平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(482)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(167)

2月23日。
みゆきさーん。
お誕生日おめでとうございます。
そんでもって、ミニボン。
お誕生日おめでとう。
ミニボンの誕生日は、16日だったんですよね。
でも、今年も何もプレゼントというものを渡さなかった。
そんな特別なことというか、習慣は、普段の生活には無いほうがいい。
でも、みゆきさんには贈らなきゃいけません。
何故なら、みゆきさんは特別な存在だ。
それにみゆきさんに縁が繋がるチャンスは多いほうがいいに決まっている。
そこで何を贈るかというこになるのだけれど、昨年のクリスマスには名前入りの鉛筆を贈った。
自分の名前が入ったものは捨てにくいだろうという作戦だ。
鉛筆に「なかじま みゆき」って刻印したんだね。
ついでに、凡の名前入りの鉛筆も贈ったが、これは笑ってもらえただろうか。
それより先に、みゆきさんに届いたのだろうか。
ヤマハ・アーチストハーツのファンレター係り宛てに送ったので、みゆきさんの手許まで届いているかは不明だ。
ただ、届いていることを願うしか、これは仕方がない。
それで、今回の誕生日のプレゼントである。
今回も、自分の名前入りのものは、捨てにくいし、スタッフもすぐには捨てずに、本人にまずは確認するのじゃないだろうか。
ということで、名入れ作戦を今回も続ける。
では、何を贈るかなのだけれど、今回は新たな作戦を思いついた。
題して、「遠距離勝手にペアルック作戦」。
この計画は、こうである。
恋人どうしお互いにラブラブであれば、まずはペアルックをしたくなるというものだ。
と、こんなことを書く人は、昔の人間である。
今、街中でペアルックなんてしたら、歩いている人から奇異の目でみられるだろう。
凡は、昔の人間であるけれども、昔からペアルックは絶対に嫌だと思っていた。
その前に、ペアルックしてくれる人もいなかったのかもしれないけれど。
兎に角、あれは他人の視線が全く感じなくなった神経の麻痺した人がする二人よがりである。
というか、恥ずかしいものね。
そこでである。
そこで、敢えてのペアルックなのであります。
もし、みゆきさんが凡の贈った服を着てくれたなら、そして、凡も同時にその服を着ていたら、大阪と東京での遠距離でペアルックが成立してしまうという作戦なのであります。
遠距離で離れているから、誰もペアルックと気が付かずに奇異な目で見られることもない。
でも、凡とみゆきさんはペアルックなんだ。
そしてここで、ペアルックであるから、2人はラブラブであるという理屈が成り立つのである。
少しばかり悲しい理屈ではあるけれども、そこは見て見ぬふりをしておくしかない。
さて、ではどんな服を贈るのかということになるのだけれど、女性の好みは凡には分らない。
それに、立派なブランドのものなんて帰る訳もない。
そして、どうせ贈るなら凡らしいものがいい。
ということで至った結論。
「凡のオリジナルデザインのTシャツ」。
これなら、凡が贈る意味があるというものだ。
さて、そうなるとデザインである。
凡は以前からみゆきさんの白目は最高に美しいと言い続けてきた。
これは間違いのない真実である。
それをデザインにしようと思ったのです。
それで、ワードを使って目のデザインを作った。
それを、Tシャツにプリントすれば完成だ。
実はこの計画は1月の始めから進めていたのです。
休みの日や、縁会2012~3劇場版を見に行った帰りなどに、ユニクロへ行き、女性用のTシャツのサイズなどを、これまた恥ずかしさいっぱいに店員さんに尋ね、そして電気屋に行き、Tシャツにプリントする用紙を、これまた店員さんに相談しながら買って帰って、自宅でプリントを続けてきた。
続けてきた。
続けてきたのであります。
そう、続けてきたんだ。
続けてきたのでありますが、全部失敗に終わった。
凡はこんなにも不器用であったのか。
どうにも上手くいかないのです。
失敗するたびに、またユニクロへ行き、女性用のTシャツについて尋ねる。
「あの~。普通の女性っていうのかな、中肉中背で、、、多分普通の女性ぐらいの大きさだと思うんだけれど、サイズはどれにしたらいいかなあ。」なんてことを聞くのって、どうしようもなく恥ずかしいものだ。
それに、実際のTシャツを手に取って見ても、SとMを重ね合わせても微妙な大きさの違いしかない。
このサイズの違いは、これでいいのかと思う。
紅白歌合戦の時にマッサンとエリーさんの横に立っていたみゆきさんの大きさを想像しながら、どっちがいいんだなんて悩み悩み購入。
インクにしたって、顔料タイプと染料タイプがあったり、メーカーも商品もそれぞれ特徴があるし、店員さんのオススメもお店によって違う。
兎に角、悩むところが多い。
それで、自宅に帰ってアイロンでプリントするのであります。
実際に、プリントしたのは白いTシャツに、白いものにプリントする用紙で、洗濯に強いものを、アイロンで圧着させる。
するのだけれど、ここで失敗をするのです。
アイロンをする前に何度も確認するのですが、実際にアイロンをすると見えないぐらいのゴミが赤い点や青い点になって浮かび上がったり、熱いまま剥がして用紙が破れたり、時間を掛けすぎて焦げてしまったり、はたまた不注意で上下逆だったり。
そこで、考えた。
これではいくらやっても失敗ばかりだ。
もう、諦めよう。
とはいうものの、作戦とデザインは、これは凡らしいからやりたい。
ということで、ネットで1枚からでもプリントしてくれるところを探して発注した。
Tシャツに直接インクジェットでプリントしてくれる。

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(Tシャツの全面。こうやって見ると、みゆきさんが凡に寄り添っているようにも見えないことはない。白目の文字が、みゆきさんの白目の美しさを表現しているのであります。)

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(Tシャツの裏面。こっちは英語で文字を入れた。)
そして、やっと届けられたTシャツを百均の箱に入れて、メッセージを添えて、コンビニから23日の午前中着で送ったのであります。

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(百均の箱に入れると、ちょっとよく見えます。でも白目がより目立つ)

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(もちろん、メッセージも添えました)
さてさて、これがみゆきさんの手許まで届くことを今は切に願っているのでございます。
そして、みゆきさんは、このTシャツを着てくれるのだろうか。
このTシャツのデザインを見て、ミニボンは「怖い。」とか「気持ち悪い。」と評する。
そして、「こんなん送られて来たら、みゆきさんも嫌やろうな。」「絶対に着いひんわ。」なんて、否定をする。
いいんだよ。
着ても着なくてもさ。
凡の気持ちを伝えることが重要なんだ。
そして、みゆきさんが、クスリとでも笑ってくれたなら、それでいいんだ。
ただ、みゆきさんがこのTシャツを着たら、みんなから、さぞかし奇異な目で見られるだろうな。
そういう、凡もこのTシャツを着て街中を歩く勇気が今のところ出ないのである。
じゃ、何故作ったの?
でありますよね。

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(失敗作の焦げてしまったもの)

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(失敗作の剥がれてしまったもの。)

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(失敗作の上下逆)

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(みゆきさんが凡を見ているというパターンだけれど、これも失敗)

コメント

  1. 散散歩歩。(533)奥入瀬のリゾートを満喫の旅。(3)

    新青森駅からの送迎バスは大型のバスで、お客さんでいっぱいだった。

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