平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(699)凡に似合わないよね、グアムの旅。(2)

8月22日。
早番のパートから帰って来たミニボンと、関空へ向かう。
京阪電車、地下鉄、南海電鉄と乗り継いで関空に着いたのは、18時過ぎ。
まずは、申し込んでいたwifiを受け取る。
そして、団体受付のHISのコーナーでチケットを受け取る。
この時点で、出発まで3時間半ぐらいある。
大韓航空のチェックインは、20時からだというので、お茶を飲みながら時間を潰した。
でも、早い方が良いだろうから、19時40分ぐらいに大韓航空のカウンターで待つことにしよう。
凡がロープの前で立っていると、次第に待つ人の列が出来て、チェックインの時間には、長く列が伸びていた。
チェックインが始まると、凡が1人目だ。
後方の通路側をお願いしたら、最後の列が2席だから、そこにしましょうかという。
トイレの前だけれど、大丈夫かというので、それは勿論オーケーだ。
さて、もうすぐにでも出国しよう。
手荷物検査と出国審査を経て中に入る。
免税店を見るも、買いたいものはない。
機内食は出るのだけれど、少しお腹が減ったので、コンビニで、おにぎりとおでんを買って食べた。
待合の近くにコンビニがあることを初めて知った。
コンビニのおでんの味は、もう少し濃くは出来ないものだろうかと、いつも思う。
薄いんだ、凡には味付けが。
まあ、凡のように汁を飲み干すには、ちょうど良いのかもしれないが。

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待合の掲示板に、19時10分の、デルタなどの他の航空会社のグアム行きが、大幅に遅れいると表示されている。
新しい出発時間は、23時10分だそうだ。
ちょうど接近している台風のせいだろう。
やっぱり、大韓航空にして良かった。
4時間も遅れちゃ、疲れるよね。
でも、場内アナウンスで、遅れている便の乗客に食事が用意されていますと流れた。
これは、ちょっと気になるなあ。
どんな料理がでるんだろうね。
どうせ、深夜便だから、少しぐらい遅れても、次の日の観光には影響しない。
疲れはするだろうけれどね。
それなら、定食を食べてみるのも悪くないと思うのは、食い意地の張った凡だけだろうか。
さて、凡の乗る大韓航空は、15分遅れで出発をした。
関空、22時15分発。
グアム、翌02時50分着。KE721便。
時差は、1時間のプラスである。
機体は、B777-200。
座席は、3-3-3。
凡の席は、最後尾の通路側であり窓際なのですが、ここだけ2席なので、隣がいない分、気持ちも身体も楽ちんだ。
それよりも、この席の良いところは、何かあるごとに、CAさんが、この2席の横の本来1席あるはずの余ったスペースに立つのである。
詰まりは、いつも凡の横にCAさんがいる。
少なからず、鼻の下が伸びてしまっていたが、これは致し方ないだろう。

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(機内は快適でした)
それにしても、大韓航空のCAさんは、綺麗な人が多い。
それに、何か、制服も、ピシッと決めているのが良い。
きっと容姿優先で決めてるな。
シート自体も、ゆったりとしているし、前の人がシートを倒したのですが、少しだけスライドする方式なので、多少の圧迫感はあるが、フライトが嫌になるほどは倒れてはこない。
そして、これは想像していなかったことなのだが、満席である。
この大韓航空以外にも、深夜便が数社あるところから想像するに、グアムには、相当数の観光客が行くのかもしれない。
離陸して、安定飛行に入ると、おつまみとドリンクが配られる。
ただ、ここでは、トレーに乗せたジュースを配るので、ワゴンでビールなどのお酒のサービスを期待していた凡は、少し残念ではある。
暫くすると、美味しそうな匂いが漂ってくる。
機内食の加熱が始まったようだ。
何しろ最後尾なので、その匂いがハッキリと分かるのである。
期待をしながら、思ったより待ったか。
凡の座っている後方座席からサーブである。
これは、嬉しい。
まだか、まだかと、待たなくてもよい。
機内食は、チキンとビーフの2種類なので、1つずつお願いする。
ワインは如何ときたので、ミニボンは、凡の為に白ワインを、そして凡は、ワインは如何という問いを無視して、ビールを頼んだ。
やっぱり、離陸して最初は、ビールだろう。
それと、折角の大韓航空なので、チューブ入りのコチュジャンを貰う。
料理のチキンは、和風の煮つけのようなもので、ご飯が付いている。
椎茸が乗っかっていたので、ミニボンは食べなかった。
勿論、それは凡が頂く。

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そして、ビーフは、シチューのようなもの。
肉は、しっかりとした硬さがあって、高級感は無かったが、これも機内食だと思うと、どうにも美味しくて、というか嬉しくて堪らない。
だって、機内食は、飛行機に乗るときの1番の楽しみであるからだ。

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そして、ミニボンの白ワインを貰って飲み干したら、CAさんがお替わりのワインを持って機内を回っていた。
これもグッドなり。
折角、余っているものだから、みんなで飲んだほうが、これはみんなが嬉しいだろう。
機内食を頂いたら、後はもう、することがない。
ディスプレイを、飛行機の運行の地図にして、どこまで飛んでいるのかを、ぼんやりと見ていた。
3時間ぐらい飛んで、飛行機は無事、グアムに到着。
入国審査に行くと、長い行列が発生していた。
ただ、待っている間に3人ぐらいのスタッフが、入国カードのチェックをしてくれたり、入国審査官も人数が多いので、待っている人は多いけれど、意外と処理されるスピードが早い。
凡も、無事入国。
荷物を受け取って、外へ出る。
旅行会社のプラカードを持った人が、何人かいた。
凡は、HISのプラカードを探したが、いない。
すると、係りの人が、あっちへ行けと言った。
行ってみると、果たしてHISのカウンターがあって、列が出来ていた。

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(みんな同じ飛行機から降りて来た人たち)
他の旅行会社は、プラカードでピックアップしているのだけれど、その乗客も少ない。
でも、HISは、カウンターで順番に案内するぐらい人数が多いのである。
みんな、HISで、お願いしたんだと、特に、若い人には、HISが人気なんだと、改めて感じたのである。
凡も、待っていると順番がきて、係りのお兄さんが、柔らかい日本語で、説明をしてくれた。
島内のレアレアバスに無料で乗れるカードを呉れたり、簡単な説明を聞く。
暫くして、送迎のバスが来る。
長椅子が2本ある、HIS専用のレアレアバスの車両だ。
到着時のグアムは、雨が降っていた。
天気予報では、凡の滞在する間は、ずっと雨だ。
でも、グアムの雨は、ザーッと降ったら、すぐに天気になると書いている人もいたけれども、今日のこの雨は、止みそうにない雨に見える。
暗いけれども、全体に雲がかかって、シトシトと降り続いている。
明日の、イルカウォッチングやビーチは、どうなるのだろうか。
夜のグアムは、暗いせいか、どこを走っているのか、まったく判らないまま、ホテルに着いた。
04時40分頃。
HISのホームページかメールだったかの説明に、送迎のスタッフがキーを貰って、凡たちに渡してくれるようになっていた。
でも、実際は、ホテルに着いたら、自分でチェックインをする。
現地オプショナルツアーのチケットも、無事フロントに届けられていた。
凡の部屋は4階だ。
送迎バスから、このホテルに降りたのは、3組だった。
その内の、女性2人組は、凡の隣の部屋だった。
少し、嬉しい。
それがどうした、ということではあるが。
ホテルのロビーは、消灯しているのか薄暗い。
ただ、ロビーも廊下も、充分な広さがある。
部屋に入っての感想は、口コミで書いてあったことは、ほとんど事実だと思われた。
まず、全体的に広めの部屋である。
変な匂いはなく、少し濃い目の芳香剤の匂いに満ちていた。
考えようによっちゃ悪くない。

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(写真で見ると、すごくよく見えるのだが、、、。)
シャワーは、バスタブが割れたのを修理したのか、パテで修理したような形跡があって、しかも、その修理の仕方が雑なので、ガタガタに仕上がっている。
それに、バスタブ自体、綺麗ではない。
バスタオルは、口コミ通り、薄いグレー色に変色していた。
フェイスタオル、バスマットが無いことは、事前に確認済みだ。

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(ハードな部分が、老朽化していたり、ガタが来ているのは、これは気にならない。)
床は、汚れているようだけれど、口コミにあったように、ベトベトまではいっていない。
照明が暗い。
テレビが、ブラウン管なのは、これは、かえって懐かしくて良い。
思ったより、いいじゃない。
凡は、口コミを見て、悲惨な状況を想像していたので、来るまでは憂鬱だったけれど、これならまあ良いだろう。
これなら問題はない。
そう思って、シーツを捲ったら、これはイケナイ。
新しく敷いたはずのシーツがシワクチャなのであります。
確かに、ベッドメイキングしたような、形にはなっているけれども、実際のシーツは、シワクチャで、敷かれている。

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(これって、サラのシーツだろうか?)
ここで、出発前の、口コミを思い出す。
「シーツは、他の部屋の使いまわし。」
そんな、シーツは、これは、気持ち悪くて仕方がない。
凡の目の前のシーツも、サラではない感じに見える。
こんなシワは、洗ってアイロンをしたシーツには、絶対につかないシワだ。
誰が寝たかも判らないシーツで寝るなんで、このベッドで寝たくない。
しかもだ。
ベッドのシーツの下に、ビニールなのか、そんなシートを敷いてある。
シーツの上からの感触では、ブルーシートのようなしっかりとしたビニールのシートだ。
海水浴に行って、それで寝ても、ベッド本体に水が掛からないようにという理由だろうか。
兎に角だ、ベッドに座っただけでも、ビニールが感じられて、少しでも動くと、ガサガサと音を立てて、生理的に、かなりの不協和を感じる。
しかも、ご丁寧に枕にまで、ビニールが、中に入っていた。
フロントに、シーツを交換してもらうように電話をしようしようかと思ったが、それも無駄だと考えられる口コミがあったので、これで諦めた。
口コミでは、シーツの交換をスタッフに言ったら、シワクチャのシーツを渡されたというようなことが書きこまれていた。
シャワーは、こんな方式のノブが、まだあったんだと思った。
そいうえば、昔は、こんなのもあった。
バスのお湯を出すのは、丸いお湯の出るノブを向こう側に倒すのである。
普通は、ノブを回したらお湯が出るよね。
それを知らずに、右に回したり、左に回したりしていたのですが、温度も変化せず、すぐに止まってしまう。
回すだけでも、水が少し出るので、倒すんだとは気が付かなかった。
詰まりは、シャワーのノブを向こう側に倒すと、お湯が出る
そして、温度調節はノブを、左右に回す。
凡は、それを知らずに、右に回したり、左に回したり、でも上手くいかずに水で頭を洗った。やっと仕組みを理解して、シャワーをコントロールできるようになったのは、もう帰る日だった。
さて、部屋で整理などをして、シャワーも終えて、着替えをして、ミニボンは1時間ぐらい寝たかな。
でも、凡は寝ることなんて、無論できない。
窓の外を見たりしていた。
ずっと、雨が降り続いている。
ザーッとというようなスコール的な雨ではない。
シトシトというよりは、もっと強い勢いで、ずっと降り続いている雨だ。
イルカウォッチングは、決行されるのだろうか。
そんなことをしていると時間が来たので、さあ出発だ。
イルカウォッチングへの送迎のバスは、07時30分に、ホテルに着なのだけれど、それより前に来て、うす暗いロビーで待っていた。
ロビーには、スタッフだろうと思われる人が、何をするともなしに、そこにいる。
また、ロビーの端っこで、寝ていたりする。
凡が、ロビーに行ったら、送迎は来るのかとか、いろいろ話しかけてくれる。
気楽な感じが、どうもグアムっぽくて、これは慣れると居心地がいい。
外に出ると、雨が一時的に止んで、少し雲が薄くなって、晴れ間が見えそうである。
ただ、晴れそうだと思ったら、降り出したり、また止んだり。
何とも要領の得ない天気である。

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(部屋の窓からの眺め)

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(ロビー)

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(ホテルの外観)

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(ホテルの横の道。何か、こういう空間が好きだ。)

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平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    グアム行きのコリアンエアーは満席でしたか?
    いやいやビックリです
    満席ならば最後尾の2席ゲットは好都合でしたね!
    機内食も後ろから配るなんて、これまたラッキーでしたね
    コチュジャンも貰えるんですね
    仁川線でもくれるんでしょうか?
    そうそう、HISはeチケットを送ってくる方式ではなく、カウンターでチケットを受け取り、その後チェックインしながら座席を指定する方式なんですね
    何度かHISを使いましたが、すっかり忘れちゃいました
    なるほど、だったらやはり並んで良い席をゲットするのが賢明ですね(メモメモ)
    機内食も深夜にしては十分な感じだし、飲み物も豊富に飲めてこれは実にナイスですよね!
    ホテルの部屋の画像はかなりキレイに見えますが、実際は微妙だったようですね・・・
    シーツの下にビニールが敷いてあるのは嫌ですよね
    動くと変な音とか感触が伝わって、あれはいただけませんよね(^_^;)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    グアム行きの飛行機は、平日なんで、空いているかなと思ったら、満席でした。
    それで、最後尾の2席ですが、こんな席があるとは知らなかったので、ラッキーでした。
    チェックインの時のスタッフの女の子が、気を利かせてくれたのが、良かったです。
    それと、やっぱり1番で並んでいたので。
    コチュジャンは、機内食に付いてなくても、言えば貰えますよ。
    機内食を運んでくるワゴンの上に、10本ぐらい差してありました。
    2本貰ったので、家でビビンバ風の丼をしたりしました。
    それに、小さくて見た目も可愛いです。
    HISも、いろいろなパターンがあるようですが、今回は団体のカウンターで当日貰うようになっていました。
    本当は、先に貰えた方が、安心と言うか、嬉しいんですけれどね。
    でも、ツアーは、セットになっているオマケのようなものが嬉しいんですよね。
    カウンターで、まあ使わないんですが、割引券とか、HISのガイドブックとか、そういうのを貰うのが嬉しい。
    待っている間とか機内で、読んだりして気分が盛り上がるんですよね。
    機内の飲み物については、やっぱり先にビールとかのサーブがあったら、尚更いいんですけれどね。
    今回は、奥さんが一緒だったので、ビールもワインも両方飲むことができましたけれど。
    そんでもって、ホテルの部屋は、まあ部屋自体は、良かったですが、シーツのシワとか、そういうのが、気になりました。
    でも、そこが1番肝心なところなんですけれどね。
    今回は、グアムということで、何かウキウキとした気分で、でも、どうも似合わないことしてるなと思うんですよね。
    と、往路では思っていたのですが、復路では、また行きたいと思うほど、楽しかったです。

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