平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(298)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(64)

福岡の2日目。
始めの計画では、2日目の朝に、大阪へ帰る予定だった。
でも、2日間の休みが取れたので、今日も1日フリーであります。
まずは、朝食を食べに行こう。
2日目の朝だけ朝食を付けてもらった。
ホテルの2階にある「日本海庄や」さん。
最近のビジネスホテルのシステムは、こういうパターンが多くなりましたね。
ホテルが経営してるんじゃなくて、チェーン店がホテルに入ってホテルのレストランとして営業している。
ここもそのようです。
レストランは割とこじんまりとして、その店内のテーブルに座る。
朝食はバイキングだ。
小さいけれども、品数もまあまあで、料理がなくなると、すぐに補充もしてくれる。
沢山お皿に料理も盛って、お腹いっぱいです。

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なかなか、料金の割には、楽しい朝食となりました。
さて、今日はコンサートまでの時間をどうしましょうか。
昨日も今日も、案内所で聞くと、お薦めは大宰府天満宮だそうです。
昨日にJRの運賃の路線図で、久留米とか鍋島方面なども、これは行けそうだなと見ていたのですが、そんなに
おすすめなら、大宰府天満宮に行きましょうか。
旅行に来たなら、それも飛行機で来たなら、少しばかりの距離でもいいから在来線に乗ってみたい。
全国に、大阪にも、そして、みゆきさんの住んでいる東京にも、2本の鉄の棒で繋がっている在来線には、1度は乗ってみたいのであります。
なので、案内所のお姉さんに西鉄で行ったほうが良いですよという忠告を無視して、往路はJRで博多駅から二日市まで行きました。
途中、博多駅で買った「むかん」を食べる。

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これは、なかなかの発明ですよ。
凡は旅に出ると、というかJRなどのちょっと遠い旅行をするときは、冷凍みかんが欲しくなる。
凍って皮をむけないみかんを、電車の窓のサッシにおいて、少しずつとけるのを待つのが好きだった。
凍ったみかんを頭の上に乗っけたりね。
でも、この冷凍みかん「むかん」は、あらかじめ皮をむいてあるんです。

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これは、なかなかの発明ですよね。
手も汚れないように、ビニールの袋に入っている。
ただ、ここでもある疑問で湧いてくる。
皮をむいた天津栗も同じなのですが、この「むかん」は一体誰が皮をむいたのだろう。
まさかこんな細かいことを機械で出来ないだろう。
じゃ、人が1つひとつむいているだろうということになる。
じゃ、どんな人がということになる訳でありまして。
中年のオッチャン。
中年のおばちゃん。
20才ぐらいのミニスカートの似合う女の子。
凡としては、どうしても可愛い女の子にむいて欲しい訳なのであります。
「ねえ、昨日のドラマ見た?あのシチュエーション絶対にありえへん。キャピ、キャピー。」なんてね、楽しく笑いながら、みかんの皮をむいてほしいな。
そんでもって、出来ればオジサンの願いとしては、ものすごく可愛いのに彼氏もいなくてさ、そんな女の子がむいたみかんなら毎日だって食べちゃうよ。
そして、おばさんは、まあいいだろう。
問題なのは、中年のオッチャンだ。
オッチャンにもいろいろいるからね。
「びゃっくしょーん。うーい。風邪ひいてもうた。」
「うわ、汚いなあ。また、飲みすぎてパンツ1丁で寝てたんやろ。」
なんてね、いくらマスクをしていてもね、横からくしゃみが漏れちゃうよ。
そんなみかん欲しくない。
まあ、ちゃんとしたメーカーだから、ちゃんとした人がむいているとは思うけどね。
オジサンとしては、可愛い子にむいて欲しい訳なのであります。
「はい。凡ちゃん、みかん、むけたよー。はーい。あーんして。」
サラサラロングヘアーの女の子が、テーブルに頬杖をついてね、悪戯っぽい笑顔で、凡にみかんを食べさせてくれる。
みかんを口に入れてくれる時に、凡の唇に、ふと触れる女の子の折れそうな細い指。
爽やかなみかんの甘酸っぱい香り。
白いレースのカーテンの掛かった窓から吹く風に、女の子の髪のシャンプーの香りが漂って、凡の襟元をかすめる。
この1箱の「むかん」にね、そんなドラマを見たい訳なのであります。
あ、そうだ。
この商品に、みかんを食べるときの箸を付けたらどうだろう。
女の子の手の形の箸。
そんでもって、その手の形の箸で持って、自分で「あーん。」なんて、遊ぶんだ。
彼女のいない人も、「あーん。」気分を楽しめる。
とはいうものの、それは他人が見たら、ちょっと気持ち悪いな。
やっぱり、不採用。
それにしてもね、そんな気持ちを味わいたい訳なのですよ。
この「むかん」は、箱を開けた時に、むかれたみかんが並んでいる姿が、これは単純に可愛かったです。
結構、凍っているので、1時間以上たっても解けていなかった。
この発明は、気に入りました。
JRの二日市駅につくと、西鉄の二日市駅行のバスが、すぐに来たので乗る。
そして、西鉄で太宰府駅まで2駅だ。
太宰府駅を出ると、急に観光客が大量に駅の前の参道にあふれていた。
多くの観光客は、ツアーのバスで来ているようです。
急に楽しくなってきたな。
人の集まる観光地というのは、お土産屋さんも沢山あって、歩くだけでも楽しい。
何か福岡観光をしている気分で、歩いていった。

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(ホテルの朝食会場)

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(むかんのキオスクの宣伝)

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