そんな草を、誰が決めたかしらないけれど、雑草と呼んで刈り取ってしまう。
街が草でボウボウになってしまって、草だらけになってしまっては困るから、仕方のないことかもしれないけれど、ちょっと寂しい気持ちは残るのである。
この植物園には、そんな植物を大切にする牧野富太郎さんの精神が生きているなと感じた。
受付を通って中に入ると、右にお土産売り場、左に牧野富太郎記念館本館がある。
そして、回廊を通り抜けて行くと、山の地形にそって植物園が広く展開されている。
(入口)
(エントランス)
ゆっくり園内を歩いて回った。
開園すぐということもあるのか、もともと入場者は少ないのか、のんびりとした時間がながれている。
ただ、雨上がりの山の湿度の高さが半端ない。
それほど暑くはないのだけれど、汗びっしょりになった。
(植物園らしい止め石)
(植物園は、山の上にある)
正門から入って、温室まで回ったけれど、まだまだ後でマップを見ると回り切れていないところが沢山あった。
帰りのバスが正門前から出るので、また正門まで引き返す。
入口に、オシャレなカフェがあってモーニングをやってたので、ふと入りたくなった。
のんびりとした時間が流れる植物園のカフェに、汗だくだくの凡1人。
どうにも、似合わないね。
植物園前を11時01分のバスで、とりあえず、はりまや橋まで戻って来た。
商店街をブラブラしながら、これからの予定を考える。
出発する前の予定では、13時43分に高知を出発するつもりだったけれど、雨の影響で電車が遅れているという。
土讃線の普通の本数は少ないので、やっぱり丸亀あたりまで特急を使おうかと、弱気な考えが思いつく。
青春18きっぷで旅をしようとするものには、あるまじき発想。
このあたりが、優柔不断な凡なのでありますが、凡は優柔不断なのでありますから、これは仕方がない。
じゃ、とりあえず駅まで戻ろう。
これからだと、13時13時発の特急がある。
自由席のきっぷを買って、ふと改札の掲示板を見ると、12時13分発の南風14号が間に合いそうなので、急いでホームに向かう。
自由席は、余裕で席があって、特急の座席を優雅に感じながら座った。
そこで、ふと周りを見ると、駅弁を持ったサラリーマンがいた。
そうだ、折角の特急だから、駅弁を食べよう。
ホームの端っこに売店があったので走っていくと、何種類かの駅弁が並べられている。
どれにしようかと見ていると、お姉さんが、カツオのたたき弁当は、どうだという。
駅弁でカツオのたたきというのは、どうなんだろうと思ったけれど、お姉さんが買って欲しそうに凡を見つめている。
どうも、凡は女性に見つめられると、イケナイ。
しかも、その女性の目に、期待だとか、お願いとか、そんなものが見えていたら、もう催眠術にかかったように従ってしまう。
果たして、今回も買ってしまった。
かつおたたき弁当。1100円。
走り出した特急は、これまた快適だ。
そんな快適に揺られて、かつおたたき弁当を開ける。
そして、かつおのたたきを1切れ食べてみると、これがなかなか美味い。
弁当のかつおとは思えない旨味のある美味しいかつおだった。
しかも、この弁当に付けられているのは、ポン酢である。
昨夜に行った居酒屋のお姉さんに、高知の人はポン酢で食べるという情報を聞いたばかりだ。
不覚にも、昨夜は塩で食べてしまったけれど、今こうやってポン酢で食べた。
これで、一応は、高知流にかつおを食べたことになるだろう。
とはいうものの、塩であっても、ポン酢であっても、かつおが上質なものであれば、どっちも美味しいということである。
南風14号に乗りながら、贅沢してるなあと優雅な気持ちを味わっていたら、14時ごろ丸亀駅に着いた。
ここで途中下車して、うどんでも食べようかな。
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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
なるほど、この100円のおにぎりセットは嬉しいですね
ホテル側の心意気を感じますよ!
う~ん、雨で予定の電車が動かないとは、旅先でこのようなアクシデントは困りますよね
まして交通手段の少ない地方では尚更ですよね
本尊を隠してどうするの?
全く賛成です
宝物殿などの秘宝も滅多に見せないってのも多いけど、国宝とかってのは国民の物であって、あなた方は管理する側でしょ、せめて定期的に見せろって言いたくなります
まして50年の一度の御開帳なんて、理解できないですよ(-_-;)
おっ、臨機応変に特急を使う辺りは流石ですね
それとかつおのたたきを弁当にするのはどうかと思いましたが、意外にも美味しかったようですね
しかもポン酢だったしね(笑)
それにしても高知に大量の中国人観光客が押し寄せていたなんてビックリしました
ありがとう、ゆけむりさん。
100円のおにぎりセットは、なかなかのものですよね。他にも100円のトーストのセットもありましたけれど、食べている人を見たら、分厚いトーストで美味しそうでしたよ。
たまたま朝のテレビを見て、雨で電車が止まってると聞いたから良かったですが、知らずに予定通りに考えていたら、焦ってたかもしれません。
んでもって、本尊は、隠す理由が解らないんですよね。わざわざ仏像を作っておいて、隠しちゃう。それだけ大切なものなのかもしれませんが、何のための仏像なのかなって思ってしまいます。
んでもって、んでもって、かつおのたたき弁当は、これは意外にも美味しかったんですよね。生ものを弁当にするというのは、どうなのかなと思ったのですけれどね。この弁当だけ冷蔵のケースに入ってました。生ものなので、お姉さんも早く売りたかったんでしょうね。ただ、かつおのたたきは、美味しかったのですが、冷蔵ケースに入ってたので、ご飯も冷たくなってたのが、ちょっと残念でした。
高知も、行ってみると、美味しいものもあるし、まだまだ見たいところもありそうなので、また行ってみたいです。