平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(289)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(55)福岡縁会。

今日の、凡の叫び。
「バレンタインデーなんて、無くなってしまえばええねん!」
まあ、冷静になってもね、そっこく廃止すべきであることは、賢明な、そして正常なこころの持ち主であれば、当然の理屈なのであります。
「みなさーん。バレンタインデーを廃止する法案を成立させましょう!」
この理由については、もしお時間があれば「記念日なんていらない」を読んでくださいまし。
それにしても、みゆきさんは、誰かにバレンタインデーのチョコを渡すのだろうか。
それは、渡すだろう。
お世話になっている人もいるだろうし、大切な人もいるだろう。
義理チョコは、どうなんだろうか。
みゆきさんは、そんな世俗的なことを好んでするのだろうか。
そして、そして、考えたくはないけれど、好きな人もいるのかもしれない。
でも、いつかは凡も、みゆきさんにチョコを、本命のチョコを貰える人間になりたいと思う。
そして、今は凡のことなんて知らないみゆきさんではあるけれども、凡は、みゆきさんへの愛を純粋に叫びたい。
「みゆきさーん。大好きでーす!」
さて、バレンタインデーは置いといて、コンサートの話であります。
中島みゆきさんのツアー「縁会」。
その最終のツアーが、福岡である。
昨年から、チケットを取って用意していた。
3日間あるツアーの中で、行けるかどうか分らないけれど、1番行けそうな日を申し込んだ。
2月9日の土曜日。
この日に参加して、次の日の10日の朝一の飛行機で大阪に帰って来て、そのまま仕事に行くという計画を立てていた。
これなら、休みを1日確保するだけで行ける。
なのだけれど、2週間前になって10日も休めそうだということになったのであります。
これなら、朝一の飛行機じゃなくて、ゆっくり観光も出来そうだ。
というよりも、当然ある考えが浮かんだのであります。
10日が休みなら、その日もコンサートに行って、その次の11日の朝一の飛行機で帰ればいい。
そう思うと、もうその考えしかない。
ミニボンに相談すると、「もう1日行ったらいいやん。」という返事も貰った。
よし、9日、10日と連続でコンサートに参加して、次の日の朝一の飛行機で大阪に戻り、そのまま仕事だ。
決定!
となると、10日のチケットを手に入れなければいけません。
これが問題だ。
当然、チケットは完売。
当日券も若干数あると書いてあるのだけれど、これは当然ながら当日までチケットを手に入れられるか不明だ。
若干数なんて、書かずに50枚とか具体的な数字を示してくれれば、まだ想像しやすいのだけれど、若干なんて、50枚なのか10枚なのか、5枚なのか分らないので、それに賭けるのは不安がいっぱいだ。
10日になって、、コンサートに行かずに、福岡でぶらぶらするなんて、耐えられない。
これは最終手段としょう。
ダフ屋は、今まで行った会場ではいなかった。
今回も、多分いないだろうし、たとえいても、金額をふっかけられたら、またそこで悩んでしまうし、そこで高いお金を払うぐらいなら、他に手に入れる方法がありそうだ。
今の時代というものは、便利になりましたよね。
インターネットで何でも買える。
チケットもチケット販売委託会社や、ネットオークションがある。
すぐにチェックしてみると、1階の席で2万円以上するし、これが締め切り間近となると、もっと高くなるだことは、3万円以上するチケットもあることから想像がつく。
どうしたものかと、思案していると、あるチケットをヤフーのオークションで発見。
立見席。
それも定価が7000円のチケットが、7250円だ。
250円しかアップしていない。
これだ、これにしよう。
立ち見でも、確実にみゆきさんに会えるんだし、値段が定価とほとんど同じというのが気に入った。
とりあえずは、チィケットを確保した。
届いた券を見てみると、神戸で発券されたもので、たぶん行けなくなって金券ショップに売ったんでしょうか。それが流れて、東京の金券ショップからオークションに出品されていたようだ。
神戸、東京と回って大阪にたどり着いたチケットが、赤い縁の糸で凡につながっていたようで、可愛く見える。

画像

それにしても、立ち見って、どういう席なんだろう。
勿論、立って見るのは分るのだけれど、その立つ場所が決まっているのだろうか。
想像では、1階の1番後ろの席の、その後ろに並ぶのだろう。
昔は、映画も人気のものは立ち見で見ることがあった。
今は、ほとんど全席指定だけどね。
ちょっと懐かしい気分だな。
ステージからは遠いけれど、3階席よりは、ましかもね。
でも、立ち見だと、どうなんですか。
開演したら、ちょっと横にズレたら、みゆきさんに、ちょっと近くなるではありませんか。
そうだ、これだ、この作戦だ。
「カニカニ大作戦」
泡を口からプクプクっとね、噴出してさ。
アワワワワー。
みんなビックリするよ。
関係者も出てきてさ、みゆきさんもビックリしてステージから降りてくる。
「大丈夫?」
優しくみゆきさんの腕に抱かれる凡。
「もう、ダメかもしれない。み、ゆ、き、さん、、、。」
ガクッ。
凡、ご昇天。
いや、そうじゃない。
カニカニ大作戦は、そうじゃない。
みゆきさんの腕の中なら、死んでもいいけれど、そんなことは起こりっこない。
「カニカニ大作戦」
凡のお腹をパカンと2つに割ってね。
凡のお腹のカニみそを、みゆきさんに食べてもらう。
「うーん。このカニみそ、美味しいーっ。」なんてね。
みゆきさんが、凡のお腹の味噌に、舌鼓。
いや、それは妄想だ。
たとえ凡の腹に味噌があったとしても、それは臭い。
臭い凡の腹の味噌を食べたら、みゆきさんも、お腹を壊すだろう。
第一、 食べない。
というか、臭くて食べることが出来ないというほうが正解だ。
というか、妄想だから、正解はない。
じゃ、どういう作戦か。
「カニカニ大作戦」
両手の人差し指と中指でもってカニのハサミを作ってね、足はがに股。
そんでもって、コンサート会場の立ち見の席の後ろの壁に貼りついてさ。
「カニ、カニ、カニ、カニ、、、。」って要領で、ちょっとずつ前の方に、横歩きで近づいて行く。
始めは、会場の1番後ろに立っているんだけれど、休憩になるころには、1階の後ろの壁とステージの真ん中ぐらいに来ている。
ちょっとずつ、壁に貼りついて、カニのように横歩きするわけだから、関係者も気づかない可能性が高い。
そんでもって、さらにカニカニカニでもって横歩き。
最後のアンコールの、恩知らずが始まった時には、ステージに1番近いところまで移動している。
そんな、算段である。
これは、いけるかもしれない。
急に、立見席のチケットが、宝物のように見えてきた。
「カニカニ大作戦バンザーイ!」
さて、チケットも2日間分を確保できた。
飛行機の予約の変更も済んだ。
後はホテルだけである。
と、思ってパソコンで検索をした。
「あれー。あれれれれー。」
ホテルがどこも満室だ。
凡がよく使うサイト「楽天」でも、福岡市内で、その他の条件をなにもつけないホテルで詮索しても該当がないとでる。
ANAのサイトでも、空きがない。
どうして、どうしてなのよ。
福岡なんて、都会だからホテルなんて沢山あるはずなのに。
どこを探してもホテルが満室だ。
「福岡で、泊まれないよー。」

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