「キリストの墓、恐山の旅・意味不明なルートなのね。」を書き出して、書き出したと思ったら、みゆきさんのオールナイトニッポン月イチがあったものだから、そっちを先に書かなくちゃと言うことで、止まっていた「キリストの墓、恐山の旅・意味不明なルートなのね。」なのでありますが、また少し先延ばしです。
というのは、一昨日、昨夜と東京へ行ってきました。
エンケン(遠藤賢司さん)さんのライブです。
書き出した青森のブログの方は、まだまだ長くなりそうなので、先にエンケンさんの方を書いておきたいと思います。
今の興奮冷めやらない時にね。
どうぞ、よろしかったら、お付き合いくださいませ。
さて、9月21日(水曜日)に遠藤賢司さんことエンケンさんのライブが、東京の渋谷のクラブ・クアトロで行われました。
凡は、それに参加しに行ったのであります。
参加というと、何かをやったのかと言われるかもしれませんが、何もやっていません。
でも、21日に、あの場にいた人は、みんな何か、エンケンさんを応援しようという気持ちでもって行ったはずで、それは即ち、気持ちでは参加なのであります。
と、書き始めたのですが、その前に、少しだけ凡的予行練習の話をしたい。
それは、9月19日(祝)にあった映画の話だ。
京都の木屋町にある立誠小学校が廃校になって、その跡の校舎でやっている立誠シネマで、エンケンさんの「不滅の男・エンケン対日本武道館」という映画を1日限定でやる企画があったのです。
それに行ってきました。
立誠小学校の跡は、この立誠シネマプロジェクト以外にも、美術学校の発表に使われたり、いろいろな企画をやっているようです。
(元立誠小学校)
(久しぶりに校舎の廊下の油のにおいをかいだ)
凡が行った19日も、どこかの大学の美術クラブだろうか、展示をやったり、ここで制作のようなこともやっていた。
素晴らしい。
というか、羨ましい。
だって、若い男の子と女の子が、仲良く楽しくやっているんだもの。
凡も仲間に入りたかったけれど、実際に、そんなことを言ったら、どれだけ引かれるだろうね。
とはいうものの、エンケンさんのライブを見て帰った今なら思う。
年齢なんて関係ないと。
チケット売り場に行ったら、観客は、凡以外は4人だった。
さて、その映画である。
今回は、映画の上演の前に、トークがある。
映画の内容について、知らない人の、あーだこーだという話を聞くのも、どうも苦手だなあと思っていたけれど、エンケンさんの映像や昔の音源を交えての話は興味深かった。
中でも、バンヒロシさんというミュージシャンが、エンケンさんと話をしたときのことを紹介された時に、エンケンさんは、「わっしょい」という言葉を世界に広めようといったことや、面白い歌を作っていることなども、本人は、本気でやっていると語っておられたということだ。
ウケようとか、そんなことじゃなく、本当にイイと感じて、本気でやっているそうだ。
スゴイですね。
いつも、本気。
それは、エンケンさを見ていると、やっぱり、そう感じる。
そんなトークがあって、いよいよ映画の上演。
もう、爆発しています。
日本武道館を借り切って、そこでただギターをかき鳴らして、歌う。
それだけだ。
でも、それで映画を1本作っちゃう。
エンケンさんは、構成やら内容を、いろいろ考えて作られたと思うけれど、そんなの関係ないぐらい、ブットンデル。
ストーリーの一部分に歌がある映画はあるけれども、歌で語る映画は、他には知らない。
最高だった。
というか、凡がこの映画を見に行ったのは、映画は見たことあるんだけれど、映画館で、爆音で聴きたからだ。
なので、もう少しボリューム上げて欲しかったな。
そんな予行演習をやりまして、いよいよ21日の本番である。
ライブの行われる渋谷のクラブ・クアトロには、会場の1時間半ぐらい前に着いた。
でも、時間があるから、その辺をウロウロ歩いたりして時間を潰す。
(初めてのライブハウス)
そして、開場前にステージのある4階に行くと、すでに人が集まっている。
凡も、そのまま、そこで待つことにした。
周りは、年配の人が多く、
男性は、7割以上はいたかな。
さすがに東京だと思ったのは、若い女性もいたことで。
エンケンさんを好きな女性って、スゴイなと思った。
(入口には、花が。)
少し遅れて開場。
18時45分ぐらいだったか。
とはいうものの、入場は、チケットに振られた整理番号順に入って行くと言う。
まずは、1番から5番までの人と拡声器から流れた。
凡の整理番号を見たら、331番だった。
いつ入れるのか。
そもそも、凡はライブハウスというのは、初めてなのであります。
中が、どんな風になっているのか、見当もつかないのでありまして、果たして椅子があるのかとか、会場のどこに行けばいいのかとか、内心ドキドキである。
そうして待って、いよいよ入場。
入口でドリンク代の500円を払って、すぐにビールに換えた。
さて、会場は、それほど広くない。
とはいうものの、凡が331番だから、たぶん500名は、来るのかもしれない。
ただ、会場は、狭いので、係りの人が、「もう少し前の方に。」としきりに言っていた。
前の方は、オッチャンが、ぎゅうぎゅうに立って待っている。
何か、あそこは嫌だなと思った。
なので、2つばかり階段を上がった横の部分に立つ。
ここなら、エンケンさんが見える。
ただ、今日、一緒に演奏をするサニーデイ・サービスさんは、3人の内、1人しか見えなかった。
(ステージの始まる前)
それにしても、ここに集まった人は、エンケンさんが好きなんだなあと思う。
しかも、今回は、ガンであることを、発表された後のコンサートだから、応援したいという気持ちを持った人の集まりでもある。
開演までは時間がある。
とはいうものの、エンケンさんの見える場所を発見したので、その場所で待つことにした。
始まる頃は、何度も、もっと前に詰めてくれとアナウンスがあったぐらい一杯になった。
さて、肝心のライブである。
まずは、エンケンさんとサニーデイ・サービスさんらが登場。
すぐに1局目の「猫が眠っている」が演奏される。
もう、はじめっから、聞いている人もテンションが上がっている。
そして、スライドショーが一瞬あって、次に「夜汽車のブルース」が始まったときは、みんなテンションマックスである。
もう、ここでやるの?という感じだ。
観客席を見ると、結構な年齢の男性の頭が、リズムに合わせて揺れている。
なかなか、年配の人のヘッドの揺れは、切なさの上に、気持ちが乗っかっている。
若い人のように何も考えずに降っている訳じゃない。
重い揺れなのである。
そして、「満足できるかな」と続いて、全員この時点で、既に感動に包まれている。
それにしても、凄かったなあ。
前回、凡が京都の拾得で聴いたときは、ソロだったので、もっと激しかったというか、個性的だった。
でも、今回は、サニーデイ・サービスさんとのライブなので、音を合わせると言う点で、聴きやすい部分もあったけれど、それも実に良かった。
特に、ギターでセッションをしている時のエンケンさんの嬉しそうな顔。
本当に、音楽が好きな人が、音楽の好きな人と、音楽をやっているということを楽しんでいる。
その表情が、もう見ていても解るんだよね。
それに、サニーデイ・サービスさんも、エンケンさんのギターに合わせようとしている時の表情が、真剣だ。
ずっと、エンケンさんの動きを見ている。
その表情が、エンケンさんを好きだという気持ちと、今回のライブを成功させたいという気持ちが、ドーンと胸に響いてくる。
本当に、やっている方も、見ている方も、幸せになるライブだった。
途中のトークで、エンケンさんが、今まで本気でやってきたから、いつクタバッテもいいなんて話をしていたけれども、ライブの終わりになって「エンケン頑張れ!」って言ってくれって叫んでいた。
あれは、本当の気持ちだと思う。
たぶん、こんかいのライブが楽しくて、もう少し、この現世を楽しみたいっていう気持ちが出たんじゃないかと思う。
もっともっと、みんなで音楽をやりたいっていう気持ちがさ。
ライブでは、みんなエンケンにエールを送っていたけれど、凡は、ああいう場で、大声を出したり、みんなで手を上げたりするのが、どうも苦手だ。
なので、いま文章で叫びたい。
「ザマーミロ!エンケーン。いつクタバルか解らないその時まで、もっとこの現世で音楽やりたくなっただろー!」とね。
そして、「エンケン頑張れ!と。
最後の演奏なんて、スピーカーを倒して、その上にまたがって、ギターとスピーカーでハウリングを爆音でさせて、そんなヤンチャなこともやって、楽しそうだったなあ。
あの姿を、今のロックをやっている学生に見せたかったよ。
あれは、音楽なのか、ノイズなのか、凡には解らないけれど、兎に角、あの時の爆音は、どうにも心地よかったんだ。
エンケンさんは、自分の音楽の事をフォークだとかロックだとか、そんな枠で決めつけないでくれと、いつも言ってるけれど、あのハウリングのノイズは、そんな枠じゃ決められないよね。
あれは、音楽っている枠にも入らない。
なら、音でいいんじゃなかと思う。
音。
そして、言葉。
それで、充分だ。
エンケンさんの音。
エンケンさんの言葉。
その内容は、聴いている人や、読んでいる人が感じた通りでしかないし。
感じたことがすべてだ。
そんでもって、最後は客席まで降りて来てさ、もう会場が興奮状態だったよ。
兎に角、楽しかった。
そして、2時間半だったかな、ライブも終了して、帰るときは、何かみんな安心したような表情で、会場を去って行った。
帰る時に、エンケンさんがサイン会をやっていて、その横を通ったら、実に穏やかな笑顔だった。
それにしても、あの時間から、100名なんてサインできるのかな。
と思いながら、会場を出たのであります。
(ライブが終わったあとのステージ。エンケンさんのギターが静かに置いてあった)
(エンケンさんのブログより無断拝借。)
(エンケンさんのブログより無断拝借)
(これも無断拝借)
(今回のライブは、この「満足できるかな・デラックス・エディション」の発売記念でもある。なので、購入。缶バッチをオマケでくれた)
(Tシャツも買ったけれど、気が付いたら、もう秋だよね)
ということで、今回は、エンケンさんのライブに参加するのが目的で東京に行ったのであります。
目的は、エンケンさんのライブ。
それは、ホント正直なところなのですが、折角の東京だものね、美味しいものも食べたいしさ、東京も散歩したい。
ということで、東京での21日と22日の、食べたものや、行ったところのことを、もう1話分、次に書きたいと思います。
もしよろしければ、それもお付き合いくださいませね。
そんでもって、その後に書くつもりの青森の「キリストの墓、恐山の旅・意味不明なルートなのね。」も、お見捨て置きなく、その次に、お付き合いくださいましたら、幸甚でございます。
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お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
散散歩歩。(712)頑張れ!エンケン。渋谷クアトロにて。(2)
9月21日と22日に、東京へエンケンさんのライブに行ってきました。
そのブログは、前回に書かせていただきました。
(もし、よろしかったら、(1)に書いてますので、見てくださいね。お願いね。)