平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。
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散散歩歩。(238)桑田佳祐さんの松山コンサートツアー。(2)

道後温泉本館の横に、「玉の石」と呼ばれる丸い石がある。
この丸い石に道後温泉のお湯を掛けてお願いをすると、病気平癒や縁結びなどのご利益があるそうです。

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何々、縁結びとな。
これはお願いをしなきゃいけませんですよ。
横に置いてある柄の長い柄杓でお湯を掬って丸い石に掛ける。
「えー。みゆきさんと結ばれますように。」
これはすごく霊力があるらしいので、期待が膨らみますよ。
何かすごい満足感を覚えて、商店街を道後温泉駅の方に向かって歩き出した。
商店街の入り口には、台湾の新北投と道後温泉が友好関係を結んだという看板が吊り下げられていた。
日付を見ると2011年の11月4日だ。
ここでも、台湾の方の日本に対する温かい心遣いを感じて、本当にうれしくなった。
東日本大震災という不幸が、取持った縁ではないかと思うのですが、大切にしたいですよね。

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さて、これからホテルの近くまで行って、昼食でも食べてから、チェックインをするとしよう。
駅からは、またチンチン電車で大街道まで戻る。
路面電車の小刻みな揺れを感じながらシートに座って窓の外を眺めていると、とんでもない大きな間違いをしてしまっていることに気が付いた。
「しもた。」
とはいうものの、もう遅い。
しかも、2つの間違いをしてしまっている。
その間違いが元になって引き起こすかもしれない大不幸を想像すると、頭を抱えてしまった。
さっきの道後温泉会館の横にある「玉の石」だ。
「みゆきさんと結ばれますように。」とお願いはしたものの、「中島みゆきさん。」と正確に言うのを忘れていたのである。
神様に何かをお願いするときは、正確で具体的でなきゃいけない。
これでは、神様には、どこの「みゆき」さんか分らないのである。
佐藤みゆきさんか、鈴木みゆきさんか、山田みゆきさんか。
神様も、「まあ、ええか。どこのみゆきさんか分らへんから、尾崎みゆきさんにしとここか。」
なんてね。
もうこうなった以上、尾崎みゆきさんが美人であることを、ただ願うしかない。
ただ、これはまだ、ましな間違いだ。
ひょっとすると嬉しい結果になる可能性も少なからず含んでいる。
しかし、もう1つの間違いは取り返しがつかない間違いなのである。
神社でもそうだけれど、こういうパワーのある対象に向かってお願いをする時は、まず自分の姓名を名乗らなきゃいけない。
でなきゃ、神様も誰のお願いか分らないですからね。
「自分は、門真市から来ました、何の何某であります。」とね。
さっき凡がお参りをした時に、うっかり自分の姓名を名乗るのを忘れたのであります。
なので、神様も何処の誰が、みゆきさんと結ばれたいか分らない。
「もう分らへんから、その辺のおっちゃんと、中島みゆきさんを結ばせとこ。」なんてね。
そんなことになったら、もう最悪だ。
ワイシャツのボタンが飛びそうなぐらいのコレステロール太りの汗かきのエロ中年と、みゆきさんが手をつないでイチャイチャのデート。
想像しただけで自殺したくなる。
『神様の酔狂は、唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。』
(藤村操さんの巌頭之感の一部を拝借して加工しました。)
とはいうものの、近くに華厳の滝はない。
(これはジョークのつもりなのですが、若い人には分らないかも。)
失恋よりも嫉妬の方が、人を絶望に追い込むのかもしれない。
凡は取り返しのつかない間違いを2つもやってしまったと頭を抱えていたのですが、考えようによっては、1つでなくて2つの間違いをして良かったことに気が付いた。
つまりは、2つの間違いの結果、尾崎みゆきさんが、汗かきのエロ中年と結ばれるという可能性が生まれたのでありますから。
山田みゆきさんと、中年太りの組み合わせも可能だ。
そう考えると、その可能性は無限に広がるのです。
ということは、中島みゆきさんが、エロ中年と結ばれる可能性は、極めて少ないということでありまして、これこそ
不幸中の幸いと言うことであります。
どうも、松山に来ても、頭の中はみゆきさんで回っていますね。

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