平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
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散散歩歩。(296)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(62)

コンサートが始まった。
もう4回目なので、内容は分っているのだけれど、そして、凡は、歌というか音楽に関して詳しくないのですが、今回のコンサートが、今までで1番良かった。
みゆきさんも、今までで1番に上手く歌っているように感じた。
なんてね。
昨年の8月まで、みゆきさんの歌なんか聴いたことがなかった凡が言うのも笑えるね。
ただ、コンサートの内容なんて、どうでもいいんだ。
今、凡の見える距離にみゆきさんがいる。
同じ時間に、同じ場所に、同じ空気を吸って、存在しているんだという事が、嬉しいんだ。
1幕目は、凡の好きな「化粧」も歌ってくれる。
歌う前にジャケットの袖を腕までたくし上げるのが、かっこいいんだよね。
2幕目は、大人の雰囲気で、黒ベースのワンショルダーじゃないんだけれど、ワンショルダー風のドレス。
もっと、ちゃんとした表現をしたいんだけれど、衣装については何も知らないのでこんな風にしか書けないのです。
黒いレースが美しい。
みゆきさんは白が似合うと思っていたのですが、黒もまた似合うんですよね。
色っぽいみゆきさんも、素敵です。
ドレスのスカートの部分にスリットのようなデザインがあしらってあって、それもまたセクシー。
凡はというと、曲の半分は双眼鏡でみゆきさんを間近に見て、半分は開場にいるみゆきさんを全身で感じようと、会場の中の凡を意識しながら見ていた。
そんな楽しい時間は、すぐに過ぎ去ってしまうもので、アンコールが始まると、過ぎゆく時間が勿体ない。
恩知らずも大好きだし、パラダイスカフェは、タンバリンを叩くみゆきさんを見られる。
動くみゆきさん。
コンサートのいいところは、ここだね。
CDや写真じゃ、物足らないんだよね。
そんな、時間も終わってしまった。
席を立って階段の方に向かおうとした時に、凡のうしろから耳障りな雑音が聞こえてきた。
「ふんが、ふんが、ふんが、敗者復活戦~。」
お、お、オッチャン、止めてーな。
今だよ、今まで、みゆきさんの美しい歌声を聴いていたんだよ。
今まだ、凡の頭の中には、みゆきさんの歌や声や映像が、凡の大切な宝石として残っているんだよ。
それが汚されていく。
急いでオッチャンから逃げた。
えらい目にあってしまった。
気持ちは解るけど、それは止めてくれ。
ロビーまで下りるけれども、出口からは出たくない。
まだまだ、雰囲気に浸っていたいのです。
会場には、そんな同じ気持ちの人がグッズを見たり、ウロウロとしている。
凡もしばらくその場にいたけれども、それで何が起きるということもないのでバス停に向かった。
少し時間が立っていたからか、バス停には数人が待っているだけ。
並んで待っていると凡のうしろから「ふーん、ふーん、ふん。ごっめーん。」鼻歌が聞こえてくる。
あ、またや、またもや、みゆきさんの歌の鼻歌。
とはいうものの、若い女の子の鼻歌だったので、ある意味、聞いていてもそれほど嫌じゃない。
若いって、可愛いって、素晴らしいですね。
大体において、何でも許せる。
というか、中年のオジサンのスケベごころは、分かりやすいでしょうか。
それで、その鼻歌を聞いていると、お連れさんの女性と話を始めだした。
「あのラストは、恩知らずとパラダイスカフェで終わっても良かったんじゃない。」
女の子1人は、最後の「ヘッドライト・テールライト」は、なくてもいいんじゃないかと言うのです。
この人は、ファンなんだなあ、そう思った。
だから歌の順番なんかも気になるんだろうね。
凡なんか、ただただ長い時間やってほしい、出来るだけ長い時間見ていたいという思いだけだ。
そう思っていると、女の子が話を続けた。
「でも、最後にあの曲を持ってくるということに、何か意味があるんだろうけどさ。」
可笑しくて吹き出しそうになった。
これこそ、みゆきさんのファンだ。
みゆきさんのファンに多いのは、その歌の歌詞に何かの意味を見出そうとしたがるのであります。
そして、それを分析したがる。
凡は思うんだよね。
みゆきさんだってね、「あ、これは作ってはみたものの、ちょっとイマイチだったかな。」なんて曲もある訳で。
というか、あると思うんだ。
そんな曲にまで何か人生の重要なメッセージが込められているなんて視線で持って分析をされてもね、どこか、こそばゆい感じじゃないかなってね。
それにね、みゆきさんだって、時代とともに考え方なんてのも変わるんだ。
そう思うんだ。
だから、その曲を作った時は、そう思ったけれど、今はちょっと違うなんてこともある訳で、それを今の時代での感覚で解釈をするのは、どうもチグハグでもある気がする。
とはいうものの、ファンがそうしたくなる気持ちも分らないでもない。
どちらにしても、みゆきさんが好きだっていうことには違いないんだね。
凡はそんなことよりも、その数に吃驚しちゃう。
歌詞カードを見るとね、作詞も作曲もみゆきさんになっているでしょ。
あれだけの量の歌を、みゆきさんが作り続けていることが、素晴らしいと思う。
スランプの時だって、作り続けている。
どんな時だって、書いている。
それは、みゆきさんの才能と覚悟なんだなと思う。
書いて行くという覚悟。
そして、可愛い。
はは。本当はこれなんだね、凡が好きなところはね。
可愛いから好き。
さて、ホテルに戻って荷物を置いて、ご飯でも食べに行かなくちゃね。

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