平 凡蔵。の 創作劇場

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どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(324)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(81)

大阪の本町にある広い本屋を散歩していると、あるコーナーに目が留まった
「安部公房、没後20年記念コーナー」
そうか、もうそんなに経ったのか。
高校生時代に、読んだ安部公房さんの小説は、若い凡の好奇心をドカーンと湧き起こさせる起爆剤のようなものであった。
その想像力の広がりを、わくわくしながら読んだものです。
そして、いつかこんな文章を書けたならなという漠然とした夢をもっていたことを思い出した。
そんな安部公房さんの特集をやっていて、思わず立ち止まって本を取り上げた。
日ごろすっかり忘れてしまっていた安部公房さんの小説は、想像力と言う形のないものに対する素晴らしさを置き去りにしてきた凡を、今まさに奮い立たせるような力を、どこか懐かしさとともに、もたらした。
とはいうものの、凡は安部公房さんじゃない。
そんな才能は無いのである。
とはいうものの、「箱男」の文庫本を1冊買ってしまった。

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読むためというよりは、想像力への切符のようなもの。
手許に置いておいて、自分を鼓舞するためのもの。
それは、昨年に買った岡本太郎さんの「自分の中に毒を持て」と同じ性質のものだ。
何も出来ない凡だけれど、好奇心だけはあるもんね。
色んな穴を覗きたいもんね。
そんでもって、想像力を忘れないようにしなきゃね。
というようなことを書き始めて、あることが気になり始める。
ひょっとして、みゆきさんは安部公房さんが好きなのではないだろうかという事。
好きな女性が、どんな作家が好きなのかって知りたいよね。
誰が好きで、誰が嫌いなのか。
谷川俊太郎さんを卒論の題材にされたということは聞いたことがある。
たぶん好きなんでしょうね。
じゃ、小説はどうなんだろう。
好きな作家は誰なんでしょうね。
そこで、今思いついた人、安部公房さん。
みゆきさんの歌の中に、「流浪の詩」(さすらいのうた)という曲がある。
その中のフレーズ♪東の風が吹くころ、長距離バスが乗せてきた、あの人の黄色いジャケツ~♪という部分で、凡はこの「ジャケツ」という言葉に引っ掛かった。
ジャケツというのは、ジャケットの古い言い方である。
みゆきさんの若い時でさえ、もうこのジャケツという言葉は使われていないはずだ。
ということは、意識的に使っている。
それにね、ジャケットというのは、歌いやすい。
♪ジャケットー♪ってね、「トー」って歌いやすじゃない。
でも、♪ジャケツー♪なんてね、「ツー」って、いかにも歌として最後が延ばしにくい。
でも、ジャケツなんだ。
安部公房さんの作品の中で、「デンドロカカリア」にジャケツという言葉が使われている。
安部公房さんの時代でも、たぶんジャケツなんていわずに、ジャケットと言っていたのじゃないかな。
或いは、ブレザーとかね。
この本屋の安部公房コーナーで立ち止まった時に、みゆきさんのジャケツが思い出されて、デンドロカカリアとの関係を想像してしまった。
果たしてどうなんでしょうか。
初めて、流浪の詩を聴いた時は、みゆきさんは夏目漱石が好きなのかなって思った。
夏目漱石の時代には普通に使われていた言葉だし、実際に漱石の作品の中にもジャケツという言葉が使われている。
それに漱石の文章は、呂律の回らない凡でさえ、声に出して読みたい美文だ。
みゆきさんも、ひょっとしたら、そんな文章が好きなのかもしれないと、それまでは想像していました。
さて、実際は、誰が好きなのでしょうね。
教えて、ねえ、みゆきさーん。
縁とは不思議なもので、そんな事を考えていると、週刊新潮さんの5月16日号に「安部公房没後20年・一人娘が語る父の奇矯な悪戯」という文章が掲載された。
ここにアップしたいと思います。
これは、著作権を大いに侵害しているのですが、安部公房さんの生前の人柄が温かくつづられている素敵な文章なので、そして週刊誌の新聞のゴミの日に捨てられるという運命を考えたときに、そのままゴミになって忘れられてしまうには、どうにも惜しい文章なのでありまして、あえてアップしました。
娘さん、そして出版社さん、ごめんなさい。
(画像をクリックして、さらにブラウザの右下のパーセントを200%とか400%に拡大して読んでくださいね)

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コメント

  1. うかれぶた より:

    まず、凡さん
    お誕生日おめでとうございました♪
    みゆきさまの素晴らしさに気付いた人生に、
    おめでとう!
    そして、私も 生まれ変われたなら…
    みゆきさまも いらっしゃらないと、意味のない人生だと 考えてます猫
    本当に いつまでも かわいくて、綺麗で、かっこよくて、声も唄も…中島みゆき猫 という響きだけで癒されるぴかぴか(新しい)
    特に、失恋の後はね。
    しかし、失恋のない 実恋?だけの人生を 今度は おくりたいもんだわさ猫
    服飾デザイン専門学校を出た私も…
    ジャケツ… なに時代?
    と思っておりましたが、
    わからなくても…
    あの、ママと名付けた黒猫をだいて~ の旅人の背景には、しっくりくるのです。。
    黄色いジャケツの人って、まともに想像するとこわいですが…はははっ。
    さくらももこが、
    エロール・ル・カインが好きで…
    私も、絵本を手にいれて同じ世界観を眺め魅了させる感じ。に 似ている?

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    そして、お誕生日おめでとうございまーす!
    とりあえずは、今生きていることに乾杯!
    あ、うかれぶたさんは、お酒飲まないんだったかな。
    じゃ、コーラでね。
    そして、折角生きているんだから、この生を楽しみましょう。
    とはいうものの、毎日、毎日、そんなに上手くはいかないものですけれどね。
    どうも、辛いことにフォーカスを合わせちゃうことも多い。
    うかれぶたさんも、あれだよ、もう失恋のことなんて、蹴飛ばしちゃいなよ。
    みゆきさんの、元気な曲ばかり聴いてさ。
    そんでもって、新しい彼氏を見つけてね。
    昨日、みゆきさんの、「ギヴ・アンド・テイク」を初めて聴いたんだけれど、素敵な曲ですね。
    テイクしてくれる人、ギブしてくれる人がいる、そんでもって、テイク出来ている自分とギブ出来ている自分がいる。
    でも、そんな素敵なことって、なかなかないんだよね。
    でも、それは最高な関係。
    うかれぶたさんも、ギブしてくれる人が早く現れるといいですね。
    エロール・ル・カインさんの絵って、初めて見ました。
    何か、幻想的で、何というか独特の絵ですね。
    私も絵が描けたらなあ、、、。
    みゆきさんの絵書くのになあ。

  3. 散散歩歩。(368)尾道ラーメンと、みゆきさんの影を求めて呉の旅。(10)

    広島港からはチンチン電車が街中まで走っている。
    とりあえずは紙屋町か八丁堀あたりで降りてみよう。

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