平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(285) アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(51)

東京と言って思い浮かぶ地名と言えば、田舎モンなら銀座と答えるだろう。
東京駅も近いし、凡も田舎モンであるからして、ちょっとだけ寄り道をしよう。
そして、ミニボンへのお土産を買わなくちゃ。
何しろ、今回も凡に我儘な1人旅をさせてくれたから。
とはいうものの、東京土産って何を買えばいいんだろう。
東京の人に聞いたら、何と答えるのかな。
知りたい。
余裕のある旅なら、調べもするのだけれど、今回も行き当たりばったり。
資生堂パーラーのココナッツマカロンか、虎屋の羊羹か、思いつくのは、そんなもの。
それに、有名なお店の商品は、大概は大阪でも買うことができる。
東京でしか買えないもの。
東京ばな奈。
これは確かに、東京だ。
そして、大阪では買うことができない。
東京のお土産の定番中の定番であって、これぞ観光地のお土産だっていう感じが、潔い。
と思って銀座を歩いていると、カステラ屋さんがあった。
ミニボンは、カステラが好きだ。
よし、ここにしよう。
名前も銀座文明堂だから、東京土産となる。

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お店に入って、一応確認の為に、「文明堂さんって、どこがもともとのお店なんですか。」と聞いた。
「もともとは、長崎です。」
、、、、。
想像しなかった、答えにひるんでしまう。
とはいうものの、銀座って書いてあるんだから、東京だろう。
だから、東京土産なんだ。
そう心の中で言い聞かせて、カステラを購入した。

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どうせなら、長崎で始めたんですが、ここ銀座で大きく育てていただいて、今はすっかり東京の名店として営業させていただいているんですよ、なんて言って欲しかった。
どうみても、東京土産を探している田舎者にしか見えない凡なのでありますから。
文明堂さんのカステラは、しっとりと上品な銀座の味だった。
さて、そろそろ空港へ行かなきゃいけないのですが、最後のひとあがき。
銀座でなにか食べて帰ろう。
むかし銀座に来たときに大きなビヤホールがあって、どうも気になっていた。
まだあるなら、行ってみよう。
場所も解らず歩いて、辿り着いた。
銀座ライオン。
とはいうものの、そのお店は地下にあって、やや小さかった。
記憶では、地上にある大きなビヤホールだったんだけど。

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後で調べると、それは銀座7丁目店だったのかもしれない。
ただ、時間もないので迷っている暇はない。
店内に入って+、サッポロ生ビール800mlと伝統ローストビーフを注文。

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重厚なジョッキのビールを、一気に喉に流し込む。
この瞬間が最高だ。
そして、ここが東京であることも、最高である。
みゆきさんの住んでいる東京。
凡のいる場所から、それほど遠くない空間にみゆきさんが、今存在しているんだという、この気持ちを噛みしめながら、ローストビーフを噛みしめる。
最高だ。
とはいうものの、時間が無い。
なのだけれど、折角なのですから、もう1杯。

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エーデルピルス。
このビールは、最高に美味しかったです。
冷たいビールが喉を通過した後に、鼻孔の奥に残る香りが、華やかで痛快だ。
これは、大阪にあるのなら、是非ともまた飲みたいビールである。
時計とにらめっこしながら、ビールを飲み干して、お店を出た。
後は、モノレールで空港に向かい飛行機に乗るだけである。
なのだけれど、最後にまたまた空港で、ひとあがき。
そういえば、東京でラーメンを食べていない。
ということで、羽田空港にある「天」さんで、ラーメンを食べた。

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東京ラーメンと言う名前も嬉しいね。
帰路は、ANA41便。
19時20分発。
とてつもなく贅沢をしている気分で、飛行機の座席に座って伊丹に向かう。
さようなら、東京。
そして、さようなら、みゆきさーん。
そして、ありがとうね、ミニボン。
自宅に帰って、たいめいけんという名前だけで買った駅弁を開けたら、チキンライスが思いっきり端っこに寄っていた。

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