平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(272)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(38)

晩御飯を作らなくてもいいという事ほど、素敵なものはない。
、、、そうである。
それは、そうだろうね。
毎日、毎日、凡だけの為に、いろいろおかずを作ってくれるミニボンに感謝であります。
1月10日と11日の2日間の連休が取れた。
いつもなら、朝は、ゆっくり起きて、何やらごそごそとやっている内に、1日が無為に過ぎていく。
でも、折角のお休みだから、何か勿体ない。
8日の晩御飯の時に、ミニボンに相談した。
「明後日、お休みやから、青春18きっぷでも買って、1人で、どこかに行ってきてもいいかな。」
「いいよ。行っておいで。でも、連休やったら、どこかに1泊したらいいんちゃう。」
「ホント、いいの?」
「いいよ、1泊で行っておいで。」
「でも、1泊したら寂しいやろ。」
「いや、大丈夫やから。」
「でも、寂しいやろ。」
「いや、大丈夫。」
「そんなん言うても、1人やったら、寂しいやろ」
「いや、大丈夫やから、お願い行ってきて、お願いやから。」
1人旅が好きな凡にとって、お願い行ってきてとは、どうも嬉しいのでありますが。
ミニボン曰く、晩御飯を作らなくてもいいことほど、素敵なことはないそうであります。
なので、「じゃ、11日の晩も遅く帰るから、晩御飯要らないよ。」と付け加えた。
さて、そうなると、どこへ行こうかということになりました。
みゆきさんのコンサートグッズの縁会のロゴの入ったビアジョッキに残った1センチ程のビールを飲み干して、行先きを考える。
行先きをまったく考えずに旅に出るということは、これもまた難しいものである。
何しろ、大阪駅まではいいのであるけれど、大阪駅でどの線に乗るかを決めなきゃいけない。
ここで、何日も休みがあるのなら、次に来る1番始めの快速に乗るなんて趣向でもって旅を始めることが出来るのですが、何しろ1泊なので帰りを意識して決めなきゃいけません。
凡の好きな文章家の内田百閒さんが、阿房列車の中で、「何も用事はないけれど」旅に出かけられて、文章を書いておられる。
そして、その中で「用事がないと云ふ、そのいい境涯は片道しか味はへない。なぜと云ふに、行く時は用事はないけれど、向こうへ著いたら、著きつ放しと云ふわけには行かないので、必ず帰えつて来なければならないから、帰りの片道は冗談の旅行ではない。」と書かれている。
凡に取っては、往路でさえ、1泊で帰って来ることができるということを考えに入れなきゃいけないので、用事の無い旅にはならない。
用事の無い旅に出かけたつもりが、帰りの道順が頭の片隅にある。
どうも、中途半端な旅となる。
さてさて、それでどうなのか。
西へ行くなら、広島、岩国なんかもいいかもしれない。
岩国の駅前の中華そばが美味しかったし、尾道にある朱華園さんの中華そばも食べてみたい。
以前、やっぱり青春18きっぷで尾道に寄った時に、1度食べたくて行ったのですが、定休日だった。
四国だったら、高知もいいだろう。
高校時代に行ったきり、行っていない。
東だったら、名古屋か。
それとも、東海道線の何処か知らない駅で降りるか。
そんな事を考えながら、ビールを痛飲したら、酔っ払って寝てしまった。
次の日の昼休みに難波の金券ショップに行って尋ねると、「いつ行くのか。」と店員が聞いた。
青春18きっぷは、明日の10日で使用期限が終わるそうだ。
どうも、タイミングの悪い凡でありますことやら。
これでは、1泊は出来ない。
とはいうものの、旅行には行きたいのでありまして、帰路はまた別の方法を考えるとして、迷った挙句に、購入した。
1日分、3300円。
さてさて、いよいよ、明日出発であります。
その日の晩も、ビールを飲みながら、ああ行けばこうなる、こうすればああなる、などと考えていると、またまた酔っ払って寝てしまった。
そして、10日当日。
「どこ行くか決まった?」
「いや、まだ。大阪駅に行くまでに、考えるわ。」
「てっきり、みゆきさんに会いに東京に行くんかと思った。」
「ん?東京。」
それも、ありか。
じゃ、行ってくるねと玄関に立つと。
「ゆっくり楽しんできてね。晩御飯作らんでええんや。バンザーイ!」と笑った。

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コメント

  1. うかれぶた より:

    凡さま みたいに、気儘な旅に行けたら いいなぁひよこ
    みゆきさまも、
    旅人、さすらい、荒野など恒に さ迷える歌姫で ありんすなぁぴかぴか(新しい)
    私も、そんな風に生きてみたい…
    シングルス バー
    げこだし、そんな店に入る勇気もなく…
    バーとクラブの区別もつかず…
    女が一人で入れる店とは!?
    みゆきさまの♪
    「相変わらずね。あの店のマスター、客の顔を覚えてない…」
    て、ゆーような題名忘れたんだけど、
    マスターの勘違いで 知り合い、結局 最後は 涙失恋失恋別れる…
    みたいな~涙
    るんるん「負けんもんね~るんるん
    負けんもんね~…
    あの人がいるから…
    まけんもんね涙
    あの人は、いないのょ涙 ここで、結局、失速するんですぅ… …
    まとわりつく…ねぇ…
    結局、あたしは、
    騙されていただけの、
    阿呆な女…
    て ゆーシチュエーションの別れだから…
    まとわりつける意味合いもないと、分析も しちゃってる訳で猫
    牡丹雪が、北海道みたいだ雪

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    気ままな旅のつもりなのですが、いつも何か焦っている自分がいるのです。
    本当に自由な旅に出ようと思ったら仕事をしてちゃできません。
    望みは、毎週買っているロト6だけ。
    とはいうものの、恐ろしくくじ運が悪いものですから、当たる気がしない。
    うかれぶたさんは、お酒を飲まないんですね。
    それで独りカラオケ。
    これは重傷だ。
    ココロの病も、3度ぐらい飲みすぎで吐くと、何故かココロも楽になるんだけどね。
    取り敢えずは、吐いている間は、苦しくて気持ち悪くて、失恋のことは考えられない。
    負けんもんねはね、「あの人」のところを、「みゆきさんがいるから」に変えて歌いましょう。
    それか、「誰かがいるから」に変えるとか。
    誰か、、、これは泣けちゃうな。
    騙されていたって。
    あのねえ、アホな女ほど可愛いものはないのですよ。
    女性は、ちょっとぐらい抜けていたり、バカなほうが断然に魅力的だ。
    だから、うかれぶたさんがアホなら、それは可愛いんですよ。
    そんな人を振るなんて、これは見る目の無い人だったんですよ。
    寒い日は、砂糖たっぷりのミルクでも飲んで、寝ちゃいましょう。

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