平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(297)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(63)

みゆきさーん。
お誕生日おめでとうー!
みゆきさんと同じ時代に生きていられることが、すごくうれしいです。
さて、話は、福岡の縁会の続きであります。
旅行へ出ると、やっぱり食べることが楽しみの1つでもありますよね。
でも、1人だと入るお店が限られてくる。
勿論、どこに入ったっていいという話なのですが、1人で4人掛けのテーブルに座って飲むというのも、少し寂しい。
なのでカウンターのあるお店ということになってしまうことが多い。
さて、取り敢えずは、どこかのお店に入ってみよう。
博多駅前をウロウロしてみると、駅周辺には沢山のお店があるが、少し離れると飲食店の数は減るようだ。
駅の高架下に続くお店を1軒1軒見て回る。
すると1軒のお店の前に、若い女の子が1人で立っているのが目に入った。
そして、店頭のメニューが書かれた看板を熱心に見ている。
観光客なのかな。
トレンチコートのような上着に、黒いパンツをはいている。
コートの下は白いシャツのようだ。
肩まである髪を後ろで束ねている。
ひょっとしたら、就職活動しているのか、それとも出張で福岡に来たのか。
カバンを持っていないところを見ると、仕事でやってきて、一旦ホテルにカバンをおいて、ちょっと晩御飯でも食べにいこうかなというところだろう。
頑張ってるね。
凡もその横まで歩いてきて、そのメニューを見た。
博多の名物も食べられる居酒屋である。
そうだ、博多に来たんだから、博多名物でも食べてみるかと思ったら、その女の子が、そのお店に入って行った。
「しもた。先を越された。」
別に先を越されてもいい話ではあるのでありますが、こういう場合は、ちょっと困る。
勿論、凡はそのお店のメニューを見て、そのお店にしようと思ったのでありますが、それまでは、その女の子を注目していたわけでありまして、或いは、凡の鼻の下も若干ではあるけれども伸びていたことは想像に易いのでありまして、そんな凡を女の子も意識してはいただろう状況でありまして、今この時に、お店に入るというのは、どうも女の子を追っかけてお店に入ったようで、どうにも恥ずかしいのであります。
困った。
なので、どうしようかと考えたけれども、やっぱり入ることにした。
別に下心があった訳では決してない。
でも、下心がなかったというのも、、、え?あったの?
博多名物が食べられるからね、入ったんです。

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お店に入った瞬間、彼女が凡を見た。
恥ずかしかった。
もう、出たくなった。
でも、まあ折角だからカウンターで何か博多名物を食べましょう。
まずは、ごまさば。

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さばに、ごまだれをまぶしてある。
これは、酒のあてには最高ですね。
そして、おきゅうと。

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これ自体は寒天のように味が無い。
鰹節や醤油を掛けて食べます。
寒天より少し柔らかい弾力があるだろうか。
飲みすぎたあとの休憩にいいかもしれない。
そして、お店のお兄さんのおすすめの、鶏の南蛮。
これはビールにぴったりでした。

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ビールと焼酎を飲んだ後、お店を出た。
折角だから、他のお店も行ってみよう。
それに、女の子の視線も気になるしね。
モテない中年の意識過剰。
「あ、待ってお兄さん。あたし今日1人で博多に来て、寂しいんです。よろしければご一緒していただけません。」なんてことは1パーセントたりともない。
外へ出ると、南の街なのに風が冷たく頬をかすめる。
ちょっとタイミングの悪い日だな。
「ふんが、ふんが、ふんが、敗者復活戦~。」
凡の鼻歌。
しもた、コンサートの後のオッチャンと同じじゃないか。
博多の街を、寂しく歩く中年1人。
歳をとるって、中年になるって、嫌だね。
どうも、悲しくなっちゃうよ。
さて、折角だから賑やかな天神か中洲へでも行ってみよう。
中洲は昼間歩いた感じではスナック街のようだったから、天神へ行ってみる。
そういえば、母親が生きていたころに三越の裏に屋台があって、母親と弟で行ったことがある。
行ってみると、その場所にはなくて、大きな通りに面したところに屋台が並んでいた。
さて、入ってみるかと思ったが、ここで問題だ。
どこの屋台に入るか。
ここは良さそうだなと思ったお店は、もう一杯だ。
それで、ここは空いているなというお店は、何だか美味しそうじゃない。
じゃ、街の方にお店があるかなと思って散策場所を変えた。
天神の街を歩くけれど、チェーン店も多く、若い人のお店も多く、決められなかった。
チェーン店もね、1人で行くとね、養老の滝なんていうお店は入りやすいけれど、和民なんてお店は入り難い。
カウンターが必要なんだね。
そんなことをしていると、さっきのお酒が急に回りだした。
もっとお店を探して歩き回りたいのですが、諦めて博多駅まで戻って、そこで飲み直すことにした。
博多駅の近くにある「信長本家」さん。

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このお店は、博多ではチェーン展開されていて、有名なお店のようです。
カウンター席もあるし、テーブル席もあって、1人で入るには理想的なお店。
客層も誰でも入れる雰囲気で、凡が行った時は、サラリーマンのオジサンが2軒目か3軒目にたどり着いたという感じの人が多かった。
焼き鳥などの焼き物が名物のようであります。
いくつかの串を注文して、その場を楽しむ。

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こういうお店は、どれを注文してもハズレがない。
そして、最後のシメのラーメン。
博多に来たからにはね。
このお店は、最後のラーメンまでメニューに用意をされている。
隣のオジサンもラーメンを注文していた。
博多に来たら、特別なというか、有名なお店に入るのもいいのかもしれないけれど、普通のサラリーマンが食べている普通のラーメンというのも、またいいなと思い注文する。

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味は、普通だったが、普通であることが楽しかった。
ホテルに戻って、みゆきさんの余韻にひたりつつも、少し酔っ払ったのでシャワーもせずに寝てしまった。
おやすみなさい、みゆきさーん。
そして、おやすみなさい、ミニボン。

コメント

  1. うかれぶた より:

    みゆきさま猫
    お誕生日
    おめでとうございます♪♪
    昨日も、寒空の下 バスを待ちながら…
    こんな日は、
    パラダイスカフェるんるん
    に寄りたいなぁ~
    と、聴いてました。
    バス待ちの時間が、コンサート♪に…
    でなければ、こんな無駄な時間はもったいない。
    できれば、大声で 唸りたい!!♪♪ みゆき節を猫
    時々、エレベーターや駐車場で、唸ってしまう♪
    時代を越えて、いつの曲も、今 唄えるし、今、また はまるのも、みゆき節♪
    みゆきさま自身の、猫観!?そのものは、
    「なつかない猫」♪だと あたしは思う猫
    もう、猫語が かわいいるんるん
    「あした」の、痩せた猫になっても…
    「霧の上」の、隣に座ってのは、恋した猫だと思ってるの…
    みんな みゆきさまでもあるし、あたしでも ある。気がする…
    みゆきさまは、みんなの代弁者である。気がする♪
    ラジオ楽しみだね♪

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    いやー、可愛かったな。
    みゆきさんのオールナイトニッポン。
    癒されるー。
    「なつかない猫」は、歌い方がいいんですよね。
    猫のような歌い方?
    すごく、かわゆいでございます。
    みゆきさんのような猫がいたらさ、
    1日中、部屋の中で、ほたえちゃう。
    最近は、私もみゆきさんの歌を少しはおぼえちゃって、
    たまに通勤途中に、鼻歌を口ずさんだりしちゃいます。
    でも、歌詞をちゃんと覚えてないのでね。
    「ふが、ふが」っていう部分が多いんだけれど。
    そして、気が付く、鼻歌であっても、ぼくは音痴だという事。

  3. ゆけむり より:

    凡蔵さんもごまさばが気に入られたようですね
    美味しいですよね
    酒のつまみにも良いし、ご飯にも合いそうですよね!
    信長本家の焼き鳥や串焼きは美味しそうですね
    さすがナイスなお店をヒットしましたね

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    ごまさばは、福岡あたりでも名物なのでしょうか。最近は、近所のスーパーで売ってたら、買うこともありま明日。
    信長本家さんは、庶民的なお店で、普通の仕事帰りに行きたくなるお店でした。味とかメニューは、ごく普通の居酒屋ですけれど、その普通が良いんですよね。地元の人してる感じで。

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