平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(116)鳥羽シーサイドホテルのバイキング。

旅に出かける楽しみの1つは、その宿泊地で美味しいものを食べることだと思う。
勿論、それがメインではない。
その日泊まる宿までの行程、列車から見る車窓の風景や、その土地の名所を巡ることも楽しいし、その土地で生活している人との会話や、何と言っても、その見知らぬ場所に自分が、今、まさしくその土地に立っているんだという感覚を味わうこと、それが旅の楽しみだと思う。
でも、やっぱり宿に落ち着くと、晩御飯を食べるということが、大きな楽しみであることは間違いがないのであります。
関西から旅行に行く場合、広島や福岡などの都会のホテルに泊まる場合は、夕食なしのプランで行くことも多い。
都会の場合、飲食店が沢山あるし、その土地の人が普通に食べたり飲んだりするお店に行く方が、旅をより楽しいものにしてくれる。
その土地の人が行く美味しいお店で、その土地の人に交じって、その土地の人の会話を、それとなく聞きながら飲むビールは、旅情満点だ。
でも、温泉地へ来たときは、そのホテルなり旅館で、夕食を食べる方が旅情を感じるものでもあります。
自分の周りで食事をしている人は、みんな旅行者ばかりで、地元の人はいないのでありますが、それがまた、旅行をしている気分になるというのも不思議ではあります。
さて、今回の鳥羽シーサイドホテルの夕食は、バイキングです。
食事の会場に行くと、もう既に沢山の人が、楽しそうに色んな料理をお皿に盛って、食事をしていた。
凡も負けてはいられません。
いざ、勝負。勝負。
会場は、海の見えるガラス張りのレストランで、バイキングとえいば定番の料理が数多く並べられている。
でも、ここは鳥羽。
海の幸が美味しい土地であります。
そんな鳥羽の名物とも言える料理も用意されています。
伊勢海老のグラタンみたいなもの。
アワビの何とか風の料理。
「やったー。伊勢海老にアワビだー。」
大喜びでお皿に幾つも乗っけてテーブルに戻った。
女子大生だったら「きゃー、可愛い。」って叫ぶだろう、小さな伊勢海老と、
女子大生だったら「きゃー、可愛い。」って叫ぶだろう、小さなアワビ。
そんな伊勢海老とアワビを、凡も「きゃー、美味そう。」と叫びながらテーブルにセッティングした。
伊勢海老のグラタン風を口に入れると、クリーミーなホワイトソースが美味しい。
でも、口の中に入ったクリームを舌の先で探るのでありますが、伊勢海老らしき塊は発見できない。
アワビの方は、8ミリ程度の四角いアワビの身が、沢山のひじきの上に乗っている。
伊勢海老とアワビの料理だと言われると、少し残念な気がするのでありますが、凡は、これを評価したい。
今回は、お得デーの安い値段で泊まっているのでありまして、そんな値段で伊勢海老やアワビがドーンと出てくる理屈はないのでありまして、むしろ、折角鳥羽に来られたんだからと、伊勢海老やアワビをバイキングに取り入れようとした、その心意気に拍手を送りたいのであります。
この料理だけで、鳥羽に来た旅情を満喫できる。
それに、凡は伊勢海老やアワビを、それほど珍重はしない。
勿論、食べれるのであれば、食べたい。
食いしん坊だから。
でも、よくよくその味を考えてみるに、伊勢海老などは食べる身が非常に少ないのでありまして、ひょっとしたら、その身も小さな海老の方がねっとりとした甘味があって美味しいとも言えるのであります。
また、アワビに至っては、目隠しをされたら、湯通ししたモンゴイカと区別がつかないかもしれない。
伊勢海老なんていう食材は、畢竟「殻」なのであります。
伊勢海老の殻が、伊勢海老であって、値打ちのあるものと言える。
伊勢海老の身なんて、ほとんど無意味な存在だということに小市民は気づかされていないだけである。
伊勢市のどこかの組織のマインドコントロール。
私たちの知らない世界。
、、、というとは、まあ知らない方がいいだろう。
凡にとっては、そんな程度のものでありますので、今回のバイキングの伊勢海老とアワビも、大満足で頂いたのであります。
それ以外の料理も、大満足で頂いたのであります。
何度も何度も、大満足で頂いたのであります。
もう、お腹いっぱいとなっても、まだ頂いたのであります。
なので、部屋に戻ると布団の上に転がって、食べすぎたと、うんうん唸ってしまったのであります。
そして、食べすぎて胃腸薬を頂いたのであります。

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コメント

  1. とっちゃん より:

    凡蔵さん、伊勢海老のグラタン風3個、アワビも3個、お刺身、焼き蛤かな?、ステーキでしょうか?、さらに茶わん蒸し!
    なんだかんだ言いつつも、良い感じじゃないですか~
    そうそう、旅の醍醐味ですが、まさに知らない土地に立っているんだと言うの、嬉しいですよね!
    憧れの地だったり、異国の地であったりね!
    それと旅先で知り合った人と会話も楽しいですよね~
    特に外国人だと楽しさも倍増ですよね!
    そして知らない土地での初めての味、異国の料理、それら全て楽しめるから、やっぱり旅行って楽しいんですよね~
    もちろん準備の段階も楽しいし、帰ってきてからも楽しいしね~

  2. oriver より:

    今回の旅行も満喫されて良かったですね!
    潮ちゃんの可愛いこと♪
    どこの水族館も芸達者なイルカが多い中、潮ちゃんは貴重なイルカです(*^_^*)人を和ませる腕は一番かもしれませんね。
    まわりゃんせ?これは便利ですね。入場料を考えたら渋ってしまう所も気軽に入れますもの。
    凡蔵。さんは旅行上手!
    ここまで読んでお腹いっぱい。
    次はデザート♪

  3. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    そうなんですよ、いろいろ言っても、ここのバイキングは楽しかったですよ。
    それに、旅行者を楽しませてあげようという努力を感じました。
    とっちゃんさんも、よく旅行を行かれてますよね。
    私も、来年は、今年よりも多く行きたいなと思っています。
    でも、問題は休みが取れるかどうかなのですが。

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、oriverさん。
    潮ちゃんも、のんびりやさんですし、お兄さんも優しそうだし、その全体の雰囲気が良かったですよ。
    潮ちゃんも、このイルカ島に来て良かったと思います。
    他の水族館とかだったら、ストレスかかっちゃうもんね。
    これからも、のんびりイルカ島で過ごしてほしいな。
    まわりゃんせは、本当にお勧めですよ。
    でも、来年も発売されるのかな。
    ひょっとしたら今年一年の限定なのかもしれませんが、来年も発売してほしいです。
    発売されたら、また利用したいなと思っています。

  5. とっちゃん より:

    凡蔵さん、以前話した事があったかな?
    数年前に体を壊した事と、その同時期に先輩2人、同級生、後輩と、脳溢血で亡くなったんです・・・
    それまでは会社のためにとか、少々の事で会社に迷惑はかけられないと思っていましたが、死んじゃったらお終いと強く思い、元気で自分の為にって思うようになったんです!
    それからは仕事は一生懸命やりますが、休みも取って旅行を楽しもうと考えを変えたんです!

  6. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    とっちゃんさんの考え方、よく分かりますよ。
    私も今年、学生のころの小さな同窓会をやったのですが、同級生で2人亡くなっていました。
    早いですよね。
    でも、それはいつ自分の番になるかもわからない。
    なので、私も出来るときに、旅行とかに行って楽しもうと思っています。
    とはいうものの、中小企業で務めていると、休みをとることも大変で、海外旅行に行くのに会社に報告しなかったという理由でクビになった人もいるんですよ。
    でも、収入がなくなることは何としても避けなければ。
    でも、来年は、何としてももっと楽しもうと思っています。
    とっちゃんを見習ってね。

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