5月17日。
香港の2日目。
そして、凡の誕生日の次の日。
と、それは置いといて。
さて、今日は、香港に来たら、やってみようと思っていたロケ地巡りをしよう。
まずは、その前に朝食だ。
8時ごろホテルを出る。
周りを歩いてみると、茶餐廳(チャチャンデン)という食堂のようなファミレスのようなものが何軒かある。
これは1人でも入りやすい。
ホテルの周りをブラブラしてホテルまで戻ったら、ホテルの横というか、ホテルの建物の中に、朝は点心を出すお店があった。
今日は、ここで点心を食べてみよう。
「中華麗宮」さん。
中に入ると、割と広いレストランで、奥の大きな丸テーブルに座る。
そのテーブルには、オッチャンが2人すでに3種類ぐらいのものを食べていた。
周りを見渡すと、平均年齢70歳オーバー。
その年齢から察するに、地元の人が、ほどんどのお店だろう。
しかも、常連ばかりだ
同じテーブルの男性も、店員のお姉さんと、親しそうに話をしたり、オッチャンの点心を、お姉さんがちょっぴり食べたりしていた。
さて、注文だ。
ここで、今回の旅でやっておけばよかったと思うこと。
それは、メニューの漢字をあらかじめ調べておくことだ。
それは台北でも思ったが、香港は5日間、食事のお店に行かなきゃいけないからね。
そんでもって、このお店はテーブルの注文用紙に印をつけて渡すシステムだ。
とはいうものの、何がどんな料理なのか解らないので、お姉さんを呼んで、となりのオッチャンと同じ点心と、それとこれは読めたチャーシューの肉まんを注文した。
さて注文したものが来るまで、凡は点心を食べる用意をしなくちゃいけない。
香港では、テーブルに置かれた箸やレンゲをお茶で洗う。
これで凡も香港人みたいじゃない。
(食器を洗ったつもりが、まだまだ足りなかった。)
そう思っていると、後から来たリアル香港人が、箸とレンゲだけじゃなく、湯飲みも小さなお椀も、更に、お皿もお茶で洗っていた。
やっぱり、凡は似非香港人なのでありました。
そして運ばれてくる点心。
蒸し餃子のようなものは、中は海老だと思っていたら、いくつかの野菜を包んだものだった。
香の強い野菜と、クワイのシャキシャキが、ベストマッチで、これは美味しかったです。
それに、チャーシュー包は、生地が甘かった。
そして、もう1つは、魚のすり身と、何かスポンジのような食感のものだが、このスポンジの正体が知りたいと思った。
味がシュンで美味しいと思うが、どうも気持ち悪くもある。
隣のオッチャンに、言葉は通じないので「何?」とメモを書いて聞いてみた。
すると、メニューを指さした。
見ると「魚肚」とある。
魚の腹?
こんなスポンジが、魚の中にあるだろうか。
後で調べると魚の浮袋だそうですが、ネットに載っている写真とも違う。
何度か聞いてみたが、それ以上は解らなかった。
それにしても、オッチャンの着ている真っ赤なTシャツに、「MAKE IT HAPPEN」と書かれているのは、凡へのメッセージなのだろうか。
1月に仕事を辞めてから、何も出来ていない。
凡の想いを「実現しろ」っていうメッセージ。
オッチャンとお姉さんにお礼を言って、8時50分ごろ店を出た。
57香港ドル。
お店を出て地下鉄の方に向かって歩き出したら、歩道で法輪功の宣伝をしている人がいた。
ガードレールに幕を張り付けて、おばさんが座っていた。
法輪功は大陸では弾圧されているが、香港では大丈夫なんだと思って通り過ぎると、そのすぐ真横に、法輪功は邪教だとする団体が、これまたガードレールに幕を張り付けて宣伝活動をしていた。
反法輪功の人に、これは隣の法輪功を批判する団体なのかということを聞いてみたら、そうだという。
そして、パンフレットを凡に手渡した。
写真を撮って良いか聞いて、数枚撮らせていただいた。
その足で、また法輪功の方に戻って、隣で法輪功を批判していることを聞いたら、あまり反応がなかった。
というか、少しお年を召した方だったからかもですが。
そして凡に法輪功に関連のある「大紀元」の新聞をくれようとするので、広東語は解らないと言うと、英語版の「EPOCH TIMES」をくれた。
それにしても、この相反するグループが、すぐ隣同士で宣伝をするというのもスゴイですね。
帰る前の日だったかな、銅鑼灣(コーズウェイ・ベイ)へ行ったら、今度は道路を挟んで向かい同士で、同じように宣伝活動をしていた。
ただ、ここでは声は掛けなかったが。
凡は、この2つのグループについて、語るほど知識の準備がないけれども、日ごろネットで大紀元などを読んだりして、法輪功の人への臓器摘出などのニュースを聞いているだけに、応援したい気もするが、反法輪の人も明るく元気の良い人だったしなあ。
ただ、もう少し詳しく2つのグループの言い分を聞きたいなと思うのではあります。
(この1ショットを撮るために、わざわざ後戻りして、反対側の歩道に行ったのであります。1枚に両方収めるために。)
さて、散歩気分で、トラムで中環(セントラル)まで行って、スターフェリーでチムサーチョイまで行ってから、油麻地(ユーマーティ)駅まで歩いて、九龍公園へ行く。
何故かと言うと、確認したいことがあったのです。
昔、香港へ来た時に、この九龍公園に来たら、プールがあって、そこで泳ぐことも出来ないぐらいのギュウーギュー詰めで、香港の老若男女がプールに浸かっていた光景を覚えていた。
もし、まだあるなら、凡も香港の人に交じって、ギューギュー詰めのプールに浸かってみるもの面白いと思ったからだ。
なのだけれども、行ったら、まだオープン前で、掃除をされていた。
香港は暑いから、もうやっているかと思ったんだけれど、6月か、もう少し先なのかもしれない。
なので、始めからの予定のロケ地巡りである。
油麻地駅から地下鉄で「樂冨駅」まで移動する。
目的のロケ地は、九龍城にある。
昔は、九龍城といえば、中国も香港も手の出せない地域で、スラム化した、密集したビルの写真でもよく見る有名なところだ。
ただ、今は密集した建物は取り壊されて、その時からは想像も出来ない綺麗な公園に変わっている。
まずは、その公園を目指して歩くが、たどり着くまでに5人ぐらいに道を尋ねた。
さて、公園は後にして、先にロケ地のレストランを探そう。
九龍寨城公園に隣接するエリアに食べ物屋が集まっている。
通り1本ずつ、エリアを探して歩く。
それほど広くないエリアなので、すぐに見つけることができた。
「樂口福酒家」さん。
ここは、凡の大好きなジョニー・トー監督の「ザ・ミッション 非情の掟」(鎗火)の舞台になったレストランだ。
このレストランでの最後のシーンが、カッコイイんだよね。
(映画のシーン)
(映画のシーン)
11時30分ごろに行ったのですが、凡だけだった。
さて、これまた何を注文して良いか解らない。
「リコメンド」と聞くが、それも通じない。
すると、店にいた店員なのかお客なのか、オッチャンが、日本語のメニューを出してくれた。
ただ、お昼なので、そんなに大きな料理も、どうなんだろう。
と、思ってテーブルに立ててあった広東語のメニューの、ランチらしきものを1品だけ頼んだ。
後で思うと、折角来たんだから、ビビらずに美味しいものを、好きなように注文すればよかったと後悔した。
さて、待っている間に、写真を撮らせてもらう。
映画のシーンを思い出しながら、ここかなとか、なんパターンも撮影。
(映画のシーン)
(映画のシーン)
すると、店員さんが、小さな湯飲みにウーロン茶を入れたトレーを持って来てくれる。
見ると、湯飲みが6個ある。
どうしたものかと思っていると、6個全部凡が飲むんだと言う。
少し面白かった。
後で調べたら、これが潮州料理の伝統的なお茶の出し方だそうです。
さて、肝心の料理なのですが、これまた、後から来た人は、どんどん料理が運ばれるのですが、凡の料理は来ない。
他のテーブルを見ると、魚や肉のスライスしたものを食べたりしている。
そして、ややあって、凡の料理が運ばれた。
見ると、白菜のようなものと椎茸、それに金華ハムだろうか、それを蒸したのか煮たのかして、トロミのある餡を掛けてある。
「金華紹菜膽」というメニューだ。
それにライスを注文して食べる。
味は、すごく美味しかったです。
ただ、途中で、ママさんだろうか、帰ってきて、凡のことを店員と話している。
でも何を言っているのかは解らない。
雰囲気では、或いは、何であんな料理食べてるの?っていうような具合なのかもしれない。
それでも、何かを伝えたくて、またメモ作戦である。
解る漢字で、広東語が解らないということと、お礼の言葉を書いて見せたら、ママさんがすごく喜んでくれた。
130香港ドル。
店を出ると、入るときには気が付かなかった、映画のロケをしたんだよという立て看板があった。
映画の1シーンの日に焼けた写真が貼ってある。
すると、中から、さっき日本語のメニューを持って来てくれたオッチャンが出来てた。
凡が看板を見ていると、ここに映っているのが私だと言う。
ということは、このお店の主人のようである。
しかも、写真の名前に「先生」とある。
何か立派な人なのかもしれない。
(左下の写真の人が、お店にいた人)
記念に写真を撮ってもらった。
これで、今回の香港旅行のかなりの部分をやり遂げた気になった。
このレストランは、一番行ってみたい場所だったから。
とはいうものの、注文をビビってしまって、やや不完全燃焼的な部分もある。
それでも、ここまでやって来たことに、充実感があった。
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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント
香港ではお茶で茶わんや箸を洗うんですね
全く知りませんでした
これは必ず行うべき作法のような物なのでしょうか?
それとも汚いからホコリなどを落とす実質的なものなんでしょうかね?
メニューの漢字を見ると、なんとなく分かる気がするけど、実際に出てくると全然想像と違ったりする時がありますよね(笑)
金華紹菜膽とご飯、これは高級な中華丼ってな感じにあって美味しそうですよね!
あるいは焼きそばのあんかけの具としたりするのも良いかもしれませんよね
映画の撮影で使われてお店に行かれて良かったですね
このように行く前から計画を立てた事を実行できると、本当に嬉しいですよね!
自分も凡蔵さんの行動力を見習いたいです
ありがとう、ゆけむりさん。
香港の飲茶のお店などで、箸やレンゲをお湯で洗うのは、聞いた話ですが、もともと香港では、使用した後の食器は布巾で拭くぐらいで、洗わなかったそうで、その時に、お茶で洗う習慣ができたそうです。
今のお店では、ちゃんと洗剤で洗っている洗っているのですが、その時の習慣は続いているようです。
今でも、年配の人は、全員やってますね。
それから、このロケ地のお昼の料理は、見た瞬間、このお店がちゃんとした料理を出すお店だと解りました。
私の注文した料理も、白菜のような菜っ葉の茎のところの、盛られている葉っぱの量のほんの1部だけを、残してカットしてあるので、この白菜の1つの塊は、その茎の1分で引っ付いているんですね。
そしてそれを等間隔に並べて、その間にシイタケを配置して、それぞれの白菜の上に、たぶんハムだと思うのですが、肉を乗せてあって、ちゃんと盛り付けられているんです。
ただ、ざっと中華鍋で作ったんじゃないのが解る。
ひょっとしたら、形をお皿に整えて、それから蒸してあるのではないかなと想像。
その上から、餡を掛けてるような感じにうかがえます。
なので、もっと、ちゃんとした料理を2、3種類頼んだら良かったと後悔しているところです。
そんでもって、このお店は、行く前から行きたいと思ってたお店なので、行けて良かったです。