平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

創作劇場は、ここをクリックしてください。⇒⇒⇒

散散歩歩。(299)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(65)

太宰府天満宮の参道は、想像以上に観光客であふれていた。
そういえば、今日は日曜日だったんですね。

画像
画像

両脇に並ぶ、お土産物屋さんを、お店に入ることもせずに、歩いて行く。
少しばかり楽しい気分であります。
さて、天満宮までやってくると、急に足が止まる。
参拝をする人が、本殿の前で待っているのです。
本殿の前の石畳の道に、ぎっしりと人が詰まっている。
これがなかなか進まない。

画像

後ろの女の子が呟いた。
「みんな、どんだけお願いしたいんや。」
それを聞いた周りの人が、微苦笑した。
そうだよね、みんなお願いしたいんだよね。
もし凡が超能力があって、みんなのお願いのこころの声が聞こえたらな、みんなどんなお願いをしているのだろうね。
普通は、家内安全だとか、仕事がうまくいきますようにとか、健康だとかね、そういうお願いだろう。
凡のように「サラサラロングヘアーの可愛い女の子と、ふにゃ、ふにゃ、ふにゃ。」なんてお願いは神様にはしないかもしれないな。
1番つらいのは、主人の病気を治してくださいとかね、それも病院では解決できない病気だったりしたら、どうにも、つらくて、やるせない。
神様も、これだけ多くのお願いの声を聞くのは、大変だろうね。
とはいうものの、神様というものがいらっしゃるのなら、それはみんなのお願いをただ聞いているだけだ。
そのお願いに対して、叶えてあげようなんて神様はいない。
これは断言。
だって、神様がお願いをきいてくれるなら、不幸な人なんていなくなる。
だから、神様へのお願いは、凡のように「サラサラロングヘアーの女の子、、、。」みたいな適当なものが適当である。
凡は不思議大好き中年なものですから、こういう神様とか仏様とかの話題は大好きだ。
とはいうものの、言われていることを、そのまま信じることは好きじゃない。
凡の感覚で、とらえたいのであります。
さて、この本殿の前の行列は、最前列へ行ってお参りをするまでに、20分掛かりました。
お参りを済ませて、お神酒も頂き、帰ろうと思ったら、境内で猿回しをやっていた。
教えられたことを、ちゃんとこなしている猿を見ていると、けな気だなあと思う。

画像

でも、このお猿さんは、どこから来たのだろう。
猿回しのオッチャンが、山で捕まえたのかな。
それとも、誰かから買ったのか。
捕まえて来たのなら、ちょっと可哀想な気もするなあ。
「ウッキー、ウッキー、ママ怖いよー。知らないオジサンに連れていかれるよー。」
「ウッキー、誰かー。誰か助けて、うちの可愛いモンキちゃんが連れて行かれるー。」
「ママー。ママー。ぼくどこへ連れて行かれちゃうのー。ウエーン。」
「モンキちゃん。ママが絶対に助けに行くからねー。ウエーン。」
それを呆然と見ている父親の猿。
「頭、真っ白や、真っ白や。どうしたらええねん。ウエーン。」
そんな悲しいドラマを経て、今があるなら悲しいな。
そして、残った猿の夫婦の仲は、どうなったのか。
とはいうものの、猿まわしが終わった後に、おじさんとお猿さんが、仲良さそうに抱き合っていたので、今は幸せにやっているようだった。
それにね、テレビやその他の場所で見る猿回しというのは、たまに見ていて気持ちの良くない場合も多い。
首に巻いた紐をグイグイと引っ張って、引っ張る度に猿の体が不自然に傾いたりする。
猿が無理やり芸をさせられている感じが、見ていて素直に笑えない。
でも、このオジサンとお猿さんの芸は、お猿さんがやらされている感じのしない、すごく自然な芸なので、見ていて楽しかった。

画像

境内に屋台も出ていたので、大阪では食べない「はしまき」を食べる。

画像

お好み焼きの薄いものを箸に巻いたようなものだ。
これは誰でも好きだよね。
そして、参道を駅の方に向かって帰る。
そして、またまた途中に豚まんのお店があったので、食べてみる。

画像

肉汁が、たっぷり入っているので気を付けてねと年配のお姉さんが教えてくれた。
食べ方の説明を見ながら、お店の前にある建物のベンチで豚まんを食べる。
あれ、汁なんか入ってないよと思って食べ始めたのですが、終わりになって豚まんの内側の下に汁が溜まっていたらしく、最後に汁をこぼしそうになった。
ここの豚まんは、ざく切りにした玉ねぎが入っているのだけれど、蒸してあるにもかかわらず、シャキシャキとした歯ごたえが残っていて美味しかったです。
さて、駅前まで戻ってきました。
そして、あれ?と思った。
太宰府天満宮の近くには、九州国立博物館があると聞いていた。
今、天満宮に行ったけれども、そんな案内は気が付かなかった。
駅前の表示を見ると、方向は天満宮の方だ。
折角だから、行ってみたい。
もう1度、天満宮の方に向かって歩くことにした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました