平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(619)熊本の凡・ミニ旅。(4)

今日の真夜中に、また地震が発生しました。
今度のが本震だという話ですが、被害が拡大していることが辛いです。
そして、私が行った阿蘇神社や熊本城なども被害にあっているテレビニュースを見ると複雑な気持ちです。
あまりにも被害が大きいので、今回の熊本のブログを途中ですがストップしようかと思い悩みました。
何しろ私の文章は、お気楽なものでありますから、不謹慎かなと。
でも、続けることにしようと思います。
私のブログなんて、何の影響力もないのですが、少しでもブログを読んでいただいて、熊本の素晴らしさを伝えることができればと思っています。
そして、出来るだけ多くの人が、また熊本に行こうと思っていただければと思っています。
それにしても、私が泊まった湯巡追荘のスタッフの皆さんは大丈夫だろうかと思う。
あの元気の良い一所懸命なスタッフが、これにめげずに元気にやっていかれることを祈る。
がんばれ、みんな。

熊本県の内牧温泉「湯巡追荘」さんでの真夜中。
酔いが醒めたのか夜中に目が覚める。
3時ぐらいだったか。
ふと外を見ると露天風呂がある。
もう1度ぐらい入ってもよい。
それに、真夜中の湯というのも面白い。
湯船に身をつけると、張られたお湯の下の方がややぬるい。
夜間で水量を調節しているのか、温泉の出口のお湯の勢いが弱いような気もするし、夜中は意外に冷えているので、その気温のせいで冷めたのかもしれない。
身体全体をクネクネさせてお湯をかき回すと丁度良くなった。
湯船からは暗い空が見えるが、それもまた趣がある。
外を見ると暗いのであるけれども、山の稜線が普段の住まいではない阿蘇の温泉地に凡がいることを教えてくれる。
湯船につかると、温泉が絶え間なく流れ落ちている。。
贅沢な身分だなあと夜中の湯船で、凡なんてそんな身分ではないものであるのにと、他に誰もいないのに恐縮しながらも、嬉しい顔になっていた。
お湯から上がって、またベッドに横になった。
それから、寝たような眠れなかったようなことで、朝を迎える。
6時前にミニボンに声を掛けた。
折角であるから、大浴場も入ってみたい。
ミニボンは、もう部屋の露天風呂だけで満足だから行かないという。
なので、凡だけ行くことにした。
大浴場は、宿泊している建物とは別に、外にある。
昨日ホテルに来た時に、最初にあったところだ。
朝は6時からやっていて、6時きっかりに行ったら、凡1人だけだった。
脱衣場はひろくなく、予備のタオルなどもなかった。
大浴場の中に入ると、思ったより狭いなと思った。
1つだけの湯船は、4メートル×5メートルぐらいだろうか。
部屋の露天風呂と比べて、その差を考えたら、一般客室にせずに露天風呂付きの部屋にして正解だった。
大浴場は、凡が入った時はまだ暗くて、よく見えかなったのですが、湯船の奥にガラスの壁があって、その後ろに庭があった。
天井は、露天ではなかったが、何か外の光が入るとような作りだった。
湯温は、こちらの方がやや高めか。
湯に浸かっていると、1人、またひとりと入ってきたので凡は出た。
さて、部屋でゆっくりとしたら、朝ごはんである。
会場は昨夜と同じところだ。
朝は、自由に座っていい。
なので、料理に近い、小さめのブースに座る。
料理は観光旅館のバイキングの朝食としては良い方だと思う。
だご汁などの郷土料理も用意されている。
アワビのお粥があったのは美味しかった。

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隣の席に中国人の中年夫婦が来て、見ると旦那はイカツイ。
見ていると、奥さんは普通のおかずを取ってきているのに、そのイカツイ夫は山盛りのサラダを取ってきて食べていた。
イカツイのに菜食主義者なのだろうかと想像するとおかしかった。
さて、食事を終えたら、部屋に戻って、着替える前にまた部屋の露天風呂に浸かった。
もう、これだけ入ったら満足である。
チェックアウトをして、阿蘇駅までの送迎バスを待つ。
宿泊前に予約をしていたのですが、チェックアウトの時に、こちらか言わなくても送迎バスのことを言ってくれたのは、これもいいですね。
送迎バスには、凡の他に1組の夫婦が乗った。
阿蘇駅までは、15分ぐらいだろうか。
ここから熊本駅までは、あらかじめJRのチケットを購入してある。
このあたりも、田舎であるので予定をキッチリと決めておかないと1泊2日の旅では、エライコトになりかねない。
阿蘇駅、9時57分発。
九州横断特急1号。
赤い車体に九州横断特急の文字が印象的だ。

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旅行に来て、その中の1部分でもJRの特急に乗るというのは、さらに旅情を掻き立てるものですね。
窓の縁にビールでも乗っけたかったのですが、朝なので我慢である。
11時08分、熊本駅着。
荷物をコインロッカーに入れて、まずは観光に出発である。
路面電車で、熊本城へ向かう。
ちょうど桜も満開で、遠足気分だ。
天守閣に行く前に、「桜の馬場・城彩苑」に入る。
お土産物や、ちょっとした食べ物の売り場と、その横に「湧湧座」という熊本城の体験施設のようなものがある。
入ると丁度「ものがたり御殿」で、映像と役者の演技を組み合わせた舞台の開演時間で、まず最初にそれを見た。
観客は、凡以外に10名もいなかった。
演技は、一所懸命されているとは思うのだけれど、役者というより素人のスタッフという感じであった。

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上演が終わると、始めのフロアに戻って熊本城の説明を見るという流れになるはずだったのですが、写真用の背景のパネルや籠や馬や、時代劇の衣装など、どうぞ記念撮影をしてくださいという小道具などが、そこここにあって、何枚かの写真を撮る。
ただ、衣装だけは凡は着るのはいやだと言ったら、ミニボンが詰まらなそうであった。
帰るときに、台湾から来た5人組のグループが、町人や武士の格好をしていたので写真を撮ってあげる。
おじいさんは、着物の変なところから手を出していたが、そんな風に日本を楽しんでいる姿が、うらやましかった。
ああいう風に楽しまなきゃいけないんですよね。
でも、何か凡は苦手である。
さて、熊本城の天守閣の方に向かう。
城の中を歩いている人は、外国の人ばかりであった。

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(綺麗な姿ですね)

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(お城の横にある本丸御殿)
天守閣に入って進むけれど、途中でやっぱりミニボンにこう言った。
「ここから先は、一人で行って来て。下で待ってるから。」
天守閣なんて人の上るところではない。
あれは下から眺めるものである。
聡明な君子は危険な高所には近づかずである。
さて、熊本城を見学したら、この後なのでありますが、これが意外と時間がない。
なので、凡が行きたかったところに行くことにした。
「夏目漱石内坪井旧居」である。
漱石は熊本にいた時に6回引っ越しをしているのですが、この旧居は5番目の家だそうです。
そして、この家には長女の産湯に浸かった井戸や寺田虎彦の馬丁小屋などもあり、漱石が暮らした家が、当時の場所に残って記念館となっている唯一の家だそうです。
そして、凡にも思い出のある家なのであります。
あれは、学生の時だったのですが、友人数名で、周遊券を使って九州をぐるっと回る旅をしていたのです。
その時に、1度訪れたのですが、休館日だったんです。
それでも、その当時の家の奥さんが、大阪から来て可哀想だからと言って、わざわざ凡たちのために、開けて入れてくださったのです。
そんな思い出のある家なのであります。

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玄関から上がると、結構広い造りの家であることが分かる。
順路に従って回ると、漱石の人形が置かれていた。
これは写真を撮らねばね。

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パネルの説明などを読みながら、ゆっくりと回って、さらに庭を回って、最後に漱石の使っていた原稿用紙の複製を買って出る。
そろそろ帰る時間の秒読みとまではいかないが、半時間読みぐらいだろうか。
歩いて、上通アーケードという商店街のようなところへ行く。
そして、時間もないので、目に留まった店に入る。
熊本ラーメンと表に書かれてあったからだ。
「山水亭」さん。
入りやすいお店で、カウンターに座る。
ラーメンとラーメンのセットを注文。
食べながらも、熊本ラーメンの定義はなにかと思ったが、時間もないので美味しく頂いて、そのまま店を出た。

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さて、熊本駅まで戻るのですが、時間がないと判断してタクシーに乗った。
これが正解で、もし路面電車やバスだったら、空港までのリムジンに間に合わなかっただろう。
熊本駅、16時05分発。空港リムジンバス。
阿蘇くまもと空港、17時05分着。
空港のカードラウンジでビールを頂いて、帰路の飛行機に乗り込む
ANA528便。
18時25分、阿蘇くまもと空港発。
19時30分、伊丹空港着。
帰路は、ジェット機であった。B737-500。
そして、門真の自宅に帰宅。
今回の旅は、阿蘇と熊本市内と、少し欲張ったので、それぞれの土地では幾分駆け足というか、見たりない部分があったのですが、それでも、そうしょっちゅう行く場所でもないので、それはそれで良かったか。
ホテルは、初めての露天風呂付ということで、今回の旅行はそれをミニボンが喜んでくれたことが1番の思い出になった。
バイキングも、良かったし。
万事、正解というところだろう。
さて、空港で買ったカラシレンコンで一杯やりますか。

今回、訪れたのは、阿蘇周辺と熊本市内。
阿蘇も、阿蘇山を中心にして、北にも南にも見どころがあります。
内牧温泉も、阿蘇を見ながら温泉なんてことも楽しいです。
熊本市内は、これは若い人でも、お年を召した人でも、楽しめる街です。
そんな熊本は、おすすめであります。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    いつかチャンスがあったらと思い、宿のHPを見たら、全てのライフラインがストップし電話も通じない
    当面営業はできないと告知してありました
    自分が心配してもしょうがないのですが、早くライフラインだけでも復旧してほしいものですよね・・・
    実は約3年前に内牧温泉に行った事があります
    その時に熊本城の下にある桜の馬場 城彩苑にも立ち寄りました
    あの時はツアーだったので自由に食べ歩きできなかったけれど、今度は馬肉の焼肉を食べに行きたいねなんて漠然と熊本行を候補に挙げていたんです
    それが地震でかなり酷い事になってしまいましたからね
    当分旅行って感じではなさそうですよね・・・
    真っ赤な車体の九州横断特急1号ですか
    これも旅の雰囲気を盛り上げる素晴らしいチョイスですね
    旅行と言うと飛行機ってイメージですが、旅って言うとやはり列車(電車)は欠かせませんよね!
    青い空に熊本城、雄大な一枚ですね
    今は瓦が落ち、石垣が所々崩れてしまった・・・
    この優雅な姿を復元するには、相当な時間が掛かるでしょうね
    旅の〆に熊本ラーメンですね
    どうでしたか?博多ラーメンとはまた違った美味しさだったのでしょうか?
    今回熊本の旅ブログを躊躇されていたようですが、本来こんな素晴らしいところなんだって事を知る意味でも、思い切ってアップしていただき良かったと思います
    凄く参考になったし、熊本が少し元気を取り戻したら自分も行ってみたいと強く思いました

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    私もホームページを見ました。
    ホテルとして営業できないばかりか、ライフラインも断たれているのは、つらいと思います。
    泊まっていたお客さんもまた大変でしょうし。
    馬の焼き肉は食べたことがありません。
    今回も馬刺しは食べたいなと思っていましたが、それも食べれませんでした。
    熊本ラーメンは、熊本ラーメンの定義をしらなかったので、とりあえず見つけたお店で食べました。
    台湾から出てこられてラーメン屋をされたのが先先代とか書いてあったような記憶があります。
    ラーメンは、美味しかったですよ。
    でも、他の店と食べ比べしてみたかったです。
    熊本城とかその他の大きな施設は国や自治体が何とかするでしょうけれど、個人の家や、今回お世話になったホテルとかを、先に何とかしてほしいです。
    東北の時のように、折角の義援金が、まったく関係ないところで使われたりしないように、ちゃんと熊本に届くようにと願います。
    熊本は、これに懲りずに、どんどん遊びに行って、みんなで盛り上げていきたいですよね。

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