平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(666)消去法で決まったインドの旅。(12)

6月18日。
今日は、デリーからムンバイまで移動します。
朝の7時過ぎにチェックアウト。
7時10分ぐらいに空港までの送迎の運転手さんがロビーに来てくれた。
そのまま、バンに乗って空港へ向かう。
朝の空港は、まだそれほど混んでいなかったので、予定通り空港に到着。
空港に着いたら、入口で警備員に、Eチケットとパスポートを見せて中に入る。
中に入ると、すぐに預ける荷物の検査がある。
インドの空港のチェックは厳しい。
ただ、ここで不思議に思うのは、入口で、空港会社に預ける荷物のX線検査をして、サインをするのだけれど、OKだったら、そのまま行くのである。
これで良いのだろうか。
普通なら封シールを貼るとか、検査した後に、何もケースに入れられないようにするのが普通じゃないだろうか。
でも、検査をしただけなので、後から何でも荷物に入れることができる。
まあ、それで良いなら、良いのだけれど。
そして、カウンターでチェックイン。
若い女の子が、足を組んで、のんびり、のんびり、隣の人としゃべりながら、手続きをする。
でも、これを普通に受け入れるのがインド流かと、凡ものんびり待つ。
いや、凡は、今は時間が有り余っている。
なので、20分でも30分でも、この際、思いっきり、ゆっくりとやってみせてくれなんて、ちょっと期待して待っていたら、そこまで、ゆっくりとはしないようで、搭乗券を渡された。
ちょっと詰まんない。
ここで、カウンターで、機内に持ち込む荷物の、X線の検査のタグを貰って、荷物に付ける。
インドでは、機内持ち込みの荷物も、1つ1つ手荷物検査をした後に、タグに検査済のハンコを押してもらうことが必要だ。
それがないと、飛行機に乗り込めない。
そして、無事、タグにもスタンプを押してもらい、ゲート内に入る。
ただ、2時間ぐらい前に着いたので、まだまだ時間がある。
お店を見て回っても、まだある。
仕方なく、搭乗口に座って待つことにした。
デリーからムンバイまでは、エアインディアで向かう。
AI865便。エアバスA321。
デリー、10時00分発。
ムンバイ、12時15分着。

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シートは、3-3で、凡は通路側である。
隣は、中年のオッチャンと、その隣は若い女の子だった。
安定飛行に入ると、まず、ライムジュースが配られる。
下痢が気になって全部飲めない。
そして、その次が、ペットボトルの水。
そして、機内食。

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果たして、食欲がないので、機内食が食べられるだろうか。
そんな不安を感じながら、シートに座って、じっとしていた。
何しろ、まだ下痢が治っていない
ただ、朝から何も食べていないので、トイレはムンバイまでは持つだろう。
でも、機内食をどうする。
食欲は、ないけれど、折角のインドの国内線だ。
1口だけでも食べようと思う。
男性のCAさんが、機内食の種類を聞いてくる。
ベジタブルかノンベジタブル。
自信が無かったので、ベジタブルを選択。
カレーをすくって食べたら、その香辛料の刺激のお陰で、以外にも全部食べることが出来た。
因みに、男性のCAさんは、ジムで体を絞った、少しタイトな制服を着た、ちょっとお姉さん系?というような感じだった。

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機内食も、全部食べたので、後はお腹の調子が悪くならないように、というかトイレに行きたくならないように、じっと大人しくしていた。
飛行機は、20分ほど遅れて、ムンバイに到着。
そのまま、そのまま荷物を受け取って、出口にでると、色んなホテルや旅行会社のスタッフがプレートを持って立っている。
その中で、ザ・タージマハール・パレスというプレートを持ったスタッフが、凡を見て、凡の名前を尋ねた。
白い制服の肩に、金のラインの帯が縫い付けてある。
ここで、送迎の車の手配が出来ていたことに、安心する。
そのスタッフは、果たして運転手だった。
その他に、到着のお客様を出迎えるスタッフが別にいて、そこでも凡の名前などを確認した。
このホテルのすごいところは、後でも触れるが、この時点で、凡がホテルに向かうということが、ホテルのフロントまで連絡が行くのです。
なので、ホテルに着いたら、車に乗っているのが、凡であることが伝わっていて、そのままチェックインできるのです。
さて、今日は、高級ホテル。
この時点から、運転手さんが、凡の荷物を持って駐車場まで案内してくれる。
そして、お願いしていたのは、TATAの車。
やっぱり、インドへ来たらTATAだ。
因みに、今日泊まるホテルも、TATAの経営のホテルである。

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車に乗り込んだら、運転手が、水とおしぼりと飴のセットを出してくれる。
このオシボリが、紙ナプキンなんだけれど、冷やしてあるので、気持ち良かった。
そして、空調や音楽は何が良いかとか聞いてくれて、さすが高級ホテルを送迎の時点から感じる。
この車には、wifiも付いているので、ネットも可能だ。
ただ、片道4770ルピーと、かなり高い。
凡は、車窓の風景を楽しむ。
ムンバイは、車窓の景色がデリーとは違う。
コロニアル建築の街が、昔のインドの異国情緒をかきたてる。
アラビア海を臨む海岸線に、ファミリーやカップルが景色を楽しむ。
対岸には、高層ビルが見える。
何もかもが、デリーより、落ち着いた表情に見える。
ムンバイの方が都会なんだね。
1時間半ぐらい走ったら、ホテルに到着した。
ホテルの入り口では、毎回セキュリティーチェックがある。
荷物のX線検査だ。
ただ、これは以前に、このホテルがムンバイ同時テロの標的になったことがあるので、仕方がないことだろう。
セキュリティーを通って、ホテルに入ると、スタッフが待っていて、まずホーリーバジルの首飾りを掛けてくれて、お出迎えをしてくれる。
これは、ラッキーなことがおきる首飾りだそうです。
ちょっと嬉しい演出だ。

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そして、カウンターでチェックインをするのかと思ったら、そのまま部屋へ行くと言う。
しかし、凡はいまホテルに着いたばかりだし、第一、凡の名前だとか解っているのだろうか。
そう思って聞いたら、空港のスタッフから、車に乗ってホテルに向かったのが凡であるということが、既に連絡が入っていて、待っていたという。
さすが、カッコイイ。
このホテルは、昔、ムンバイの資本家のタタさんが、ヨーロッパ人の専用のホテルに入ろうとして、入場を断られたことがあって、それなら世界一流のホテルを自分が作ってやろうと思って建てたホテルだけに、気持ちがスタッフにまで届いているようだ。
部屋に入ると、デスクでチェックインを行う。
スタッフの説明を聞くが、英語が早いので、あまり解らない。
それでも、無事に部屋でチェックインを終える。
そして、改めてホテルの部屋を見回す。
高級だ。
部屋は、ものすごく広いという訳ではない。
勿論、安いプランだったからね。
でも、そこかしこに高級感がにじみ出ている。
何といっても、真っ白なシーツに真っ白なタオル。
こんな贅沢があるだろうか。

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洗面所を見ると、黒い大理石に赤い花びらが散らしてある。
ロマンチック。
こんな凡でも、乙女になってしまう花びらの演出である。
鏡の前でポーズをとってみる。
インドのマハラジャにお嫁に行く凡子。
「あたし、きっと幸せになってみせる。」
今まで、あたしの為に苦労してくれた両親を想って決心をする。
でも、鏡に映った凡子は、何故か唇を噛みしめていた。
、、、もう、あの人のことは忘れるしかない。
何故か、こんなロマンチックな花びらを見ても、凡子の妄想は、悲劇的になってしまうんだろう。
と言う前に、何故、凡は凡子なのだろう。
そんな妄想に耽っていると、凡のスーツケースが届けられた。
そして、すぐにまた、ドアのブザーが鳴る。
出てみると、スタッフが立っていて、ウエルカムドリンクだという。
さすが、高級ホテル。
ただ、ほとんど冷えてはいなかったのが、残念。

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部屋の備品には、どれもホテルのネームが入っている。
それを、また嬉しくて写真に撮りまくる。
メモに添えられているのが、ボールペンでなくて、鉛筆なのがいい。

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窓からは、年月を感じるコロニアル建築の低層のビルが見え、遠くには少し高い近代的なビルが見えた。
窓を開けると、ものすごい湿気た暑い空気が流れ込んできました。
海の横にあるホテルなので、湿気はかなりのものがあるようです。
このホテルは、海が見えるのが売りだそうですが、安いプランはシティービューのようだ。
でも、凡は、海より街が好きなので、これは良かった。

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あまりにも快適なので、外へ出たくない気持ちにもなるが、折角だからホテルの周辺でも散策してみよう。
すぐ近くには、有名な観光地のインド門もある。

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(ホテル外観)

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(凡の泊まった新館のロビー)

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(本館のロビーは小さいけれど、新館より高級感があって、落ち着いている)
さて、ここで、ザ・タージマハール・パレスについて、今後、泊まることを検討している人に、凡の泊まった日時と部屋に限定ですが、情報として書いておきたいと思います。
空港からの送迎がありますが、結構高いです。
部屋は、快適です。
エアコンも温度設定が細かく出来ます。
コンセントは、スイッチで100ボルトに換えられるものが1つありました。
ミニバーもあり、バスローブもあり、スリッパもあります。
洗面の石鹸は、すごく良い香りで、すごく滑らかな泡立ちで、凡は気に入りました。
ただ、洗面のアメニティに関しては、歯ブラシ、髭剃り、くしは、ありません。
シャンプー、リンスはあります。
バスタオルは、かなり大きく、高級感ありました。
ルームサービスもあります。
起こさないでは、赤の房、掃除しては、緑の房をドアノブに掛けます。
日本食レストランがあって、日本人の板前さんがいらっしゃいます。
本館のハイティーは、値段の割に良いです。
他の、レストランは、値段は高めです。
フロント等、日本語は通じません。
というようなことを書きましたが、高級ホテルなので、インドであっても、何も問題はなく、普通の日本の高級ホテルを想像していただければよいかと思います。
ただし、金額は、どれも高めではありますが。
なので、お金と時間があれば、最高のホテル。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    いや~良かったです
    もしかしたら飛行機の中で悲惨な事になっているのではないかと心配しましたよ
    自分の知り合いはまもなく離陸と言う時に便意をもようし、もうダメ我慢できないとCAの制止を振り払ってトイレに駆け込んだのですが、結局離陸は中止になり、もう一度順番待ちを経て離陸したそうです
    機内食のカレーを食べたと言うから、その刺激でグルグルってなるんじゃないかと思いませんでしたか?
    非常にリスキーではありますが、読んでいるこちらはハラハラドキドキ、笑っちゃいけませんがどこか可笑しくなっちゃいます
    今度のホテルは相当高級なようですね
    送迎も片道8000円弱ってかんじですか?
    高いですよね
    でも1時間30分だから、高級タクシーに乗ったと思えばそれほど高くはないのかな?
    チェックインも特別な感じだし、慣れないと逆に焦っちゃいそうですね(^_^;)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    機内食は、ジュースは、冷たいし、炭酸も効いていたので、1口飲んで、これはダメだとすぐに思いました。
    でも、食事の方は、最初は、1口だけでも食べて味を知りたいと思ったので、1口食べたのですが、これが意外にも、香辛料の刺激で食べてしまいました。
    いざとなったら、飛行機にトイレもありますし、空港にもトイレがある。
    ただ、心配だったのは、腹痛もなく、意識しないでも、出ちゃいそうなので、大丈夫だろうと思っても、知らない間に出ちゃったらどうしようと、それはメチャ思いました。
    それから、ホテルの送迎の車は、高いですよね。
    ホテルの日本人のシェフの話によると、空港までは、普通の小型のタクシーで、1200~1300ルピーで、それに100ルピーのチップを払えば、喜んで行ってくれるとのことでした。
    ということは、4倍弱。
    空港からのタクシーは、デリーに比べたら、トラブルも少ないと言うことを聞いていたのですが、まあ、安心料と、高級感料ということでしょうか。
    でも、そのお陰で、チェックインも、何か特別な感じでしたよ。

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