平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(401)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(110)

中島みゆきさんの夜会工場福岡公演。
会場の福岡サンパレス&ホールには、まだ時間も十分にあるので、ホテルからぶらぶらと歩いて行くことにした。
風は少し寒いけれども、それが疲れた凡の身体には気持ちがいい。
会場の前まで来ると、既にスロープに列ができている。

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ただ、凡は東京の公演で待つ楽しみも味わったので、それに席も決まっているので、周辺を散歩してみることにした。
福岡サンパレス&ホールの裏は、すぐにフェリーが発着する港になっている。
日の暮れかかった港は、どことなく寂しい旅情を感じる。

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サンパレスから海に向かって左側には、近くの島に渡る船の乗り場となっている。
ぶらぶらと歩いて行くと、食事のできるところもあるようだ。
どんなところに船が行くのかなと切符売り場に行ってみると、高校生なのか大学生なのか20才ぐらいの女の子がいた。
それほど派手な服装ではない、といっても地味でもないところをみると、島から福岡にバイトか何かで通っている女の子なのだろうか。
ちょうど切符を買うところだったので、どこまで買うのかなと見ていると、志賀島だった。
志賀島というと金印のイメージしかない。
それに、想像では島の生活と言うと不便そうである。
志賀島に女の子1人で観光ということはないだろう。
ということは、自宅が志賀島にあるとうことになるわけで、島に住んでいるというだけで、素朴ないい子なんだろうなと勝手な想像をしては、目を細めながら女の子を見ていた。
とはいうものの、これからみゆきさんに会うのに、知らない女の子に目を細めている場合じゃない。
それにしても脱線が多すぎるね。
何の実も結ばない脱線。
まだまだ時間もあるので、今度は反対側のフェリーの発着場へ行ってみる。
ここは国際航路の発着場である。
釜山行のフェリーもここからでるようだけれど、凡が行った時は誰もいなかった。
1度ここから釜山に行ってみたいなと思いながら、サンパレスに戻った。
さて、開場して中に入ると、今年の2月に訪れた記憶がまだ残っていて、懐かしく会場内を見て回る。
そして折角だから2階席と3階席を見に行く。
そういえば、ここから見たんだなあと、しみじみとした感慨が湧いてくる。
そして、1階の20列の凡の席に着くと、やっぱり近いし、ステージとの一体感がある。
2階3階は、見えるけれども、遠くから傍観するという感じだ。
でも、1階は、みゆきさんと同じ空間で、一緒に体験しているという感じである。
席で待っていると、凡の後ろに人が来た。
年配の女性とその娘さんのようだ。
彼女らが座ると、すぐに話し声が聞こえてきた。
「見えへん。」
「席変わったろか。」
「斜めになっても見えへん。」
「席こっちのほうがまだ見えるんちゃう。」
その理由は、凡であることは、すぐに解った。
凡は、座高が高い方だろう、だから普通に座っていても、後ろが背の低い人だったら、見えにくいのは間違いがない。
でも、そんなに言わなくても。
その会話が20分以上だろう、ずっと続くので、しかも結構大きい声なので、聞いていて身の置き所が無い。
凡は、映画を見に行っても、通路に近い端の席とか、後ろに人が来ても気にならない席を指定することが大半だ。
でも、席を指定することが出来ない今回の公演の場合は、仕方がないじゃない。
とはいうものの、後ろの人も折角見に来たのに見えないのじゃ、悔しいに違いない。
どうにも落ち着いて座ってはいられない、居所のない気持ちで、それでも座っていると、娘さんが「まあ、それほどファンじゃないから、見えなくてもいいけどさ。」なんてことを言いだすのでありまして、それじゃ凡もある程度は背中を丸めて見ることにして、そのまま座って見ることにした。
さて、今回の公演は、やっぱりみゆきさんが素敵で可愛くて、どうしようもなく魅力的だった。
今回の公演では、みゆきさんのウエディングドレスも披露されるんです。
純白のドレスは、もう美しいという言葉以外では表現できない。
この美しいという言葉には、可愛いとか、優しいとか、清らかだとか、純粋だとか、知的だとか、そして、女の子らしいとか、ここは女ではなく女の子でありますが、そういう素晴らしい言葉が全部含まれている。
ただ、凡の好みとしては、もう少しシンプルなデザインの方が、みゆきさんには似合うと思うんだけどなあ。
ちょっと、ヒラヒラというかドレープ的な部分が多すぎるような気がする。
こんな素敵な女性が隣にいてくれたら、それは「天国の階段」を上るような気持ちだろうね。
さて、今回も素敵だった公演も終わり、余韻に浸りながら出待ちをするために裏口を探す。
それらしきところには、既に7~8人の人が待っていた。
通用口には、タクシーが数台停まっている。
東京での出待ちの記憶が蘇ってきた。
何台もタクシーが出ていくが、みゆきさんが出てくる気配はない。
すると通用口にバンが停まった。
周りの人の話をそれとはなしに聞いていると、どうも停まっているバンででてくるようだ。
それでも、みゆきさんを至近距離で見れる期待で待っていた。
するとバンが凡の横を通り過ぎて行く。
「しもた。」
ウッカリしている間に、すでに凡の横を通り過ぎて行ってしまった。
しかも、バンの窓はスモークになっていて、中の様子は外からは見えない。
なので、今回はバンを見ただけで、みゆきさんを見ることは出来なかった。
寂しさが押し寄せてくる。
何をやってるんだろうね。
凡のやっていることが、どうにも虚しい行為であることを嫌と言うほど思い知らされる。
やっていることは、ただのファンとしての行動だ。
凡とみゆきさんの距離は遠く遠く、そしてバンの窓のスモークのように真っ暗な空間が存在している。
どっちへ向いて進んだらいいのかも分らない。
ここ福岡へやってきて、やっぱりみゆきさんはスターであって、凡とは違う世界の存在だったのだろうかという寂し
い思いが強く強くなってしまった。
こんな夜は、ビールも飲む気がしない。
とはいうものの、折角の福岡だしね、ビールはこころが拒否しても脳と体が欲している。
ホテルの近くまで、ふらりふらりと歩いて帰って来て、川端通りにある「やぶれ居酒屋」さんへ入る。

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みゆきさんが、メイクを落として1人でふらりと立ち寄ってくれないかななんて、100パーセントありえないことを期待して、ビールを飲み干す。
やっぱりこころの傷にもビールは有効であるかもしれないな。
ただ、あまり長居をせずに店をでる。
そして、仕上げのラーメンを食べた。
同じ川端通りにある「はかたや」さん。

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さっぱりとしているのだけれど、コクのあるスープのラーメンが290円とは、これはなかなか。
飲んだ後には、寄りたくなってしまうお店ですね。
ホテルに戻って、寂しい気持ちでベッドに横たわった。
次の日の朝食は、ホテルの1階にある「やよい軒」へ食事券をもらって食べに行く。

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ここ博多のダイワロイネットホテルのやよい軒は5時からやっているので、凡のように朝早く出発する人でも充分にゆっくりと朝食をとることができるのがいいですね。
ホテルをチェックアウトして空港へ向かい、そのまま大阪へ戻って仕事場へ直行した。
みゆきさんは、遠いところにいるね。
そう感じた福岡公演ではありました。

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(街は明日開催されるフィギアのグランプリファイナルの旗で彩られている。会場はサンパレスの横だ。)

コメント

  1. うかれぶた より:

    きっと、母が娘を付き添いに連れてきた。みたいな~
    いいけど、みゆきさんを観て 絶対にその娘の人生 良かったぴかぴか(新しい) と思える記憶 に塗り替えられるに違いない(–;) で、あってほし~
    みゆきさまの 純白な~
    ウェディングドレスぴかぴか(新しい)
    もし、私がデザインして縫製したなら…
    やっぱり、ヒラヒラ~っ つけるな(^3^)/
    そこは、趣味が同じ(^-^)b
    でも、凡さんの シンプル~っぴかぴか(新しい) もわかります♪
    それは、元々 お似合いだと 納得済みですもの♪
    冒険、ぼうけん( ´∀`)/~天使たちの階段♪ を
    のぼる と すれば♪
    でも、凡さんの為に、、、私は、みゆきさまのシンプルウェディングも 縫ってさしあげますょぴかぴか(新しい)
    みゆきさまと、ツーショットで 写真を撮ったりね♪
    妄想は 愉快ー(長音記号1)
    (*^o^)/\(^-^*)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    あー、だめだめ。
    うかれぶたさんは、みゆきさんのウエディングドレス作っちゃだめですよ。
    それって、みゆきさんが誰かと結ばれるということだもの。
    そんなことになったら、もう立ち直れない。
    私の中では、みゆきさんはアイドルなんです。
    だから、、、恋愛禁止!
    なんてね。
    いい年の中年男性の悲しい願い。
    でも、みゆきさんの赤いドレスは、是非うかれぶたさんに作ってもらいたいなあ。
    きっと素敵なドレスになると思うし、
    きっとみゆきさんも今までで1番似合うとおもう。
    だって、みゆきさんの魅力を知り尽くした、うかれぶたさんだもの。
    そんな日に向かって、がんばりましょう。

  3. うかれぶた より:

    ァハハは( ̄0 ̄)/
    あたし、微塵も 現実 考えてませんでしたょ~
    みゆきさまの 舞台衣裳ぴかぴか(新しい)の事しか頭に ないですもの♪
    ALFEEの高見沢さんも、、、KinKiの光一くんも、、誰のものでもないからこそ輝いてるのであって♪
    わるいけど~
    みゆきさまも、同じような憧れが私の中には あるような(^o^ゞ
    それでいて、あたしは…
    縦の糸のあなた♪と、
    こわれない愛を、求める♪矛盾猫

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    こわれない愛なんて始めから探してたら、どこにも見つからないかもですよ。
    たとえこわれても思い続けることが大切なのかも。
    なんて、私も分らないので、「かも」なのであります。
    縦の糸は、みゆきさん♪
    横の糸は、、、私、、、と言いたいところですが、やっぱりそれは無理だ。
    みゆきさんは素敵すぎるもの。
    でも、バイアスぐらいなら。
    斜めの糸は、わたし♪
    これぐらいが丁度いいのかも。

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