平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(273)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(39)

京阪電車に乗り込むと、それぞれの職場に向かうサラリーマンが、いつものように無表情で、日々の生活という流れに逆らうこともできずに、こころの底であがきながら移動している。
でも、今日の凡は、いつもとは違う心持である。
京阪電車に乗った瞬間に行先は決まった。
「東京だ。」
昨年の11月にみゆきさんのコンサートに行くのに東京へ行った。
その時の、胸の高鳴りを忘れられない。
勿論、みゆきさんがいる東京だからこそ、こころ踊るものがあるのですが、それだけじゃなくて、自分は東京そのものが好きだという事を再発見したのです。
昔、20代の頃に東京へ来たときの気持ちが蘇ったという感じである。
「花の都・東京」
青春18きっぷで旅行をしたことはあるけれども、東海道本線の各駅停車で大阪から東京まで行ったことはない。
1度行ってみたかったので、今回それが実現できるということもあり、道中も楽しみである。
各駅停車といっても、新快速や快速を使えるので、実際には各駅停車じゃないけれど。
大阪駅に着くと、まずは京都へ向かう新快速に乗った。
意外と座れたのでびっくり。
米原方面に向かいたいので、京都で米原行きのこれまた新快速に乗り換える。
なら始めから大阪で米原行の新快速に乗ればいいんだろうけど、ちょっと気が焦ってしまったようです。
目的の無い旅で焦るなんて、意味不明ではある。
米原から10時30分発の大垣行きに乗り込む。
今までの新快速に乗っていたお客さんは、ほとんど同じ電車に乗り込んだ。
今回の旅のおともは、2009年版の小型の時刻表と中古で買ったみゆきさんの対談集「片想い」。

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時刻表は、青春18きっぷで旅をする時の必需品です。
何しろ地方へ行くと、驚くほど列車の本数が少ないんですよね。
1本乗り遅れると1時間2時間待たなきゃいけないし、遠くへも行けない。
それに、乗っている時間に、時刻表を見て、これから行く場所へのプランを考えるのが楽しいのです。
ある意味、読み物でもある。
多少の時刻改正があっても、大筋は分るので2009年版でも大丈夫だろう。

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そして、みゆきさんの「片想い」。
少し前から通勤の鞄の中に入れていたのですが、ほとんど読んでいない。
今回は時間があるから、読んでみることにした。
でも、好きな女性の対談集と言うものはね、どうもいけません。
惚れた女が、喫茶店で隣のテーブルに座って他の男と話をするのを、それを盗み聞きしているようなものだ。
会話が楽しければ楽しいほど、対談自体は作品として成立するのだけれど、嫉妬心が沸き起こる。
聞きたくないのである。
つまりは、読みたくない。
それで、会話が噛みあっていないときは、何となくホッと安心するのだけれど、作品としては面白くない記事になる。
面白くないものは、読みたくない。
どうも惚れた女の対談集というものは、読むには厄介なものでもある。
ああ、みゆきさんと話がしたいなあ。
どうして、普段の声はあんなに可愛いんだろう。
こころの奥底でもがいているものが、すっと軽くなる。
みゆきさんが好きで好きでたまらない。
この本の題名「片想い」。
どうも虚しい。
ここで最近、傾倒している岡本太郎さんの言葉が勇気づけてくれる。
「たとえば片想いも立派な恋愛なんだ。」
(「自分の中に毒を持て」岡本太郎著より)
そう、凡のこの片想いも立派な恋愛であるというのであります。
そして、相思相愛でさえ片想いだというのです。
そのところの文章を1部紹介します。
「相思相愛とひと口にいうが、お互いが愛し合っているといっても、その愛の度合いは必ずしも同じとは限らない。いや、どんな二人の場合だって、いつでも愛はどちらかの方が深く、切ない。つまり、男女関係というのは、デリケートにみていくと、いつでもどちらかの片想いなのだ。」
この文章を読んだ時に、なるほどと大きく頷いた。
街を歩くカップルを見て、いいなあと単純に思っていたけれど、そのカップルにも愛の温度差があって、そこにドラマが今まさに展開されているんだろうなと思うと、人間と言うものの切なさを感じる。
凡の場合は、凡の愛は100パーセントであるけれども、みゆきさんは0パーセント。
だって、凡の事を知らないんだもんね。
完全なる片想い。
でも、ココロは決まっているのです。
「自分がその人を好きだという、その気持ちに殉ずればいい。」
と岡本太郎さんが教えてくれたから。
11時03分。
大垣到着。

コメント

  1. うかれぶた より:

    凡さん、ありがとう黒ハート
    私のことを励ましてくれたのは、友達の みゆきちゃんと、凡さんだけですぅ。
    ビールは 旨いと思えないし、酎ハイは 二杯飲むと 意識が 薄らいでいき…
    どうやら、
    説教魔に変身するらしいげっそり
    そして…二日酔いで 頭がガンガンになるたらーっ(汗)
    一人で帰れるくらいのとこで やめておけば、その
    カウンターにでも 行こうかなぁひよこダッシュ(走り出すさま)
    堂本 光一くん みたいなバーテンダーだったら、話しこんじゃうウッシッシ
    なぜか 好きなのだるんるん
    観るに麗しくぴかぴか(新しい)
    されど、おもろい猫
    高見沢さんや 拓郎さんとも、場面が妙にマッチするほっとした顔 あたしの タイプが 揃っている 満足感だろうか猫ぅふ。
    現実も、かく うかれた毎日で ありたし猫
    あの人の 名前にも「光」が入ってた…
    楽しかったムードいつも いつも時間が速かったもの…
    平安時代なら 私は見返り美人でぴかぴか(新しい)側室かも。
    騙してでも愛していたい存在が、悲しき現代の掟の前に…
    私の妄想&願望猫

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    酒は飲めなければ、その方がいい。
    健康的だし、時間も有効に使える。
    でも、ちょっとした逃げ場が欲しくなる時は、いいものでもあるのですが。
    堂本光一さんというか、キンキキッズは、歌に恵まれてるなあって気がする。
    あまり聞いたことがないのですが、♪全部抱きしめて~♪とかね。
    あれは、拓郎さんの曲だよね。
    ということは、うかれぶたさんは、なんだかんだ言って、イケメン好きなのですね。
    これは、なかなか高いハードルですね。
    でも、きっと大丈夫。
    理由はないけれど、そんな気がする。

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