平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(317)散骨は、金持ちの葬式。

鎌倉アンド東京の途中なのですが、面白いテレビを見たので、ちょっと寄り道です。
それにしても、旅行記がすすみませんね。
朝、何気なくテレビを点けると「散骨」についての特集をやっていた。
死んだ後に、散骨をしてほしいと考えている人が増えているらしい。
みなさんは、どう思いますか。
どうもね、凡は、やめてほしいと思うのであります。
そんな散骨なんて、焼いた後の骨をどこに撒くのですか。
番組では海に撒いていました。
いい迷惑だよね。
焼いた骨を砕いて粉にして東京湾に撒いていた。
でも、その骨の粉を撒いたところには、お魚さんだっているんだよね。
そのお魚さんが死んだ人の骨の混ざっている海の水で泳いでいる。
「ママ、今日の海水は、ちょっと粉っぽいね。」なんてさ、何も知らない子供の魚が泳いでいる。
そんな魚を漁師が取って来てさ、魚河岸に並ぶわけ。
「やっぱり、江戸前の魚は違うね。」なんて、高級な寿司屋で食べている魚の、何パーセントかは、人の骨の海で泳いでいた魚かもしれない。
そんな寿司は食べたくないね。
陸に撒いたってさ。
その粉が風で飛んでくる。
「ハックション。」
花粉症じゃなくて、骨症。
また新しいアレルギー性鼻炎が増えちゃう。
というよりもね。
まずは、人間死んだら、後のことは生きている人に任せちゃわなきゃいけない。
そういうものだ。
大勢の人を呼んで派手な葬式をするのも構わないし、小さな家族葬でも構わない。
あとは頼んだよって、現世の事は、生きている人に丸投げして、先へ進まなきゃ。
あとのことは、現世でまだ生きている人が、これからまだ生きていくのに都合のいいようにすればいい。
死んだ後まで、どうしてほしい、ああしてほしい。
なんてさ、どうも死んでまでも人間のエゴを他人に押し付けるべきでない。
そう思うのであります。
死んだら後の人に丸投げすればいいという理屈で言うなら、散骨でも構わないのだけれど、どうも撒く場所によっては嫌な人もいる訳で、その辺のところを考えてやってほしい。
だから散骨は、広大な私有地を持っている人がやる葬式。
その前に、散骨をしたいという人が増えているというのは、お墓の存在が昔ほど重要でなくなってきたということでもあるのかもしれない。
占いをする人や、宗教家に聞くと、お墓というものの重要性を説いてくれそうだ。
でも、実際にお墓を建てている人と、お墓の無い人を比べて、その後の幸せ度を統計をとって調べてみたいですね。
幸せ度というのも、これは意味のない度合いなんだけれどもさ。
それにね、お墓が必要なら、いずれこの地球上の土地はお墓だらけになってしまって、住む場所がなくなっちゃうよ。
凡の家の宗旨は浄土真宗です。
いつの時代からかは知らないけれども、親の親ぐらいからはそうだ。
その浄土真宗では、お墓というのは教義から言うと要らないものなんです。
死んだら、すぐに阿弥陀様に掬い取られて救われるから。
これは、ある意味素晴らしい教えだなあと思う。
とはいうものの、凡は別に浄土真宗をすすめている訳じゃない。
親鸞さんは、好きなんだけれどもね、人間として面白いから。
とはいうものの、京都の有名な浄土真宗のお寺なんかに行ったら、その裏に広い墓地が広がっていたりする。
そんな風景を見ると、凡は苦笑してしまう。
「坊さんも、生計をたてたり、お寺を維持して行くのは、大変なんだなあ。」ってね。
そんな影響もあるのか知らないけれど、凡もお墓は要らないと思う。
それじゃ、どうするか。
いいアイデアが浮かんだ。
ゴミの日だ。
凡が死んだら、ごみの日に捨ててくれればいい。
そうミニボンに言ったら、
「そんなん、ゴミの人が迷惑やん。」
そうだね。
それもそうだ。
それに、焼いた骨は、燃えるゴミなのか、どうなのか、焼いちゃってるから迷っちゃう。
だったら、こうすればいい。
「骨の日。」
この日は、骨をビニール袋に入れて玄関先に出しておくんですね。
そしたら、骨の人が回収に回ってくれる。
うん、これはいいな。
これですべて解決であります。
とはいうものの、死んだ後のことでありますからね、それも後に残った人に任せましょうか。
、、、、ん?
凡には子供がいない。
じゃ、誰が骨の日に出してくれるんだろう。
まあ、それも残った人に丸投げしちゃおうね。

コメント

  1. うかれぶた より:

    私は、先祖のお墓のうしろの 山に 粉となって いずれ消えていたい猫
    そうだ、その墓地の向こう側に、おじいちゃんが 造った、 街に抜けるトンネルがあるんです♪
    今でも、畑に行くのに トラックも走る 立派なもの。
    「ぼんぼんトンネル」
    って、意味不明だけど…
    なんか かわいい名前冷や汗
    凡さんと、「なみなみ」を思い出すわーい(嬉しい顔)ひらめき
    で、よく産まれた時の夢のをみたときは… 必ずそこの入口に立っている猫
    だから そこに帰るのかなぁとも思うのであります。

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    おじいさん、すんごいものを作ったんですね。
    トンネルなんて。
    それに名前がいいですね。
    「ぼんぼんトンネル」って。
    「ぼん」は、どういう意味なんでしょうな。
    まさか、おじいさん「凡」のつく名前じゃないですよね。
    うかれぶたさんの骨の粉をうしろの山に撒くんだったら、粉にしてくれる人を探さなきゃ。
    そんな人、見つけなきゃ。
    いいひと。
    でも、うかれぶたさんが先に逝くとは限らないんですけれどね。

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