平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(300)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(66)

九州国立博物館は、東京、京都、奈良に次ぐ、国立の博物館です。
天満宮に向かって参道を歩いて行くと、途中で左に直角に曲がるところがある。
そして、博物館はその直角に曲がって少し歩いたところから、こんどは右の方に曲がっていく道があって、そっちへ行くと博物館の長いエスカレーターがある。
でも、その天満宮から直角に曲がるところに案内が無いものだから、どう行けば博物館に行けるのか分からない。
ここに案内表示が欲しいな。
それで、今回は直角に曲がるところで人に訊いたので、博物館のエスカレーターまで辿り着けた。

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長いエスカレーターで上に上がると、でっかい曲線の屋根が印象的な九州国立博物館がある。

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「ボストン美術館・日本美術の至宝」という特別展をやっていた。
館内に入ると、ある看板が目に入る。

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館内の展示物の音声ガイドなんだけれど、そのナビゲーターが女優の中谷美紀さんなんです。
これは面白い企画ですね。
これがもし、みゆきさんのナビゲートだったら、絶対に借りちゃうな。
「中島みゆきでーす。」なんて、可愛い声でガイドされたら、もう展示物を見ることなんて、どこかに吹っ飛んじゃうよ。
ただただ、その声を聞いていたい。
そんな気持ちで何度も聴き直しちゃう。
多分、朝から晩まで博物館にいちゃうだろうな。
そして、癒される。
ボストン美術館の長谷川等伯の水墨画や、平安の絵巻物などの名画を前にして、静かに目を閉じる。
イヤホンから聞こえてくるのは、愛おしいみゆきさんの声。
その声は、凝り固まった凡のこころを、解きほぐしてくれる。
そして、湧き起こるみゆきさんへの愛の熱いパッション。
いくらボストンの名画が優れていても、こんな癒しとパッションは、何時間その絵をみていても湧き起こらないに違いない。
ならば、このままずっと目を閉じて、みゆきさんの声に耳を澄まそう。
目を開けたくない。
美術館にいるのだけれど、もうボストンの美術品なんて意味のないものになってしまうだろう。
だって、そこにそれ以上に美しい美術品とも言えるみゆきさんの声があるのだから。
そんな企画だれか、やってー。
「ちょっと、兄ちゃん。さっさと次の絵に移動してーな。他にも見てる人、ぎょーさんおんねんで。邪魔やがな。何、半笑でヨダレ垂らして目ぇつむってんねん。ほんま、かなん兄ちゃんやで。なあなあ、みんな、そう思うやろ。ほら、みんな邪魔やゆうてるで。」
これが大阪の美術館だったならば、みゆきさんのナビゲーターであっても、目を閉じて聴くことは無理だろうな。
大阪のおばちゃんには、絶対に勝てないものね。
日曜日とあって館内は沢山の人で賑わっていて、素晴らしい展示物なのだけれど、人が多すぎて近くでゆっくり見ることは出来ない。
帰りの時間もあるので、ここも駆け足て見て回る。
それでも、曽我蕭白の雲龍図や、長谷川等伯の龍虎図は、すごく迫力があって、凡のあるのかないのか分らない美術心をも、くすぐるものでありました。
特に曽我蕭白という人物は、始めて知ったのですが、なかなか筆致が大胆で素晴らしかったです。
そして、この展示物を見て、気になったことがある。
蕭白の雲龍図の龍の目もそうだ。
馬頭観音菩薩像の目もそうだ。

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(HPから拝借)

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白目が強調されて描かれている。
白目と言うのは、人間の美しさを表現した究極の人体の1部分である。
白目があるからこそ、人間が美しいのである。
その白目の美しさの頂点が、みゆきさんだ。
みゆきさんの白目は、美しく、涼やかで、みているすべての人を癒してくれる。
詰まるところ、人間が美しく存在するには、白目だけがあればいい。
そう思っていた。
でも今、蒼白の雲竜図の龍の白目や、馬頭観音菩薩像の白目もそうだ。
それらの白目には、美しさはあるのかもしれないが、清々しい感じや、癒される感じがまったく無い。
どうしてだろう。
そう思って絵を見ていると、黒目がどちらも異様に小さいことに気がついた。
そうなんだ。
白目が白目として存在するには、黒目が必要だったんです。
そして、そのバランスが重要なのであります。
黒目と白目のバランス。
そして、どうしてみゆきさんの白目に癒されるのかというと、みゆきさんの白目と黒目のバランスが、ダイヤモンド比なのであります。
ダイヤモンド比というのは、黄金比よりも、もっと究極の比率であるという凡の思いついた言葉です。
それが解ったら、みゆきさんの黒目も大好きになった。

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そして、みゆきさんこそ、その白目と黒目のダイヤモンド比を持つ最高の女性であり、最高の美であり、人類の至宝である。
そう納得して、常設展を見に行った。
ここでは常設展という呼び方はしないで、文化交流展示というようだ。
「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」を軸に、海の道、アジアの路というテーマで展示をされていた。
ここは、面白かったです。
ただ、写真を撮ってもいいかと訊くとダメだという。
勿論、撮ってはダメなものもあるだろうけど、撮っても差し支えの無いものもあるのだから、その辺は全部ダメというのではなくて、これはいいけれど、これはダメとかの対応がほしいな。
展示物を見て、何かしらこころを動かされるものがあった時に、ちょっと写真として残しておきたいというのは自然な感情だと思うし、その人の教養を高める素ともなるのじゃないかと思う。
さて、ゆっくりと見ていたいところだけれど、そろそろ駅に向かって帰りましょう。
メインはみゆきさんであって、観光はサブなのでありますから。
大宰府駅からは、今度は西鉄で天神まで帰ることにした。

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