平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(726)ラムネは、二日酔いに効くのか?

何処へ旅行に行っても、その土地の薬局で二日酔いの薬を買うのが楽しみなのである。
とはいうものの、最近は買っていないなと思っていたところに、ある新しい情報を知った。
二日酔いに効く、というか、飲んでいると二日酔いにならないという薬の情報だ。
というか、薬というよりは、お菓子である。
それは、ラムネなのであります。
飲むラムネじゃなくて、固形の食べるラムネの事です。
まずは、その情報を知るきっかけになったのは、近くのコンビニに行ったときのことです。
たまたま、売れ残りの商品のセールをやっていて、そのワゴンをみると「飲む大人のためのラムネのチカラ」というお菓子があった。
森永製菓さんから出ている商品で、原材料は、ブドウ糖が90パーセントである。
パッケージには、その他にウコンエキス、ビタミンB1などの表示もある。
お菓子なので、二日酔いに効くとは書いてないけれど、文面は、お酒を飲むときに食べておくとスッキリということな訳で、詰まりは、文面を読んだ人に、効くと受け止められても仕方がないというか、そう受け取ってくれということなのだろう。
セールなので、取り敢えず、買ってみた。
自宅に帰ってネットで、ラムネと二日酔いの関係を調べてみると、果たして、ネットには、いくつものラムネが飲み過ぎに効くという話が書かれている。
何でも、ラムネが効くというのは、その原料のブドウ糖が二日酔いに良いというのである。
何故かというと。
お酒を飲むと、アルコールを肝臓で解毒分解しなくちゃいけない。
そして、その過程でアセトアルデヒドというものが出来てしまう。
そのアセトアルデヒドが二日酔いの原因物質なのです。
もう~、いやだ~、アセトアルデヒドちゃんの意地悪う~~~。
ということなのである。
そんでもって、これを肝臓で分解無毒化するときに、多量のブドウ糖を消費するらしいのです。
なので、お酒を飲む前、飲んでいる最中、飲んだ後に、ブドウ糖を摂取すると、その分解がスムーズにいくという訳だ。
さらに、翌朝、頭がボーっとしていることもあるよね、。
あれは、脳がエネルギー不足になっている状態だそうで、脳のエネルギーの元となるブドウ糖を摂取すると、頭もスッとして、楽になるそうなんです。
これが本当なら、何という朗報であることか。
ということで、普段の飲酒生活の中で、このラムネを実験してみることにした。

画像

セールで買ったラムネに加えて、コンビニで売っている普通の子供が食べるラムネも購入。
ということで、実験はスタートした。
まずは、お酒を飲まなきゃいけない。
実験をするわけだから、これは必須だ。
いつものように、ビールもどきの500ミリを2本。
これだけでは、二日酔いにはならないから、もう少し飲まなきゃいけない。
なにせ、これは実験なのでありますから。
さて、既に用意してあった、ワインの3リットルの箱を開ける。
紙で出来たボックスを開けて、中にしまい込まれた蛇口を開けたところにセットする。
このワインの箱は、楽しいから好きなんですよね。
紙のボックスに蛇口がついていて、そのボタンを押すと、ワインがジャーっと出てくる。
安いワインなので、たまに買う。
まずは、コップにジャーっとやった。
チリ産のワインは、少し渋みもあって、濃い味の料理には合う。
それをテレビを見ながら、飲み干した。
なので、またワインをジャーとやった。
コップに1杯
これは、実験なのであるから、2杯飲んだとしても、これは仕方がないのである。
それもテレビを見ながら空けた。
さて、さらにまた、ジャーとやる。
ミニボンが、「あ、またジャーとやってる。」と、やや責めるような口調で言った。
少し、回ってきたか。
さては、この辺りが難しいところである。
凡は、実験をしている訳だから、二日酔いになるぐらい飲まなきゃいけない。
何故なら、これは二日酔いにラムネが効くかどうかの実験であるからだ。
とはいうものの、本格的な二日酔いになるのは、嫌だ。
勿論、凡は、今までに何度も何度も、二日酔いになって来た。
だけれども、それは成り行きでなってしまった訳であって、進んで二日酔いになった訳ではない。
飲んでいる時に、酔っぱらって、頭がマヒしてしまって、ただただ惰性で飲んでしまった結果なのである。
なので、そういう場合は、既に、どうしようもない二日酔いの状態になっている。
立派な本当の二日酔いだ。
なのだけれど、今回は実験である。
そこまで、二日酔いに進んでなる勇気はない。
自ら進んで、オエオエーなんて状況になろうとは、これは誰でも思わないだろう。
ということは、詰まりは、凡は、普通の軽いちょとした二日酔いになりたい訳なんだ。
少し、吐き気がして、少し頭が痛くて、少しシンドイ。
とはいうものの、決して、オエオエーではない。
それには、かなり注意深くワインを飲む必要がある。
さじ加減が大切なのだ。
という訳で、或いは、もう1杯ぐらい飲んだかもしれない。
するとどうだ、果たして酔っぱらった。
当然だけれどね。
少しばかり、回っている。
ふわふわと良い気持ちだ。
喉も乾いている。
それに、これは重要なのだけれど、既に、少しばかり、胃から酸が上がってきて、ややムカムカする状態である。
さらに、時間が経過すると、頭の片隅に、軽い痛みを感じる。
横になりたい欲求が出て来た、詰まりはシンドイということが言える。
計画道理の二日酔いの前症状に違いない。
ということで、ラムネを4個ぐらい口に入れる。
味は、スッキリとした甘みだけなので、美味しい。
まあ、飲んですぐに、どうのこうのということは、ない。
さらに、吸収しやすいように、水も飲む。
暫く様子を見る。
それほど、変化はない。
1時間ぐらいしてから、更に5個ぐらい水で流し込む。
様子を見ていると、酔いの状態は、飲んだ後に比べて、悪くはなっていない。
効いているのか。
更に、寝る前に5個ぐらい飲む。
凡は、眠りが浅くて夜中に何度も目が覚める。
そのたびに、5個ぐらいを飲んだ。
そして、迎えた翌朝。
何ともない。
二日酔いじゃないのである。
詰まりは、オエオエーじゃないのだ。
過去の飲酒の経験から言うと、これは、ひょっとしてラムネが二日酔いに効いたと言っても、間違いないかもしれない。
少なくとも、二日酔いになるのを、ラムネは、少しばかり軽減してくれるようである。
この後に、3回ぐらい実験を重ねてみたが、そのどれもが、次の朝の状態が、飲まない時よりも良好だという凡なりの結論に至ったのであります。
もし、これを読んでくださったかたが、いらっしゃったら、是非、実験して結果を教えてほしいと思う。
果たして、凡の思い込みだけなのか、実際に誰にでもラムネは効果があるのかということを。
そして、話は変わるけれども、4、5日前のことだ。
大学時代の友人と、1年半ぶりぐらいに飲みに行くことになった。
当然、飲みすぎになることは、想像に易い。
出かけるときに、バッグの中に、ラムネ菓子を1本入れて行った。
まずは、一杯飲み屋のようなところで、ビールと焼酎。
ここで、かなり飲んだ。
何しろ4時ごろから飲み始めたのですから、まだ、かなり飲んだとは言え、まだまだ時間がある。
とはいうものの、その店を出た時は、既に友人は、足がもつれて、口も回っていない。
大丈夫だろうか。
凡は、もう切り上げて帰るか、或いは、ホテルに泊まることを、しきりに勧めたのでありますが、キャバレーに行きたいと言い出したのであります。
もう、帰った方が良いに違いないのですが、何しろ久しぶりに会ったので、じゃあ行こうということになって、タクシーで梅田から灘波へ移動。
味園(ミソノ)ビルのユニバースが閉店してしまった今は、昔ながらのキャバレーも、ほとんどなくなってしまったのであるけれど、それでも営業を続けている「ミス大阪」へ入る。
店内は、すべてが昭和で、ホステスさんも昭和である。
入る前は、空いているんじゃないかと思ったが、結構なお客さんで賑わっている。
凡と友人には、若いホステスさんが付いてくれて、メートルも上がる。
と、昭和的表現で。
さて、時間だから帰ろうと会計を済ませたら、友人が延長をしたいという。
ということで、仕方なく、延長。
後から思うと、かなり金額がいってしまったが、まあ久しぶりの友人との飲みなので、これはこれで良い。
楽しく飲んで、店を出る。
ここで、また凡は友人に、帰るかホテルかを迫ったが、次に行くという。
と、近くのお店の呼び込みに声を掛けられる。
値段が安いことを言われたのだろう、或いは、可愛い女の子だったっからか、声を掛けられるまま、お店に入った。
スナックなのか、パブなのか、或いは、最近流行りのガールズバーというものなのだろうか。
若い女の子が、数人カウンターの中にいた。
10人ぐらいの男女のグループで来て、カラオケをやっている人もいたので、そんな若い人向けの店なのだろう。
カウンターで、飲んだ。
やや飲んで、店を出たようである。
ただ、記憶が朧げだ。
店を出て、ふらふらと歩き出したら、また呼び込みのお兄さんとお姉さんの2人組に声を掛けられる。
果たして、今凡と友人が飲んでいたお店の呼び込みである。
お店を出たら、また同じお店の呼び込みに引っかかったのだ。
そこで、どんな会話をしたのか覚えていないが、また、今までいたお店に戻ることになった。
ただ、凡は、もう限界である。
友人も限界に見えるが、ただアルコールに対する耐性はあるようで、まだいくという。
凡は、またしても、帰るか、ホテルに泊まるかを迫ったが、まだいくという。
なので、凡は、もう友人を放っておいて帰ることにした。
というか、もう凡もこの時点でヘロヘロでありまして、さっきのキャバレーを出た後のことは、あまり覚えていないのであります。
さっき、この同じ店にいた時のことも、後になって思い出そうとしても、まったく覚えていなかった。
そんなヘロヘロでお店を出て、タクシーを拾って家へ帰った。
ただ、タクシーの運転手が、凡が降りるときに「大丈夫ですか。」と言ったことだけは、記憶に残っている。
家に帰って、ミニボンが「大丈夫?」と聞いたそうだ。
すると凡は、「大丈夫じゃない」と答えたそうである。
これだけ酔っぱらっているにもかかわらず、正確な答えである。
気が付くと、凡は寝ていて、枕元に洗面器が置いてあった。
その洗面器を抱えながら、ずっと二日酔いに苦しむ。
やっと回復したのは、翌日の夕方だった。
それにしても、ひどい二日酔いである。
こんなのは、久しぶりだ。
そこで、気が付いたことがある。
ラムネを飲むのを忘れていた。
「しまった。」と思った。
今回こそ、ラムネを実験する絶好の機会だったのに。
とはいうものの、今回の出来事で、解ったことがある。
ラムネを食べることを忘れるぐらい酔っぱらってはイケナイということである。
ということで、ラムネの実験は、まだまだ続きそうである。
さて、酔っぱらった友人をお店に置いてきたのであるけれども、果たして大丈夫だったのか。
メールをしても通じない。
電話をしても出ない。
果たして、道頓堀の川に落っこちて死んじゃったか。
と心配していたら、「大丈夫」と返信があった。
なので、安心してブログにアップなのであります。
そんでもって、飲み代の1部をカードで立て替えているので、それを返してもらうために、また、友人と飲みに行かなきゃいけないのでありますが、今度は、ラムネを飲むことを忘れないようにしなければいけないのであります。

画像

=========================================
平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
=========================================

コメント

  1. ゆけむり より:

    実験と称しガブガブ飲む、凡蔵さんらしいですね(笑)
    でもあまり無茶な飲み方すると、やはり奥様が心配されると思いますよ!
    さてラムネの効用ですが、いざ本番の時に忘れちゃったんですね
    自分は飲んだ後に甘い物が欲しくなる時がけっこうあるんです
    血糖値との関係があるのでしょうかね?
    お腹一杯になるまで食べた時も、甘い物が食べたくなったりしますが、これだと血糖値が上がっているのだから甘い物が欲しくなる理屈が通らないですよね
    やっぱりお酒を大量に飲んだ時の方がぶどう糖を必要するとの事ですから、飲んだ後に甘い物ってのが理屈にあうんでしょうね
    アルコールを早めに分解するのに、柿を食べると良いと言われていますよね
    たしかに飲んでいる時に柿を食べると、酔いが早く覚めちゃう気がします
    一度お試しください!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    今回は、久しぶりに飲みすぎました。
    飲んだ後に、甘い物やラーメンなどの炭水化物が欲しくなるのは、やっぱり身体が糖分を必要としているからだと聞きました。
    でも、食べた後に欲しくなるというのは、ゆけむりさんが言うように、食べたんだから、それ以上必要ないんじゃないかなって思いますよね。
    ただ、肝臓や脳に効くのは、ぶどう糖らしいんですね。
    普通の、砂糖や炭水化物は、ぶどう糖になるまでに、何段階かの過程を必要とするので、ぶどう糖の方が即効性があるそうです。
    だから、糖分が血中に増えても、ぶどう糖ではないので、、、ということなのでしょうか。
    それから、ネットの説明では、飲んでる最中も、ときたまラムネを口に放り込むと良いと書いてありましたが、ウイスキーと乾きものの場合なら合うかもしれませんが、居酒屋で生ビールに唐揚げなんてときは、ラムネなんか食べてられませんよね。
    柿は、これは試してみる価値がありますね。
    ちょうど、今の時期なら試せますしね。
    それと、これも聞いた話なのですが、中国で二日酔いに効くドリンクを調べたら、スプライトが1番効果があったそうです。
    これも、またいつか試してみないとと思っています。
    というか、二日酔いにはなりたくないのですけれどね。

タイトルとURLをコピーしました